3行でいうと

  • 入口は、公式サイトとダウンロードページの数え方で5つあります(ドキュメントの Getting Started の入口の一覧は、単体のIDEを除く4つです。ただし、インストールの手順の中では、単体のAntigravity IDEのダウンロードにも触れています)。デスクトップの「Antigravity App」、ターミナルの「Antigravity CLI」(コマンド名は agy)、単体で配られる「Antigravity IDE」、既存のエディタに足す「IDE Extensions」、Pythonの「Antigravity SDK」です。ダウンロードページの表示(2026-10-25に読み直し)は、App が v2.26.0、CLI が v1.4.0、単体のIDEが v2.5.5、SDK が v0.1.22でした。
  • 公式ブログ(2025年11月20日付)は、公開時に「public preview」と書き、個人は無料と書いています。現在の公式サイトとドキュメントは、製品全体を「preview」とは書いていませんが、個別の機能には「Preview」の表示が残っています。製品全体がいまも「プレビュー」なのかどうかは、読んだ範囲では確認できていません。
  • 公式の料金ページの表示は、個人向けの「Individuals」が「$0/month」です。Google AI Pro と Google AI Ultra は、料金ページ上に金額が出ていません。
  • データについて、利用規約は、Google が「Interactions」(使った記録や、あなたの入力など)を製品の改善に使い、社員や委託先が見ることもある、と書いています。設定(Settings)で選択を変えられる、とも書かれています。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。2026年10月25日に、公式サイト、ダウンロード、料金、ドキュメント(Overview、Getting Started、Authenticate、Plans、FAQ、Models、Settings、Changelog)、利用規約を読み直して、食い違う所を直しました。読み直していないページは、出典に10月23日の確認日のまま残しています。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名、設定名、コマンド、価格、バージョンは公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない所は「公式の資料では確認できていない」と書き、長い引用は避けて言い換えています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:同じ「現場監督」に、会う場所が5つある

Antigravity を、仕事を任せられる現場監督にたとえてみます。Appは、監督のいる事務所で、何人かの監督をまとめて見渡せる場所です。CLIは、監督に電話で指示を出す方法です。IDEと拡張機能は、いつもの作業場に監督が来てくれる形です。SDKは、監督を雇う仕組みそのものを、自分のプログラムで組み立てる方法にあたります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

どの入口があるか、公式の表示

公式のダウンロードページ(antigravity.google/download)と、ドキュメントの「Overview」「Getting Started」の表示は次のとおりです(確認日 2026-10-25)。

入口 公式の説明 ダウンロードページの表示
Antigravity App デスクトップのアプリ。複数のエージェントを並べて動かして、確認する場所(公式サイトは、複数のローカルのエージェントを並べて動かす拠点、と説明) v2.26.0
Antigravity CLI ターミナルのクライアント。コマンドは agy。ドキュメントの Overview では「v1.2+」と書かれている v1.4.0
Antigravity IDE(単体) 単体で配られるエージェント型のIDE(コードエディタ) v2.5.5
IDE Extensions VS Code、Visual Studio、JetBrains、Zed、Xcode の5つに足す拡張機能 VS Code は v1.9.0、Visual Studio は v1.0.261016.0。JetBrains、Zed、Xcode はバージョンの表示なし
Antigravity SDK Python でエージェントを組み立てるためのツール(google-antigravity というパッケージ) v0.1.22

公式の料金ページとドキュメントの記述から、同じ「Antigravity」でも入口によって、使える範囲が少し違うことが分かります。たとえば、モデルのページは、「Gemini 4 Argon」は単体のAntigravity IDEでは使えず、App、CLI、IDE拡張機能では使える、と書いています。また、企業向けのページは、単体のIDEは企業向けの利用の対象ではない、と書いています。

「Preview」と書かれているもの

公式のドキュメントで、「Preview」と明記されているのは次のものです(確認日 2026-10-25)。製品全体や、ここに載っていない機能が「プレビューではない」と公式が書いているわけではなく、読んだ範囲のページに表示がなかった、ということです。

