3行でいうと

  • 録る方法は4つに分かれます。Web・スマホで直接録る、デスクトップでボットなしに録る、Notetakerを会議に入れる、録音済みのファイルを取り込む。公式の手順の画面名は、記事によって少し違います。
  • 録ったあとの作業は、要約の確認(Summaryタブ)、話者名のタグ付け(Transcriptタブ)、Otter AI Chatでの質問、共有(Share)です。要約は500語以上の会話でだけ作られる、と公式に書かれています。
  • Otter AI Chatには「Chat」と「Work」の2つのモードがあり、始めるときに選びます。途中でモードは切り替えられない、と公式にあります。
  • 共有の「Anyone with the link」を選ぶと、サインインなしで見られる、と公式にあります。スニペットのリンクは取り消せない、とも書かれています。
  • 同席者の同意と法律への配慮は、利用者の側の責任です。公式が書く範囲を、末尾の「気をつけること」に置きます。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

手順は、公式ヘルプの手順を順に並べたものです。Otter AI Chatなどに入れる指示文の例は、「公式の例」と「この記事の例」を分けて書きます。「この記事の例」は、この記事で考えた例で、動作や出力は確かめていません。画面の表記は変わるので、手元の画面と照らして読んでください。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:「録音テープとノートと、あとから聞ける秘書」

会議を録音すると、まず録音テープ(音)と、それを書き起こしたノート(文字)ができます。要約はノートの要点メモ、Otter AI Chatは、ノートについて質問すると答える秘書のようなものです。ただし、秘書の答えは間違うことがある、と公式のページ自身が書いています(後述)。たとえ話は、この記事のものです。

場面1:Webで録音する(いちばん単純な入口)

公式の「Recording conversations」の順です。

  1. otter.ai にサインインします。
  2. 上部の「Import」の隣の「Record」をクリックします。
  3. マイクに向かって話します。題名は既定で「Note」で、録音中でも後でも変えられます。
  4. 文字起こしはリアルタイムに出ます。インターネットの接続が要ります。
  5. 止めたあと、処理が終わるのを待ちます。処理が終わるとメールが届く、とあります。
  6. 「My Conversations」の会話を開きます。

うまくいかないとき:マイクの許可を確認します。Safariは、スピーカーの音を取れません(会議の相手の声が入りません)。

場面2:スマホで録音する(対面、外出先)

  1. Otterのアプリを開きます。
  2. 下の隅の青いマイクのアイコンをタップします。
  3. 話します。再生バーの「Pause」「Resume」「Stop」で操作します。
  4. 「Stop」で会話が保存され、「My Conversations」と、共有していたチャンネルやダイレクトメッセージに入ります。

公式のページは、iOSとAndroidを分けて書いていません。画面が少し違う可能性があります。

場面3:デスクトップで、ボットなしに録る

公式の「Otter Desktop App」の記載です。

  1. デスクトップアプリを開き、右上の「Record」をクリックします。
  2. Zoom、Microsoft Teams、ブラウザのGoogle Meet、Slack Huddles、電話アプリ、WhatsAppなどのメッセージアプリが対象として挙がっています。
  3. 録音中に別のアプリへ移ると、重ね表示で「Finish Recording」「Pause」「Resume Recording」「Open Otter」が使えます。
  4. 設定の「End recordings automatically」をオンにすると、止め忘れの録音を終えてくれます。
  5. 予定の開始のとき、Notetakerが録音できない場合は、リマインダーに「手動で録音を始める」案内が出ます。

注意:ボットなしの録音について、この記事で読んだ公式ページ(Desktop App、Recording Permissions with Otter)には、他の参加者へ見えるかどうか、通知を誰が行うかの記載が見つかりませんでした(公式で確認できていません)。同席者への通知と同意は、利用者側で確かめてください(01に別の出典の記載があれば、そちらを参照)。

