3行でいうと
- このガイドの対象は HeyGen(heygen.com)です。同じ会社が出している別の入口として、開発者向けの HeyGen for Developers(developers.heygen.com)、ストリーミング型の LiveAvatar(liveavatar.com)、HTMLから動画を作る HyperFrames があります。LiveAvatarは、公式ヘルプが「別のプラン」と書いている別製品です。
- 入口は、Webのアプリ、iOSとAndroidのアプリ、API・MCP・CLIです。モバイルの機能の範囲は、公式の資料では確認できていません。
- 公式の料金ページの表示は、Freeが月$0、有料は Creator(月$29)、Pro(月$49から)、Business(月$149)、Enterprise(問い合わせ)です(2026年10月23日に確認)。Freeの動画は透かし入りで、利用規約では、Freeで作った出力は商用に使えません。
- 使った分は「クレジット」で数えます。たとえば公式ヘルプによると、Avatar IVの動画は1分あたり31クレジット(動画ルック)などと、機能ごとに消費が違います。
- データはHeyGen側のクラウドで処理されます。プライバシーポリシーは、入力をモデルの学習に使うこと、米国を含む国外で保存・処理されることがあることを書いています。最初に決めたいのは、①個人か仕事(商用)か、②誰の顔・声を使うか、③データの扱いに納得できるか、④どのプランか、の4つです。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名、プラン名、金額は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「確認できていない」と書いています。
先に結論
- HeyGenは、アバターが話す動画を作るAIサービス。 公式サイトは、AI Studio(台本を入れて動画を作る編集画面)、Video Agent(文章の指示から動画を作る)、Video Translation(動画の翻訳と吹き替え)、テキスト・画像・音声・PDF/PPTからの動画化などを並べています。
- 「顔と声」を扱うので、同意が大事。 本人の動画から作るアバター(デジタルツイン)には、本人が同意したことを示す「同意の動画」が必要、と公式のヘルプに書かれています(04で詳しく扱います)。
- 無料は試用向け。 料金ページでは、Freeは月3本、透かし入り、1本1分まで。利用規約は、Freeの出力は個人の非商用・社内評価のためのもので、売ったり収益化したりしてはいけない、と書いています。
- 支払いは「プラン」と「クレジット」の組み合わせ。 月のクレジットがプランに付き、使い方によって消費が変わります。API用のクレジットは、Webのプランとは別です(03、04)。
- 「やめる」ときの扱いは決まっている。 解約は請求期間の終わりに効き、使い切れなかったクレジットは、Freeへ移るときは持ち越されません(04)。
前提:用語をそろえる
- アバター(Avatar):動画の中で話す人物の映像モデルです。公式の資料には、Avatar III、Avatar IV、Avatar V と世代の違うモデルが出てきます。公式サイトは Avatar V を「最も高度なAIアバターのモデル」と説明し、G2で「最もリアル」と評価された、という表示も載せています(宣伝文であり、この記事では検証していません)。
- デジタルツイン(Digital Twin):実在の人物の動画から作るアバターです。開発者向けの資料では、同じ録画から声も複製される、と書かれています。アプリでは「Video Avatar」「Custom Video Avatar」とも呼ばれていて、呼び名が資料によって揺れています。
- フォトアバター(Photo Avatar):1枚の写真から作るアバターです。
- ルック(Look):同じアバターの服装や背景などの見た目の違いです。公式ヘルプは、1つのスロットに最大500のルックと書いています。
- スロット(Slot):作れるカスタムアバターの枠です。プランによって数が違います。
- クレジット(Credits):使った分を数える単位です。
- Video Agent:文章の指示(プロンプト)から、台本づくり、アバターの選択、場面の組み立て、書き出しまでを任せる機能です。
- 同意の動画(consent video):デジタルツインを作るとき、本人が「作ることに同意した」と示すために、本人が撮る短い動画です。
たとえ話:「着ぐるみの中の人」と「契約書」
HeyGenのアバターを、撮影スタジオに置いた「自分の分身の着ぐるみ」だと考えてみます。台本を渡すと、着ぐるみが代わりに話してくれます。ただし、その着ぐるみの顔と声は、実在の人のものです。だから「その人がいいと言った」という記録(同意の動画)が先に必要になる、という流れです。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どの製品を使うか:公式の整理
