3行でいうと
- 作り方は2通りです。「自然言語エディタ」で変えたいことを文章で頼む方法と、「ビジュアルエディタ」で手順をつなぐ方法です。両方を組み合わせてもよい、と公式にあります。
- 部品は、手順(Steps)の3種類「User Input」「Generate」「Output」と、素材(Assets)、ツール(Tools)、モデル(Models)です。ツールには、ウェブ検索、地図の検索、いまの天気の取得などがあります。
- ギャラリー(Gallery)の見本を「Remix」して、自分用のコピーを作ることができます。コピーを変えても、元には影響しません。
- 公式ブログが挙げる使い道は、自動化(調べて分析してGoogleスプレッドシートに保存する)、コンテンツ作り、試作の3つの系統です。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しています。公式の文章は要約の形で取得したため、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- Opalは「手順を図にする」ツール。 公式の最初のお知らせは、ロジックを普通の言葉で説明すると、手順の流れ図(ビジュアルなワークフロー)が作られる、と書いています。
- 最小の形は3つの手順。 入力を受ける(User Input)、AIに処理させる(Generate)、結果を出す(Output)、の3つです。Quickstartの手順もこの形です。
- 動かしながら直せる。 画面の「Preview」で実行し、「Console」で各手順の入力・出力・ツールの呼び出しを見られる、と公式にあります。
- 終了が近い。 作るなら、期限(2026年11月17日)に間に合う範囲にしておくほうが無駄が少ない、というのは僕らの見立てで、公式の推奨ではありません。
前提:用語をそろえる
- ビジュアルエディタ:手順を追加し、つなぎ、並べる画面。手順のプレイボタンで、そこから実行できます。
- 自然言語エディタ:変更したいことを文章で書く入力欄。複数の変更をいちどに頼め、手順の追加や編集もできる、と公式にあります。
- User Input / Generate / Output:手順(Steps)の3種類。名前は編集画面用で、アプリを使う人には見えません。
- Assets(素材):画像などの静的なファイルや、YouTubeの動画リンク。文体の見本や文書の構成のような、参考の材料としてモデルに渡します。
- Tools(ツール):プロンプトに入れるとモデルが使える機能。プロンプトの中で
@を打つと、ツールのメニューが開きます。 - Gallery:Googleが作った見本のOpalの一覧。
- Remix:見本を自分用のコピーとして編集できるようにすること。
たとえ話:「質問票→料理人→盛り付け」の3人リレー
Opalのアプリを、3人のリレーだと考えてみます。1人目(User Input)がお客さんから注文票を受け取ります。2人目(Generate)が、決められたレシピ(プロンプト)とレシピ本(素材)とツール(検索など)を使って料理します。3人目(Output)が、お皿に盛ってお客さんに出します。レシピや人数は、文章で頼んでも、図の上で並べ替えても変えられます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
作り方の部品(公式のOverview)
| 部品 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| User Input | 利用者から入力をもらう手順。詳細設定で、テキストや画像などの入力の種類を決める |
| Generate | 主な部品。AIモデルを選び、プロンプトを書く。前の入力を参照でき、モデルによって、テキスト、動画、画像を作れる |
| Output | 最終の結果の出し方。AIが配置を決める動的なウェブページ、またはGoogleドライブのスプレッドシートへの書き出しなど。Outputは複数置ける |
| Assets | 画像などのファイル、YouTubeの動画リンク。参考の文脈としてモデルに渡す |
| Tools | ウェブ検索、地図の検索、いまの天気の取得など。プロンプトで @ を打つと選べる |
| Models | Generateの手順で選べる。Overviewの文章は、具体的なモデル名を挙げていません |
画面の構成も、Overviewに書かれています。
- サイドバー:「Preview」(編集しながら実時間で見える)、「Theme」(ランダム、または文章で説明して見た目を作る。保存したテーマは再利用できるが、手で細かく直すことはできない)、「Step」(選んだ手順のタイトルとプロンプトを編集)。
- Console:サイドバーから開く。「Start」で全部の手順を、手順のプレイアイコンで1つを実行できる。展開すると、モデルへの入力と出力、考える過程、ツールの呼び出しが見える。公式はデバッグに勧めている。
- App / Editorの切り替え:アプリの見た目(App)と、全体の編集画面(Editor)を切り替える。
-
バージョン履歴:編集の履歴は自動で保存される。上部の三点メニューから「Show version history」を選ぶ。「Restore this version」で戻すと、それより新しい版はすべて完全に消える、と公式が注意している。
-
