3行でいうと

  • 公式のホスト版MCPサーバーの接続先は https://api.elevenlabs.io/v1/mcp で、OAuthで許可します。公式は、APIキーをクライアントにコピーする必要はないと書いています。範囲はElevenAgentsの読み書きとText to Speechです。
  • Claudeでは、公式のdocsが「Settings → Connectors」のディレクトリから「Connect」を押す方法と、「Add custom connector」でURLを入れる方法を書いています。公式の elevenlabs.io/mcp のページは、「Customize → Connectors」で、名前「ElevenLabs」のカスタムコネクタを足す方法と「Add to Claude」ボタンを書いています。表記の違いは併記します。
  • Claude Codeは、claude mcp add --transport http elevenlabs https://api.elevenlabs.io/v1/mcp を実行し、セッションの中で /mcp を実行してサインインします(公式の elevenlabs.io/mcp のページの記載)。
  • ホスト版MCPの更新は、下書きを経ずに、対象のブランチ(初期は main)へ直接公開されます。エージェントの削除は破壊的、と公式が書いています。
  • 古いローカルMCPは、公式が非推奨と書き、リポジトリは2026年8月20日にアーカイブされています。設定には ELEVENLABS_API_KEY を書く形でした。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

手順は「公式の手順を順に並べたもの」です。コマンドと設定のうち、公式のページに書かれていたものは「公式の例の写し」と書きます。システムへ権限やキーを登録する操作は、原文を公式ページで見て写してください。公式に書かれていない画面の経路やボタンの表記は、書かずに「公式で確認できていない」と書きます。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:事務所の鍵と、鍵の種類

ElevenLabsのワークスペースを事務所だと考えてみます。ホスト版MCPは、本人が受付で「この部屋だけ」と許可を出して、AIにカードキーを渡す方式で、いつでも取り消せます。古いローカルMCPは、事務所の合鍵(APIキー)そのものを、AIの設定ファイルにしまう方式です。どちらも、渡した範囲のことはAIが実行できます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

経路の一覧

経路 公式の位置づけ 認証 この記事の節
ホスト版MCP × Claude(Desktop、Web) 現行 OAuth 連携1
ホスト版MCP × Claude Code 現行 OAuth(/mcpでサインイン) 連携2
ホスト版MCP × ChatGPT、Cursor、GrokBot、Hermes 現行(elevenlabs.io/mcp の記載) OAuth 連携3
CLI+skills × AIコーディングツール 現行(elevenlabs.io/mcp、CLIのページの記載) OAuth(auth login)またはAPIキー 連携4
ローカルMCP × Claude Desktop 非推奨(2026-08-20にアーカイブ) APIキー 連携5

連携1:ホスト版MCP × Claude(Desktop、Web)

渡るもの・できること

公式のdocs(Hosted MCP server)の記載です。

手順A:Claude Desktopのディレクトリから(公式のdocsの記載)

  1. 「Settings」→「Connectors」を開き、ディレクトリを見る。
  2. 「ElevenLabs」を検索して、「Connect」を選ぶ。
  3. ElevenLabsのアカウントで、OAuthのサインインを済ませる。

手順B:カスタムコネクタで(公式のdocsの記載。リージョンごとのURL向けの手順)

  1. 新しいチャットで「+」→「Add connector」→「Add custom connector」。または「Settings」→「Connectors」。
  2. 名前をつける(地域がわかる名前、例「ElevenLabs EU」)。URLを入れて「Continue」。
  3. 検出された設定をそのままにする(認証は「Always required」、Anthropicのhosted client metadata)。「Add」を押す。
  4. サインインし、ワークスペースを選び、権限を確かめて「Authorize」を押す。

手順C:公式の elevenlabs.io/mcp のページの記載

地域ごとのURL(公式のdocsの表)

地域 URL
グローバル(初期、ディレクトリのコネクタ) https://api.elevenlabs.io/v1/mcp
EU https://api.eu.residency.elevenlabs.io/v1/mcp
インド https://api.in.residency.elevenlabs.io/v1/mcp
シンガポール https://api.sg.residency.elevenlabs.io/v1/mcp

