3行でいうと
- Googleが運営しているつながりは、Flow、Google Vids、YouTube(Shorts、YouTube Create)、Google検索のAIモード、Chromeの中のGemini、Windows・macOSのGeminiアプリ、そして開発者向けのGemini APIとGoogle AI Studioです。
- Gemini APIでは、画像は「gemini-nano-banana-2.1」など、動画は「gemini-omni-1.1-flash」などのモデルIDで呼び出します。呼び出しはInteractions APIという方式で、料金は04で扱います。
- Geminiアプリと、Flowの画像・動画の選択肢に、他社のモデルの名前は、読んだ範囲では見つかりませんでした。選べるのはGoogleのモデルです。
- MCP(AIの道具をつなぐ共通の仕組み)は、Googleの公式のGitHubの一覧に「Genmedia」があります。ただし、その説明は「ImagenとVeo」で、Nano BananaやGemini Omniの記載は、読んだ範囲では見つかりませんでした。また、同じ一覧に「公式にサポートされていない」「デモ用」という注意書きがあります。
- 名前にNano Bananaを含むMCPサーバーは、コミュニティ製が多くあります。それらはGoogleの公式ではありません。僕らは中身を読んでいません。
この記事は、公式の資料を2026年10月24日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGemini の画像・動画生成を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。画面名やモデルIDは公式の表記を写しています。公式の文章は要約の形で取得したため、長い引用はせず言い換えています。仕様は変わるので、使う前に公式の最新を読んでください。
先に結論
- Googleが運営する入口は多い。 Geminiアプリのほか、Flow、Vids、YouTube、検索のAIモード、Chrome、デスクトップのアプリ、APIで、同じ系統のモデルが使えます。入口ごとに、使える機能、必要なプラン、地域が違います。
- 開発者向けAPIがある。 Gemini API(Google AI Studioから試せる)と、企業向けの「Gemini Enterprise Agent Platform」があります。
- 他社のモデルを選べる、という記載は見つからなかった。 Geminiアプリ、Flowの画像と動画の選択肢は、Googleのモデルの名前だけでした。
- MCPは、公式の一覧に近いものがあるが、条件つき。 公式のMCPは「Imagen と Veo」向けの「Genmedia」で、公式サポートではない、という注意書きがあります。
- 書き出しは入口で違う。 アプリは画像のダウンロードやドキュメントへの書き出し、動画はダウンロードとYouTube共有、APIはデータやファイルのURLで受け取ります。
前提:用語をそろえる
- API: 他のプログラムから、画像や動画のモデルを呼び出す窓口です。
- モデルID: APIで、どのモデルを使うかを指定する名前です。例:「gemini-omni-1.1-flash」。
- Interactions API: Gemini APIの資料が、画像と動画の呼び出しに使うと説明している方式です。前の呼び出しの番号を渡して、会話の続きとして直すことができます。
- Google AI Studio: 開発者がモデルを試すための、Googleの画面です。
- Gemini Enterprise Agent Platform: 企業向けの開発基盤の名前です。公式のブログに、Omni Flashが提供される先として書かれています。
- MCP: AIの道具をつなぐための共通の仕組みです。公式の一覧に載っているものと、個人や会社が作ったものがあります。
- コミュニティ製・第三者製: Googleではない人が作って公開しているものです。Googleの公式ではありません。
たとえ話:一つの工房に、店先と裏口がある
Geminiアプリは、お客さん向けの店先です。裏口のAPIは、他の会社や開発者が、工房に直接注文を出すための窓口です。FlowやVidsは、同じ工房が別の屋号で開いている店のようなものです。ただし、これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。店先と裏口で、注文できる品、値段、守るルールが違います。
公式(Googleが運営)のつながり
| つながり | 公式に書かれていること | どこに書かれているか |
|---|---|---|
| Flow | 動画と画像をつくる道具。動画は「Gemini Omni Flash 1.1」と「Veo 3.1 - Lite / Fast / Quality」、画像は「Nano Banana Pro」「Nano Banana 2 Lite」「Nano Banana 2.1」が並ぶ | Flowのヘルプ「Learn about Google Flow models & supported features」 |
