3行でいうと
- 保存先について、公式のセキュリティのページは、プロジェクトのファイル、文字起こし、メタデータを Amazon S3 または Google Cloud に置くと書いています。公式のプライバシーポリシーは、米国で処理・保存すると書いています。編集の内容は、作業中に自動でクラウドへ送られ、オフライン編集には対応していません。
- AIの学習について、ポリシーは「学習に使うことがある」と書き、「Share Data with Descript」の設定で止められる、と読める書き方です。ヘルプは、現在の本番のAIモデルには利用者のデータを使っていない、と説明しています。声のクローンの「学習用の音声」は、サービス改善に使われる、とセキュリティのページにあります。
- 料金ページは、Free、Hobbyist、Creator、Business、Enterpriseを載せています。使える量は、「メディア分」と「AIクレジット」の2つで決まり、どちらも翌月に持ち越せません。
- 解約は「Downgrade to Free」で、現在の期間の終わりまで使えます。日割りの返金はなく、プランの返金は請求日から48時間以内、とヘルプにあります。解約しても、既存のプロジェクトは残ります。
- 退会(アカウント削除)は、プロジェクトも文字起こしも請求書も消え、元に戻せません。先に書き出すよう、公式が案内しています。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名・メニュー名・金額は公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず、「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。規約や同意の解釈は、専門家に確認してください。
先に結論
- 契約の前に確認すること。 ①データ共有の設定(学習に使わせるか)、②使いたい言語がプランや機能で対応しているか、③メディア分とAIクレジットの量、の3つです。
- 解約の前にすること。 解約しても既存のプロジェクトは残りますが、退会するとすべて消えます。どちらにするか、先に決めてください。
- 声のクローンを作るなら、決まりを先に読む。 本人だけが作れる、本人の録音による同意が要る、あとから学習用のデータを足せない、と公式ヘルプにあります。
- 見立て(公式の推奨ではありません)。 会議や取材の音声を扱うなら、契約の前に、データ共有の設定の初期値と、プロジェクトを消したあとの扱い(30日)を、自分の組織の決まりと見比べておくとよさそうです。
前提:用語をそろえる
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ドライブ | プロジェクトの置き場。プランも課金も、ドライブごと。 |
| Editor席(seat) | ドライブで、AI機能やメディア分を使える人の枠。席ごとに共有のプールが増える。 |
| メディア分 | 取り込み・録音したメディアの長さ。 |
| AIクレジット | AI機能で減るポイント。 |
| Top up | 月の量を使い切ったあとに買い足す、1回限りの追加分。 |
| ボイスプリント | 声から作る本人確認用のデータ。公式のポリシーに登場する語。 |
| サブプロセッサ | Descriptが処理を任せている外部の会社。 |
保存場所と同期
| 項目 | 公式の説明(確認日10月23日) |
|---|---|
| 保存先 | プロジェクトのファイル、文字起こし、メタデータは Amazon S3 または Google Cloud(セキュリティのページ)。地域は書かれていない。 |
| 処理・保存の国 | 米国(プライバシーポリシー、2025年4月14日更新と表示)。ほかの地域へ移転されたり、そこからアクセスされたりすることもある、とも書かれている。 |
| 暗号化 | 保存データはAES-256、通信はHTTPSのTLS 1.2(セキュリティのページ)。 |
| 認証・基準 | SOC 2 Type II(外部の監査で、情報の管理体制を確かめる基準)、GDPR(EUの個人情報保護の法令)とCCPA(米カリフォルニア州の個人情報保護の法律)に沿うと表示。詳細な報告書は、セキュリティの窓口から請求する形(セキュリティのページ)。 |
| 同期 | 保存ボタンはなく、編集は作業中にクラウドへ送られる。オフライン編集には非対応(ヘルプ「Save your work to the cloud」)。 |
| 端末の中の保存 | アプリの保存方法の説明は、読んだ範囲では見つからなかった。アンインストールの説明は、Macでは ~/Library/Application Support のDescriptフォルダ、Windowsでは AppData\Roaming のDescriptフォルダを消す、という手順を書いている。 |
学習への利用と、人による確認
- ポリシーの記載。 プライバシーポリシーは、情報を「AIモデルの学習」に使うことがあると書き、プロジェクトは、サービスの分析と改善に使うこと、「Share Data with Descript」をオフにすれば止められること、を書いています。Googleのワークスペースのデータは、AIの学習には使わない、とも書かれています。
- ヘルプの記載。 「Account data and privacy」は、プロジェクトの情報は「アプリを改善する目的だけ」に使う、今の本番のAIモデルには利用者のデータを使わない、研究用のモデルには、データ共有を許可した人のデータだけを使う、共有をやめた人のデータを使う予定はない、と書いています。OpenAIのような外部の処理先には、学習に使わせない契約がある、とも書かれています。企業向けのドライブには、この切り替えはなく、データ共有は既定でオフです。