デバッグ(2025年10月7日の公式ブログ):ビジュアルエディタで手順を1つずつ動かしたり、コンソールで1つの手順だけ試し直したりでき、エラーは起きた手順のところに実時間で出る、と公式ブログは書いています。同じ投稿は、新しいOpalの作成が以前は5秒以上かかっていたのを速くしたこと、複数の手順を並行して動かせるようにしたことも書いています。
最初の1本を作る流れ(公式のQuickstart)
Quickstartは2025年10月6日に最終更新と表示されています。以下はその手順の要約です。
- 「Create New」を押す。または、既存のOpalを開く。見本から始めるなら、ギャラリーでOpalを開いて「Remix」を押す。
- 画面の下の自然言語エディタに、作りたいアプリや変えたいことを書く。更新されたら確認する。
- ビジュアルエディタでは、左上でOpalに名前をつけ、「User Input」を押して入力の手順を足し、サイドバーに利用者に見せる文を書く。
- 「Generate」を押して生成の手順を足し、入力の手順とつなぐ(つなぎ口をドラッグする、またはプロンプトで参照する)。プロンプトの中で
@を使って、ツール、素材、ほかの手順を入れる。 - 「Output」を押して出力の手順を足し、生成の手順からつなぐ。サイドバーで、出力の種類を「webpage with auto-layout」にするか、「manual layout」にして、ページの内容をプロンプトで説明する。
- 背景の空いたところを押してから、サイドバーの「Preview」を押す。「Start」を押して、入力を入れて送ると、生成の手順が動いて出力が出る。
共有の方法は、Quickstartのページには書かれていませんでした(Overviewに書かれています。03と04で扱います)。
公式が紹介する使い道
| 場面 | 公式に書かれていること | どこに書かれているか |
|---|---|---|
| 調べて分析して保存する | ウェブのデータを集め、分析し、結果をGoogleスプレッドシートに保存する調査のワークフロー | Googleの公式ブログ(2025年11月6日) |
| 分析とレポート | データの分析、独自のレポート | 同上 |
| くりかえす作業 | ニュースレターの更新、契約書の修正案づくり、食事の計画 | 同上 |
| コンテンツ作り | マーケティング素材の生成、生成した画像と自分の文章の組み合わせ、音声のナレーションつきの対話型の物語 | 同上 |
| 試作 | 語学の学習アプリ、旅行の計画、クイズの生成 | 同上 |
| 作品の例(FAQの定義) | 画像、レポート、動画、ストーリーボード、ブログ、ポッドキャスト、クイズやゲームのような対話型の体験 | FAQの「What is a mini-app?」 |
この表の使い道は、公式が「作れる例」として挙げたものです。実際に使って確かめた記録ではなく、どのくらいの出来になるかも読んだ範囲では書かれていませんでした。
つくる前の見立て(僕らの見立て)
ここは僕らの見立てで、公式の推奨ではありません。
- 図で手順が見えるので、「AIに何を渡し、何が返るか」を確かめながら進めたい初心者には向く場面があると思います。
- 契約書の修正案のような、間違いの影響が大きい使い道は、公式が「間違うことがあるので、プロンプトとアプリを確かめて」と書いているため、人が必ず確認する前提にしたほうがよいと思います。
- Geminiの中から作る入口(Gems from Google Labs)は、複雑な編集は、Geminiのヘルプにある「Open advanced editor」から行え、行き先は opal.google の Advanced Editor、と2025年12月17日の公式ブログにあります。
気をつけること
- Opalは「実験」と公式が表記しています。機能が変わったり、止まったりします。実際に、2026年11月17日に終了すると案内されています。
- Overviewの文章は、Generateで選べる具体的なモデルを書いていません。使えるモデルは、画面で確かめるしかありません。
- ツールの一覧(ウェブ検索、地図の検索、天気)は例として書かれていて、全部の一覧かどうかは、読んだ範囲では分かりませんでした。
- 使い道の表は、2025年11月の時点の公式ブログの記述です。いまの画面で同じことができるかは、確認できていません。
出典
- Opal Overview(Google for Developers、確認日 2026-10-23)
- Opal Quickstart(Google for Developers、最終更新 2025-10-06 と表示、確認日 2026-10-23)
- Opal FAQ(Google for Developers、確認日 2026-10-23)
- Introducing Opal: describe, create, and share your AI mini-apps(Google Developers Blog、2025年7月24日、確認日 2026-10-23)
- Expanding access to Opal, our no-code AI mini-app builder(Google、2025年10月7日、確認日 2026-10-23)
- Opal is now available in more than 160 countries(Google、2025年11月6日、確認日 2026-10-23)
- Create and manage AI mini-apps or custom workflows as Gems from Google Labs(Gemini Apps Help、確認日 2026-10-23)