3行でいうと

  • 解約は、組織(Organization)のOwnerまたはAdminが、「Org」の「Subscription」から行います。公式ヘルプによると、解約しても、請求の周期の終わりまでは今のプランが続き、そのあとFreeプランに移ります。未使用のクレジットは持ち越せません。
  • 返金について、公式ヘルプは「現金での返金は行わない(no cash refund policy)」と書いています。アップグレードのときは、未使用のクレジットが、金額の割引に換算されます。
  • 持ち出せるのは、シナリオの「ブループリント」(JSON形式)と、実行履歴のCSVが、読んだ範囲で確認できたものです。ブループリントには、接続(connection)が含まれません。
  • 組織を消す、プロフィールを消す操作は、元に戻せない、と公式ヘルプに書かれています。保存や処理の地域(USかEU)は、作成後に変えられません。
  • 金額は、公式の料金ページの文章から読み取れていません。ここでは書かず、公式の料金ページで確かめるよう案内します。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない箇所は「確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:貸し作業場からの引っ越し

Makeを、貸し作業場だと考えます。作業台(シナリオ)と、ツールの鍵(接続)、作業日誌(実行履歴)が、作業場に置いてあります。引っ越すとき、作業台の設計図(ブループリント)と、日誌のコピー(CSV)は持ち出せますが、ツールの鍵は、持ち出せません(新しい場所で、また借ります)。月ごとの利用枠(クレジット)は、使い切らなくても、翌月には持ち越せません。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

保存と履歴:何がどこに残るか

項目 公式に書かれていること 出典
実行履歴(History) 日時、実行名、状態(Success、Warning、Error)、実行時間、オペレーション数、使ったクレジット、転送データの大きさ、詳細などが残る。保存される日数は料金プランによる、と書かれている(具体的な日数は読んだ範囲では確認できていない) Scenario history
ログの保存期間 公式のセキュリティのページは、ログは既定で30日。Enterpriseは、長く保存できる(営業に相談) Security
実行履歴の全文検索 Pro以上のプラン。アップグレード前の実行は対象外 Scenario history
履歴の書き出し History画面の「…」メニューから、CSVに書き出せる(状態、時刻、作った人、オペレーション数、実行時間、実行へのリンク) Scenario history
「Keep data confidential」 オンにすると、実行ログに処理したデータの中身を残さない。そのかわり、エラー解決の選択肢は、かなり限られる Scenario settings
未完了の実行 失敗した実行を保存する。保存の容量は、プランの保存上限に数えられる。いっぱいのときは「Discard data if storage is full」の設定による Scenario settings
Webhookの待ち行列 処理されるか、消すまで残る(期間の記載はなし)。処理済みは完全に消える Webhooks
Webhookのログ 3日(Enterpriseは30日) Webhooks
データストア 料金ページに、1組織あたり最大1,000個、1個あたり最小1MB、と書かれている。Freeは1個、1MB Pricing
使えるデータの量(契約クレジット10,000あたり) データ転送5GB、データ保存10MB、未完了の実行の保存10MB(最大2GB)、Webhookの待ち行列667(最大10,000) Pricing

保存場所は、組織を作るときに選ぶ地域(USまたはEU)です。地域は、作成後に変更できません(Organizations)。公式のセキュリティのページは、保存時のAES-256暗号化と、通信のTLS 1.2/1.3を書いています。

クレジットの仕組み:使い切るとどうなるか

公式ヘルプの記載を、まとめます。

プランの違い

読めた範囲での、プラン名と、公式に書かれていた違いです(確認日2026-10-23)。

プラン 読み取れたこと 金額
Free 月1,000クレジット。同時に有効にできるシナリオは2つ(AIエージェント旧版のモジュールツールの記事の記載。料金ページでは確認できていません)。データストア1つ、保存1MB。クレジットカード不要、期間の制限なし(トップページ)。1アカウントにつき、Freeの組織は1つ 読み取れず
Core 有料。追加クレジットの自動購入が使える。年払いの場合、追加クレジットは毎月のリセットのときに失効する(Extra creditsの記載) 読み取れず
Pro 有料。追加クレジットの自動購入が使える。履歴の全文検索(Pro以上)。年払いの追加クレジットは、年の終わりまで 読み取れず
Teams 有料。自動購入が使える。公式の開発者向け資料は、MCPのアクセスを組織の中でさらに絞るには、Teams以上でチームごとのユーザーを作る、と書く 読み取れず
Enterprise 銀行振込(請求書のあと)。ISO 27001(セキュリティのページでEnterpriseの項目に記載。ほかのプランが対象かは書かれていません)。独自のSSO(ひとつのIDで複数のサービスに入る仕組み)。別管理のAWS環境。ログの長期保存。Maiaのオン・オフを、管理者が「Feature controls」で切り替えられる(Maiaの記事) 料金ページの文章には記載なし(トップページに「Talk to sales」のリンクはある)
Start-up Plan 従業員20人未満の企業向けの「50% off Business」(料金ページ)。「Business」というプラン名は、同じページのほかの箇所では確認できていません 読み取れず

公式の料金ページ(make.com/pricing)の文章には、金額もプランごとの上限の表も出ていませんでした。シナリオを動かす間隔の下限、実行時間の上限、ファイルの大きさの上限、有効にできるシナリオの数(Free以外)、実行履歴の日数のプランごとの値は、読んだ範囲では確認できていません。なお、公式ヘルプのChange your subscriptionには、手順の説明の中の例として「Coreで月150,000クレジットが113.85ドル」という数字が出ますが、これは記事内の例で、現行の料金表かどうかは分かりません。料金ページで、月払い・年払いを切り替えて、実際の表示を確かめてください。日本円の表示、税込みか税別かも、確認できていません。

解約、ダウングレード、返金

公式ヘルプのChange your subscriptionとCancel your subscriptionの記載です(返金についての文は、Change your subscriptionにあります)。

書き出す、持ち出す

持ち出すもの 方法(公式の記載) 注意
シナリオ Scenario Builderの右上の「…」から「Export blueprint」。.jsonで保存される。「Copy blueprint to clipboard」も使える 接続は入らない。取り込んだあと、自分で接続を作り直す。サイズは2MB未満
実行履歴 Historyタブの「…」から、CSVに書き出す 実行ごとのデータの中身は、CSVには入らないと読める(列の一覧に、中身は出ていない)
データストアの中身 読んだ範囲では、書き出しの方法を確認できていません データストアの記事は、一覧のページで、書き出しの記載はなかった
Webhookの受信データ 待ち行列で確かめて、必要なら削除する 処理済みのものは、完全に消える

消す:シナリオ、プロフィール、組織

今日からできること

  1. 大事なシナリオは、定期的にブループリントを書き出して、自分のフォルダに置く(バックアップとして使える、と公式が書いています)。
  2. 接続の一覧を、別に控えておく。ブループリントには、接続が入りません。
  3. 解約するときは、先にブループリントと、必要なら履歴のCSVを書き出す。
  4. Freeに戻る前に、有効にできるシナリオの数(旧版の記事には2つとあります)と、月1,000クレジットまでになることを確かめ、残すチームを決める。
  5. 追加クレジットの自動購入は、上限のしくみを理解してからオンにする。

気をつけること

出典