公式サイト(heygen.com)のトップページと、開発者向けの資料から、読み取れる範囲をまとめます(確認日2026-10-23)。
| 入口 | 公式の説明(言い換え) | 向いている人 |
|---|---|---|
| HeyGenのWebアプリ | AI Studio、Video Agent、Video Translation、アバターの作成と管理などを、ブラウザで使う | まず画面で触りたい人 |
| iOS・Androidアプリ | Appleの配信ページでは、動画や写真のアップロード、テキストから動画、翻訳などの説明がある | 外出先で使いたい人 |
| HeyGen for Developers(API) | Avatars、Voices、Video Agent、Translation、Lipsyncなどを、APIとして使う | 自分のアプリやシステムに組み込みたい人 |
| MCP・CLI・Skills | AIアシスタント(Claudeなど)や端末から、HeyGenの動画機能を呼ぶ | AIに動画づくりを任せたい人 |
| LiveAvatar | 公式サイトは別製品として、リンクだけを載せている | リアルタイムの対話アバターを探す人(このガイドの範囲外) |
このガイドの範囲は、アバター動画、翻訳吹き替え、プランとクレジット、アバター作成時の同意、API・MCPです。LiveAvatarの中身は、読んだ範囲では扱っていません。
同名・近い名前の製品について
WebSearchで「HeyGen」を調べた最初の結果には、公式サイト、公式のFAQ、Appleのアプリ配信ページのほか、第三者のレビュー・紹介ページが含まれていました。HeyGenという名前の別のサービスは、読んだ範囲では見つかりませんでした。ただし、公式の関連名がいくつかあります。
- HeyGen for Developers/HeyGen Platform:APIのための入口(developers.heygen.com、platform.heygen.com)。
- LiveAvatar:公式のヘルプが、Avatar & Videoのプランとは別のプラン、と書いている別製品です。
- HyperFrames:公式の開発者向け資料が、「HTMLから動画を作るオープンソースのフレームワーク」と説明しています。
- 旧名・改名・提供終了:製品名の改名や、サービス全体の提供終了は、読んだ範囲では見つかりませんでした。一方、料金まわりの変更はあります。公式ヘルプは、旧「Legacy Unlimited」プランが2026年5月15日以降は提供されない、と書いています(04)。APIも、v1とv2は2026年10月31日までの対応、と開発者向け資料に書かれています(03)。
どこで使えるか
| 入口 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| Web | サインインは auth.heygen.com。アプリ内では、左下のプロフィールから「Settings」へ進み、設定を開く。動画づくりは「Create」から「Create a Video」へ進み、LandscapeかPortraitを選ぶ(設定の場所は解約のヘルプ、動画づくりはAI Studioの概要ヘルプ) |
| iOS | Appleの配信ページ。販売元は「HeyGen Technology Inc」、「All-in-one AI video maker」と書かれている。解約は、端末のSettingsのSubscriptionsから(公式ヘルプ) |
| Android | 解約は、Google Playの Payments & subscriptions から(公式ヘルプ)。アプリの機能の範囲は、公式の資料では確認できていない |
| API | ベースURLは https://api.heygen.com。キーは X-Api-Key ヘッダーで送る(開発者向けのクイックスタート) |
| MCP | サーバーURLは https://mcp.heygen.com/mcp/v1/。認証はOAuthのみ(開発者向けのMCPの概要) |
| CLI | macOS(Apple SiliconとIntel)とLinuxに対応。Windowsはまだ。公式はWSLを勧めている |
モバイルアプリが、Webの機能のどこまでを使えるかは、公式の資料では確認できていません。ただし、ヘルプ「How to Get Started with Photo Avatars」の表は、Freeのフォトアバターの学習を「Mobile」は月1回、「Web」は0回と分けて載せており、モバイルとWebで条件が違う場面があることは読み取れます。Appleのページの更新日、対応OSの記載も見つかりませんでした。
最初の一歩:アバター動画を1本作る
公式ヘルプのAI Studioの概要では、流れは次のとおりです。