- 設定の場所。 App Settings(Command/Ctrl + カンマ)の Profile タブを下へ進み、「Share data with Descript」の「Allowed」を押すと、オフになります。初回のオンボーディングで選ぶ質問もあります。
- 人が見ることがあるか。 ポリシーは、プロジェクトは自動で処理され、人が見るのは、本人の同意があるときか、法律上必要なときだけ、と書いています。ただし、声の音声は、品質確認のために、従業員や委託先が確認することがある、とも書かれています。
- 公開したプロジェクト。 公開したプロジェクトは、誰でも見られ、もう秘密のものとしては扱われない、とポリシーにあります。
- 声のクローンの学習用音声。 セキュリティのページは、「Custom Voice」の学習用音声は、サービス改善に使われ、学習と保管はGoogle Cloudで行われ、サンプルは品質確認のため Amazon Mechanical Turk に共有される、と書いています。
- 資料の食い違い。 セキュリティのページは、文字起こしのデータの共有は、利用者が許可したときだけ、既定でオフと読める書き方で、ヘルプは、初回のオンボーディングで尋ねると説明しています。どれが今の初期値かは、読んだ範囲では確かめられませんでした。
声のクローンと、アバター
公式ヘルプの「Create a custom voice clone」と、プライバシーポリシーの記載です。
- 作り方。 話者のラベルを追加して「Create speaker」を選び、名前を付け、「Clone voice to enable AI speech」などで音声生成をオンにします。本人が、決められた同意の文を、英語で読み上げて録音し、「Submit」を押します。完了は、通常数分、と書かれています。
- 同意の文。 「I want Descript to create an artificial version of my voice...」で始まる文です。同意の文は、英語以外の音声を作る場合も、英語で読みます。
- 誰が作れるか。 声の本人か、本人の録音による許可を得た人だけです。亡くなった人、同意しない人、同意の文を録音できない人、AIなどの人工の音声からのクローンは作らない、と書かれています。この手続きを回避するのは、利用規約違反とされています。
- できないこと。 作った後に学習データを足せません。改善したいときは、新しい録音で、新しいクローンを作ります。1つのクローンに複数の話し方を持たせることもできません。クローンは米国英語の発音をもとにしていて、アクセントは保たれないことがある、とあります。
- 共有と削除。 作った声は、ドライブの「AI Speakers」タブに保存され、「Share voice」で、ほかのドライブのメンバーにも使わせられます。「Delete voice」で削除でき、「永久で、削除した声は戻せない」と書かれています。
- 保存期間。 ポリシーによると、ボイスプリントは、目的が済むまで、または最後にアカウントを使ってから最長3年のどちらか早いほうまで保管されます。アバターの顔の形状データは、委託先(ベンダー)が同じ期限で保管し、Descript自身はアクセスしない、と書かれています。ボイスプリントは、本人確認と不正防止のためで、それ以外では第三者に開示しない、と書かれています。声と顔のデータは、法律によっては「機微な情報」にあたり、その人の特徴を推測するためには使わない、とあります。
- プラン。 料金ページは、AI音声(声のクローンつき)を、Hobbyist以上の機能として載せています。アカウントを消したとき、声のクローンがどう扱われるかは、退会のページには、読んだ範囲では見つかりませんでした。心配なときは、消す前にサポートに確認するのが確実です。
バックアップ、履歴、削除の流れ
| 項目 | 公式の説明 |
|---|---|
| 自動バックアップ | 作業中に自動で保存される。メニュー「☰」から「Help & feedback > Debug > View automatic backups」で見られる。 |
| 手動のバックアップ | 「Help & feedback > Debug > Export project backup」で、.debackup のファイルとして保存できる。取り込むと「(Backup Import)」付きの新しいプロジェクトになる。 |
| バージョン履歴 | 「File > Version history」。復元はプロジェクト内のすべてのコンポジションに影響する。保持期間は、読んだ範囲では見つからなかった。 |
| プロジェクトの削除 | ドライブのTrashに入り、30日間は復元できる。その後は自動で消え、戻せない。Trashを手で空にすることはできない。 |
| サーバーからの消去 | セキュリティのページは、プロジェクトを消すと、30日以内にサーバーから完全に消える、と書いている。 |
| メディアライブラリの削除 | Trashを通らず、消える。 |
プラン:料金ページの表示(確認日 2026-10-23)
公式の料金ページ(descript.com/pricing)の表示です。通貨は「$」とだけ書かれ、通貨コードの表記はありませんでした。各有料プランに2つの価格が出て、どちらも「per person / month」の表記です。ページには「Monthly」「Annual」の切り替えがあり、「Saving up to 35% over monthly plan」とありますが、どちらの数字が年払い・月払いかは、ページに書かれていませんでした(購入リンクの中身から、低いほうが年払いと推測されるだけです)。
| プラン | 価格の表示(2つ) | メディア | AIクレジット | 主な違い(料金ページ) |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 60分/月 | 100(1回きり) | 720p、透かしあり、Webリンク1時間、保存5GB |
