IBM Cloud
Claude Codeに渡せる権限の範囲と、つなぎ方を、公式の資料から読み取れる範囲でまとめました。
← ラボ / Claude Code ガイド / 連携台帳
IBM(International Business Machines Corporation)・クラウド基盤・海外 公式サイト
仮想サーバー(Virtual Server for VPC)、ストレージ、ネットワーク、コンテナ、ログ等を提供するパブリッククラウド。公式のIBM Cloud CLIにMCPサーバー機能が組み込まれており、公式ページでは実験的(EXPERIMENTAL)提供とされている。
Claude Codeに、どこまで権限を渡せるか
- 読み取り専用で渡せるか あり
- IBM Cloud MCPは既定でSafe Modeで、『IBM Cloudのリソースに変更を加えるツールは許可しない』と公式に書かれている。--mcp-allow-write(EXPERIMENTAL)を付けると『リソース作成などの書き込み』が有効になる。--mcp-toolsで公開するコマンドを限定でき、1セッション20〜30個までが推奨。確認プロンプトの記載はなし。 https://ibm-cloud.github.io/mcp/overview/
- 権限(スコープ)を選べるか あり
- APIキーはユーザーAPIキーより、サービスID(functional ID)のキーが望ましいと公式に書かれている。ユーザーAPIキーはそのユーザーに割り当てられたすべてのアクセス権を引き継ぎ、所属する全アカウントのリソースに及びうる。機能IDには最小限のアクセスを付けるよう公式が案内。OAuthは非対応。 https://cloud.ibm.com/docs/account?topic=account-userapikey
- 危険な操作の既定
- 既定はSafe Mode(変更系ツール無効)。--mcp-allow-writeで有効化。書き込み時の確認プロンプトの記載なし。全MCP機能がEXPERIMENTALと公式に明記。
- 削除ができるか 未確認
- --mcp-allow-writeの公式説明は『リソース作成などの書き込み』で、削除ツールの明記は概要ページ・Container Registryページでは確認できなかった(ツール名はCLIコマンドに対応し、CLI自体には削除コマンドがある)。API・CLI側の削除(VPC APIのDELETE等)は今回は再確認していない。IAMのAPIキーは削除でき、元に戻せない。
- 取り消し方(キー・接続)
- APIキーは削除できる(元に戻せない)。--action-if-leaked は NONE / DISABLE / DELETE で、既定はDISABLE。プラットフォームAPIキーはロックして削除を防げる。キーの値は作成時にしかコピー・ダウンロードできない。ユーザーAPIキーはアカウントあたり最大20個。
つなぎ方(公式の資料にある範囲)
公式MCP あり
IBM Cloud CLIのネイティブバイナリにコアのMCPサーバーが組み込まれている(実験的機能)。設定例が用意されているのは、CLIコアコマンド、Cloud Logs、Cloud Object Storage、Container Registry、Event Streams、IBM Kubernetes/OpenShift、Monitoring、PowerVS、Code Engine、VPC、Cloud Internet Services、Context Based Routing等。ツール名はCLIのコマンド名前空間に対応する(例:resource_groupsはibmcloud resource groups)。
つなぎ方(公式の記載)
ibm-cloud.github.io/mcp/overview に、mcpServersのJSON設定例が書かれている:command に ibmcloud 実行ファイルのパス、args に --mcp-transport stdio と --mcp-tools(公開するコマンドをカンマ区切り)を指定。Claude Codeでの追加方法は明記されていない(Claude desktopは対応ホストとして挙げられている)。コンテナ版(ibmcloud/climcpserver、HTTP/HTTPSポート4141)やCode Engine・Kubernetes/OpenShiftへのデプロイ手順もある。
公式CLI あり
IBM Cloud CLI:IBM Cloudのアプリ、コンテナ、インフラ、各種サービスを操作するスタンドアロンCLI。プラグインで拡張できる。インストール不要のIBM Cloud Shellもある。macOS/Linux/Windows(PowerShell)/WSL2に対応。
公式API あり
