Mercury
Claude Codeに渡せる権限の範囲と、つなぎ方を、公式の資料から読み取れる範囲でまとめました。
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スタートアップ・テック企業向けの銀行サービス(当座・貯蓄・財務・法人カードなど)。公式ドキュメントに、アカウント・取引・受取人・送金・財務・明細・Webhookなどを扱うAPIと、ホスト型MCPサーバーが載っている。
Claude Codeに、どこまで権限を渡せるか
- 読み取り専用で渡せるか あり
- 【API】「Read Only」トークンは「Can fetch all available data on your Mercury account」でIP許可リスト不要(https://docs.mercury.com/reference/getting-started-with-your-api)。【MCP】既定は読み取り(read スコープ)。認証ページに「hosted, read-only」とあり、接続ガイドは「Adding the server grants no access on its own」「Existing read-only connections do not gain write access automatically」。書き込みは同意画面でスコープを許可し再認可すると有効になる(https://docs.mercury.com/docs/connecting-mercury-mcp)。MCPはBeta。
- 権限(スコープ)を選べるか あり
- 【API】Customトークンは付与したスコープのリクエストだけ可能(例: RequestSendMoney)。作成後にスコープは編集できず、作り直す(api-token-security-policies)。「select the fewest scopes needed」と記載。【MCP】読み取りは read(必要なら offline_access)、書き込みは transactions:request・transfers:request・categories:create・categories:edit・transactions:update のスコープごと。
- 危険な操作の既定
- 【MCP】支払い・口座間振替は「申請」で、Mercuryでの承認が必要。「Your AI tool cannot approve the request or move money on its own」「A confirmation in the AI tool is not a substitute for approval in Mercury」。カテゴリ・取引メモの変更は承認なしで即反映(既存値の上書きあり)。【API】Read and Writeトークンは「Can initiate transactions without admin approval, and manage recipients」でIP許可リスト必須。Customトークン(RequestSendMoney)は承認が必要な支払いを開始する。組織の承認ポリシーが適用される。
- 削除ができるか できる
- API: 受取人(Delete a recipient)・受取人の招待・Webhookエンドポイント・カテゴリ・顧客の削除エンドポイントがある(docs.mercury.com/llms.txt の一覧)。どのトークン種別で使えるかは未確認。MCP: 削除ツールなし(ツール一覧ページに「do not create recipients, delete categories, issue or manage cards, or create invoices」)。
- 取り消し方(キー・接続)
- API: トークンが漏えいしたらダッシュボードから即取り消し(getting-started)。未使用45日で自動削除(7日前に管理者へメール)、使用実績より広い権限のトークンは45日で自動ダウングレード(api-token-security-policies)。MCP: security-best-practices に「revoke access at any time from your Mercury dashboard」(画面の場所は記載なし)。接続ガイドでは、AIツール側で切断して再追加・再ログイン。
つなぎ方(公式の資料にある範囲)
公式MCP あり
ホスト型MCP(https://mcp.mercury.com/mcp。公式ページに「currently in Beta」と記載)。読み取りは30ツール(口座・取引・明細・受取人・カード・財務・請求書ほか)。書き込みは requestSendMoney(支払い申請)、requestTransferMoney(口座間振替の申請)、createCategory、editCategory、updateTransaction の5つ。【認証ページ auth.md】「hosted, read-only Model Context Protocol server」と説明(登録時は read スコープを要求)。【接続ガイド・what-is-mercury-mcp・security-best-practices】「Supported write actions require explicit permissions」「Existing read-only connections do not gain write access automatically」「Adding the server grants no access on its own」と記載。両ページとも現行の記載で、既定は読み取りの接続、書き込みは同意画面でスコープを明示的に許可して再認可すると有効になる(公式)。新規接続時に書き込みスコープだけを選べるか全部許可になるかは、公式は「同意画面を確認」とのみ書いていて不明。
つなぎ方(公式の記載)
claude mcp add --transport http -s user mercury https://mcp.mercury.com/mcp を実行し、claude mcp login mercury でブラウザの「Allow」を選び、claude mcp list で確認(公式の記載どおり)。
公式CLI あり