- 「Create」から「Create a Video」を選び、向き(Landscape/Portrait)を決める。公式ヘルプは、最初の1本には「Create in AI Studio」を選ぶと書き、作り始める入口として、白紙から作る、写真から動画、テンプレート、PPT/PDFのアップロード、Video Agentを挙げています。
- 右側のメニューで、アバター(公開アバターか、自分のもの)を選ぶ。メニュー名は、Avatar、Script、AI、Media、Text、Music、Stylized Captions、Templates、Layers。
- 「Script」に台本を入れる(言語は問わない)。声のアクセント、トーン、モデル、速度は、Scriptの中で調整する。
- 書き出す。書き出しの形式や上限は、プランで違います(04)。
何もせずに「プロンプトだけ」で作りたいなら、Video Agentがあります。開発者向けの資料では、プロンプトは1〜10,000文字、書き出しには動画の長さの5〜10倍の時間がかかる目安、と書かれています。
無料でどこまでか
公式の料金ページ(heygen.com/pricing)の表示は次のとおりです(確認日2026-10-23。通貨は「$」とだけ表示され、ドルとは明記されていない)。
| プラン | 月額の表示 | 月のクレジット | 公式が挙げる主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | なし(動画の本数で数える) | 月3本、透かし入り、1本1分まで、30以上の言語、Avatar IVとVideo Agentの利用、カスタムのビデオアバター1つ、500以上の既製プレゼンター |
| Creator | $29(年払いは月$24。料金ページのFAQの記載) | 600 | 動画は最長30分、書き出しは1080pまで、Avatar IIIとIV、Avatar Vは利用に制限あり、175以上の言語と方言、HeyGen Voiceは最長10時間のテキスト読み上げ |
| Pro(「Most Popular」の表示) | $49から | 1,000から(上位の段階を選ぶと最大100,000) | Creatorの内容に加えて、4Kの書き出し、Avatar Vと新モデルの先行利用、Cinematic Avatars、翻訳台本の編集と校正、Seedance 2.5、VEO 3.1とNano Banana(動画・画像の生成)、HeyGen Voiceは16時間以上のテキスト読み上げ |
| Business | $149、追加メンバーは1席あたり月$20 | 1,500 | Proの内容に加えて、動画は最長60分、Avatar V付きのカスタムビデオアバター5つ、共有ワークスペース、SSO(会社のIDでまとめてログインする仕組み)、ブランドキット、SCORM書き出し(社内の学習システムに載せる形式での書き出し) |
| Enterprise | 問い合わせ | 利用に合わせる | 長さの上限なし、SCIM(社員の登録・削除をまとめて管理する仕組み)、請求書払い、専任の担当者など |
注意点が4つあります。
- 公式ヘルプの「クレジットのプラン」の記事は、Freeを次のように説明しています。クレジットはなく、無料の動画の枠は地域により1〜3本、Video Agentの動画が月3本、共有リンクは720p。つまり、料金ページの「月3本」と、ヘルプの「1〜3本(地域による)」は、書き方が違います。実際の枠は、公式の画面で確かめてください。また、ヘルプ「How to Get Started with Photo Avatars」の表は、Freeでフォトアバターから作るAvatar IVの動画を「1本10秒、月30秒」と載せており、料金ページの「1本1分まで」とは別の数字です。どの機能に当てはまる上限かは、読んだ範囲では書かれていません。
- Creator と Pro の「カスタムアバターの枠」は、ヘルプに「1または5(地域とアカウント作成時期による)」とあります。
- 料金ページは「Yearly 2 months free」という年払いの表示を載せていますが、年払いの金額が読めたのはCreatorだけでした。
- Freeで作った動画の権利は、利用規約が「個人の非商用、社内評価のため」と限っています。仕事で公開するなら有料プランが前提です(04)。
データはどこに保存されるか
- 処理と保存は、基本的にHeyGen側。 公式のプライバシーポリシー(ページには「Last Updated: October 15, 2026」の表示)は、データが米国を含む国外で保存・処理されることがあると書いています。HeyGenはロサンゼルス(カリフォルニア州)に拠点があるとも書かれています。
- 何が集まるか。 名前やメール、入力した文章・声・画像・動画、顔の映像、利用状況などです。顔の映像について、ポリシーは「アバターを作るために、動画や写真の中の顔や体の一部を処理する」と説明しています。生体情報には別の通知(Biometric Information Privacy Notice)がある、とも書かれていますが、その本文は読めていません。
