3行でいうと

  • Chatパネルでは、ソースについて質問でき、答えには引用が付きます。公式は、答えは自分のソースだけに基づく、と書いています。気に入った答えは Save to note でメモに残せます。
  • Studioパネルから、音声解説(Audio Overview)、動画解説(Video Overview)、マインドマップ、レポート、フラッシュカード、クイズ、インフォグラフィック、スライド(Slide Deck)を作れます。作るには、そのノートブックの編集権限が要る、と書かれたものが多くあります。
  • 生成には時間がかかります。公式は、音声は数分、動画は30分を超えることがある、と書いています。裏で作られるので、その間も別の作業ができます。
  • スマホアプリでは、メモの編集、マインドマップ、レポート、データ表がまだ使えません。生成物の作成は、パソコンのブラウザが中心です。
  • 例の指示文(プロンプト)は、この記事の例です。公式の例ではありません。返ってくる中身は、ソース次第で変わります。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGemini Notebook(旧 NotebookLM)を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」で、「返ってくるもの」は公式が書いている範囲だけです。画面の表記は公式ヘルプの英語表記を写しているので、手元の画面と照らして読んでください。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない箇所は「公式で確認できていない」と書いています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:図書室で、司書さんに頼む

ノートブックを「自分の資料だけを置いた小さな図書室」、Chatを「その資料を読んだ司書さん」、Studioを「司書さんが資料から作る、要約冊子・音声案内・年表のような作品の棚」と考えます。司書さんは、資料に書かれていないことには答えられません(公式の「ソースにない情報には答えない」に合わせたたとえです)。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

場面1:ソースについて質問する(Chat)

公式の「Use chat in Gemini Notebook」の内容です。

  1. notebook.google.com で、ソースを入れたノートブックを開く。
  2. 画面の Chat パネルを見る。ソースから生成された要約が出ている。
  3. 下の入力欄に、質問や指示を入力して送る。提案された選択肢(候補)があれば、それを選ぶこともできる。
  4. 答えを読む。答えには、ソースの文章や画像への引用が付く。引用にカーソルを合わせると、引用された文章の全体が見える。引用を選ぶと、元の文章の位置に移動する。

入力の例(この記事の例)

次の文は、この記事で考えた例です。公式の例ではありません。ソースが、会議の議事録のPDFである場合を想定しています。

このソースに出てくる決定事項を、箇条書きで3つ以内にまとめてください。それぞれ、根拠になる箇所がわかるようにしてください。

返ってくるもの(公式が書いている範囲):ソースに基づく答えと、ソースへの引用です。ソースに書かれていない内容は、答えが出ない、または「Gemini Notebook can't answer this question」と出ることがある、と書かれています。内容が正しいかどうかは、引用を開いて確かめるよう、公式が促しています。

使うソースを絞る

  1. 左のSourcesパネルで、使いたくないソースのチェックを外す。
  2. そのまま質問を送る。

公式のFAQは、ソースは、全部または選んだ一部が使われ、ノートは、選んだときだけ使われ、会話の履歴は答えを作るのに使われる、と書いています。

答えが出る途中で変える

  1. 入力欄の Stop を選ぶ。
  2. もう一度 Stop を選ぶと、プロンプトを書き直せる。Keep generating を選ぶと、そのまま続く。

チャットの履歴を消す

  1. チャットパネルの3点メニューを開く。
  2. Delete Chat History を選ぶ。

チャットの履歴は、自分だけに見えると公式は書いています。

話し方を変える

05の6-1の Configure Chat(Default、Learning Guide、Custom)で、会話のスタイルと答えの長さを設定できます。

答えがうまく出ないとき

FAQの3点です。安全の判定にかかっていないか、質問があいまいではないか、答えがソースにあるか。ソースが多いときは、より具体的な質問にします。

場面2:答えやメモを残す(Notes)