隔離された環境(isolated environment)のワークスペースは、別のアカウントで、その地域のURLのカスタムコネクタが必要、と書かれています。elevenlabs.ioのアカウントではサインインできません。

権限と制御

外し方

うまくいかないときの確認点

症状 確認すること
EUなどの地域で入れない 隔離された環境は、専用のURLと、その環境のアカウントが要る(公式のdocs)
一覧に出てくる機能が、自分のアシスタントで足りない 公式の elevenlabs.io/mcp は、ElevenCreativeが「Claude、ChatGPT、Cursorで使える」と書き、ロゴの列に載るほかのアシスタント(Claude Code、GrokBot、Hermes、Codex、OpenClaw)ごとの対応は書いていない。手元の画面の一覧で確かめる
ワークスペースで使えない 「MCPはZero Retention ModeとHIPAAでは使えない」という記述は、外のMCPサーバーを使う側の資料(08)にある。ホスト版のページには記載がなく、当てはまるかは公式で確認できていない
ツールが使えない 管理者が無効にしたツールは、個人が有効にできない(公式のdocs)

変更が直接公開される点

公式のdocsは、MCP経由の更新は、対象のブランチ(初期は main)へ直接公開され、下書きにはならない、と書いています。ElevenAgents Architectで行う変更とは違う、とも書かれています。AIに「エージェントを直して」と頼む前に、どのブランチを対象にするかを決めておく、というのは、この記事の見立てです。

渡るデータ

AIアシスタントの要求は、許可した範囲で、ElevenLabsのAPIに送られます。会話の書き起こしを、アシスタントが読めます(公式の機能の列挙に「会話、書き起こしの確認と検索」がある)。つまり、書き起こしの内容が、Claudeなどのアシスタント側にも渡ります。そこでの扱いは、アシスタント側の規約に関わります(03)。

連携2:ホスト版MCP × Claude Code

公式の elevenlabs.io/mcp のページの記載です(公式の例の写し)。

claude mcp add --transport http elevenlabs https://api.elevenlabs.io/v1/mcp
  1. ターミナルで、上のコマンドを実行する。
  2. Claude Codeのセッションの中で /mcp を実行し、ElevenLabsにサインインする(ブラウザでOAuth)。

公式のdocs(Hosted MCP server)のほうには、Claude Code、ChatGPT、Cursor、Codexの設定の手順、コマンド、設定ファイルは書かれていませんでした。上のコマンドは elevenlabs.io/mcp のページの記載です。

外し方は、Claude Code側の mcp のコマンドの記載が、読んだページにはありません(「記載が見つからない」)。ElevenLabs側は、連携1と同じく、アカウント設定から取り消せる、と書かれています。

連携3:ChatGPT、Cursor、GrokBot、Hermes、Codex、OpenClaw

公式の elevenlabs.io/mcp のページの記載です。

アシスタント 公式の記載
ChatGPT ChatGPTのプラグインのディレクトリから、1クリックで入れて、ElevenLabsのアカウントでサインインする(ページにディレクトリへのリンクあり)
Cursor Cursorのプラグインのディレクトリから、1クリックで入れる(リンクあり)
GrokBot GrokBotのプラグインのディレクトリから入れる(リンクあり)
Hermes hermes mcp add elevenlabs --url https://api.us.elevenlabs.io/v1/mcp --auth oauth を実行。ブラウザが開き、ワークスペースを許可する(公式の例の写し)
Codex、OpenClaw 対応として挙がっているが、設定の手順は書かれていない

連携4:CLI+skills × AIコーディングツール

公式の elevenlabs.io/mcp のページと、CLIのページの記載です。

4-1 AIに渡す手順(公式のページが示す例)

npm i -g @elevenlabs/cli
elevenlabs auth login
npx skills add elevenlabs/skills

公式のページは、自分のエージェント(AIコーディングツール)にこの手順を送る、と案内しています。

4-2 onboard init(APIのクイックスタートの記載)

APIのクイックスタートは、コーディングエージェントに、次のように頼む方法を書いています(公式の例の写し)。

Add ElevenLabs to my project: run `npx -y @elevenlabs/cli@latest onboard init` and follow what it prints.

