3行でいうと
- 公式の資料によると、Otterはウェブブラウザ、iOSとAndroidのアプリ、MacとWindowsのデスクトップアプリ、Chrome拡張で使えます。ヘルプには、iOS 15以上、Android 5.0以上、macOS 12.3以上、Windows 10以上という条件が書かれています。
- 文字起こしの対応言語として、公式ヘルプは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語(簡体字)の6つを挙げています。日本語のプラン別の可否や、日本語だけの細かい説明は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 無料のBasicプランは、公式の料金ページで、月300分までの文字起こし、1回の会話は30分まで、録音済みファイルの取り込みは1人につき通算3回まで、と書かれています。
- 録音や文字起こしは、Otterのサーバー(保存はAWSのS3)で処理・保存されます。端末の中だけで完結する使い方としては書かれていません。AIの学習には「個人が特定できないようにした」データを使うことがある、と公式に書かれています。
- 会議の録音について、公式は「必要な同意を得る」「録音に関する法律を守る」ことを利用者側の責任として書いています。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名・設定名・金額は公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。精度や速さの数字は、載せていません。
先に結論
- まずは無料のBasicで、短い会議を1回記録してみるのが入り口になる。 月300分、1回30分まで、という枠が公式にあります。足りなくなってからPro以上を考える流れです(これは見立てで、公式の推奨ではありません)。
- 音声はクラウドで処理される。 取り込んだファイルについて、公式ヘルプは「処理はOtterのサーバーで続く」と書いています。インターネット接続が要る、と日本語ページにもあります。
- 日本語は「対応言語の一覧にある」。 2025年11月4日付の公式のお知らせでは、日本語のリアルタイム文字起こしがデスクトップアプリとモバイルアプリで使える、と書かれています。一方、日本語版のサイト(otter.ai/jp)は、今回読んだ時点では英語の文字起こしを説明していました。資料同士で書き方がそろっていません。
- 最初に見ておきたいのは、録音の同意とデータの扱い。 会議のボット(Notetaker)は他の参加者から見える形で参加します。録音の同意は利用者の責任、と公式にあります。
前提:用語をそろえる
- 文字起こし(トランスクリプト):話した内容を文字にしたもの。Otterでは、録音や取り込みをした1件を「会話(conversation)」と呼びます。
- Otter Notetaker(ノートテイカー):Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsの会議に、ゲスト参加者として入ってくれるOtterの機能です。以前は「OtterPilot」という名前が使われていたようで、公式の一部のページ(クイックスタートや、概要ページのURL)に名前が残っています。名前の変更の経緯は、公式の資料では確認できていません。
- ボットなし録音(botless recording):デスクトップアプリで、会議にボットを入れずに、自分の端末の音を録音する方法です。
- Otter AI Chat(オッターAIチャット):文字起こしについて質問したり、文章を作らせたりするAIアシスタントです(02で扱います)。
- ワークスペース:チームや組織でOtterを使うための単位です。
- Basic / Pro / Business / Enterprise:公式の4つのプランです。無料なのはBasicだけです。
どこで使えるか
| 入口 | 公式の資料に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| ウェブ(otter.ai) | Chrome 67以上、Firefox 59以上、Safari 15以上、Edge 88以上。Internet ExplorerとEdge Legacyは非対応 | 書かれている |
| iOS | 「iOS 15 or above」。バージョン3.57から iOS 13と14は非対応 | 書かれている |
| Android | 「Android 5.0 (Lollipop) or above」 | 書かれている |
| デスクトップ(Mac) | 「macOS 12.3 or higher」。マイクと「画面とシステムオーディオの録音」の許可が要る | 書かれている |
| デスクトップ(Windows) | 「Windows 10 or higher」 | 書かれている |
| Chrome拡張 | Chromeのみ。ZoomとGoogle Meetのリンクに対応し、Microsoft TeamsとWebexは対象外。全プランで使える | 書かれている |