対象 公式の表示
Appの権限の設定「Permission Preset」の中の「Auto (Preview)」 App v2.23.0以降。企業・組織のアカウントでは使えない、と書かれている
CLIの実行モード auto 「Preview」。macOS・Linuxは v1.3.5以降、Windowsは v1.4.4以降
IDE拡張機能のGemini Enterprise対応 VS Code と Visual Studio は一般提供、JetBrains、Zed、Xcode は「Preview」
認証の種類 oauth-business、agent-platform どちらも「Preview」。認証のページは、API/ADC の節の ADC にも「Preview」の表示を付けている
コマンド /teamwork-preview 名前に「preview」が入っており、有料のプランで、App と CLI で使える、と書かれている
以前の設定画面の「Enable Sandbox Mode (Preview)」 「Preview」(企業・組織のアカウントが使う、以前の設定)

公開当時の公式ブログは、「Google Antigravity is available today in public preview, at no cost for individuals.」と書いていました。いまの公式サイトは「Available at no charge」(開発者向け)と書いていて、「preview」の語は、読んだ範囲のトップページとドキュメントの概要には見つかりませんでした。また、料金ページの Individuals のカードには「Generally Available」(一般提供)の表示がありました。

どこで入手できるか

ダウンロードページの表示は次のとおりです(確認日 2026-10-25)。

OS Appと単体IDEの入手 動作条件の記載
macOS 「Download for Apple Silicon」「Download for Intel」(.dmg) macOS 12 (Monterey) 以降
Windows 「Download for x64」「Download for ARM64」(.exe) Windows 10 (64-bit) 以降。Getting Started には「Windows 10 (64-bit) or Windows 11」とある
Linux 「Download for x64」「Download for ARM64」(.tar.gz) glibc 2.28以上、glibcxx 3.4.25以上(例:Ubuntu 20以降、Debian 10以降、Fedora 36以降、RHEL 8以降)
Googlebook 「Get it on Google Play」 Googlebook OS。公式は、Googlebook にはあらかじめ入っていて、更新や再インストールは Google Play から、と書いている

公式サイトのトップページは「Available on macOS, Windows, Linux, and Googlebook」と書いています。ダウンロードページのApp欄でも、2026-10-25に読んだ範囲では、OSの名前として Android は出ておらず、Google Play のボタンは Googlebook の説明と並んでいました。Googlebook が何かは、読んだ範囲のページには説明がなく、ここでは公式の表記をそのまま写しています。

CLIの入れ方は、ダウンロードページに次のように書かれています。

Getting Started によると、CLIの既定の置き場所は ~/.local/bin/agy で、agy --version で入ったかを確かめます。初回の起動では、配色、描画の方式(「Alt-Screen」か「Inline」)、そして作業フォルダを信頼するかどうか、を選びます。インストールのオプションとして、--skip-aliases と --skip-path が、認証のページに書かれています。

IDE拡張機能は、それぞれのエディタの拡張機能の入手先から入れます。ダウンロードページは、インストールのコマンドや入手先へのリンクではなく、「View Docs」へのリンクだけを載せていました。要件は、VS Code 1.90以降、Visual Studio 2026(17.8以降、Windows 10/11)と書かれています。SDKは pip install google-antigravity で入れる、と書かれています(Getting Started には、Python 3.10以上を、仮想環境(venv)の中で使う、と書かれています)。

アカウントとサインイン

公式の認証のページ(Authenticate)によると、Antigravity は、App、CLI、IDE拡張機能、SDKで、ひとつの認証の仕組みを使います。ひとつの入口でサインインすると、同じパソコンの中の他の入口でも認証が共有されます。使える種類は次のとおりです。

