3行でいうと

  • Workers AIは、公式の「Data usage」で、顧客の内容を訓練に使わず、ふつうの推論では処理後に入出力を保持しない、と書かれています。ただし、ログ、キャッシュ、R2やVectorizeとの組み合わせなどでは保存されます。
  • AI Gatewayのログは、各ゲートウェイで既定で有効です。2026年9月24日以降に最初のゲートウェイを作ったアカウントは、Workers Logsの料金と保存期間に従い、それ以前のアカウントは「Legacy Logs」の上限(無料プランで合計10万件、有料で1ゲートウェイ1,000万件)に従う、と公式に書かれています。
  • 料金の表示(2026年10月23日、米ドル)は、Workersが無料(1日10万リクエスト)と月$5〜、Workers AIが1日10,000 Neuronsまで無料で超過は1,000 Neuronsあたり$0.011、AI Gatewayの基本機能が無料、AI Searchは2026年11月1日に課金が始まる、です。
  • 解約は、ダッシュボードの「Billing」の「Subscriptions」から。公式には、解約は請求期間の終わりに有効になり、「料金は返金されない」と書かれています。アカウントの削除は永久です。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、解約したり、アカウントを削除したり、データを書き出したりして確かめたものではありません。公式ページは要約として取得したため、読めていない箇所は「公式の資料では確認できていない」と書きます。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:受付の記録簿と、図書室の蔵書

AI Gatewayのログは、受付の「記録簿」です。誰が何を頼んだか、場合によっては中身まで書き残します。記録簿をつけるかどうか、中身を書くかどうかは、ゲートウェイの設定と、リクエストごとの指定で変えられます。AI Searchの索引は、図書室の「蔵書と目録」で、入れた資料が整理されて残ります。やめるときは、記録簿と蔵書をどうするかを、自分で考えます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

データ:何がどこに残るか

対象 公式に書かれていること 確かな度合い
Workers AIの処理 顧客の内容を訓練に使わない。ふつうの推論では、処理後に入出力を保持しない 文書に書かれている
Workers AIと保存系の組み合わせ R2、KV、Durable Objects、Vectorizeを使うとき、AI Gatewayのログやキャッシュを有効にしたとき、バッチなどの機能を使うときは、内容が保存されうる。その機能の保存期間に従う 文書に書かれている
メタデータ アカウントID、モデルID、時刻、リクエストの大きさ、トークンやNeuronの数、待ち時間、エラーコードは保持されうる。顧客の内容は含まない 文書に書かれている
AI Gatewayのログ 既定で有効。プロンプト、応答、提供元、時刻、状態、トークン数、費用、時間、ユーザーエージェントを含みうる。設定は「AI Gateway > Settings > Logs」 文書に書かれている
AI Gatewayのログを残さない方法 ヘッダー cf-aig-collect-log: false で、そのリクエストを記録しない。cf-aig-collect-log-payload: false で、本文だけ残さない(メタデータは残る) 文書に書かれている
AI Gatewayのキャッシュ 既定は無効。有効にすると、同一のリクエストにだけ、保存した応答を返す。TTLは60秒〜1か月。「キャッシュは揮発性」と書かれている 文書に書かれている
AI Searchの索引 ベクトルはVectorize、キーワードの索引はBM25の逆引き索引、元の内容はR2から取り出す、と読めるが、公式のページ自身が「配置は図からの推測」と注記している 一部、推測を含む
Agentsの状態 エージェントごとにローカルのSQL保存。1エージェントあたり1 GB 文書に書かれている
保存先の地域 Workers AIの「Data usage」のページは地域に触れておらず、データの扱いはプライバシーポリシーと契約書に従う形で書かれている。地域を指定できるかどうかは確認できていない 確認できず

AI Gatewayの他社へのリクエストについて、公式のWorkers AIの「Data usage」は、他社のAI提供元へ送った内容は、その提供元が、その会社の条件で処理し、保持する可能性がある、と書いています。

AI Gatewayのログの上限は、公式の「Limits」ページに、2026年9月24日より前のゲートウェイについて、次のように書かれています。1ゲートウェイあたり毎秒500件、保存は有料プランで1ゲートウェイ1,000万件、無料プランでアカウント全体10万件、1件のサイズは10 MBまで。それ以後のゲートウェイは、Workers Logsの制限に従う、とされています(Workers Logsの数字は、次の段落のとおりです)。

Workers Logsについては、公式のWorkersの料金ページに、無料が1日200,000イベントで保存3日、有料が月20,000,000イベントまで含んで保存7日、と書かれています。

プラン:何が無料で、何が有料か(2026年10月23日の表示、米ドル)

Workers(土台)

項目 Free Paid
基本料金 なし 月$5が最低(アカウントあたり)
リクエスト 1日100,000 月10,000,000まで含む。超過は100万あたり$0.30
CPU時間 呼び出しごとに10ms 月30,000,000 CPU msまで含む。超過は100万 CPU msあたり$0.02
静的ファイルのリクエスト 無料・無制限 無料・無制限
リセット UTC 0時(1日ごと) 契約の更新日(月ごと)