| Hobbyist | $16 と $24 | 10時間/月(600分) | 400/月 | 1080p、透かしなし、Underlord、Studio Sound、フィラーワード除去、クリップ作成、声のクローン。Top upなし。保存100GB、アップロード10GBまで |
| Creator | $24 と $35 | 30時間/月(1800分) | 800/月 | 4K、20以上のAIツール、動画生成、ストック素材見放題、Top upあり。席1〜3、保存1TB、アップロード20GBまで |
| Business | $50 と $65 | 40時間/月(2400分) | 1500/月 | Brand Studio、30以上の言語の翻訳・吹き替え(校正つき)、カスタムアバター、優先サポート。席は最大5、保存2TB、アップロード50GBまで |
| Enterprise | Custom | チームの規模に合わせる | Custom | SSO(会社のIDでまとめてログインする仕組み)、SCIM(社員アカウントを自動で管理する仕組み)、監査ログ、独自の契約条件、専任の担当者 |
公式ヘルプの「Legacy and Sunset plans」は、古いプラン(LegacyとSunset)の利用者が、2025年11月17日以降の次の請求日から、新しいプランに順に移行する、と書いています(確認日の2026年10月23日の時点で、開始から約1年が過ぎています)。新しいプランは、文字起こしの時間ではなく、メディア分とAIクレジットの2つのプールで管理されます。教育・非営利向けのHobbyistもあります。
メディア分とAIクレジット
- メディア分。 取り込み・録音の長さを数えます。静止画は1枚1秒です。Roomsは、参加者の人数に関係なく、セッションの長さが1回分です(5人で1時間でも60分)。Zoomの録画の別トラックは、会議1回分として、最も長いファイルで数えます。
- AIクレジット。 Underlord、Studio Sound、フィラーワード除去、Green Screen、Eye Contact、AI音声、アバター、動画生成などで減ります。Studio Soundとフィラーワード除去は、1回の上限が30クレジットです。
- 持ち越し。 どちらも持ち越せません。更新のたびに、リセットされます。
- 文字起こしの料金。 現行プランでは、文字起こしは計測されない、とヘルプにあります(ただし取り込んだ時点で、メディア分は使います)。LegacyとSunsetのプランは、文字起こしの時間を数えます。
- 足りなくなったとき。 設定の「Usage」タブから、Top upを買えます。CreatorとBusinessだけで、買った分は購入から12か月で期限が切れます。月の量を使い切ってから使われ、ドライブの全員で共有されます。
| Top upの種類 | 公式ヘルプの表示 |
|---|---|
| AIクレジット | 350で $35.00、1,000で $80.00、4,000で $200.00 |
| メディア分(時間単位) | 5時間で $25.00、20時間で $80.00、50時間で $150.00 |
請求と返金
- 請求の単位。 各ドライブが、それぞれのプランを持ち、別々に請求されます。支払いは各期間の初めです。
- 途中の変更。 アップグレードとEditor席の追加は、すぐ有効で、日割りです。ダウングレードと、年払いから月払いへの切り替えは、現在の期間の終わりに有効です。月払いから年払いへは、すぐ切り替わります。
- 返金。 ヘルプの「Refund policy」によると、プランの返金は請求日から48時間以内、追加のEditor席は7日以内です。Top upは返金不可です。解約やダウングレードに、日割りの返金はありません。依頼は、アカウントのメールから、サポートに送ります。
やめるとき
解約(有料プランをやめる)
公式ヘルプの「Downgrade or cancel a subscription」の手順です。
- web.descript.com にログインするか、デスクトップアプリを開く。
- App Settings(Command/Control + カンマ)を開く。
- 複数のドライブがあるときは、サイドバーのドライブの選択で、対象を選ぶ。
- 「Plan」タブで「Change plan」を押す。
- 解約は「Downgrade to Free」を選ぶ。
- 理由を選び(必須)、「Cancel subscription」を押す。
現在のプランは、請求期間の終わりまで有効です。そのあと、ドライブはFreeプランになります。「既存のプロジェクトは引き続き使える」と書かれていますが、前のプランにだけあった機能は使えなくなります。Top upの残りは保持されますが、Freeでは使えず、12か月の期限はそのままです。解約を申し込めるのは、ドライブの持ち主のメールだけです。支払いが滞っていると、プランを変えられません。
退会(アカウントを消す)
公式ヘルプの「Delete your Descript account」の手順です。
- サインインして、ドライブの画面の右上でプロフィールの画像を押す。
- 「Settings」を押す。
- 「Profile」タブを開く(チームなら、先にほかのメンバーをドライブから外す)。
- 「Delete account」を押す。
- 確認の画面で「Delete Account」を押す。サインアウトされます。
プロジェクト、コンポジション、メディアは完全に消えます(ほかのメンバーから共有されたものも含む)。ドライブも、持ち主のメールのものは消えます。文字起こしと請求書も消えるので、先にダウンロードするよう案内されています。有料プランは、すぐ解約され、残りの期間は戻りません。返金の対象になりうるときは、消す前にサポートに連絡する、とあります。公式は、「永久で、元に戻せない」と書いています。処理にかかる日数は、そのページにはありません。
書き出し(データを手元に残す)
- 文字起こし。 .docx、.txt、.rtf、.md、.html で書き出せます(ヘルプ「Export your transcript as a text file」)。
