3行でいうと

  • 個人の設定は ~/.codex/config.toml、プロジェクトごとの設定は .codex/config.toml です。優先順位は公式に7段で書かれていて、コマンドラインの指定が一番強く、組み込みの既定が一番弱いです。プロジェクトの設定は、信頼したプロジェクトでしか読まれません。
  • モデルは config.toml の model、推論の強さは model_reasoning_effort で決めます。CLIでは対話中に /model、起動時に -m(--model)でも変えられます。使えるモデルと強さの段階は、アカウントとクライアントによって違う、と公式に書かれています。
  • 使用量は、プランごとの枠に引かれます。見る場所は、Webの使用量ダッシュボード(chatgpt.com/codex/settings/usage)と、CLIの /status・/usage です。枠の大きさと金額は変わることがあるので、公式の料金ページを見てください。

この記事は、公式ドキュメントを2026年10月22日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCodexを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。設定名や値は公式の表記を写しただけで、動作確認はしていません。公式の文章は要約の形で取得したため、引用は最小限にして言い換えています。モデル名、料金、使用量の数字は、変わりやすい情報です。

先に結論

前提:用語をそろえる

設定ファイルの置き場所と優先順位

公式の「Config basics」によると、置き場所は次のとおりです(確認日10月22日)。

種類 場所 補足(公式の記載)
ユーザー ~/.codex/config.toml 個人の既定値
プロジェクト .codex/config.toml プロジェクトのルートから現在のフォルダまで順に読み、一番近いものが勝つ
プロファイル ~/.codex/<名前>.config.toml --profile <名前> で選ぶ
システム(Unix) /etc/codex/config.toml
組織が配る設定 クラウドから配られる config.toml サインインしたワークスペース向け

Codexが状態を置く根のフォルダは、環境変数 CODEX_HOME で変えられます(既定は ~/.codex)。公式の環境変数のページによると、CODEX_HOME を設定する場合、そのフォルダは先に存在している必要があります。

優先順位(強い順)。 公式の書き方は次の7段です。

  1. コマンドラインのフラグと --config の上書き
  2. プロジェクトの設定ファイル(信頼したプロジェクトのみ)
  3. プロファイルのファイル
  4. ユーザーの設定(~/.codex/config.toml)
  5. 組織が配る既定
  6. システムの設定
  7. 組み込みの既定

信頼の条件。 信頼していないプロジェクトでは、Codexはプロジェクト内の設定、フック、ルールを読み飛ばします。ユーザーとシステムの設定は読まれます。プロジェクトの信頼は、[projects."<絶対パス>"] に trust_level = "trusted" または "untrusted" を書く形も、設定の参照ページに載っています。

組織の縛り。 管理されたパソコンでは、組織が requirements.toml で制限をかけられます。公式の例は、approval_policy = "never" を禁止するものです。設定は「既定値」、requirements.toml は「縛り」という位置づけだと説明されています。

プロジェクトの設定で無視されるキー(公式の記載)

Advanced Configurationのページによると、プロジェクトの .codex/config.toml では、次のキーは無視され、起動時に警告が出ます。openai_base_url、chatgpt_base_url、apps_mcp_product_sku、model_provider、model_providers、notify、profile、profiles、experimental_realtime_ws_base_url、otel。公式のページには理由も書かれています。セキュリティのため、信頼したプロジェクトの設定だけを読み込みます。プロジェクトの設定では、資格情報の送り先を変える設定のほか、プロバイダーの認証の変更、プロファイルの選択、手元で通知やテレメトリのコマンドを動かす設定を上書きできない、という趣旨です(個々のキーとの対応づけまでは書かれていません)。

