3行でいうと
- 料金は、公式の料金ページ(2026年10月23日の表示、米ドル)で、Sandboxが「Free」、Professionalが年払いで「$590 per workspace / year」、Teamが「$1590 per workspace / year」です。料金ページは月払いの金額を示していませんでしたが、別の取得では、Professionalが月$59、Teamが月$159と読めました。EnterpriseとSelf-hostedのEnterpriseは個別見積もりです。
- 規約は、手数料は原則返金されず、解約は現在の契約期間の終わりに効く、と書いています。使っていないことは解約になりません。
- ログの保存は、Sandboxが30日で、そのあと完全に削除され、上のプランに替えても戻りません(公式のログのページ)。
- アプリは、DSL(
.ifpkgという包み)として書き出せます。ただし、ナレッジ、認証情報、ログなどは含まれません。シークレットの値を含めて書き出すと、平文で入ります。 - セルフホストのライセンスは「Dify Open Source License」で、Apache 2.0を土台に、複数テナントでの運用の制限と、画面のロゴや著作権表示を消さない条件が加わっています。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。価格や上限は公式の表示のとおりに写し、日付をつけています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」「読んだ範囲では見つからなかった」と書き、引用は短くとどめています。規約やライセンスの解釈は、専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
先に結論
- まずSandboxで形を作り、上限に当たってからプランを考える。 料金ページの上限は、メンバー、アプリ、ナレッジの容量、ログの保存期間です。
- ログは、思ったより長く残り、思ったより早く消える。 Sandboxは30日で消えます。有料プランでも、ログには会話の全文が残るので、機密の扱いに注意が必要です。
- やめる前に、アプリを書き出す。 書き出しの中身と、含まれないものを確かめておくと、あとで困りにくくなります。
- セルフホストは「無料」でも、条件つき。 複数のテナント(ワークスペース)をまとめて運営する、画面のロゴや著作権表示を外す、といった使い方は、LICENSEが、書面の許可や商用ライセンスを求めています。
- アカウントを削除すると、戻せない。 規約が、アカウントもデータも復元できない、と書いています。
前提:用語をそろえる
- ワークスペース:課金とメンバー管理の単位です。公式は、料金が「per workspace」で、プランがワークスペース全体の上限を決める、と書いています。
- message credits / AI credits:Dify Cloudが用意するモデルを使う、利用の枠です。表記は、料金ページが「message credits」、モデルのドキュメントが「AI credits」です。
- DSL /
.ifpkg:アプリの構成を書いたYAML(app.yaml)と、それを含むZIPの包みです。公式は、.ifpkgはDify 1.18.0以降にだけ取り込める、と書いています。 - シークレット(Secret)型の環境変数:APIキーなどを入れる変数です。書き出しで含めるかを選べます。
- ライセンス:ソースコードの使い方の条件です。セルフホストするときに効きます。
たとえ話:賃貸の更新と、引っ越しの荷造り
Dify Cloudの契約は、自動で更新される賃貸のようなものです。更新日の前に解約の手続きをしないと、次の期間に入ります。やめるときは、引っ越しの荷造りのように、持ち出せるもの(アプリの構成)と、持ち出せないもの(ナレッジの中身、認証、ログ)を、先に分けておきます(たとえは僕らの整理で、公式の説明ではありません)。
プランの違いと価格の表示
公式の料金ページ(dify.ai/pricing)の表示を、2026年10月23日に確認しました。税は別で、料金ページは、チェックアウトで加わることがある、と書いています。
Dify Cloud
| 項目 | Sandbox | Professional | Team |
|---|---|---|---|
| 価格の表示 | Free | $590 per workspace / year(月払いは別の取得で$59/月) | $1590 per workspace / year(月払いは別の取得で$159/月) |
| Message credits | 200 | 5,000/月 | 10,000/月 |
| メンバー | 1 | 3 | 50 |
| アプリ | 5 | 50 | 200 |
| ナレッジの文書 | 50 | 500 | 1,000 |
| ナレッジの保存容量 | 50MB | 5GB | 20GB |
| ナレッジのリクエスト | 10回/分 | 100回/分 | 1,000回/分 |
| トリガーのイベント | 3,000 | 20,000/月 | 無制限 |
| アノテーションの枠 | 10 | 2,000 | 5,000 |
| ログの履歴 | 30日 | 無制限 | 無制限 |
| Dify APIの制限 | 5,000回/月 | 制限なし | 制限なし |
- 料金ページは、年払いへの切り替えに「Bill Annually Save 17%」と表示しています(Markdown版は「~17% off」)。