公式の「Create & add notes in Gemini Notebook」の内容です。

チャットの答えをメモにする

  1. 残したい答えの Save to note を選ぶ。
  2. Studioパネルに、メモが追加される。表や、クリックできる引用は残る、と書かれています。

注意点として、公式は、引用が付いたままのメモは、引用を取り除いてからでないと編集できない、と書いています。

自分で文章を書いてメモにする

  1. Sourcesパネルで Create note を選ぶ。
  2. 文章を書く、または貼り付ける。

コピーした文章を入れる

  1. Add sources を選び、Copied text を選ぶ。
  2. 文章を貼り付ける。新しいメモとして保存される。

メモをソースに変える

メモをそのままでは、質問や生成物や引用の材料になりません。公式は、次の手順を書いています。

変換したあとのメモは、アップロードしたソースと同じように扱われ、チャットの引用チップから、該当の文章にたどれる、と書かれています。ノートのチェックボックスを外すと、チャットと生成物から外せます。

Googleドキュメントに書き出す

  1. Sourcesパネルで、メモにカーソルを合わせる。
  2. More を選び、Export to Docs を選ぶ。
  3. 新しいブラウザのタブで、新しいGoogleドキュメントとして開く。

ドキュメント側の編集はメモに戻りません。共有の権限も引き継がれません。

スマホでは

メモの編集には、今は対応していません。見る、選ぶ、チャットの質問に使う、はできます。

場面3:Studioで生成物を作る

Studioパネルで作るものの共通点を、先に表にします。どれも公式のヘルプの記載です。

生成物 開く場所(公式の表記) 時間の目安(公式の記載) 備考(公式の記載)
音声解説 Studio → Audio Overview 数分 編集権限が要る。裏で作られる
動画解説 Studio → Video Overview 30分を超えることがある Generate now か Generate later
マインドマップ チャットの Mind Map チップ 記載が見つからない スマホは未対応。作成には利用上限がある
レポート Studio → Reports 時間がかかることがある Interactive(Webのみ)とDocument
フラッシュカード/クイズ Studio → Flashcards / Quizzes 裏で作られる 鉛筆アイコンで先に設定できる
インフォグラフィック Studio → Infographic 数分 18歳以上のみ
スライド Studio → Slide Deck 数分 18歳以上のみ

3-1 音声解説(Audio Overview)

公式の「Generate Audio Overview in Gemini Notebook」の手順です。

  1. ノートブックを開く(または作ってソースを入れる)。編集権限が要る。
  2. Studioパネルで Audio Overview を選ぶ。裏で作られるので、別の作業を続けられる。
  3. 生成のパネルで、次を設定する。
  4. Format:Deep Dive(既定。2人のホストが、ソースの話題をつないで話す)、The Brief(1人が2分未満で要点を話す)、The Critique(2人が、エッセイや設計書などを評価する)、The Debate(2人が、複数の立場で論じ合う)。
  5. Language:80以上の言語。既定は、Googleアカウントの言語。
  6. Length:Shorter、Default、Longer(英語のみ)。
  7. Prompt:焦点を当てる話題や、専門性のレベルの指示。
  8. 数分待つ。

入力の例(この記事の例)

Promptの欄に入れる、この記事の例です。公式の例ではありません。

初めてこの分野を学ぶ人向けに、専門用語は避けて、最初に全体像を話してください。

そのほか(公式の記載)

3-2 動画解説(Video Overview)

公式の「Generate Video Overviews in Gemini Notebook」の手順です。

  1. notebook.google.com でノートブックを開く。
  2. Studioパネルで Video Overview を選ぶ。
  3. 設定する。
  4. Format:Cinematic(映像的な語り。18歳以上、英語のみ)、Explainer(ソースをつなぐ構造的な概要)、Short(約60秒で要点)。
  5. Language:ナレーションの言語。ExplainerとShortで、対応言語の一覧が違う。
  6. Visual Style:18歳以上のみ。CinematicとShortには使えない。Classic、Whiteboard、Watercolor、Retro Print、Heritage、Paper-craft、Kawaii、Anime、auto-select、Custom(自分で説明する)。
  7. Steering prompt(任意):提案された話題を選ぶか、自分で書く。
  8. Generate now か Generate later を選ぶ。30分を超えることがある。