主な設定項目

Config basicsとSample Configurationに出てくる、目立つ項目です。値は公式の例のとおりです。

設定 値の例・選べる値 公式の説明
model "gpt-6.1-sol" CLIとIDEの既定のモデル
model_reasoning_effort "medium" モデルが対応しているときに効く
plan_mode_reasoning_effort "high"(例) プランモード用の上書き。未設定なら組み込みの既定
review_model 未設定が既定 /review 用のモデル。未設定なら今のセッションと同じ
service_tier "fast"(例) 速度の区分。fast は、リクエスト上は priority に対応
approval_policy "on-request"、"never"、{ granular = {...} } 実行前に止まるタイミング。"untrusted" は非対応、on-failure は非推奨
sandbox_mode "read-only"、"workspace-write"、"danger-full-access" 命令の実行中のファイル・ネットワークの範囲
web_search "cached"(既定)、"indexed"、"live"、"disabled" 検索の方式。--yolo など full access のサンドボックス設定では、既定が live になる
log_dir 絶対パス 設定すると codex-tui.log が有効になる(既定では無効)
personality "none" 非推奨。friendly と pragmatic はもう文体を選ばない

承認とサンドボックス(approval_policy と sandbox_mode)は、セキュリティに関わる設定です。この2本の中身は別の記事で扱います。ここでは、設定名の置き場所を示すだけにします。

機能フラグ。 [features] の下で、機能名 = true のように書きます。公式がCLIのフラグとして書いているのは --enable 機能名(繰り返せば複数)です。Config basicsは、目立つものを表にしています。hooks は既定 true・Stable、memories は既定 false・Experimental、multi_agent、shell_snapshot、unified_exec はいずれも既定 true・Stable です。web_search 関連の旧フラグ3つ(web_search、web_search_cached、web_search_request)は非推奨で、トップレベルの web_search に置き換わった、と書かれています。

ほかの表(テーブル)。 Sample Configurationには、[sandbox_workspace_write]、[shell_environment_policy]、[history]、[tui]、[otel]、[mcp_servers.<名前>]、[model_providers.<ID>] などが載っています。TOMLの決まりとして「トップレベルのキーは表より前に書く」と、サンプルの冒頭に注意があります。

プロファイル:用途別に切り替える

Advanced Configurationのページによると、codex --profile <名前> で起動すると、~/.codex/config.toml を読んだうえで ~/.codex/<名前>.config.toml を重ねます。ファイルの中身は、トップレベルのキーです。公式の例は次のとおりです。

# ~/.codex/deep-review.config.toml
model = "gpt-6.1-sol"
model_reasoning_effort = "medium"
approval_policy = "on-request"

古い書き方の [profiles.<名前>] の表や、トップレベルの profile = "..." は、Codex 0.134.0以降では非対応と書かれています。ネットの古い記事で見かける書き方だと動かないことがありえます(これは僕らの注意で、公式の記載は「非対応」のところまでです)。

自分のモデル提供元につなぐ

Advanced Configurationには、[model_providers.<ID>] でカスタムの提供元を足す方法があります。予約済みのIDは openai、ollama、lmstudio(Sample Configurationではこれに amazon-bedrock も加わる)です。公式のSample Configurationと設定リファレンスでは、wire_api の対応値は responses だけで、省略したときの既定も responses と書かれています。chat やChat Completionsだけのエンドポイントについては、読んだ範囲では記載が見つかりませんでした(使えるかどうかは公式では確認できていません)。手元のモデルで試すときの --oss と oss_provider(ollama か lmstudio)も載っています。

モデルと推論の強さ

推奨されているモデル

公式の「Models」のページ(確認日10月22日)は、推奨モデルとして次の3つを挙げています。説明は公式の短い紹介を言い換えたものです。

モデル 識別子 公式の位置づけ
GPT-6.1 Sol gpt-6.1-sol 複雑な仕事向け。Astraに近い性能で、Astraより低い費用。EnterpriseとEduは、管理者が先に有効にする必要がある
GPT-6 Astra gpt-6-astra 最も高性能。最も難しい、長く考えさせる仕事向け
GPT-6 Luna gpt-6-luna 最も効率的。要約、抽出、分類など、絞った大量の仕事向け

ほかに、gpt-6-sol やGPT-5.6の各モデルが、提供の展開中に使えるものとして触れられていますが、用途の説明はありません。使えるモデルは、アカウントとワークスペースによって変わります。