- 料金ページは、message credits を使い切ったら自分のAPIキーに切り替えられる、と書いています。
- ログの保存について、公式のログのページは、有料のProfessionalとTeamでは、会話のログが契約している間は残り、ワークフローの実行ログは約3か月、「Logs」のページに残ってから、月ごとのアーカイブに移る、と書いています。料金ページの「unlimited log history」の表示とは、書き方が違います。
セルフホスト
| 区分 | 料金ページの表示 | 内容(料金ページ) |
|---|---|---|
| Community | Free | オープンソースの利用者と非営利のプロジェクト向け。公開リポジトリの中心機能、1つのワークスペース。Dify Open Source Licenseに従う |
| Enterprise | Custom(contact sales) | 商用ライセンス、複数のワークスペース、SSO、パートナー経由で取り決めるSLA、高度なセキュリティ、公式の更新と保守、専門の技術サポート |
公式のEnterpriseのページには、顧客のVPCや、完全なオフライン環境への導入、SAML/OIDCのSSO、監査ログなどが挙げられています。価格は個別見積もりで、表示がありません。
教育向け
公式の課金のページは、認証された学生、教員、職員が、年払いのProfessionalを無料で使える「Dify for Education」を書いています。条件は、18歳以上、現在の在籍か雇用、学校のメールアドレスです。年払いのみ、1回の認証につきワークスペース1つ、自動では更新されず、認証は毎年更新が必要です。教育用は、一度きりの200クレジットで、毎月の補充はありません。既存の有料プランには重ねられません。
価格の表示について読めていない所
- 日本円の表示は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 月払いの金額は、料金ページの取得では出ず、別の取得(Markdown版のページ)で出ました。2つの表示が同じ内容かどうかは、確認できていません。
- Community Editionで、事業のために使ってよいかは、料金ページの「非営利のプロジェクト」という表記と、LICENSEの「商用利用は条件つきで可能」という表現を並べても、僕らには判断できません。LICENSEの項で書きます。
保存と同期:データの置き場所と期間
- クラウド版のデータ:プライバシーポリシー(2026年6月30日更新)は、LangGenius などの施設がある国と地域で処理されることがある、と書いています。保存地域を選べるかは、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- ログ:ユーザーの質問、返答、ワークフローの入力と出力、ノードごとの記録、トークンの使用量、生のプロンプトが残ります。Sandboxは30日で完全に削除されます。公式のページは、アップグレードしても削除された分は戻らず、会話を削除しても、その会話でアップロードしたファイルは消えない、と書いています。
- アーカイブの書き出し:ワークフローのログは、「Settings」の「Archived logs」から、月ごとに「Prepare download」、続けて「Download」で、ZIPのCSVを受け取れます。用意されたダウンロードは24時間有効です。アーカイブの月を削除できるのは、ワークスペースのオーナーだけです。会話のログの書き出しは、そのページには書かれていませんでした。
- ナレッジの容量:「High Quality」で索引した文書だけが容量を使い、「Economical」は数えません。容量がいっぱいだと、文書の追加、チャンクの編集、再索引などが止まります。ダウングレードや期限切れで、容量が新しい上限を超えても、データは消されず、アプリは引き続きそのナレッジを検索できますが、追加はできません。
- 保存期間(ポリシー):プライバシーポリシーは、アカウントが有効な間は保持し、そのあと削除または匿名化する、と書いています。24か月以上使っていないアカウントは、規約で、データごと削除される場合がある、とあります。
- セルフホスト:データは自分のサーバーに置かれます。公式のDocker Composeの手順のページは、データのボリュームやバックアップの手順を書いていませんでした。公式の「Storage & Migration」のページは、Docker Composeの場合は
dify/docker/volumesディレクトリ全体を、ソースから動かす場合はデータベース、ストレージの設定、ベクトルデータベースのデータ、環境ファイルを、バックアップの対象に挙げています。更新の前にはdifyフォルダ全体を日時つきのバックアップ先にコピーする、とも書かれています。ファイルの保存先はSTORAGE_TYPE(既定はopendal)、ベクトルデータベースはVECTOR_STORE(既定はweaviate)で選び、あとから変えるための手順(flask vdb-migrateなど)も載っています。そのページに、別のサーバーへ引っ越す手順は書かれていませんでした。更新の手順は、リリースごとのアップグレードの案内に従う、と書かれています。バックアップは、自分で用意する前提だと読めます(見立て。公式の説明ではありません)。
著作権と利用条件(公式の説明)
規約(2026年6月30日更新)の、AIアプリに関わる所を写します。