- モデルの学習。 ポリシーは、入力を「モデルの学習と改善」に使うと書き、止めたい場合はポリシーに載っている宛先へメールする、と書いています(アプリの設定画面にスイッチがあるかは、読んだ範囲では見つかりませんでした)。
- 作った動画の保存。 公式ヘルプは、書き出した動画が「Projects」に残る、と書いています。保存期間は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
最初に決めること:4つ
- 個人か、仕事(商用)か。 商用で使うなら有料プランが前提です。
- 誰の顔と声を使うか。 自分、または、はっきり許可をもらった人だけです。公式は、顔や声を使われる人の明確な同意が必要と書いています(04)。
- データの扱いに納得できるか。 入力が学習に使われること、米国などで処理されることを、先にポリシーで確かめます。
- どのプランか。 まずFreeで画面を触り、必要な機能(長さ、画質、アバターの数)が入る有料プランを選ぶ、という順番が自然です。どれを選ぶべきかは、僕らは断定しません(見立てを書くなら、最初はFreeで「自分の声の入った1分の動画」を作って、仕上がりと待ち時間を確かめてから、クレジットの消費を見積もるほうが、無駄が少なそうです。これは僕らの見立てで、公式の推奨ではありません)。
今日からできること
- 公式のヘルプセンターで、製品名と機能の呼び方をつかむ。
- 無料アカウントを作り、公開アバターを使って、短い台本で1本作ってみる。
- 「Settings」を開いて、アカウントの設定を見る。
- 自分や他人の顔・声を使うつもりなら、先に04のとおり、同意と権利を確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のヘルプ、料金ページ、ポリシー、開発者向けの資料を、要約の形で読んだ範囲です。
- 金額や上限は変わりやすく、資料によって書き方が違う箇所がありました(Freeの本数、アバターの枠、同意の動画の長さ)。ここに書いたのは2026年10月23日の表示です。日本円の表示は、読んだ範囲では確認できていません。
- 公式の利用規約とプライバシーポリシーは、読んだ時点で「2026年10月15日更新」の表示でした。契約や権利の解釈は、必要なら専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
- 人の顔や声には、本人の権利が関わります。他人を装ったり、許可なく使ったりする前に、04を読んでください。
- 公式サイトの「最もリアル」「85%のFortune 100が使う」などは宣伝の文で、この記事では検証していません。
出典
- HeyGen(トップページ、HeyGen、確認日 2026-10-23)
- Pricing(HeyGen、確認日 2026-10-23)
- HeyGen Credit-Based Pricing Plans & Subscriptions Explained(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- Overview our New AI Studio!(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- How to Cancel or Pause your HeyGen Subscription(HeyGen Help Center、確認日 2026-10-23)
- Help Center(HeyGen、確認日 2026-10-23)
- HeyGen for Developers(HeyGen、確認日 2026-10-23)
- Quick start(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- HeyGen Remote MCP(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- HeyGen CLI(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- HyperFrames overview(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- Video Agent(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- Create Avatar(HeyGen for Developers、確認日 2026-10-23)
- Terms of Service(HeyGen、2026-10-15更新の表示、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(HeyGen、2026-10-15更新の表示、確認日 2026-10-23)
- HeyGen(iOSアプリの配信ページ、Apple App Store、確認日 2026-10-23)