退役の予定と実績(公式の記載)。 GPT-5.5は、ChatGPTサインインでのCodexから2026年10月14日の正午(太平洋夏時間、19:00 UTC)に退役する、と書かれています。公式の「What's new」にも、10月14日に退役するという予告の記載があります。この日付は、僕らが読んだ10月22日にはすでに過ぎています。ページの文章は現在形のままでした。実際にどうなっているかは、公式で確かめてください。GPT-5.4とGPT-5.4-miniは2026年8月31日に退役、GPT-5.3-Codex-Sparkは2026年9月14日に退役済み、と書かれています。退役はChatGPTサインインのCodexだけに当たり、OpenAI APIや自分のAPIキーで使うセッションは対象外、とも明記されています。

モデルを切り替える場所

公式のModelsのページには、次のとおり書かれています。

場所 方法
デスクトップアプリ・Web 入力欄の下のモデル・推論のコントロール。詳細(Advanced)で、モデル、推論の強さ、速度を選べる
IDE拡張 入力欄の下のモデル切り替え
CLIの対話中 /model
CLIの起動時 codex --model gpt-6.1-sol(短い形は -m)
非対話の実行 codex exec -m gpt-6.1-sol "..."
既定にする config.toml に model = "gpt-6.1-sol"

デスクトップアプリ、CLI、IDE拡張は同じ config.toml を共有する、と書かれています。モデルを設定しなければ、推奨の既定が使われます。

推論の強さ

選び方についての公式の助言

「Model selection」のページは、使用量や時間を気にしないなら既定でAstraを勧めています。気にするなら、仕事に合わせてモデルと強さを組み合わせます。例として、小さな正確な編集はLunaのLow、複雑な技術的な仕事にはSolのMedium、厳しい条件の分析にはAstraのExtra high、といった対応が書かれています。同じ入力で試して、基準を満たす一番軽い設定を選ぶこと、という助言もあります。

速度モード

「Speed」のページによると、/fast で速くできます。既定にするには service_tier = "fast" と [features].fast_mode = true です。その分、枠の減りが速くなります。

モード 含まれる枠からの消費 購入クレジットなど
Fast 標準の2.5倍 2倍
Ultrafast(GPT-6 AstraかGPT-6.1 Sol) 標準の8倍 6倍

Ultrafastは、Pro $500と、対象のEnterprise・Eduのプランが対象です。ほかのセルフサービスのプランでは、クレジットを買っても使えない、と書かれています。APIキーで使うときは、ChatGPTのクレジット倍率は当てはまらず、APIのトークン単価になる、とあります。

使用量とプランの見方

どのプランで使えるか

公式の料金ページ(Pricing、2026年10月22日に確認した表示)は、Codexが含まれるプランを次のように挙げています。金額はページの表示を写したもので、変わることがあります。

プラン 表示 公式の説明の要点
Free $0/月 デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを標準の速度で。展開状況による
Go $8/月 Freeと同じモデルアクセス。軽い作業向け
Plus $20/月 Web、CLI、IDE拡張、iOSのCodex、クラウド連携、GPT-6.1 SolとGPT-6 Luna
Pro $100/月から $100、$200、$500のプラン。Ultrafastは$500のみ
Business 2人以上で年払いなら1人あたり月$20、月払いなら$25
Enterprise・Edu 価格の記載なし(営業に問い合わせ)
APIキー APIの料金で従量課金 クラウド機能は使えない

日本円の表示は、読んだ範囲では見つかりませんでした。

枠の考え方

使った量を見る

ログインの方法と、請求の関係

公式のAuthenticationのページによると、ChatGPTでのサインインはサブスクのアクセスです。APIキーでのサインインは、プランに含まれるクレジットの代わりに標準のAPI料金が使われ、OpenAI Platformのアカウントで請求されます。ChatGPTサインインの枠の見方は、前の節(料金ページ)のとおりです。クラウドのタスクはChatGPTサインインが必要です。認証情報は ~/.codex/auth.json(平文のファイル)かOSの資格情報ストアに保存され、cli_auth_credentials_store で file、keyring、auto、ephemeral から選びます。公式は、auth.json をパスワードと同じように守るよう書いています。

気をつけること

出典