| 会議への参加(Notetaker) | Zoom、Google Meet、Microsoft Teams | 書かれている |
- 地域や国による制限は、システム要件のページには書かれていませんでした。日本から使えるかどうかを直接書いたページは、読んだ範囲では見つかっていません。ただ、公式サイトには日本語のページ(otter.ai/jp)があり、2025年11月のお知らせは「日本市場への展開」と題しています。
-
アプリの画面や、ヘルプセンターの言語は、ヘルプのページに英語とフランス語の切り替えが見えただけです。アプリの画面が日本語で表示されるかは、公式の資料では確認できていません。
-
年齢:利用規約(効力発生日 2025年9月19日)の第2条には、「You must be at least 13 years old to use the Service」と書かれています(13歳以上)。
日本語は使えるのか(公式の表記)
- 公式ヘルプの「Supported languages」には、Otterが「currently only supports English, Spanish, French, German, Japanese, and Chinese (Simplified)」と書かれています。ポルトガル語などは対象外、今後増える可能性がある、ともあります。
- 同じページには、日本語だけの機能や制限の説明はありませんでした。プラン別に日本語が使えるかも、書かれていませんでした。言語を切り替える手順は、別の記事に案内されていますが、その記事(英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語(簡体字)で文字起こしする方法)は、取得できず読めていません。
- 2025年11月4日付の公式ブログ(プレスリリース)には、日本語のリアルタイム文字起こしを、デスクトップアプリとiOS・Androidのアプリで使える、対面の会議と、Zoom・Microsoft Teams・Google Meetの会議で使える、と書かれています。AI Chatに日本語で質問できる、ともあります。プラン別の可否は書かれていませんでした。
- Chrome拡張の記事には、対応する文字起こしの言語は「スペイン語、フランス語、英語(US/UK)」と書かれていて、日本語が入っていません。この記事が古い可能性がありますが、どちらが新しいかは確認できていません。
- 日本語版サイト(otter.ai/jp)は、読んだ時点では「さまざまな国の方が話す英語に対応」と説明し、日本語の文字起こしには触れていませんでした。
-
精度の数字や、日本語での誤変換の傾向は、載せていません。
-
公式ヘルプの「Supported languages」には、綴りは、録音や取り込みに使う端末またはブラウザの地域設定に合わせて調整される、ウェブで録音するときはブラウザの地域設定を確認する、英語の方言は地域に合わせて設定を変える、とあります。
- 同じページには、Otter Chatは会話を日本語などへ翻訳でき、他の言語での質問にも答えられる、とあります(翻訳であって、文字起こしの対応言語が増えるという意味ではありません)。
無料と有料
公式の料金のページ(otter.ai/pricing)の表示です(確認日10月23日。金額は米ドルで、変わることがあります。詳しくは04で扱います)。
| プラン | 公式のページに書かれている金額 | 主な枠 |
|---|---|---|
| Basic | 無料(期限なし) | 月300分、1回30分まで、取り込み通算3回、履歴は直近25件 |
| Pro | 月払い$16.99/人/月、年払い$8.33/人/月 | 月1,200分、1回90分まで、取り込み月10回 |
| Business | 月払い$24/人/月(3か月以上で20%引きの表示、定価$30)、年払い$19.99/人/月 | 会議の文字起こしは無制限、1回4時間まで |
| Enterprise | 問い合わせ(見積もり) | 無制限、SSO(会社の共通ログインの仕組み)など |
- 公式のトップページには、Businessは「月$19.99/人から、7日間の無料トライアル」とあります。同じトップページは、Basicを「無制限の会議」と説明し、Businessには「6,000 monthly transcription minutes」と書いています。料金ページの表(Basicは月300分、Businessの会議の文字起こしは無制限、取り込みが6,000分)とは書き方が違うので、枠は料金ページの表を目安にしてください。
- BasicとProの「月の分数」は、会議・取り込みなど文字起こしの種類をまとめた枠だ、と料金ページの注にあります。
- Basicで枠を超えると、月の分数は次の月まで録音も取り込みもできず、1回30分の枠を超えた分は、最初の30分しか見られません(有料にして「Unlock full transcript」を押すと全部見られる、とヘルプにあります)。
- 料金ページのProには「$8.49」「$4.17」の表示があり、星印の注は「Offer valid only with an India-issued credit card」です。取り消し線つきの$16.99と$8.33には星印が付いていません。注の付き方は分かりにくいので、購入画面で確認してください。
