3行でいうと

  • 連携は、性格の違う4種類があります。(1) AIの入力欄に話す(設定不要)、(2) CLI(aqua。辞書などの管理と、音声ファイルの文字起こし)、(3) API、(4) MCP。この記事(その1)は(1)と(2)、およびFile Taggingとスキルを扱い、(3)と(4)はその2(08)で扱います。
  • AIに話して頼むだけなら、連携の設定は要りません。ファイル名を「@」付きで入れるFile Taggingは、Cursor、Windsurf、Cline、Antigravityで動き、Claude Code、Codex、VS CodeのAIサイドバーは非対応と明記されています。
  • aqua setup claude と aqua setup codex は、エージェントがCLIを使えるようにする「スキル」を入れるコマンド、とCLIのページにあります。
  • 外し方は、CLIは aqua auth logout があります。File Taggingとスキルは、記載が見つからない状態です。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

先に結論

前提:用語をそろえる

連携の全体の地図

連携 入口 何が動くか 何がどこへ渡るか 設定の場所
AIの入力欄に話す Aquaのアプリ(Mac、Windows、iPhone、Android) 声が文字になって、入力欄に入る 声はAquaのクラウドへ。文字は、あなたが送ると、そのAIの会社へ 話すキー、マイクの許可(05)
File Tagging Aquaのアプリ 話したファイル名が「@名前.拡張子」になる 声はAquaへ。文字はエディタへ 設定の記述は、公式で確認できていない
CLI(aqua) ターミナル 辞書・置き換え・カスタム指示の管理、音声ファイルの文字起こし 辞書などはAquaアカウントへ。音声ファイルはAquaのサーバーへ aqua auth login、APIキー
コーディングエージェント用スキル aqua setup claude / aqua setup codex エージェントがCLIを使えるようになる スキルがエージェント側に入る CLIのコマンド
API(その2) HTTPのリクエスト 口述、編集、文字起こし、履歴・辞書・設定の読み書き 音声・文字がAquaのサーバーへ(米国で処理と、APIの資料にある) APIダッシュボードのキー
MCP(その2) AIアプリのコネクタの設定 AIが、履歴・辞書・設定を読み書き。口述は動かさない あなたの履歴などが、そのAIの会社へ AIアプリの設定とOAuthの許可

連携1:AIの入力欄に話す(設定不要)

公式の使い方のページの「AI・コーディングツール」の欄に、Antigravity、ChatGPT、Claude、Claude Code、Codex、Cursor、Gemini、Perplexity、VS Code、Windsurfが挙がっています(個別のページがあるものは次のとおり)。

AI 公式のページに書かれている設定 公式のページに書かれていないこと
ChatGPT 話すキーの設定、マイクとアクセシビリティ(Mac)、辞書、書き方のルール、Privacy Mode。Canvas、Custom Instructionsの欄でも同じキーが使える MCPは、フッターのリンクとして出るだけで、使い方は書かれていない
Claude 同上。デスクトップのアプリか、ブラウザのプロンプトの欄に入れる MCPやコネクタの手順は書かれていない
Claude Code 話すキー、マイク、アクセシビリティ(Mac)、リポジトリ名などを辞書へ。ターミナル、SSH、tmuxでも同じキー Aquaの「スキル」は書かれていない。MCP、CLI、APIはリンクのみ
Codex 話すキー、マイクとアクセシビリティ、辞書、Privacy Mode。1分間に最大230語まで話せる、という記載 MCPの手順、スキルは書かれていない
Cursor 話すキー、辞書、書き方のルール、Privacy Mode、言語の選択。Agentのプロンプト、Cmd+K、コメント、ターミナルで使える File Taggingの手順は、このページには書かれていない

手順は、06の場面4(ChatGPT、Claude)、場面5(Claude Code)、場面7(Cursor)にあります。

渡るデータ:声はAquaのクラウドで処理され、文字になって入力欄に入ります。あなたがAIに送ると、その文字が、そのAIの会社に渡ります(01)。AquaがAIの側に何かを送る仕組みは、ここにはありません。

権限:マイク、そしてMacではアクセシビリティ(05)。

外し方:Aqua側に、AIアプリとの「接続」が存在しないので、外すものはありません。Aquaの話すキーを使わなければ、入力されません。Aquaを止めたいときは、05の「Quit」の説明を参照してください。

うまくいかないときの確認点 - 入力欄にフォーカスがあるか(公式の「Aquaは、フォーカスのある欄に入れる」)。 - 入れない欄があるか(FAQ:一部のアプリや欄は挿入を制限している)。 - キーが他のショートカットと重なっていないか(05)。

連携2:File Tagging(Cursor、Windsurf、Cline、Antigravity)

公式のFile Taggingのガイド(Aqua v0.10以降)の内容です。

項目 書かれていること
対応 Cursor、Windsurf、Cline、Antigravity
非対応 Claude Code、Codex、VS CodeのAIサイドバー
表に載っていない Lovable、Bolt、Replit。ファイル名の整形は行われる、とある
話し方 「main ts」、または「main dot pi」。明示するなら「@」「at」「tag」「tagged」を先に言う
公式の例 「main ts」→ @main.ts。「at settings」→ @settings.tsx。「tag user profile」→ @userProfile.tsx
設定の手順 書かれていない(有効にする操作、設定の名前は公式で確認できていない)