| Google Vids | 「Gemini Omni 1.1 Flash」が入り、シーンの延長、長さの指定、1080pでの生成ができる。GoogleまたはGoogle Workspaceのアカウントがあれば無料、と書かれている(2026年9月23日付。無料の上限の数は書かれておらず、もっと使うならGoogle AIプランなどへ、とも書かれている) | 公式ブログ |
| YouTube | YouTube ShortsとYouTube Createアプリで、Gemini Omniが、利用者の費用なしで使える、と書かれている(2026年5月19日の発表) | 公式ブログ「Introducing Gemini Omni」 |
| Google検索 | 料金ページに、Plus、Pro、Ultraの欄で「Nano Banana in Search」が書かれている。2.1のモデルカードは、「AI Mode」(検索のAIモード)にも配布されると書く | 料金ページ、モデルカード |
| Chromeの中のGemini | 2026年1月28日の更新で、タブを離れずにNano Bananaで画像を直せると書かれている | Geminiのリリースノート |
| Windows、macOSのアプリ | Windows版(2026年9月10日)で、Nano Bananaで画像をつくれる。macOS版(2026年7月29日)で、デスクトップのどこからでも画像をつくれる | Geminiのリリースノート |
| Google Photos、Personal Intelligence | 画像づくりで、Google Photosの写真に付けた人物や動物のラベルを使える。米国のみ、18歳以上、個人アカウントのみ | ヘルプ「Generate & edit images with Gemini Apps」 |
| ドキュメント、YouTube | 画像は「Export to Docs」。動画は「Share on YouTube」 | ヘルプ |
| Gemini API、Google AI Studio | 画像と動画のモデルが、モデルIDつきで公開されている | 開発者向けの資料 |
| Gemini Enterprise Agent Platform | Omni Flashが提供される。開発基盤の資料の目次に「Omni 1.1 Flash」「Veo 3.1」がある | 公式ブログ、Googleクラウドの資料 |
公式のAPIで決めること
- 画像(Gemini API)。 公式の資料は、モデルIDを次のように挙げています。「gemini-nano-banana-2.1」(Nano Banana 2.1、1K・2K・4K)、「gemini-3.1-flash-lite-image」(Nano Banana 2 Lite、1Kのみ)、「gemini-3.1-flash-image」(Nano Banana 2)、「gemini-3-pro-image」(Nano Banana Pro)、「gemini-2.5-flash-image」(旧Nano Banana)。新しい案件には2.1を勧める、と書かれています。
- 動画(Gemini API)。 モデルIDは「gemini-omni-1.1-flash」です。いまのモデルのページは、状態を「Stable」と書き、前の「gemini-omni-flash-preview」は終了、と書いています。出力は3〜10秒、24FPS、360p・720p・1080p・4Kです。
- Veoの終了。 Gemini APIのVeo 3.1のプレビュー版は、2026年10月22日に終了と載り(公式は、この表の日付は「最も早い日」で、正確な日付は事前に知らせる、と注記しています)、代わりに「gemini-omni-1.1-flash」が案内されています。
- Imagenの終了。 APIのImagenの各モデルは、2026年8月17日以降に終了とされ、代わりに「gemini-nano-banana-2.1」が案内されています。
- 呼び出し方。 画像も動画も、Interactions API(「client.interactions.create」)です。会話の続きとして直すときは、前の呼び出しの番号(previous_interaction_id)を渡します。Python、JavaScript、Java、Goのライブラリがあり、REST(HTTPの呼び出し)でも使えます。
- 参考画像。 画像は、1回に最大14枚、と書かれています。動画は、動画の参考が最大3本、1本あたり3秒まで、音声の参考は未対応です。
- まとめて頼む方法。 画像には、最大24時間かかる代わりに上限が高い「Batch API」があります。
- 透かし。 画像も動画も、APIの出力にSynthIDが入る、と書かれています。
- 年齢。 Gemini APIの追加規約は、APIを使うには18歳以上と書いています。
他社のモデルは選べるか
