3行でいうと

  • 場面ごとに、公式のヘルプが書く手順を、書かれた順に並べました。公式が手順を書いていない場面(たとえばWebでの日本語の文体の選び方、用語集を新しく作る手順)は、書かれていないと明記しています。
  • 例の文章は、すべて「この記事の例」です。公式の例ではありません(日本語の文体の例だけは、公式のヘルプの短い例を引いています)。
  • 日本語の「です・ます」「だ・である」の指定は、公式のヘルプによると DeepL Pro の機能です。ヘルプは、Webの画面の押し方を書いていません。書かれているのは、APIの formality と、WordやブラウザからのFormal・Informal・Automaticの選択です。
  • 文書ファイルの上限は、プランとファイルの形式で決まります。公式の表(2026年10月25日に確認)を、主な形式について写しました。
  • 最初の1時間にやる順番は、この記事の案として最後に書きました。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。手順は、公式の手順を順に並べたものです。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らしてください。入れ方は05、料金・上限・データの扱いは01と04を参照してください。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:コピー機の横に置く、辞書と赤ペン

Translatorは「横に置いた辞書」、Writeは「提出前に見てくれる赤ペン」、用語集は「辞書の余白に書き足した、自分の職場だけの言い方」です。辞書を引く場所(Web、アプリ、拡張、Word)は違っても、引き方の流れは「文章を選ぶ→言語を決める→結果を見る→使う」で同じです(これは僕らのたとえで、公式の説明ではありません)。

場面1:Webで文章を訳す

入れ方は05の段階1です。公式の翻訳ページに書かれた画面の構成に沿って並べます。

手順

  1. https://www.deepl.com/en/translator を開きます。
  2. 「Translate text」の入力欄に、文章を入れるか貼り付けます。
  3. 元の言語は「Detect language」を選べます。訳す先の言語を、日本語など希望の言語に変えます。初期の訳す先は English (American) と書かれています。
  4. 訳の出る場所、コピーや保存の仕方は、翻訳ページには書かれていません(公式で確認できていない)。手元の画面で確かめてください。
  5. 一部の言語の組み合わせでは、入力欄の下に辞書の欄が出ます。使えない組み合わせでは「使えない」と表示される、とページにあります。

この記事の例(入力する文)

期待される結果

場面2:アプリのショートカットで、いま読んでいる文章を訳す(Windows・Mac)

入れ方と設定は05の段階2〜4です。公式のヘルプ「Use DeepL shortcuts for desktop apps」の内容です。

手順

  1. アプリの設定で、ショートカットを有効にします(ヘルプは「使う前に有効にする必要がある」と書いています。初期状態は書かれていません)。
  2. ほかのアプリ(ブラウザ、PDFのビューアなど)で、訳したい文章を選びます。
  3. 次のキーを押します。
  4. Windows:Ctrlを押したまま、Cを2回(Ctrl+C+C)
  5. Mac:⌘を押したまま、Cを2回(⌘+C+C)
  6. 訳が、いま使っているアプリの上の小さな窓に出ます。
  7. 文章を整えたいときは、選んで、Windowsは Ctrl+Windowsキー+C、Macは Ctrl+⌘+C を押します。改善した文章が、いま使っているアプリに差し込まれます。
  8. 小窓ではなくDeepLのアプリを開いて見たいときは、設定で選びます(Macは Settings > General の「Quick access options」)。

期待される結果

うまくいかないとき

場面3:ブラウザ拡張で、ページの文章やページ全体を訳す

入れ方は05の段階5です。公式のヘルプ「Translate with the browser extensions」の内容です。

3-1 選んだ文章を訳す(advanced mode)

  1. 訳したい文章を選び、近くに出る浮かぶ文字のアイコンを押します。ショートカットは、Macは ⇧+⌘+Y、Windowsは Ctrl+Shift+Y です。
  2. advanced mode の窓に、訳が出ます。
  3. 訳す先の言語は、窓の上の右側のドロップダウンで変えます。
  4. 必要に応じて、訳のコピー、読み上げ、用語集(本のアイコン)、別の訳の候補の選択ができます。
  5. 窓を出さずに、アイコンを押したら直接置き換えたいときは、設定で advanced mode を切ります。

3-2 サイドバーに貼り付けて訳す

  1. ツールバーのDeepLアイコンを押します。
  2. 訳す先の言語を選びます。
  3. 訳したい文章を選び、右クリックで「Copy」(⌘+C、Ctrl+C)を選びます。
  4. サイドバーの最初の入力欄を右クリックして「Paste」(⌘+V、Ctrl+V)を選びます。

3-3 自分が書いている文章を訳す(translate as you write)

  1. 元の言語で入力した文章を選びます。
  2. 浮かぶアイコン(3-1と同じショートカット)を押します。
  3. advanced mode の窓で、訳す先の言語を決めます。
  4. 「Replace in field」を押すと、元の文章が訳に置き換わります。
  5. 訳す先の言語の初期値がないときは、先に選ぶよう求められます。設定の「Translate your writing into」で変えられます。

