3行でいうと

  • Ollama は、macOS(.dmg)、Windows(OllamaSetup.exe)、Linux(インストール用のコマンド)、Docker で入れられます。公式が書く動作条件は、macOS Sonoma(v14)以降、Windows 10 22H2以降です。サーバーは初期状態で http://localhost:11434 で待ち受けます。
  • 最初の設定で見るのは、モデルの保存場所、コンテキストの長さ、クラウド機能のオン・オフ、ネットワークへの公開の有無です。どれも環境変数が中心です。
  • 動作の確かめは、ollama pull → ollama run → ollama ps の順です。
  • Ollama のコンテキストの既定値は、公式のページ同士で書き方が違います(FAQは4096、コンテキストのページはVRAMで変わる、Modelfile のページは2048)。この記事は、3つを並べて書きます。
  • 同じPCに LM Studio も入れる場合、公式の既定のポートは別(Ollama は 11434、LM Studio の例は 1234)です。LM Studio の導入は、続きの06にあります。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者は Ollama を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は、公式の手順を順に並べたものです。コマンドは公式ページに書かれていたものを写しています(取得した要約の中で崩れていたものは写さず、「原文で確認」と書きました)。画面の表記は公式ページの表記なので、手元の画面と照らして読んでください。公式ページは要約の形で取得しているため、長い引用は避けて言い換えています。公式に書かれていない画面や初期値は、「公式で確認できていない」と書きます。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:台所の道具を買って、最初に火をつける

Ollama を入れる作業も、台所にコンロを据えて、最初に火がつくか確かめるのに似ています。据え付け(インストール)、ガス栓(サーバーやアプリの起動)、火をつけてみる(小さなモデルで1回会話)の順です。コンロの置き場所(保存場所)と、火の大きさの上限(コンテキスト)は、後から変えるより先に決めておく方が楽です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

手順0:入れる前に、この表で自分の場合を決める

見る点 Ollama
形 アプリとコマンド。サーバーが裏で動く
入手 ollama.com/download。macOS は「Download manually」で .dmg
Mac macOS Sonoma(v14)以降。M系はCPUとGPU、x86はCPUのみ
Windows Windows 10 22H2以降(HomeまたはPro)。管理者権限は不要
Linux コマンド1行か、.tar.zst を手で展開
初期のポート 11434(127.0.0.1)

Ollama:入手から動作の確認まで

A-1:入手と、公式が書く入れ方の一覧

公式のダウンロードページ、READMEとドキュメントを合わせると次のとおりです(確認日2026-10-25)。

環境 入れ方(公式の表記) 出どころ
macOS ollama.dmg を開き、Ollama アプリを Applications へドラッグ macOS のページ
Windows OllamaSetup.exe を実行。ユーザー単位でインストールされる Windows のページ
macOS / Linux(コマンド) curl -fsSL https://ollama.com/install.sh \| sh ダウンロードページ、README、Linux のページ
Windows(コマンド) irm https://ollama.com/install.ps1 \| iex README
Docker 公式イメージ ollama/ollama(Docker Hub) README、Docker のページ

A-2:macOS に入れる(公式の手順)

動作条件:macOS Sonoma(v14)以降。Apple の M シリーズは CPU と GPU、x86 は CPU のみ(macOS のページ)。

  1. ダウンロードページの「Download manually」から Ollama.dmg を取ります(macOS のページは ollama.dmg と書いています)。
  2. .dmg を開き(マウントし)、Ollama アプリを、システム全体の Applications フォルダへドラッグします。
  3. 起動すると、Ollama は、コマンドの ollama が PATH(コマンドを探す場所)にあるかを確かめます。なければ、/usr/local/bin にリンクを作ってよいか、許可を求められる、と書かれています。
  4. 別の場所に置きたい場合:Ollama.app を好きな場所に置き、Ollama.app/Contents/Resources/ollama(またはそのリンク)を PATH に通します。初回の起動で出る「Move to Applications?」は断る、と書かれています。
  5. 動作の確かめは、後の「A-8」へ。
置き場所 内容
~/.ollama モデルと設定
~/.ollama/logs ログ。app.log は画面アプリ、server.log はサーバー
<インストール先>/Ollama.app/Contents/Resources/ollama コマンドの本体

A-3:Windows に入れる(公式の手順)

動作条件(Windows のページ):Windows 10 22H2以降(HomeまたはPro)。NVIDIA は、ドライバー551.61以降。AMD は、ROCm v7 に対応したドライバーか、Vulkan に対応した Radeon のドライバー。管理者権限は要りません。インストールには少なくとも4GB、モデルは数十GB〜数百GB。