データの扱い:音声と文字起こしの結果はどこへ行くか
ここは使う前に一番確かめたいところなので、公式の書き方を分けて書きます。
保存と暗号化 - 公式のPrivacy & Securityのページには、「Otter uses AWS S3 storage」とあります。リージョン(国や地域)は、そのページには書かれていませんでした。 - 保存時の暗号化は AES-256 と書かれています。通信時の暗号化は、そのページでは読み取れませんでした。 - サブプロセッサー(処理を任せている会社)の一覧のページがあり、17社が並びます。クラウドの保存は Amazon Web Services(米国)で、ほかに決済、サポート、AI機能の裏側などの会社が挙がっています。この一覧では、AI機能のための会社としてAnthropicと、大規模言語モデルの評価のためのOpenAIが書かれています。一覧の会社は、ほとんどが米国、サポート会社の1社だけが米国・フィリピン・ホンデュラスです。
学習に使われるか - Privacy & Securityのページは、Otterが「個人が特定できないようにする独自の方法」で、ユーザーのデータをモデルの学習の前に処理する、と書いています。学習は自動なので、学習のために人が録音や文字起こしを手で見ることはない、とあります。ただし、利用者が学習への利用を断る(オプトアウトする)手順は、そのページには書かれていませんでした。
- 資料を読み比べたい点があります。Privacy & Securityのページは、学習は自動で、音声と文字起こしは人が手で見ることはなく、人が見る前には同意が必要、と書いています。一方、サブプロセッサー一覧には、学習・評価用のデータに注釈をつける会社(Research Transcriptions、米国)が載り、プライバシーポリシーは、データのラベル付け事業者やAI提供会社がデータを受け取ることがある、と書いています。クラウドの提供会社も、AWSのほかにGoogle Cloud PlatformとCrusoe(いずれも米国)が一覧に挙がっています。どの処理が対象かは公式の資料から読み取れていないので、気になる場合は公式に確認してください。
- プライバシーポリシー(効力発生日 2026年6月16日)には、録音と文字起こしを、独自のAIの学習を含むサービス改善に使うことがある、と書かれています。使うのは「de-identified(個人が特定できないようにした)」音声と文字起こしで、その中に個人情報が含まれることがある、とも書かれています。
- 利用規約(効力発生日 2025年9月19日)にも、集計された、または個人が特定できないようにしたデータを「machine learning and training」に使えるという趣旨の条項があると読み取れました。
- 外部のAI提供会社については、Privacy & Securityのページに「顧客のデータは、AI提供会社のモデルの学習や改善に使われない」という趣旨の文があります。AI Chatのよくある質問にも、同様の説明があります(03で扱います)。
- 外部サービス(Google Workspaceなど)から取り込んだデータは、OtterのMLやAIのモデルの作成・学習・改善に使われない、とPrivacy & Securityのページにあります。
誰が見られるか - 会話は「いつも非公開」で、本人と、本人が共有した相手だけが見られる、と公式にあります。 - Otterの社員が、トラブル対応で文字起こしや音声を見るには、利用者の明示的な同意が要る、と書かれています。
消したとき - 削除した会話はゴミ箱に入り、30日後に自動で削除される、と公式にあります(詳しくは04)。
使い方の入口:どの形で録るか、ファイルは読み込めるか
- ボットが会議に入る(Notetaker)。 カレンダー(GoogleまたはMicrosoft)をつなぐと、Zoom、Google Meet、Teamsのリンクがある予定に自動で入れます。公式は、ボットは他の参加者から見えると書いています。表示名は「(名前)Notetaker (Otter.ai)」の形です。
- ボットなしで録る。 デスクトップアプリの「Record」で、会議にボットを入れずに録音できます。iOSとAndroidのアプリや、ブラウザでの録音もあります。
- 録音済みのファイルを読み込む。 「Import」から、音声(MP3、M4A、WAVなど)と動画(MP4、MOVなど)のファイルを取り込めます。1ファイル5GBまで、と公式にあります(最大の長さは書かれていませんでした)。
- 他のアプリへの音声入力(ディクテーション)ではありません。 Otterの公式の説明は「会話を録音して文字にする」ものです。メールやチャットの入力欄に直接話して入力する機能は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- 録音に関する公式の注意。 後の「気をつけること」にまとめます。
最初に決めること
- どの形で録るか。 ボットを会議に入れるか、ボットなしで自分の端末で録るか、ファイルを取り込むか。ボットは他の参加者から見えます。