3-4 文体を指定する(DeepL Pro)

  1. 拡張でDeepLにログインします。
  2. 文章を選んで、浮かぶアイコンを押します。
  3. 窓の右側のドロップダウンを開き、「Automatic」「Formal」「Informal」のどれかを選びます。
  4. 「Replace in field」を押します。
  5. ヘルプは、すべての言語では使えない、と書いています。日本語でこの3つがどう働くかは、この記事では確認できていません(日本語の plain・polite は場面7)。

3-5 ページ全体を訳す(DeepL Pro)

  1. 拡張でDeepLにログインします。
  2. 訳したいWebサイトを開きます。
  3. 出るポップアップで、訳す先の言語を選んで「Translate page」を押します。
  4. スクロールに合わせて、文章が自動で訳されます。
  5. 元に戻すときは、ポップアップの「Show original」を押すか、ページを読み込み直します。特定の言語を自動で訳す設定や、ポップアップを出さない設定は、拡張の設定にあります。

3-6 画像の文字を訳す(ChromeとEdge)

3-7 用語集を使う(DeepL Pro)

場面4:DeepL Writeで、自分の文章を整える

公式のヘルプ「Use DeepL Write」の手順を、Web、デスクトップ、モバイルの順に並べます。

Web

  1. 左の入力欄に、文章を入れます。言語は自動で判定されます。
  2. 右の入力欄に、改善された文章が出ます。変更された箇所は緑で示されます。
  3. 単語や文の言い換えの候補が出るので、選んで、自分好みにします。
  4. 「Show changes」のスイッチで、変更の詳細が見られます。もう一度押すと消えます。
  5. スピーカーのアイコンで、元の文と改善後の文を読み上げられます。
  6. コピーのアイコンで、改善した文章をコピーします。
  7. 英語を、英国英語か米国英語に書き換えたいときは、言語の選択で選びます。右側が、その英語のきまりで書き直されます。

デスクトップ

  1. 左に入力すると、右に改善版が出て、変更は緑で示されます(Webと同じ)。
  2. 「Show changes」は、3点のアイコンを押して、その中のスイッチです。
  3. 読み上げとコピーは、スピーカーとコピーのアイコンです。

モバイル

  1. DeepL Write のアイコンを押します。
  2. 文章を入力します。
  3. 「Improve text」を押します。
  4. 言語は自動判定です。変更は緑で示されます。右上の目のアイコンで、詳しく見られます。
  5. 読み上げ(スピーカー)とコピーのアイコンは、Webと同じです。

この記事の例(入力する文)

公式で確認できていないこと

場面5:文書ファイルを訳す

5-1 Webの「Translate files」

  1. https://www.deepl.com/en/translator/files を開くか、翻訳ページで「Translate files」に切り替えます。
  2. PDF、Word(.docx)、PowerPoint(.pptx)のファイルを、ドラッグ&ドロップします(翻訳ページの記載)。
  3. 複数のファイルを一度に入れて訳すのは、Webの翻訳画面とデスクトップアプリでできる、とヘルプにあります。
  4. 訳したファイルを受け取る画面の流れ(ダウンロードの押し方など)は、読んだページには書かれていません。

5-2 デスクトップアプリ

5-3 上限の表(公式の表の写し。確認日 2026-10-25)

ヘルプ「File formats」の、現在のプランの表から、主な形式を写します。各セルは「ファイルの大きさ/文字数」で、1つのファイルあたりです。「n/a」は、その表で、そのプランでは使えないとされているものです。

形式 Account(購読なし) Pro Individual Pro Team Pro Business API Developer API Growth
Word (.docx, .doc) 5 MB / 10万 30 MB / 100万 30 MB / 100万 100 MB / 100万 10 MB / 50万 100 MB / 100万
PowerPoint (.pptx) 5 MB / 10万 30 MB / 100万 30 MB / 100万 100 MB / 100万 10 MB / 50万 100 MB / 100万
PDF (.pdf) 5 MB / 10万 30 MB / 100万 30 MB / 100万 100 MB / 100万 10 MB / 50万 100 MB / 100万
Excel (.xlsx) n/a n/a 20 MB / 100万 30 MB / 100万 10 MB / 50万 30 MB / 100万
テキスト (.txt) n/a 1 MB / 100万 1 MB / 100万 1 MB / 100万 1 MB / 50万 1 MB / 100万
HTML (.html) n/a 5 MB / 100万 5 MB / 100万 5 MB / 100万 5 MB / 50万 5 MB / 100万
SRT (.srt) n/a n/a 150 KB / 100万 200 KB / 100万 150 KB / 50万 150 KB / 100万
PNG・JPG(ベータ) 3 MB 3 MB 3 MB 3 MB 3 MB 3 MB

場面6:決まった言葉を決まった訳にする(用語集)

6-1 Webで、用語集をCSVでダウンロードする

ヘルプ「Download a glossary」の手順です。そのヘルプ記事には、対象のプランとして「DeepL Pro Advanced、Ultimate、Team、Business、Enterprise」と書かれています(Individualが対象かどうかは、その記事からは読み取れません)。