- Geminiアプリ。 モデルの切り替えは、ヘルプでは「Flash-Lite」「Flash」「Pro」、料金ページでは「Gemini 4 Argon」などが挙がっています。画像は、公式ヘルプが挙げるのはNano Bananaの各モデルだけです。他社のモデルの名前は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- Flow。 公式ヘルプの画像と動画の選択肢は、すべてGoogleのモデルの名前でした。
- Gemini Enterprise Agent Platform。 目次に載っていた動画のモデルは、Omni FlashとVeo 3.1でした。この基盤のページの目次には、Googleのモデルのほかに、他の会社のモデルの名前(Claude、OpenAI、Meta、Mistral AIなど)の一覧も出ています。ただし、それらが画像や動画をつくるモデルかどうかは、本文が読めず、公式の資料では確認できていません。この記事の画像・動画のモデルは、すべてGoogleのものです。
第三者製・コミュニティ製
- MCP(Googleの公式の一覧)。 Googleの公式のGitHub(google/mcp)の一覧に、オープンソースの「Genmedia」があり、「ImagenとVeoのモデル」を扱うと書かれています。同じページには「This is not an officially supported Google product」と「demonstration purposes only」という趣旨の注意書きがあります。一覧の前書きは「公式のMCPサーバー」と呼んでいて、書き方が合っていません。Genmediaの項のリンク先は、GoogleCloudPlatformのリポジトリの「experiments」の下でした(リンク先の中身は読めていません)。Genmediaの個別のページ(GitHub)は、取得ツールが読ませてくれず、中身は読めていません。
- コミュニティ製のMCP。 検索の結果に、名前にNano Bananaを含むMCPサーバーが、個人や有志のリポジトリやディレクトリサイトで多く出てきます。それらはGoogleの公式ではありません。この記事では、中身を読んでおらず、安全性や、画像・動画のデータがどこへ送られるかは確認していません。使う場合は、作った人の説明と、受け取るAPIキーの扱いを自分で確かめてください。
- Googleの公式ページに出てくる他社の名前。 Gemini OmniのDeepMindのページには、他の会社の利用者の声(FLORA、Picsartなど)が載っています。連携のしかたや一覧は、読んだ範囲では書かれていません。比較の表には他社の動画モデルの名前も出ますが、これは性能の比較で、Geminiに搭載されているという意味ではありません。そうした会社のサービスは、それぞれの会社が運営するもので、Googleのものではありません。
書き出しと形式
- 画像(Geminiアプリ)。 画像にマウスを合わせて「Download full size」。大きさは、Google AIプランがあれば2K、なければ1K、と書かれています。ファイルの形式(PNGなど)は、読んだ範囲のヘルプには出ていませんでした。「More」から「Export to Docs」もあります。
- 動画(Geminiアプリ)。 動画の下の「Share」から「Share on YouTube」または「Download video」。ファイルの形式は、読んだ範囲のヘルプには出ていませんでした。
- API。 画像は、base64の文字列で返ります。出力の設定(response_format)で、縦横比、大きさ、MIME type(ファイルの種類)を決めます。動画は、既定ではbase64で返り、「delivery=uri」にすると、4MBを超える動画はファイルのURLで受け取れます。
- 会話・生成物の一括の書き出し。 「Google Takeout」で、Geminiのチャットや、生成物(generated media)などをまとめて取り出せます。.zipまたは.tgzです。画像と動画のそれぞれが含まれるかは、ヘルプが「generated media」としか書いておらず、確認できていません。04で扱います。
データがどこへ流れるか
- Geminiアプリ。 入れた文章、アップロードしたファイル、つくった画像や動画は、Googleに送られます。履歴の設定「Keep Activity」が入っていると、チャットやアップロードが「Gemini Apps Activity」に保存され、Googleのサービスの改善(AIモデルの学習を含む)に使われる、と公式は書いています。人が、一部のチャットを読んで確かめる仕組みもあります。くわしくは04で扱います。
- アバター。 顔と声の記録が使われます。公式のプライバシーの説明は、乱用や被害への対応を除いて、モデルの学習には使わない、と書いています。
- Google Photosとの連携。 米国のみ、18歳以上、個人アカウントのみ、と書かれています。日本から使える機能かどうかは、公式の資料では確認できていません。