Google AI Ultraの契約者だけが使える「producer notes」(制作メモを見て意見を出してから生成する流れ)が、公式に別の項目として書かれています。この記事では、手順は省きます。

再生は、速度の変更、スライダー、巻き戻し、早送り、全画面に対応。前に作った動画は、Studioパネルのタイトルを選んで再生します。

3-3 マインドマップ(Mind Maps)

公式の「Use Mind Maps in Gemini Notebook」の手順です。

  1. ノートブックを開く、または新しく作ってソースを入れる。
  2. チャットの Mind Map チップを選ぶ。
  3. Studioパネルに、マインドマップのメモが新しくできる。あとからいつでも開ける。
  4. 作り直したいときは、More → Delete note を選ぶ(生成が再び始まる、と書かれています)。

見方は、拡大・縮小、スクロールで移動、枝を開いて細かい項目を見る・閉じて全体を見る、です。右上に、表示の操作、ダウンロード、閉じるのボタンがあります。節(ノード)を選ぶと、その話題について、チャットで質問できます。

渡し方は、ノートブック全体を共有する(相手がStudioパネルで同じマップを開ける)か、マップのウィンドウで Download を選んでファイルを渡す、の2通りです。スマホは、今は対応していません。

3-4 レポート(Reports)

公式の「Generate reports in Gemini Notebook」の手順です。

インタラクティブなレポート(Webのみ)

  1. notebook.google.com で、編集権限のあるノートブックを開く(または新しく作ってソースを入れる)。
  2. Studioパネルで Reports → Interactive を選ぶ。
  3. 既定の設定を使うなら、「Template」で Learning Overview を選ぶ。
  4. 出てきたレポートで、埋め込みたい提案の生成物の Add を選ぶ。生成物は、Studioパネルにも出る。

文書のレポート

  1. 同じようにノートブックを開く。
  2. Studioパネルで Reports → Document を選ぶ。
  3. 既定を使うなら、テンプレートか、提案された形式を選ぶ。

設定を変えるときは(Webのみ)、テンプレートや形式の名前の横の Edit を選び、変更して、Generate now か Generate later を選びます。共有は、Studioパネルでレポートを選び、Share → Copy link to Report です。受け取る人が、ノートブック全体にアクセスできることが前提と書かれています。書き出し(エクスポート)の手順は、公式のこのページでは確認できていません。

3-5 フラッシュカードとクイズ

公式の「Generate Flashcards or Quizzes in Gemini Notebook」の手順です。

  1. ノートブックを開く。生成や削除には編集権限が要る。
  2. Studioパネルで Flashcards か Quizzes を選ぶ(すぐに生成される)。先に設定するなら、鉛筆アイコンを選ぶ。
  3. 設定(任意):難しさ(easy、medium、hard)と、プロンプト(概要、対象、スタイル、焦点)。

学習のしかたは、次のとおりです。

3-6 インフォグラフィック

公式の「Generate an Infographic in Gemini Notebook」の手順です。18歳以上のみ。

  1. ノートブックを開く。生成や削除には編集権限が要る。
  2. Studioパネルで Infographic を選ぶ(すぐに生成)。先に設定するなら、鉛筆アイコンを選ぶ。
  3. 設定(任意):出力の言語、詳しさ(Concise、Standard、Detailed(beta))、向き(Square、Portrait、Landscape)、見た目(Sketch Note、Kawaii、Professionalなど。自動選択も可)、プロンプト。
  4. 数分待つ。
  5. 3点メニューから、名前の変更、PNGでのダウンロード、共有、削除ができる。

3-7 スライド(Slide Deck)