種類 公式の説明
個人のGoogleアカウント Free、Pro、Ultra のプラン。ブラウザでの認証
仕事用のアカウント(Gemini Enterprise) Google Cloud 経由のシングルサインオン。サインインのあと、ライセンスと、Google Cloud のプロジェクト、場所(global、us、eu)を選ぶ、と書かれている。Workforce Identity Federation による「Bring Your Own Identity」もある
Gemini API キー CLI と SDK で、主に自動実行やCIのために使う
Application Default Credentials(ADC) Google Cloud の認証情報。自動実行や、画面のない環境で使う

公式のFAQには、使う前に知っておきたい条件が書かれています。

無料でどこまでか

公式の料金ページ(antigravity.google/pricing)の表示は次のとおりです(確認日 2026-10-25。ページの文言は英語で、金額は米ドルのみの表示です)。

プラン 料金ページの表示 料金ページに書かれていること
Individuals $0/month 「Experience Antigravity without a subscription plan」。さまざまなエージェントのモデル、Tab補完とCommandリクエストは無制限(unlimited)、制限は「Basic weekly rate limits」
Google AI Pro 金額の表示なし Individuals の内容に加えて、より多いレート制限と、柔軟なAIクレジットのプール
Google AI Ultra 金額の表示なし Pro の内容に加えて、さらに多いレート制限と、最新のGeminiモデルへの高いアクセス
Business plan via Google Cloud 金額の表示なし(カード内) APIの従量課金。対象のGemini Enterprise向けに、Standard/Plus が「$30 USD per seat per month」から、Pay-as-you-go が「$0 seat fee」と従量課金、と書かれている

ドキュメントの「Plans」のページは、料金は載せず、次のように説明しています。基本の機能(Gemini のモデル、Tab補完の無制限、スケジュールされたタスクやCLIを含む製品の機能)はすべてのプランで使える、と書かれています。利用の枠は、Ultra が最大で、5時間ごとに更新され、週の上限も最大です。Pro は5時間ごとに更新され、週の上限が基本より高い、と書かれています。Pro と Ultra のどちらでもない人は、週ごとに更新される枠です。具体的な回数や量は、料金ページにもPlansのページにも書かれていません。

読むときに気をつけたい点が3つあります。

データはどこに保存されるか、どこへ送られるか

最初に決めること:4つ

  1. どの入口で使うか。 公式の Getting Started は、まず「Choose a surface」(入口を選ぶ)と書いています。目に見える画面で複数のエージェントを見渡したい人はApp、文字の画面に慣れている人はCLI、いつものエディタを使い続けたい人は拡張機能、という並べ方が考えられますが、これは僕らの見立てで、公式の推奨ではありません。
  2. どのアカウントか。 個人の学習や試用なら、個人のGoogleアカウントで、無料の枠から始められると、料金ページは書いています。会社のコードを扱う場合は、会社の管理者に、Gemini Enterprise経由の使い方があるかを聞きます(規約とデータの扱いが変わります)。
  3. 利用量の見当。 無料は「Basic weekly rate limits」で、具体的な数は公開されていません。足りなくなったら、Pro や Ultra に上げる道があります(04)。
  4. データの設定。 「Enable Telemetry」の状態を、最初に確かめます。標準でオンかオフかは、読んだ範囲では確認できていません。

今日からできること

  1. antigravity.google/download から、自分のOS用のAppを入れる(またはCLIのコマンドを実行する)。
  2. 個人のGoogleアカウントでサインインする。
  3. Appなら、「New Project」のアイコンを押し、練習用のフォルダ(失っても困らないもの)を「Add Folder」で足して、「Create」を押す。公式のクイックスタートの手順です。
  4. 作業の方式は、「Local mode」(そのフォルダで直接作業する)か「New worktree mode」(Gitの別の作業場を作って、その中で作業する)かを選べます。まず試すなら、失ってよいフォルダで Local mode が分かりやすい、というのは僕らの見立てです。
  5. 設定で「Enable Telemetry」と、権限の設定(02で説明)を確かめる。

気をつけること

出典