- API。 Gemini APIの追加規約は、「無料のサービス」と「有料のサービス」で、データの扱いが違うと書いています。無料のサービスでは、入力と生成物が改善に使われ、人が読むことがあります。有料のサービスでは、プロンプトと応答を製品の改善には使わない、と書かれています(ただし、禁止事項の違反の検知や法令対応のために、限られた期間は記録する、とも書かれています)。
- Flow、Vids、YouTube。 それぞれの運営ページで、データの扱いが別に書かれている可能性があります。僕らはこれらの個別のプライバシーの説明を読めていません。
気をつけること
- 入口ごとに、条件が違います。 同じモデルでも、Geminiアプリ、Flow、Vids、APIで、必要なプラン、年齢、地域、クレジットが違います。Flowの追加のAIクレジットは、日本では使えない、と公式にあります。
- 名前と提供状況は変わります。 例えば、APIのVeo 3.1のプレビュー版は2026年10月22日に終了と載っています(公式は「最も早い日」と注記)。Omniのモデル名はpreviewから変わっています。古い記事のモデルIDは、いまは動かないことがあります。
- 公式の一覧にあるMCPでも、公式サポートとは限りません。 注意書きを、必ず読んでください。
- コミュニティ製のものは、自己責任です。 APIキーや画像を渡す先として安全かは、この記事では確認していません。
- 書き出しの形式は、公式の資料で確認できていない所があります。 必要な形式があるときは、まず1枚、1本で試してください。
出典
- Learn about Google Flow models & supported features(Google Flow Help、Google、確認日 2026-10-24)
- Anyone can make stunning HD videos with Gemini Omni in Google Vids(Google、2026年9月23日、確認日 2026-10-24)
- Introducing Gemini Omni(Google、2026年5月19日、確認日 2026-10-24)
- Gemini Omni 1.1 Flash lets you build with more control(Google、2026年8月27日、確認日 2026-10-24)
- Start building with Nano Banana 2 Lite and Gemini Omni Flash(Google、2026年6月30日、確認日 2026-10-24)
- Google AI plans(gemini.google/subscriptions、Google、確認日 2026-10-24)
- Nano Banana 2.1 - Model Card(Google DeepMind、2026年10月6日、確認日 2026-10-24)
- Gemini Omni(Google DeepMind、確認日 2026-10-24)
- Gemini Apps' release updates and improvements(Google、確認日 2026-10-24)
- Generate & edit images with Gemini Apps(Gemini Apps Help、Google、確認日 2026-10-24)
- Generate videos with Gemini Apps(Gemini Apps Help、Google、確認日 2026-10-24)
- Image generation(Gemini API、Google、確認日 2026-10-24)
- Generate and edit videos with Gemini Omni Flash(Gemini API、Google、確認日 2026-10-24)
- Gemini Omni Flash(Gemini API モデルのページ、Google、確認日 2026-10-24)
- Video generation in the Gemini API(Google、確認日 2026-10-24)
- Gemini API deprecations(Google、確認日 2026-10-24)
- Gemini API Additional Terms of Service(Google、2026年4月28日更新、確認日 2026-10-24)
- Generate videos with Agent Platform(Gemini Enterprise Agent Platform、Google Cloud、確認日 2026-10-24)
- Google MCP(GitHub、Google、確認日 2026-10-24)
- Gemini Apps Privacy Hub(Gemini Apps Help、Google、確認日 2026-10-24)
- Download your Gemini Apps data(Gemini Apps Help、Google、確認日 2026-10-24)