場面4:予定のリンクの会議に、Notetakerを自動で入れる

05のステップ7・8が前提です。

  1. ホーム画面のカレンダーを開き、予定に「Notetaker」の表示(トグル)があるか見ます。Zoom・Google Meet・Teamsのリンクがある予定だけに出ます。リンクのない予定には出ません。
  2. 自動参加の既定が「Meetings I manually select」なら、参加させたい予定のトグルをオンにします。ほかの既定なら、条件に合う予定に自動で入ります。
  3. 会議が始まると、Notetakerが参加します。ホスト側で待機室の承認や、録画の許可が要る場合があります(Zoomは07)。
  4. 参加の数分後に、Notetakerがチャットへ、ライブ文字起こしへのリンクを含む案内を送ります(設定「Send live transcript and summary」がオンの場合)。終了の直前に、要約とアクションアイテムが送られます。
  5. 会議のあと、会話は「My Conversations」に入ります。共有の既定は、設定の「Auto-share settings」で決まります。

場面5:急な会議に、URLを貼ってNotetakerを呼ぶ

公式の「Manually add Otter Notetaker to a meeting」の順です。

  1. Zoom・Google Meet・Microsoft TeamsのURLをコピーします。パスワードを含むURLが必要で、含まれていないと入れない、と公式にあります。
  2. Otterのホームで、入力欄「Paste meeting URL to add Otter」に貼ります。(トラブルシューティングの記事では、同じ欄が「Paste meeting URL to record」と書かれています。表記が違うので、手元の画面と照らしてください。)
  3. Enter/Returnを押すか、右の「Record」ボタン(トラブルシューティングの記事では、マイクのアイコン)を押します。
  4. 数分待ちます。参加者の一覧にNotetakerが出ます。
  5. ホストが、待機室から入れる、録画を許可する、の操作を求められることがあります。

開始後に、カレンダーの予定から呼ぶ場合:会議が始まったあと、ホームのカレンダーの予定に出る「Add Notetaker」のボタンをクリックします。ボタンは会議が始まってから出る、と公式にあります。出ないときはページを再読み込みします。

記録を止めたいとき:録画のページかホーム画面のカレンダーで、「Yes, turn it off」をクリックすると、Notetakerは少ししてから外れます。ホストや共同ホスト(Zoom)、他の参加者(Google Meet)、主催者・発表者(Teams)が、参加者としてNotetakerを外すこともできる、と公式にあります。

場面6:ChromeでZoom・Google Meetを使う(拡張)

  1. ZoomまたはGoogle Meetのリンクを、Chromeで開きます。
  2. 拡張のアイコンをクリックし、「Add AI Notetaker」を押します。Notetakerが参加者として入ります。
  3. 文字起こしは、「My Conversations」、チャットのリンク、カレンダーの予定から見ます。

Google Meetだけにある機能: - 浮かぶ文字起こしのパネル。「Open in App」で全文をOtterで開き、「Highlight」で直近の1文に印を付け、「Hide」「Show transcription」で出し入れします。六つの点のメニューをドラッグして位置を変えられます。 - 「Record on my device instead」:Notetakerを呼ばず、ブラウザで録音します。Notetakerがまだ録音を始めていないときだけ使え、「My Conversations」(自分だけ)か、チャンネルを選びます。

動画サイトの音声を文字にする:動画をChromeで開き、拡張を押し、マイクの設定を決めて、「Start recording」を押し、動画を再生します。

場面7:録音済みのファイルを取り込む

公式の「Import an audio or video file」の順です。

Web 1. ホームの右上の「Import」をクリックします。 2. ファイルを選ぶか、ウィンドウにドラッグします。 3. アップロードが終わると、「My Conversations」に出ます。文字起こしがそのあと始まり、完了するとメールが届きます。

スマホ 1. 右上のクラウドのアップロードのアイコンをタップします。 2. 端末のファイルの参照か、Dropboxを選びます。 3. 終わると文字起こしが始まり、「My Conversations」に出ます。

iPhoneのボイスメモ:メモを開き、共有(Share)から、Otterのアイコンをタップし、名前と保存先(既定は「My Conversations」)を決めて「Import」を押します。