4-3 generate-skills

elevenlabs generate-skills [--output-dir <dir>] は、コマンドのグループごとに SKILL.md を、初期は skills/ に書き出します。APIキーは要らず、オフラインで動き、入れているCLIの版に合う、と書かれています。

4-4 CLIの認証

05の手順6-1のとおりです。OSのキーリング、auth status、auth logout、CIでの ELEVENLABS_API_KEY が書かれています。

4-5 エージェントをファイルで管理する

CLIのページは、elevenlabs agents init で作るプロジェクトの構造を、agents.json、tools.json、tests.json、agent_configs/、tool_configs/、test_configs/ と書いています。エージェントの設定のJSONは、name、conversation_config(agent、tts、asr、conversationの節)、platform_settings、tags を含む、と書かれています。agents push --dry-run で先に確かめ、agents push で反映し、agents status で状態を見る流れが、GitHub Actionsの例として書かれています。

ホスト版MCPは会話での管理に向き、CLIはバージョン管理されたエージェントに向く、という趣旨の記述は、CLIのページの要約では確認できていません(公式で確認できていない点です)。

渡るデータ・外し方・確認点

連携5:旧ローカルMCP × Claude Desktop(非推奨)

公式のGitHub、elevenlabs/elevenlabs-mcp のREADMEの記載です。READMEは、「このローカルMCPサーバーは、ElevenLabsのホスト版に置き換えられて、非推奨」と書き、リポジトリは2026年8月20日にアーカイブされて読み取り専用で、もう保守されていない、と書かれています。使うかどうかは、読む人の判断です。

設定(READMEの記載)

  1. ElevenLabsのAPIキーを用意する。
  2. uv(Pythonのパッケージ管理)を入れる。READMEのコマンドは、curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh です。
  3. Claudeの「Settings」→「Developer」→「Edit Config」から claude_desktop_config.json を開き、設定を書く。Windowsでは、先に「Help」→「Enable Developer Mode」。

READMEの設定例(公式の例の写し):

{
  "mcpServers": {
    "ElevenLabs": {
      "command": "uvx",
      "args": ["elevenlabs-mcp"],
      "env": {
        "ELEVENLABS_API_KEY": "<insert-your-api-key-here>"
      }
    }
  }
}

環境変数(READMEの記載)

変数 内容
ELEVENLABS_API_KEY APIキー
ELEVENLABS_MCP_BASE_PATH ファイル操作の基点。初期は ~/Desktop。入力ファイルもこの範囲だけ読める。範囲外のパスは拒否される
ELEVENLABS_MCP_OUTPUT_MODE files(初期、ディスクに保存)、resources(MCPのリソースで返す。バイナリはbase64)、both
ELEVENLABS_API_RESIDENCY データの地域。初期は us。Enterpriseだけの機能

渡るデータ・権限・外し方

確認点(READMEの記載)

症状 READMEの記載
MCP ElevenLabs: spawn uvx ENOENT which uvx で絶対のパスを調べ(例 /usr/local/bin/uvx)、設定の "command" にそのパスを入れる
声の設計や音声の分離でタイムアウト MCPインスペクタ(開発用)で出ることがある。ClaudeなどのクライアントではおきないはずとREADMEに書かれている
ログの場所 macOS:~/Library/Logs/Claude/mcp-server-elevenlabs.log。Windows:%APPDATA%\Claude\logs\mcp-server-elevenlabs.log

READMEには、ツールの一覧は書かれていませんでした(例の指示文の記載のみ)。

渡るデータの比較

経路 データの流れ(公式の記載)
ホスト版MCP アシスタントの要求が、許可した権限の範囲でElevenLabsに届く。書き起こしを読める。音声は、短時間のリンクで返る
CLI+skills CLIの操作はElevenLabsのAPIへ。AIコーディングツールには、手順書とコマンドの出力が渡る
ローカルMCP(非推奨) 手元のPCから、APIキーでElevenLabsへ。入力ファイルは、基点のフォルダの中だけ

気をつけること

出典