  1. OllamaSetup.exe を実行します。ユーザーのアカウントの下にインストールされます(初期の場所はホームの下)。
  2. インストールの場所を変えたいときは、インストーラーを次のように起動します(公式の写し)。
OllamaSetup.exe /DIR="d:\some\location"
  1. 入れ終わると、Ollama はバックグラウンドで動き、cmd、PowerShell などのターミナルで ollama が使えます。サーバーは http://localhost:11434 に出ます。
  2. 古い Windows 10 では、進み具合の文字が四角に化けることがあり、ターミナルのフォントを変えると直る、と書かれています。
開き方(Ctrl+R に入力) 内容
explorer %LOCALAPPDATA%\Ollama ログと、ダウンロードされた更新。app.log、server.log、upgrade.log
explorer %LOCALAPPDATA%\Programs\Ollama 実行ファイル。インストーラーが、ユーザーのPATHに加える
explorer %HOMEPATH%\.ollama モデルと設定
explorer %TEMP% ollama* という名前の一時的な実行ファイル

A-4:Linux に入れる(公式の手順)

方法1:インストール用のコマンド(公式の写し)

curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh

方法2:手動(.tar.zst の展開)。 公式のLinuxのページは、次の流れを書いています。

  1. 以前の版から更新するときは、先に /usr/lib/ollama を消します(原文のコマンドで確認)。
  2. パッケージを /usr に展開します(x64は ollama-linux-amd64.tar.zst、AMD GPUは追加の ollama-linux-amd64-rocm.tar.zst、ARM64は ollama-linux-arm64.tar.zst)。コマンドの全文は、原文を見て写してください。
  3. 起動と確認は、2つのターミナルで行います。
ollama serve
ollama -v

方法3:systemd のサービスにする。 公式のページには、専用のユーザーとグループを作り、/etc/systemd/system/ollama.service を置き、systemctl で有効にして起動する手順が書かれています。システムにユーザーを作り、サービスを登録する操作なので、この記事では写さず、手順の順序だけ書きます。全文は公式のLinuxのページを見て写してください。

  1. サービス用のユーザーとグループを作る(ollama)。自分のユーザーをそのグループに加える。
  2. ollama.service のファイルを、公式の内容で作る(ExecStart は ollama serve)。
  3. systemctl daemon-reload → enable → start → status の順に実行する。
項目 公式に書かれていること
GPUのドライバー(NVIDIA) CUDA を NVIDIA のページから入れ、nvidia-smi でGPUの情報が出るか確かめる
GPUのドライバー(AMD) AMD のページの手順で ROCm v7 を入れる。上流の amdgpu カーネルドライバーには ROCm の一部の機能がないことがあり、Radeon には AMD の最新のLinux用ドライバーを使うよう書かれている
更新 インストール用のコマンドを再実行するか、.tar.zst を取り直す
特定の版を入れる curl -fsSL https://ollama.com/install.sh \| OLLAMA_VERSION=0.5.7 sh(版の数字は公式の例)
設定を足す sudo systemctl edit ollama。または /etc/systemd/system/ollama.service.d/override.conf を作る
ログ journalctl -e -u ollama

A-5:Docker で動かす(公式の写し)

Docker のページに載る例です(CPU のみ、NVIDIA、AMD の順)。

docker run -d -v ollama:/root/.ollama -p 11434:11434 --name ollama ollama/ollama
docker run -d --gpus=all -v ollama:/root/.ollama -p 11434:11434 --name ollama ollama/ollama
docker run -d --device /dev/kfd --device /dev/dri -v ollama:/root/.ollama -p 11434:11434 --name ollama ollama/ollama:rocm

A-6:最初の設定:保存場所、コンテキスト、クラウド、ネットワーク、更新

公式のFAQとコンテキストのページに基づきます。

環境変数の設定のしかた(OSごと、FAQの手順)

OS 手順
macOS(アプリ) 変数ごとに launchctl setenv を実行し、Ollama アプリを再起動する。例:launchctl setenv OLLAMA_HOST "0.0.0.0:11434"(これはFAQの例で、後述のとおりネットワークに広げる設定です)
Linux(systemd) systemctl edit ollama.service で、[Service] の下に Environment="変数=値" の行を足して保存し、systemctl daemon-reload、systemctl restart ollama
Windows タスクバーから Ollama を終了。設定(Windows 11)かコントロールパネル(Windows 10)で「environment variables」を検索し、「Edit environment variables for your account」を開く。変数を足して OK/Apply。Start メニューから Ollama を起動

モデルの保存場所(OLLAMA_MODELS)