形式と大きさ:音声はAAC、MP3、M4A、WAV、WMA、OGG。動画はAVI、MOV、MPEG、MP4、WMV、MPG、MKV、M4P、3GP。1ファイル5GB未満です。取り込みは月の枠と、プランの録音の枠の制限も受けます(数値はそのページに書かれていませんでした。01・04を参照)。大きなファイルは、アップロード中にパソコンがスリープしないようにする、とあります。言語の指定は、そのページには書かれていません。

場面8:録ったあとに会話ページで見る

公式のクイックスタートと、関連の記事に書かれている項目です。

  1. 「My Conversations」で会話を開きます。ほかの人が共有した会話は「Shared with Me」にあり、削除できません。
  2. 文字起こしの確認:「Transcript」タブです。
  3. 要約:会話ページの「Takeaways」パネルで「Summary」タブを開くと、「Automated Summary」の画面になります。話題をクリックすると、その箇所に飛べます。公式の説明は次のとおりです。
項目 公式の説明
作られるタイミング 録音中、約3分ごとに評価する。新しい内容が少ないときは、その回を飛ばす
条件 500語以上の会話で作られる
待ち 「Automated Summary will be ready soon」と出たら、数分後に見直す
章の題の編集 題をクリックして直し、Enter/Returnを押す。直しは将来の題の精度に役立つ、とある

そのページは、要約のメール、再生成、テンプレートについて書いていません。メール版の要約は「Meeting Summary Overview」という別の記事があります(この記事では読んでいません)。

  1. 話者名:次の場面9へ。
  2. ハイライト:拡張のパネルの「Highlight」ボタンのほか、会話ページで編集する、と公式にあります。

場面9:話者名を付ける

公式の「Tagging speaker names」の順です。

  1. 会話を開いて「Transcript」タブをクリックします。
  2. 「Speaker 1」などのアイコンをクリックします。候補の話者の一覧が出ます。
  3. 候補を選ぶ、既存の話者を検索する、新しい話者を作る、のどれかで付けます。
  4. 緑のチェックマークが出たら、付与が済んでいます。
  5. 「Speaker #」の番号の話者は、1回付けると同じ番号の段落すべてに付きます。付け直しや外す操作は、その段落だけに効きます。
  6. 3点メニューの「Rename」で名前を変えると、その話者の名前がすべての会話で変わります。3点メニューの「Rematch」は、過去の会話の「Speaker #」に新しい話者データを当てます(付いている話者と不明の話者は対象外)。
  7. 録音中に話者は付けられません。Zoomの会議でNotetakerを使う場合だけ、ライブの話者識別が使える、と公式にあります。
  8. 話者は削除できません。管理の問題はサポートへ、とあります。
  9. ワークスペースの仲間のプロフィールは、会議で自動的に使われる場合があります。チャンネルの会話で付けた話者は、同じチャンネルの人は認識できますが、メンバーでない人には認識されません。

カスタム語彙(05)も、固有名詞の誤りを減らす用途で、ここで関わります。

場面10:Otter AI Chatに質問する

公式の「Otter AI Chat」の記載です。

開き方

モード

モード 公式の説明
Chat 質問、会議の分析、情報の検索、内容の生成や軽い編集。要求ごとにセッションが始まり、追質問は同じセッション内
Work 複数の手順の作業と、PowerPointやWordなどの成果物の作成。コネクタ経由で、Jiraのチケット作成やGmailの下書きなどの操作もできる

文脈の指定(@)

  1. 入力欄の「@ Add context」をクリックします(スマホはプラスのアイコン)。
  2. 会話、チャンネル、フォルダのどれかを検索して選びます。
  3. セッションの途中でも、文脈を足したり外したりできます。
  4. 回答には出典が付きます。クリックするとその会話が開きます。
  5. どの会議をAI Chatが使えるかは、「Integrations → Meetings」で決める、と公式にあります。