- 動画・音声。 動画やGIF、音声ファイルをローカルへ書き出せます。ヘルプ「Get started with Descript」は、MP4、MP3、WAV、GIFなどと挙げています。
- プロジェクト全体。 手動のバックアップ(.debackup)で、プロジェクトを1つずつ書き出せます。ただし、ほかのアプリで開ける形式かどうかは、読んだ範囲では見つかりませんでした。
アプリの削除
Macは、アプリをゴミ箱に入れる(完全に消すなら ~/Library/Application Support のDescriptフォルダも)、Windowsは、コントロールパネルからアンインストール(完全に消すなら AppData\Roaming のDescriptフォルダも)です。アンインストールしても、クラウド上のプロジェクトや、アカウントにどう影響するかは、その説明には書かれていません。
気をつけること
- ベータ。 UnderlordとHDR動画の編集は、公式が「ベータ」と書いています。ベータのデータの扱いや、クレジットの使い方についての記述は、公式の「Beta」の説明には見つかりませんでした。
- 食い違い。 データ共有の初期値や、文字起こしの処理先は、資料によって書き方が違います。契約の前に、アプリの設定画面で確かめてください。
- 価格。 料金ページの2つの価格は、どちらが月払い・年払いかが、ページに書かれていません。購入の画面で確認してください。
- 同意と法律。 声のクローン、録音、同意の扱いは、国や組織によって違います。このガイドは、法律の助言をしません。必要なら専門家に確認してください。
- 退会は戻せない。 解約と退会は別です。先に書き出してください。
出典
- Pricing(Descript公式サイト、料金ページ、確認日 2026-10-23)
- Security(Descript公式サイト、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(Descript公式サイト、2025年4月14日更新と表示、確認日 2026-10-23)
- Account data and privacy(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Create a custom voice clone(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Manage your AI Speakers(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Save your work to the cloud(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Find and create project backup files(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Version history(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Delete or restore a project(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Project access and collaborators(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- How billing works in Descript(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Track and understand your media minutes and AI credits(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Top ups: Buy additional media minutes and AI credits(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Upgrade your plan(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Downgrade or cancel a subscription(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Refund policy(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Understanding your legacy and sunset plan(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Delete your Descript account(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Uninstalling Descript(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Export your transcript as a text file(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- Supported file types(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)
- What does the "Beta" label mean in Descript?(Descript Help Center、確認日 2026-10-23)