公式GitHub組織 MercuryTechnologies のリポジトリ mercury-cli のREADMEに「The official command-line interface for Mercury」と書かれている(Apache-2.0)。READMEの記載では、口座・残高の表示、取引の一覧・検索、明細のダウンロードなどの読み取りと、支払い・資金移動の実行、取引の更新、カード・受取人・顧客・請求書・webhookの管理などの書き込み系が載っている(READMEは各コマンドを読み書きで明示分類していない)。認証はAPIトークン(--api-key または環境変数 MERCURY_API_KEY)か、mercury login によるOAuthセッション。インストールは curl(cli.mercury.com/install.sh)、Nix、go install。docs.mercury.com の目次(Mercury API/Products/OAuth2/MCP)にはCLIの記載なし。
公式API あり
Mercury API(v1、BearerトークンまたはOAuth2)。区分: Accounts / Recipients / Send Money Requests / Transfer Money Requests / Treasury / Statements / Transactions / Categories / Merchants / Credit / Organization / Accounts Receivable / Events / Webhooks / Users / SAFEs / Cards / Vault。BankingのAPIへのOAuthアクセスは承認制の別プログラムと記載。 削除エンドポイントがある(https://docs.mercury.com/llms.txt の一覧に Delete a recipient/Delete a recipient invite/Delete a webhook endpoint/Delete a category/Delete a customer)。
第三者製MCP(公式ではない) 2件
- klodr/mercury-invoicing-mcp(作者: klodr(GitHubユーザー)・最終更新: 未確認(取得ページに最終コミット日の表示なし。243 commits))
書き込み・削除: READMEでは37ツール(読み取り22+書き込み/削除15。cancel_invoice を書き込みに数えた集計)。送金系は mercury_send_money、mercury_request_send_money(承認待ちの申請)、mercury_create_internal_transfer。請求書の作成・更新・取消、顧客の削除、Webhookの作成・変更・削除もできる。組み込みの読み取り専用モードはなく、トークンのスコープ(リソースごと Read/Write)で制御する。MERCURY_MCP_DRY_RUN(ドライラン)、MERCURY_MCP_AUDIT_LOG(監査ログ)、書き込みのレート制限(MERCURY_MCP_RATE_LIMIT_DISABLE で無効化可)、サンドボックス用トークンの自動判定がある。README自身が「For pure read-only consultation, prefer the official Mercury MCP」と書いている。「mercury_send_money は承認ルールに従い待機または実行」の挙動は今回未再確認(前の版の記載)。
請求書・顧客ツールは Mercury Plus が必要という記載は今回未再確認(前の版の記載)。MIT、243 commits、最終コミット日・リリースの表示なし。
https://github.com/klodr/mercury-invoicing-mcp - dkaleganov/mercury-multiorg-mcp(作者: dkaleganov(GitHubユーザー)・最終更新: 未確認(取得ページに最終コミット日の表示なし。18 commits))
書き込み・削除: なし(READMEは「Read-only」と記載。「the package has no code path that can move money, edit recipients, or change anything」)。ツールは26個(既定は24個。get_statement_pdf/get_invoice_pdf は --allow-documents で追加)。読み取り専用トークンを組織ごとに使い、環境変数名は MERCURY_TOKEN_ で始める。
複数のMercury組織を1つのAIセッションで扱うもの。MIT。作者の実名の記載なし。
https://github.com/dkaleganov/mercury-multiorg-mcp
第三者製のMCPは、サービスの運営元が作ったものではありません。作者と中身を確かめてから使うかどうかを決めてください。ここに載せているのは、公式のレジストリやGitHubで見つかったものを、書かれている範囲でまとめたもので、おすすめではありません。
探した場所(3件)
- https://github.com/klodr/mercury-invoicing-mcp
- GitHub検索(Mercury MCP)。ほかに dragonkhoi/mercury-mcp、jbdamask/mcp-mercury-banking、hamzaamjad/mercury-mcp-server が検索結果に出た
- https://github.com/dkaleganov/mercury-multiorg-mcp
できる操作
読み取りでできる操作
- 【MCP】getAccount(s)・listTransactions・getAccountStatements・getRecipient(s)・getCard・listCards・getTreasury・getUser(s)・getWebhook(s)・listInvoices・getOrganization など30ツール(read スコープ)
- 【API】読み取り専用トークンで利用可能なデータ(「Can fetch all available data on your Mercury account」)
書き込みでできる操作
- 【MCP】requestSendMoney(transactions:request)と requestTransferMoney(transfers:request)は申請を作る。Mercuryでの承認が必要
- 【MCP】createCategory・editCategory・updateTransaction(メモ・カテゴリの変更や消去)は承認なしで即反映、と公式に記載
- 【API】読み書きトークン: 管理者の承認なしで取引を開始でき、受取人を管理できる。カスタムトークンの RequestSendMoney は、承認が必要な支払いを開始できる
管理者操作(削除・課金・設定変更など)