連携3:CLI(aqua)

公式のCLIのページ(aquavoice.com/docs/cli)に基づきます。

3-1:入れる(公式の例。実行前に原文と見比べてください)

macOSとLinux:

curl -fsSL https://aquavoice.com/install-cli | sh

Homebrew:

brew install aqua-voice/tap/aqua

Windows(PowerShell):

irm https://aquavoice.com/install-cli.ps1 | iex

3-2:サインインする

コマンド 内容(公式)
aqua auth login ブラウザが開く。SSH越しや --no-browser のときは、URLとコードを表示する
aqua auth login --with-api-key APIキーを聞いてくる。または標準入力から読む
aqua auth status 誰でサインインしているかを表示する
aqua auth logout サインアウトする
環境変数 AQUA_API_KEY APIキーを渡す(CIで使う、とある)

文字起こしには、APIキーが必要です(aqua auth login --with-api-key か AQUA_API_KEY)。キーは、その2(08)の「連携5:API」の手順で作ります。

3-3:辞書、置き換え、カスタム指示を管理する

対象 コマンド(公式の一覧)
辞書 aqua dict add <word-or-phrase>...、aqua dict list、aqua dict remove <word>、aqua dict import <file> [--replace] [--dry-run] [--yes]、aqua dict export [--format txt|csv](既定はJSON)
置き換え aqua replacements add "<from>" "<to>"、list、remove "<from>"、import <file>、export(公式の例は aqua replacements export > replacements.json)
カスタム指示 aqua instructions get、set "<text>"(全部を置き換える。- で標準入力)、append "<text>"、edit($VISUAL か $EDITOR を開く)、clear(確認を聞く。スクリプトでは --yes)
アプリを開く aqua app [page](pageは dictionary、replacements、custom-instructions など)。--print はリンクを表示するだけ

公式の例(辞書の言葉の入れ方):

aqua dict add Kubernetes
aqua dict add "Hacker News"

取り込みファイルの形式(公式):.txt は1行1項目で、# の行はコメント、置き換えは「from」と「to」をタブで区切る。.csv は1列目が言葉、置き換えは from,to。.json は言葉のリスト、または {"from": …, "to": …} の形。--dry-run は、変更の予定を + と - で見せる、とあります。

3-4:音声ファイルを文字にする(aqua transcribe)

APIキーが必要で、Avalonで処理されます。料金は、公式のCLIのページに、1時間の音声あたり$0.39、最低10秒、最初の$1.00は無料、とあります(確認日 2026年10月25日。金額は変わることがあります)。

公式の例:

aqua transcribe memo.m4a > memo.txt
aqua transcribe *.mp4 --format srt --out subtitles/
項目 公式の記載
形式 flac、m4a、mp3、mp4、mpeg、mpga、ogg、wav、webm
上限 1ファイルあたり25 MB、1時間未満
--format text(既定)、json、verbose_json(区間ごとの時刻)、vtt、srt
--out <dir> 文字起こしをファイルに書く(memo.m4a → transcripts/memo.txt のような形)
--language <code> 言語を指定し、自動判別を省く
--prompt "<terms>" 出てくる名前や用語を渡す
--jobs <n> 同時に処理するファイルの数(既定3)
- 標準入力から音声を読む

APIのページでは、同じ文字起こしが「最大256 MiB、デコード後4時間まで」と書かれていて、CLIの数字と食い違います(04、03で指摘した点)。どちらが今の仕様かは、読んだ範囲では分かりません。

スクリプトで使うとき(公式):状態の表示は標準エラー出力に出る。-q で隠す。--json でJSON、--jq '<filter>' でjqなしの絞り込み。transcribe --json は、ファイルごとに1件を返し、失敗したファイルには error が付く、とあります。

3-5:終了コード(公式の表)

コード 意味
0 成功
1 エラー
2 見つからない(辞書にない言葉など)
3 サインインしていない、期限切れ、APIキー・トークンが拒否された
4 使い方の誤り(コマンド、フラグ、引数、入力)
5 レート制限か、課金の問題
6 ネットワークのエラー
7 文字起こしにAPIキーが必要(サインインし直しても解決しない)
130 Ctrl-Cで中断(macOSとLinux)

3-6:うまくいかないときの確認点(CLI)

症状 確認すること
終了コード3 aqua auth status でサインインを確かめる。必要なら aqua auth login
終了コード7 文字起こしは、APIキーが要る。aqua auth login --with-api-key か AQUA_API_KEY
終了コード5 レート制限か課金。APIの資料の billing_url が示すダッシュボード(app.aquavoice.com/api-dashboard?tab=billing)を確認
辞書の変更が反映されない 変更は次の口述から反映、とある。デスクトップのアプリには数秒で出る
SSH先でブラウザが開かない aqua auth login --no-browser、または aqua app --print

連携4:コーディングエージェント用スキル(Claude Code、Codex)

公式のCLIのページ(「Coding Agents」の節)の内容です。

コマンド 公式の説明
aqua setup claude Claude Code用のAquaのスキルを入れる
aqua setup codex Codex用のAquaのスキルを入れる

公式の使い方のページ(Claude Code、Codex)には、このスキルの説明はありません。CLIのページだけに書かれています。

気をつけること

出典