- 内容の所有:利用者は、自分の内容(Customer Content)の所有権を持ちます。DifyのサービスとAggregated Statistics(匿名化した集計)は、LangGenius のものです。
- 内容の利用許諾:利用者は、サービスの提供、保守、改善、問題の解決、法令の順守のために内容を使う、世界的で非独占の、期間限定の許諾を与えます。
- やってはいけないこと:リバースエンジニアリング、脆弱性の試験、競合の製品づくり、High-Risk Activitiesでの利用、Sensitive Personal Dataの送信、AIの出力を、すべて人が作ったと誤解させること、が書かれています。
- 出力の責任:利用者は自分のアプリと出力に責任を持ち、頼る前に独自に確認します。
- AIの学習:プライバシーポリシーは、「we will not use your AI interaction data for model training」と書いています。
ライセンス(セルフホストする人向け)
公式のLICENSE(リポジトリの LICENSE)と、料金ページの表記をまとめます。
- 名前と土台:READMEは「Dify Open Source License」と呼び、Apache License 2.0をもとに追加の条件を加えたもの、と書いています。LICENSEのファイル名の見出しは「Open Source License」でした。公式のページは「オープンソース」と書いていますが、追加条件があるため、一般に言う「Apache 2.0そのもの」とは違います。
- 商用利用:商用利用は、バックエンドのサービスや企業のアプリのプラットフォームとしても認められますが、一部の条件では、制作者の商用ライセンスが必要です。
- 複数テナント:Difyからの書面の許可なく、Difyのソースコードで複数テナントの環境を運営してはいけません。1つのテナントは、1つのワークスペースと定義されています。
- ロゴと著作権:Difyのフロントエンドを使うとき、画面の「LOGO or copyright information」を、消したり変えたりしてはいけません。フロントエンドは、
web/ディレクトリか、「web」のDockerイメージです。 - ブランドの使用条件:別の公式ページ「Dify Brand Usage Terms」は、Difyを組み込んだ商用の製品を出す再販業者、パートナー、SaaSには、事前の書面の承認が要る、と書いています。オープンソースの非商用(non-commercial)のプロジェクトは「Powered by Dify」と表示できる、と書かれています。日付は「Nov 28, 2025」と「2025/03/04」の2つが書かれ、どちらが有効かは、そのページから分かりませんでした。
- ロゴを外したい:公式のドキュメントでは、AWSの「Dify Premium」で、「Settings」の「Customization」から、「Powered by Dify」を外したり自分のロゴに替えたりできる、と書かれています。
READMEのEnterpriseの説明も、企業向けの追加機能があり、問い合わせて相談する、と書いています。ライセンスの条件が自分の使い方に当たるかは、LICENSEの全文を読み、必要なら専門家や、公式のメールで確認してください。
解約、返金
- 解約の手順(Dify Cloud):公式の課金のページによると、課金を管理できるのは、ワークスペースのオーナーと管理者で、「Settings」の「Billing」からです。解約は「Manage」からStripeの請求ポータルで行います。支払い済みの期間の終わりまではそのプランで、終わるとSandboxに移ります。
- アップグレードとダウングレード:アップグレードは、すぐ反映され、残りの期間の差額を払います。ダウングレードは、「Manage」から「Update subscription」を選び、次の請求期間から低いプランになります。
- 自動更新:規約は、同じプランで、現在と同じ長さの期間に、自動で更新される、と書いています。更新日の前に解約しないと続きます。更新の金額は、そのときの料金です。
- 料金の変更:規約は、料金を変えるときは、少なくとも30日前に知らせる、と書いています。
- 返金:規約は、手数料は原則返金されず、解約でも、日割りの返金や補償は原則ない、と書いています。返金は、法律で求められる場合、請求や支払いの誤り、Difyが理由なく有料のサービスをやめた場合、Difyの重大な違反が直らない場合に限られる、とあります。使わなかったクレジットや枠は、現金の価値がなく、原則、繰り越されません。課金の管理のページ自体は、返金を扱っていませんでした。
- 請求書:課金の履歴と請求書は、購読の詳細から見て、ダウンロードできる、と書かれています。
- 一時停止:公式の資料では確認できていません。
やめるとき:書き出す、解約する、消す
- アプリを書き出す。 「Export App」(Agentは「Export Agent」)。編集者のロール以上が必要です。Workflow、Chatflow、新しいAgentは、下書きを書き出します。公開済みの版を書き出すには、バージョン履歴から行いますが、特定の版のDSLの書き出しは有料プランの機能です。
- 含まれるものと、含まれないもの。 含まれるのは、アプリの構成と内容。含まれないのは、使っているIntegrations(取り込むときに1クリックで入れられる)、つないだナレッジ、Workflow・Swagger API・MCPのツール、Agentの永続ファイル、Service APIのキー、モデルとツールの認証情報、ログとアノテーション、過去の版、Integration Triggerの購読です。新しいAgentのDSLには、スキルとファイルが含まれない、と別のページにあります。