- 【MCP】支払い・振替は「Your AI tool cannot approve the request or move money on its own」。承認はMercury側で行い、チャット上の確認は承認にならない、と公式に記載
- 【API】読み書きトークンは管理者承認なしで取引を開始できる(公式の記載どおり)
- 【MCP】削除ツールなし(ツール一覧ページに「do not create recipients, delete categories, issue or manage cards, or create invoices」)。カテゴリ・取引メモの変更は即反映。【API】削除エンドポイントがある(llms.txt の一覧: 受取人/受取人の招待/Webhookエンドポイント/カテゴリ/顧客の削除)。どのトークン種別で使えるかは未確認
制限
- API: 読み書きトークンはIP許可リストが必須(読み取り専用トークンは不要)
- API: トークンを作成するには権限が必要。ない場合は管理者が付与する
- MCP: 利用できるツールは、アカウントの種類・Mercuryの権限・付与したOAuthスコープによる
- MCP: 既存の読み取り専用接続は、書き込みの前に再ログインが必要
- BankingのAPIへのOAuthは承認制の別プログラム
- API: 未使用45日でトークンは自動削除(7日前に管理者へメール)、使用実績より広い権限のトークンは45日で自動ダウングレード、Customトークンのスコープは作成後に編集できず作り直す(api-token-security-policies)
- APIの読み書きトークンは、管理者の承認なしで送金を開始できる。IP許可リストで限定されるが、承認の関門にはならない(公式の記載どおり)
- MCPの送金は『申請』であり、Mercuryでの承認が実際の送金の関門。チャットで「はい」と答えても承認にはならない
- MCPのカテゴリ・取引メモの変更は即反映され、取り消し機能の記載は取得できなかった
- 第三者製MCP(klodr)は、送金・顧客削除・Webhook削除ができる。公式の承認ポリシーが最終の関門とREADMEに記載
- APIには受取人・受取人の招待・Webhookエンドポイント・カテゴリ・顧客の削除エンドポイントがある(llms.txt記載)。どのトークン種別で使えるかは未確認
認証・料金・日本語・実機検証
- 認証方式
- MCP: OAuth 2.0 Authorization Code+PKCE(Dynamic Client Registration対応。スコープは read、必要なら offline_access)。ネイティブ/CLIクライアントは token_endpoint_auth_method=none と PKCE S256。API: Bearerのトークン(読み取り専用/読み書き/カスタム)。BankingのAPIへのOAuthは承認制の別プログラム。
- 公表されている料金(2026年10月16日確認)
- Mercury: 月額$0、Mercury Plus: 月額$29.90(年払い切替で15%割引と表示)、Mercury Pro: 月額$299(個別価格の案内もあり)(米ドル。2026-10-16確認)。FAQには「paid plans start at $35/month」とあり、Plusの表示と食い違ったまま。$35は別製品の Mercury Books の価格(月$35、2026-12-31まで免除)で、Plusの価格ではない。ACH・国内ワイヤの送受信は無料、USD国際ワイヤは無料(OUR指定は$15)、非USDの国際ワイヤは1%の換算手数料。API・MCPの追加料金は料金ページに記載なし(FAQに「making mass payments on our API」が手数料のかかる機能として言及) 料金ページ
- 日本語対応
- 未確認。取得できたドキュメントは英語。日本語ページのURLは確認できていない。
- Claude Code実機検証
- 未検証(この台帳は、動かして確かめた記録ではありません。Akiraが試したときは、検証日つきで書き換えます)
確認できていない点(9件)
- 公式CLIの有無(llms.txt・接続ガイドに記載なし。「ない」とは確認していない)
- MCPの提供プラン・対象ロール(接続ガイドに記載なし)
- APIの削除エンドポイントを使えるトークン種別、レート制限、サンドボックスの詳細
- 新規接続時の同意画面で書き込みスコープだけを選べるか(公式は「同意画面を確認」とのみ記載)。MCPはBeta
- FAQの「$35から」とPlusの$29.90の食い違いはページ内で解消されていない($35はMercury Books)。$29.90が年払い割引の適用前か後かは確認できていない
- 第三者製MCPの最終更新日(どのGitHubページにも表示なし)。klodr版の「Plus必須」「mercury_send_money の挙動」は今回未再確認
- 日本語対応
- 2026-10-17再確認で残った点: ja: docs.mercury.com の目次・ページは英語のみで日本語選択肢なし。mercury.com/ja は取得エラーで開けず(日本語版の有無は未確定)
- 2026-10-17再確認で残った点: mercury-cli が mercury.com の docs 側から案内されているか(docsの目次にはなし)
出典(9件)
- Authenticating with Mercury(Mercury)(2026-10-16確認)
- Connecting Mercury MCP(Mercury)(2026-10-16確認)
- Supported tools on Mercury MCP(Mercury)(2026-10-16確認)
- Getting started with your API(Mercury)(2026-10-16確認)
- Mercury API Docs(Mercury)(2026-10-16確認)
- Pricing(Mercury)(2026-10-16確認)
- Security best practices(Mercury)(2026-10-16確認)
- Docs index llms.txt(Mercury)(2026-10-16確認)
- MercuryTechnologies/mercury-cli README(Mercury公式GitHub)(確認日 2026-10-17)
この台帳は、公式の資料を読んだ範囲のことで、動かして確かめたものではありません。確認日: 2026年10月16日。
ラボの資料は、公式の文書を読んでまとめたもので、実際に使って確かめた記録ではありません。日付や仕様は変わるので、使う前に各ページの出典で確かめてください。事実と「僕らの見立て」は、分けて書いています。