公式の「Generate Slide Decks in Gemini Notebook」の手順です。18歳以上のみ。

  1. ノートブックを開く。編集権限が要る。
  2. Studioパネルで Slide Deck を選ぶ。
  3. 形式、出力の言語、長さ、使うソースを設定し、必要ならプロンプトで、作りたいデッキを説明する。
  4. Generate now か Generate later を選ぶ。数分かかる。

操作は次のとおりです。

場面4:ソースを探す(Fast Research/Deep Research)

手順は05の手順5に並べたとおりです。ここでは、使い分けの手がかりとして、公式の違いだけを書きます。

入力の例(この記事の例)

検索ボックスに入れる例です。公式の例ではありません。

家庭用の蓄電池の選び方について、公的機関の資料を探してください

場面5:スマホアプリで使う

公式の「Get started with the Gemini Notebook mobile app」の内容です。

  1. アプリを開く。
  2. Create New を選ぶ。または、Recent、Shared、Title、Downloaded から、既存のノートブックを選ぶ。
  3. ソースを足す。PDF、Website、YouTube、Audio File、Copied Text から選ぶ。Webサイト、PDF、YouTubeを見ているときに、共有アイコンから Gemini Notebook を選んで入れることもできる。入力欄に検索の質問を入れて、Webのソースを探すこともできる。
  4. Chat パネルで質問する。入力欄のソース選択で、使うソースを選べる。履歴は、Delete Chat History を選ぶまで残る。
  5. Studio パネルで、音声解説、動画解説、フラッシュカード、クイズ、インフォグラフィック、スライドを使う。

音声解説は、端末にファイルとして保存はできませんが、オフラインで聞くためのダウンロードはできる、と書かれています。声でのチャット(18歳以上)は、チャットの入力欄の右下の Audio を押して話し、Mic でマイクをオフ、Close で終了です。文字起こしはチャットに出ます。

最初の1時間にやる順番の案(この記事の案)

ここからは、公式の手順ではなく、僕らが公式の並びを見て考えた案です。

  1. (約5分)ノートブックを1つ作る。短いPDFか、Googleドキュメントを1つ入れる(05の手順4と5)。
  2. (約10分)Chatに出る要約を読み、質問を2〜3回する。そのつど、引用を開いて、原文と合っているか見る(場面1)。
  3. (約5分)使えそうな答えを Save to note でメモにする。メモを1つ Convert してソースにする(場面2)。
  4. (約10分)マインドマップを1つ作る(場面3-3)。ノードを選んで、チャットで質問してみる。
  5. (約10分)音声解説を、The Brief 形式で作る。待つ間に、ほかの作業をする(場面3-1)。
  6. (約10分)Settings → Usageで、使った量を見る(05の6-4)。
  7. (残り)共有するなら、07を読んでから。

つまずきと確認点

症状 公式の資料にある確認点
音声や動画のボタンが押せない 音声は、編集権限が要る(公式の記載)。動画は、編集権限についての一般的な記載を公式で確認できていない。自分がオーナーか、編集者か確認する
動画がなかなかできない 30分を超えることがある。Generate later を使う。上限に達したときも同じ
マインドマップ、レポート、メモの編集がスマホにない スマホアプリは、まだ対応していない(公式の記載)
インフォグラフィック、スライド、Deep Researchが出ない 18歳以上のみ。Education向けの管理者ページにも同じ記載
ダウンロードできない Play Booksの本をソースにしていると、出版社の制限でできないことがある
共有リンクを開いた相手が見られない ノートブックが、相手に共有されているか、「Anyone with a link」であり、全体にアクセスできるか。公開は、個人のアカウントのみ。Workspace EnterpriseとEducationでは無効
共有リンクが使えなくなった 生成物を削除すると、作成済みの共有リンクは使えなくなる
メモの編集ができない 引用が付いたままだと、引用を取り除くまで編集できない
使える量の表示が出た Settings → Usageで確認。Generate later(Webのみ)か Upgrade

気をつけること

出典