- シークレットに注意。 「Export secret values」をオンにすると、値が平文で包みに入ります。オフなら、取り込むと空になります。版履歴からの書き出しには、シークレットは含まれません。
- 取り込み先の条件。
.ifpkgはDify 1.18.0以降にだけ取り込めます。それ以前の版は、包みを展開してapp.yamlだけを取り込みますが、Webアプリの設定とアイコンは引き継がれません。 - ログを受け取る。 ワークフローのログは、アーカイブから、月ごとのCSVで受け取れます。
- 解約する。 「Manage」から。期間の終わりまで使えます。
- アカウントを消す。 規約は、アカウントの設定から削除するか、メールで削除を依頼する、と書いています。チャットや電話での解約は、削除の手続きにならない、とあります。消したあとは、「neither your Dify account nor your Customer Data can be restored or recovered」と書かれています。個人設定のドキュメントには、削除の手順は書かれていませんでした。
- 削除や開示を求める。 プライバシーポリシーは、地域によって、アクセス、訂正、削除などを求められると書き、日本とカリフォルニアの居住者には、追加の権利があるとしています。窓口はポリシーに書かれています。
今日からできること
- 料金ページと、自分が使う機能の上限を、並べて確認する。
- 機密の文書をナレッジやログに入れる前に、ログの保存の項と、プライバシーポリシーを読む。
- 大事なアプリは、定期的に書き出して、含まれないものを控えておく(見立て)。
- セルフホストなら、公式のStorage & Migrationのページを読み、バックアップの方法を決めてから使い始める(見立て)。
- ライセンスが気になる使い方(複数のチームに貸す、ロゴを外す)は、LICENSEを読んで、確認する。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 料金とプランの上限は、変わりやすいものです。申し込む前に、公式の画面で確かめてください。月払いの金額は、取得の仕方で出方が違いました。
- 公式の資料同士で食い違う所があります。たとえば、READMEの「200 free GPT-4 calls」と、ドキュメントの「一度きりの200 AIクレジット」。ログの保存の書き方も、料金ページとログのページで違います。
- 書き出したDSLに、シークレットを含めたまま共有しないでください。
- 規約、ライセンスの解釈、データの扱いは、必要なら専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Dify Pricing(LangGenius、確認日 2026-10-23)
- Dify Pricing(Markdown版、LangGenius、確認日 2026-10-23)
- Billing(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Manage Members(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Logs(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Knowledge Data Storage Limit(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Version Control(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Export and Import Apps(セルフホスト、Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Key Concepts(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Build an Agent(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Personal Settings(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Model Providers(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Environment Variables(Dify Docs、確認日 2026-10-24)
- Dify Premium on AWS(Dify Docs、確認日 2026-10-23)
- Dify Enterprise(LangGenius、確認日 2026-10-23)
- Terms of Service(LangGenius、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(LangGenius、確認日 2026-10-23)
- LICENSE(GitHub、langgenius/dify、確認日 2026-10-23)
- langgenius/dify README(GitHub、確認日 2026-10-23)
- Dify Brand Usage Terms(LangGenius、確認日 2026-10-23)