指示文の例

公式のページが載せる例(英語。ページを要約の形で取得したため、文面は公式ページの原文で確認してください): - 「Summarize the main limitations of this feature on the entry-level plan in 3 bullet points.」 - 「Rewrite this paragraph to be clearer and 20% shorter while keeping the same meaning.」 - 「Given this transcript, what are the top 5 user pain points mentioned?」

公式は、Chatで要望を聞き、次にWorkでJiraのチケットを作らせる、という順番も例に挙げています。

この記事の例(日本語、この記事で考えたもの。出力は確かめていません。AI Chatが日本語に対応するかどうかは01を参照):

場面 この記事の例の指示文
決まったことを確認 「@で選んだ会話で、決まったことだけを箇条書きにして」
やることを拾う 「この会話から、担当者と期限がわかる『やること』を一覧にして」
抜けの確認 「話したのに結論が出なかった論点はありますか」
書き直し 「この段落を、半分の長さにして、意味は変えずに書き直して」

操作の部品

注意(公式の書き方)

場面11:会話を共有する

公式の「Sharing a conversation」の順です。

  1. 会話を開き、右上の「Share」をクリックします。
  2. 「Add names, emails, or channels」の欄に、メールアドレス(Enterで確定)、「All」「People」「Channels」「Direct Message」のタブ、名前の検索で、相手を加えます。チャンネルを加えると、あとから入ったメンバーにも権限が付きます。
  3. 相手ごとに、「Collaborator」か「Viewer」を選びます。
  4. 必要ならメッセージを付けます(外部のURLは入れないよう、公式にあります)。
  5. 「Share」を押します。相手に通知とメールが届きます。Otterのアカウントがないメールには、先にアカウントを作る必要があります。
権限 できること(公式)
Collaborator 編集、閲覧、再生、書き出し。Otter Chatでの質問。Takeawaysの編集と追加。オーナーが許可していれば共有も
Viewer 閲覧と再生だけ。書き出しは、オーナーが許可した場合だけ

リンクで共有する:「Restricted」のドロップダウンでアクセスの範囲を選び、歯車のアイコンで共有と書き出しの設定を開き、「Copy link」を押します。

リンクの範囲 公式の説明
Anyone in your workspace ワークスペースの利用者が開ける。CollaboratorかViewerを選ぶ
Anyone with the link 既定はViewer。サインインしなくても閲覧と再生ができる。ハイライトと画像は見えるが、Takeawaysは見えない
Restricted 共有した相手とチャンネルだけ

まとめて共有:「My Conversations」、フォルダ、チャンネルの画面で会話をチェックして「Share」を押します。 スニペットのリンク:「Transcript」タブで連続した範囲を選び、ツールバーのスニペットのアイコンを選びます(公式は「toolbar」と書きます。「Share」からたどるのかは、公式で確認できていません)。選んだ部分だけが見え、話者と音声の再生もできます。スニペットのリンクは、制限も取り消しもできない、と公式にあります。 共有をやめる/変える:公式は、いつでも取り消せると書いていますが、その手順は別の記事(「Stop or change sharing of a conversation」)にあり、この記事では読んでいません。 課金:公式のページは、共有そのものでは課金されない、ただし「共有を通じてワークスペースに新しい人を招く」設定がオンのときは別、という趣旨を書いています。条件の細かい点は公式で確認してください。

最初の1時間でやる順番(この記事の案)

公式の手順ではなく、この記事で並べた案です。

時間の目安 やること 参照
0〜10分 アカウントを作り、メールを確認し、ログインする 05 ステップ1
10〜20分 Webの「Record」で1分録音。文字が出るのを見る 場面1
20〜30分 会話ページを開く。Transcript、Summaryタブ(500語未満なら要約は出ない)、話者名 場面8・9
30〜40分 自分宛てに共有してみる(別のメールがある場合)。権限の違いを見る 場面11
40〜50分 Otter AI Chatで、その会話について2〜3回質問する 場面10
50〜60分 カレンダーをつなぎ、次の会議の予定のトグルを確認する。同席者への通知の方法を決める 05 ステップ7・8

気をつけること

出典