VPC API(Virtual Private Cloud):計算・ストレージ・ネットワークのリソースをプログラムで作成・管理するREST API。インスタンスの削除(DELETE /instances/{id})、ボリューム、イメージ、キー、ロードバランサー等の作成・取得・更新・削除がある。Go・Java・Node・PythonのSDKあり。リージョンごとにパブリック/プライベートのURLがある。
第三者製MCP(公式ではない) 2件
- ibmcloud-mcp-server(作者: ExpertVagabond(GitHubユーザー)・最終更新: 未確認(最終コミット日は取得できなかった))
書き込み・削除: できる(READMEのツール一覧に ibmcloud_cf_delete、ibmcloud_ks_cluster_delete、ibmcloud_iam_api_key_delete、ibmcloud_ks_cluster_create などがある)
公式ではない。READMEのカテゴリ別ツール数は認証8、リソース管理14、Cloud Foundry20、Kubernetes15、Container Registry5、IAM18、カタログ・課金7、プラグイン4(合計91)。MIT、コミット8、星0。読み取り専用モードの記載はない。
https://github.com/ExpertVagabond/ibmcloud-mcp-server - mcp_server_ibmcloud(作者: ccmitchellusa(GitHubユーザー)・最終更新: 未確認)
書き込み・削除: 未確認(検索結果の説明文は「IBM CloudをLLM向けのツールとして提供するMCPサーバー」)
公式ではない。READMEに「This project has moved to the official IBM Cloud MCP Server repo」(このプロジェクトは公式のIBM Cloud MCPサーバーのリポジトリへ移った)と書かれている。MIT、コミット4。
https://github.com/ccmitchellusa/mcp_server_ibmcloud
第三者製のMCPは、サービスの運営元が作ったものではありません。作者と中身を確かめてから使うかどうかを決めてください。ここに載せているのは、公式のレジストリやGitHubで見つかったものを、書かれている範囲でまとめたもので、おすすめではありません。
探した場所(4件)
- WebSearch「IBM Cloud MCP server IBM github ibm cloud mcp」
- WebSearch「IBM Cloud MCP server official ibmcloud CLI」
- https://github.com/ExpertVagabond/ibmcloud-mcp-server
- https://github.com/ccmitchellusa/mcp_server_ibmcloud
できる操作
読み取りでできる操作
- 【MCP】既定のSafe Modeで読み取り系のツール(リソースグループ、ターゲット、Container Registryのイメージ・Namespace・脆弱性レポート一覧など)
- 【CLI】ibmcloudコマンドによる各サービスの一覧・参照(コマンド一覧本体は未読)
- 【API】VPC APIによるインスタンス・ボリューム・イメージ等の取得
書き込みでできる操作
- 【MCP】--mcp-allow-write を付けたときだけ書き込みが有効になる(公式の説明は「[EXPERIMENTAL] Allows write operations for tasks such as creating a resource.」)
- 【API】VPC APIによるリソースの作成・更新
管理者操作(削除・課金・設定変更など)
- 【MCP】--mcp-allow-write 指定時はリソース作成などの書き込みが可能になる(--mcp-toolsで公開するコマンドを限定できる)。削除ツールが含まれるかは、概要ページ・Container Registryページでは確認できなかった。課金に関する専用の記載は読んだMCPページにない
- 【API】DELETE /instances/{id} 等の削除、リソース作成(時間課金が発生しうる)
- 【API/CLI】IAMのAPIキー・サービスIDの作成・ロック・削除ができる(IAMのAPI/CLI一覧の詳細は未読)
制限
- MCP機能はすべて実験的(EXPERIMENTAL)と公式に書かれている
- OAuth認証は非対応
- 状態をIBMCLOUD_HOMEに保存するためマルチユーザー・マルチアカウントには向かない(公式)
- ユーザーAPIキーはアカウントあたり最大20個(公式)
- トラステッドプロファイル適用時はユーザーAPIキーを作成できない(公式)
- MCPで--mcp-allow-writeを付けると、リソース作成などの書き込みが有効になる(削除ツールの有無は未確認)。ツールを絞り、権限を絞ったサービスIDのキーを使うことが公式に推奨されている
- ユーザーAPIキーは、そのユーザーの全権限を引き継ぐ。MCPには個人キーより絞ったサービスIDのキーを使う