無料プランで1日10万リクエストを超えると、公式の制限ページによれば「エラー1027」が返ります。そのときは、ルートの設定が「fail open」ならWorkerは使われず(Workerがない状態と同じ)、「fail closed」ならCloudflareの1027のエラーページが返ります。

制限のページには、ほかに、Freeではサブリクエスト(Workerが外へ出す要求)が1回の要求につき50、Workerの数は1アカウント100、Paidではそれぞれ10,000と500、と書かれています。

Workers AI

AI Gateway

AI Search

Agents SDK

公式の制限のページには、専用の料金は書かれていません。各エージェントはDurable Objectsとして動き、多くの制限をWorkersとDurable Objectsから引き継ぐ、とあります。課金はWorkersの料金のページを見るよう書かれています。無料プランで使えるかどうかは、そのページには書かれていません(読んだ範囲では確認できていない)。

Pages

公式のPagesの制限のページでは、Freeが月500ビルド、同時ビルド1、1サイト2万ファイル、Proが月5,000ビルド、Businessが月20,000ビルドと書かれています。1つの静的ファイルは25 MiBまで、1アカウントのプロジェクトは100まで。PagesのFunctionsのリクエストは、Workersのリクエストとして請求されます。読んだ範囲では、Pagesの提供終了や非推奨の記述は見つかりませんでした。

サイトの高速化・防御のプラン表(参考)

公式のプラン表(cloudflare.com/plans)には、Freeが月$0、Proが年払いで月$20(月払いで月$25)、Businessが年払いで月$200(月払いで月$250)、「Contract」が個別見積もり(年払い)と表示されていました。ページには「掲載の価格は月払いのもの」という趣旨の注記もあり、カードの見せ方と合わない部分があります。これはWorkersの料金とは別の表で、AIの機能の料金ではありません。通貨コードと、表示の日付は、そのページには書かれていませんでした。

やめるとき

解約(購読の取り消し)

公式の「Cancel subscription」のページによると、手順は次のとおりです。

  1. 製品によっては、先に機能をオフにする(「Billing」の「Subscriptions」から対象を選び、その製品の手順に従う)。
  2. 「Billing」>「Subscriptions」へ行く。
  3. 購読を探して「Cancel」を選ぶ。
  4. 理由を選ぶ。
  5. 「Confirm」を選ぶ。

プランを変えたいときは、「Active Subscriptions」の「Change」を選びます。購読によっては、「Cancel」の代わりに「Free」を選ぶことが、解約にあたります。

解約は、現在の請求期間の終わりに有効になり、それまでは有料の機能が使えます。ダウングレードも同じ扱いです。請求日はUTCなので、請求日の24時間以上前に操作するよう書かれています。「料金は返金されない」「期間内の使わなかった分の返金はない」とも書かれています。DNSの変更は、解約にならない、とあります。このページは、Workers Paidにはとくに触れていません(読んだ範囲)。

前払いのクレジット(Unified Billing)の返金や有効期限は、そのページには書かれていません。公式は、Cloudflareの規約を見るか、サポートに問い合わせるよう書いています。

アカウントの削除

公式の「Delete your Cloudflare account」によると、契約(Contract)のアカウントには当てはまらず、アカウント担当へ連絡します。SSOのアカウントは、スーパー管理者が削除する必要がある場合があります。

先にやること(ドメインごと):購読やアドオンの解約、ドメインのCloudflareからの削除、レジストラでのネームサーバーの設定の削除、Registrarのドメインの自動更新の停止、CNAME設定の場合のDNSの戻し、支払い情報の削除。請求書は、先にダウンロードしておくとよいと書かれています。

手順は、ダッシュボードにログインし、「My Profile」、「Delete this user」、「Delete user」の順に選び、案内に従います。公式は、「削除は永久」と書いています。ドメイン、購読、請求情報は消えます。あなたが主たる所有者(primary owner)のアカウントは、ほかの利用者が外されたうえで、アカウントごと削除されます。アカウントの最後の有効なメンバーの場合も、アカウントが削除されます。個人情報は、法的に保持が必要な場合を除き、依頼から1年以内に消される、と書かれています。削除後は、請求書にアクセスできなくなり、再送もできません。待機期間は、そのページには書かれていません。

データを持ち出す

公式の資料で確認できたのは、次のとおりです。AI Gatewayのログは、Logpushで外へ送れます(Logpushのジョブは1アカウントに4つまで、1件1 MBまで。書き出しはLogpushの料金)。AI SearchのREST APIには、旧AutoRAGの口と新しい口があり、公式の移行のページ(2026年9月17日更新)は、旧い口も「引き続き動く」が、新機能は新しい口だけに入る、と書いています。AI Searchの索引や、Agentsの状態を丸ごと書き出す方法は、読んだ範囲では確認できていません。

気をつけること

出典