コンテキストの長さ:公式の記述が3か所で違う

読んだページ 書かれていること
FAQ OLLAMA_CONTEXT_LENGTH の既定は4096トークン。例:OLLAMA_CONTEXT_LENGTH=8192 ollama serve。ollama run の中では /set parameter num_ctx 4096、APIでは options の num_ctx
コンテキストのページ 既定はVRAMで変わる。24GiB未満は4k、24〜48GiBは32k、48GiB以上は256k。クラウドモデルは最大の長さが既定。アプリの設定にスライダーがある。コマンドは OLLAMA_CONTEXT_LENGTH=64000 ollama serve の形。確認は ollama ps の CONTEXT の列
Modelfile のページ num_ctx の既定は2048と書かれている

クラウド機能のオン・オフ

ネットワークへの公開(OLLAMA_HOST):条件は公式のとおりに

更新

同時に使うときの設定(読むだけ)

A-7:最初のサインイン(任意)

A-8:動作を確かめる(公式のクイックスタートの流れに、FAQなどのコマンドを足した順)

  1. ターミナルを開き、版を確かめます。
ollama -v
  1. Linux で、サーバーが動いていなければ起動します(別のターミナルを開いたままにします)。
ollama serve
  1. 小さなモデルを取ってきます。クイックスタートは、試し用に gemma4:e2b(ダウンロードは約7.2GB)を使い、8GBのVRAM(Mac はユニファイドメモリ)を recommended と書いています。足りないときはシステムのRAMを使えるが、遅くなりうる、とも書かれています。
ollama pull gemma4:e2b
  1. 話しかけます。終わるときは /bye と入力します。
ollama run gemma4:e2b
  1. 別のターミナルで、動かしている先を見ます(ollama ps は、クイックスタートには出ておらず、FAQとコンテキストのページに書かれています)。PROCESSOR の列に、100% GPU、100% CPU、または 48%/52% CPU/GPU のような分担が出る、と書かれています。
ollama ps
  1. APIが生きているかを見るには、READMEの例が使えます(モデル名は、取ってきたものに変えます)。
curl http://localhost:11434/api/chat -d '{
  "model": "gemma4",
  "messages": [{
    "role": "user",
    "content": "Why is the sky blue?"
  }],
  "stream": false
}'

A-9:つまずいたとき(Ollama)

公式のトラブルシューティングとFAQに書かれている範囲です。

症状 公式に書かれている見どころ
ログを見たい macOS:cat ~/.ollama/logs/server.log。Linux(systemd):journalctl -u ollama --no-pager --follow --pager-end。コンテナ:docker logs <コンテナ名>。手で起動したなら、ollama serve を動かしている画面。Windows:explorer %LOCALAPPDATA%\Ollama の server.log
デバッグのログを出したい(Windows) トレイから終了し、PowerShellで $env:OLLAMA_DEBUG="1" を設定してから & "ollama app.exe" を実行
GPUで動いているか分からない ollama ps の PROCESSOR の列
NVIDIAのGPUが見つからない(Linux) docker run --gpus all ubuntu nvidia-smi でコンテナから見えるか確かめる。UVMドライバーの読み込み(sudo nvidia-modprobe -u など)、最新のドライバーと再起動
AMDのGPUが見つからない(Linux) /dev/kfd へのアクセスに video や render グループの所属が要ることがある。ドライバーが古い場合は ROCm v7 へ
failure during GPU discovery、failed to finish discovery before timeout システムのAMDドライバーが古い(ROCm 6.x 以前)と、デバイスの探索が止まってタイムアウトし、CPUに切り替わる、と書かれている。Ollama は ROCm 7 のライブラリを同梱するため、v7 のドライバーに上げ(amdgpu-install)、再起動してから Ollama を再起動する、と書かれている
CPUやGPUの部品が落ちる OLLAMA_LLM_LIBRARY で使う部品を決められる(cpu_avx2 → cpu_avx → cpu の順に速く、互換は逆)。例:OLLAMA_LLM_LIBRARY="cpu_avx2" ollama serve
Linuxで一時フォルダに noexec が付いている OLLAMA_TMPDIR を、ollama ユーザーが書ける場所にする
Docker で、しばらくするとGPUからCPUに落ちる ホストの /etc/docker/daemon.json に "exec-opts": ["native.cgroupdriver=cgroupfs"] を足す、と書かれている
Windows 10 で制御文字が出る Windows 10 21H1 で起きる不具合で、22H1以降に更新する、と書かれている
会社などのプロキシの内側 HTTPS_PROXY を使う。HTTP_PROXY は、クライアントの接続を邪魔することがあるので避ける、と書かれている(FAQ)。HTTPSのプロキシの証明書はシステムの証明書として入れる、と書かれている(FAQ)

LM Studio と同じPCに入れるとき

気をつけること

出典