- 日本語で使うなら、言語の設定。 公式のChrome拡張の記事には、会議の前に「Account Settings > General」で言語を設定する、とあります。ほかの録り方の手順は、読めていません。
- 同意をどうとるか。 同意の取り方を、先に決めておく必要があります(下の「気をつけること」)。
- どのくらい使うか。 Basicは月300分、1回30分までです。
- データの扱いで気になる点を、先に確認する。 学習への利用、サブプロセッサー、AIチャットの外部提供会社など。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のページを要約の形で読んだ範囲です。
- 会議の録音の同意は、利用者の側の責任だと公式が書いています。 ヘルプの「Recording Permissions with Otter」は、同意の考え方が地域で違う(録る人が知っていればよい地域と、参加者全員への通知と同意が要る地域がある)と説明し、カリフォルニア、イリノイ、フロリダを全員同意の例に挙げています。複数の地域にまたがるチームでは、全員同意の考え方にそろえることを勧めています。また、法務の担当者に確認するよう書いています。
- 利用規約にも、録音の通知は利用者が責任を負う、という趣旨の条項があります(同意が要る場面の法的な判断は、専門家に確認してください)。
- Notetaker(ボット)は、他の参加者から見えるゲストとして参加し、匿名では入れません。ホストはいつでもボットを外せる、と公式にあります。
- ボットなしの録音(デスクトップアプリ)では、他の参加者に通知する責任は利用者にある、と公式にあります。参加者に許可を取ることを勧める、とも書かれています。
- 資料同士の書き方がそろっていない所があります。日本語の対応(日本語版サイトと、ヘルプ・お知らせ)、Chrome拡張の対応言語、Basicで書き出せる形式(04で扱います)。
- 日本語での細かい挙動、日本語のアプリ画面の有無、言語を切り替える手順、データを処理する国、学習のオプトアウトの手順は、読んだ範囲では確認できていません。
- 規約の解釈は、公式のプライバシーポリシー、利用規約、または専門家に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Otter(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Pricing(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Privacy & Security(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Otter.ai Privacy Policy(Otter.ai、効力発生日 2026年6月16日、確認日 2026-10-23)
- Otter.ai Terms of Service(Otter.ai、効力発生日 2025年9月19日、確認日 2026-10-23)
- Subprocessors(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Otter.ai 日本語ページ(Otter.ai、確認日 2026-10-23)
- Supported languages(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Konnichiwa! Otter.ai Expands to Japanese Market(Otter.ai、2025年11月4日、確認日 2026-10-23)
- System requirements & third-party hardware(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Otter Desktop App (Mac & Windows)(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Otter Chrome extension(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Otter Notetaker Overview(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Recording Permissions with Otter(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Import an audio or video file(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Conversation, import, and app limits on the Basic free plan(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)
- Otter Quick Start Guide(Otter Help Center、確認日 2026-10-23)