- キーの値は作成時にしかコピー・ダウンロードできない。action-if-leakedをdeleteにすると元に戻せない
- 第三者製のExpertVagabond/ibmcloud-mcp-serverのREADMEには削除・作成のツール(ibmcloud_cf_delete、ibmcloud_ks_cluster_delete、ibmcloud_iam_api_key_delete、ibmcloud_ks_cluster_create など)があり、読み取り専用モードの記載はない
認証・料金・日本語・実機検証
- 認証方式
- MCP:IBM CloudのAPIキーを使用。個人のAPIキーより権限を絞ったサービスIDのAPIキーを推奨。ローカルは ibmcloud login --apikey、コンテナはIBMCLOUD_API_KEY環境変数。OAuthは非対応。API:APIキーをIAMトークンに交換しBearerトークンで送る。CLI:ibmcloud login(IBMid。フェデレーテッドIDは--sso)。
- 公表されている料金(2026年10月16日確認)
- 未確認(Virtual Server for VPCは時間単位の従量課金と公式に書かれているが、単価の数字はVPC製品ページ・価格ページに記載がなく、Cost Estimatorで見積もる形。新規VPC顧客向けに大阪等で12か月70%割引、USD 1,000クレジットのキャンペーンがあるが基本価格ではないため記載しない) 料金ページ
- 日本語対応
- あり。IBM CloudのAPIドキュメントに日本語表示(?locale=ja)がある(検索結果で確認)。MCPのドキュメント(ibm-cloud.github.io/mcp)の日本語版、管理画面の日本語は未確認。
- Claude Code実機検証
- 未検証(この台帳は、動かして確かめた記録ではありません。Akiraが試したときは、検証日つきで書き換えます)
確認できていない点(10件)
- github.com/IBM-Cloud/mcp(リポジトリ本体とREADME)は取得エラーで読めなかった。最終更新日・ライセンス・各MCPサーバーの具体的なツール一覧は未確認
- Container Registry以外のMCPサーバーページ(VPC、Code Engine等)の中身は未読。MCPの書き込み・削除ツールの具体名、確認プロンプトの有無は未確認
- Claude Codeでの追加コマンドは公式ページに明記されていない(Claude desktop向けの設定例のみ)
- ibmcloud CLIの削除コマンドの確認フラグ(-f等)はgetting startedページに記載なし、未確認
- VPC APIの削除保護機能の有無(APIドキュメントは先頭約10万字のみ読み、残りは未読)
- IBM Cloudの公表価格の数字(読めたページに無し)
- 管理画面・MCPドキュメントの日本語対応
- 第三者製MCPのうち、ExpertVagabond版の最終コミット日は取得できず、ccmitchellusa版のツール内容と書き込み可否は未確認(移転の記載のみ確認)
- 公式MCPサイト(ibm-cloud.github.io/mcp/)のトップページは取得エラーで読めなかった。--mcp-allow-write で削除ツールが公開されるか、削除ツールの具体名は未確認
- IBM VPC APIのDELETE /instances/{id}、IBM CLIのMCP個別サーバーページ(VPC等)は今回の確認では再度開いておらず、前回の記述のまま
出典(7件)
- Getting Started - IBM Cloud MCP Servers(IBM-Cloud)(確認日 2026-10-16)
- Container Registry - IBM Cloud MCP Servers(IBM-Cloud)(確認日 2026-10-16)
- Getting started with the IBM Cloud CLI(IBM Cloud Docs)(確認日 2026-10-16)
- Virtual Private Cloud API(IBM Cloud API Docs)(確認日 2026-10-16)
- Managing user API keys(IBM Cloud Docs)(確認日 2026-10-16)
- IBM Cloud Virtual Server for VPC(IBM)(確認日 2026-10-16)
- IBM Cloud VPC pricing(IBM)(確認日 2026-10-16)
この台帳は、公式の資料を読んだ範囲のことで、動かして確かめたものではありません。確認日: 2026年10月16日。
ラボの資料は、公式の文書を読んでまとめたもので、実際に使って確かめた記録ではありません。日付や仕様は変わるので、使う前に各ページの出典で確かめてください。事実と「僕らの見立て」は、分けて書いています。