  1. Webの翻訳画面にログインします。
  2. 画面左のナビゲーションの「Glossary」を押します。
  3. 使いたい用語集を選びます。
  4. 用語集の横の3点のアイコンを押します。
  5. 「Download」を押します。CSVファイルとして保存されます。

CSVの中身(ヘルプの説明)

1行が、次の4つの項目で並びます。

  1. 元の言語の言葉
  2. 訳す先の言語の言葉
  3. 元の言語のラベル(例:EN)
  4. 訳す先の言語のラベル(例:ES)

公式の例の行は translate, traducir, EN, ES です。複数の言語の組がある用語集は、組ごとの行が同じファイルに並びます。

Excelで開くとき

ヘルプは、ダブルクリックではなく、取り込みの機能(「File → Open」「File → Import → CSV file」「Data → Get data → From text」)を使うよう案内し、取り込みの画面で、区切りのあるデータ、文字コードは Unicode (UTF-8)、区切り文字はカンマにする、と書いています。

6-2 用語集を新しく作る・アップロードする

6-3 用語集を使って訳す

場面7:日本語の文体を選ぶ(です・ます/だ・である)

公式のヘルプが書くこと

ヘルプ「About formality: plain and polite tones in Japanese」の要点です。

選び方(画面の押し方)

場面8:Wordの中で使う

入れ方とサインインは05の段階6です。ヘルプ「Get started: DeepL for Microsoft Word」の手順です。

8-1 選んだ文章を訳す

  1. ペインの上の「Translator」を選びます。
  2. 訳す先の言語を選びます。
  3. 文書の中で、訳したい文章を選びます。ペインに、訳が自動で出ます。
  4. 「Replace text with translation」で、選んだ文章を訳で置き換えます。コピーのアイコンでコピーもできます。元の言語を手で決めるときは「Detect language」を使います。

8-2 文書全体を訳す(DeepL Translator Pro が必要)

  1. ペインの上の「Documents」を選びます。
  2. 訳す先の言語を選びます。
  3. 「Translate to [language]」を押します。
  4. 訳したファイルは、新しいコピーとして保存され、自動で開きます。元のファイルは変わりません。
  5. これは、月ごとのファイル翻訳の枠を使います。クラウドサービスをつないでいれば、訳した後に「Save to cloud」を押せます。

8-3 文章を整える(Write)

  1. ペインの上の「Write」を選びます。
  2. 文章を選びます。改善された文章が、自動で出ます。
  3. 「Replace text with improvement」で置き換えます。
  4. スタイルや口調を変えたいときは、「Style」を押して、スタイル・口調を選び、「Apply」を押します。解除は「Style」から「Reset」です。フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語では、使えない、とヘルプにあります。

上限

05の「1日あたりの文字数の上限」の表を参照してください。

場面9:会話をその場で訳す(DeepL Voice for Conversations)

公式のヘルプが書くこと

ヘルプ「About DeepL Voice for Conversations」の内容です。

手順

最初の1時間にやる順番(この記事の案)

これは公式の手順ではなく、この記事で組んだ案です(動作は確かめていません)。

順 やること 見る場面
1 機密や個人情報を含まない短い文で、Webの翻訳を試す 場面1
2 同じ文を、日本語・英語の両方向に訳して、画面の構成に慣れる 場面1
3 自分の英語(または日本語)の短い文を、Writeに入れて、変更箇所を「Show changes」で見る 場面4
4 アプリか拡張を入れて、ショートカットで選んだ文を訳す 場面2、3
5 小さな文書ファイルを1つ、訳してみる 場面5
6 毎回出る言葉があれば、用語集のダウンロード画面(有料なら)を見る 場面6
7 日本語の文体を使いたいなら、プランを確かめる 場面7

機密や個人情報を含む文章は、先に01と04の「データの扱い」を読んでから入れてください。

つまずきと直し方

つまずき 公式の記載に沿った確認点
文書を入れても訳されない 形式の仕様を満たしていない、上限を超えている、プランで使えない形式、のいずれか。上の表を参照
訳したファイルが編集できない 購読のないアカウントでは編集不可。編集にはProが必要(ヘルプ)
用語集が選べない/使えない Wordのアドインでは、用語集の使用にDeepL Proが必要で、作成や編集はWebで(ヘルプ)
文体の指定が出ない 日本語の plain・polite はDeepL Proが必要(ヘルプ)。Webでの押す場所は公式で確認できていない
ブラウザ拡張でページ全体の翻訳が出ない DeepL Proとログインが必要(ヘルプ)
Writeの文字数の上限を知りたい 上限は入口で違います。Wordアドインでは、無料のアカウントで1日2,000文字(05)。ほかの入口の上限は02を参照
Wordのペインで、スタイルが選べない フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語では使えません(ヘルプ)
ショートカットで訳が出ない 設定で有効か、除外アプリに入っていないか(05)

気をつけること

出典