3行でいうと
- 公式の表記では、使える入口はMac、Windows、iPhone・iPad(iOS)です。iOS版の公式ページのFAQには、Androidでは使えないと書かれています。
- 公式の料金ページの表示は、個人向けがFree(無料)、Pro「$10 / month」または「$96 / year」、Plus「$20 / month」または「$192 / year」、Max「$50 / month」または「$480 / year」です(2026年10月23日に確認、米ドル表示)。AIが使えるのは有料プランだけで、Freeにはありません。
- 公式は、サービスは「ローカルファースト」で、多くの機能は端末の上で動くと説明しています。一方、Cloud Syncを使うと内容がRaycastのサーバーに暗号化されて置かれます。個人データは主に米国のサーバーに保存される、とも書かれています。
- 最初に決めたいのは、①どの端末で使うか、②Freeで始めるか有料にするか、③Cloud Syncを使うか、④AIにどこまで画面や文章を渡すか、の4つです。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- Raycastは「呼び出して使う小さな窓」。 基本の流れは、ショートカットで窓を開き、文字を打って、出てきた候補を選ぶ、です。公式のクイックスタートは、この窓の検索を「Root Search」と呼んでいます。
- 無料でも核になる機能は使える。 公式は「Download and use Raycast for free」と書いています。ただしFreeには、クリップボード履歴とノートに制限があります(料金ページ)。
- AIは有料。 公式のマニュアルでは、AIの機能は「Pro Exclusive」と表示されています。料金ページでは、Raycast AI の欄が Free では「Not included」(含まれない)です。
- データの置き場所は機能ごとに違う。 端末の中に置かれるもの、同期でクラウドに置かれるもの、AIの処理で外部のサービスへ送られるものがあります(下の表)。
- Macの対応バージョンは、公式の新しいページで確認できます。 2026-10-25に読んだ「Raycast 2.0」のページには「macOS Tahoe and Apple Silicon required」とあります(この記事を最初に書いた時点では見つけられていませんでした)。インストールの前に公式のダウンロードページで確かめてください。
前提:用語をそろえる
- ランチャー:アプリやファイルを素早く呼び出すための小さな窓です。Macの標準のSpotlightに近い使い方ですが、Raycastは機能を足していけます。
- Root Search:Raycastを開いた最初の検索窓です。公式のクイックスタートは、ここでアプリ、ファイル、フォルダーを探せると書いています。
- コマンド:Raycastの中の1つ1つの機能です。「Create Quicklink」「Search Snippets」のように、名前を打って呼び出します。
- Action Panel:選んだ項目に対してできる操作の一覧です。公式は、項目を選んで
⌘K(WindowsはCtrl K)で開くと書いています。 - Store(拡張機能):コミュニティの人が作った機能を足せる場所です(02と03で扱います)。
- AI Credits(AIクレジット):有料プランで、AIを使うたびに減る「使用量の単位」です。メッセージの通数ではなく、モデルや文章量で消費が変わる、と公式は説明しています。
- ローカルファースト:まず端末の中で動き、クラウドは必要なときだけ使う考え方です。公式のプライバシーポリシーが、自分たちのサービスをこう表現しています。
たとえ話:机の上の「何でも屋の受付」
Raycastを、机の端に座っている受付係だと考えてみます。「Chromeを開いて」「この定型文を入れて」「窓を左半分に」と声をかけると、すぐ動いてくれます。有料プランでは、この受付係に「この文章を直して」「この画面を見て」と頼むこともできます。ただし、頼み方によって、情報が受付の机の中だけで済むか、外の会社へ回るかが変わります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで使えるか
公式の資料から読み取れる入口は、次のとおりです(確認日2026-10-23)。
| 入口 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| Mac | マニュアルのクイックスタートは「Mac and Windows」を対象にしている。公式の「Raycast 2.0」のページ(raycast.com/new)には「macOS Tahoe and Apple Silicon required」の表記があり、FAQには「Raycast v2 is built for macOS Tahoe.」とある(2026-10-25に確認。v1や Intel 搭載 Mac の扱いは確認できていない) |
| Windows | 公式のWindows版ページに、版の表示として「v2.9.0.0」「Windows 10+」「Install via WinGet」とある。FAQは「Windows 10, 21H2+ and Windows 11」と書く。ページにベータの表示は見つからず、ダウンロードできるアプリとして、Microsoft StoreとWinGetで配布されている |
| iPhone・iPad(iOS) | iOS版のページは「iOS 18」が必要と書く。Android版はないと、同ページのFAQにある |
Windows版について、公式のページは、macOSの機能を持ち込んでいる途中だと書いています。ページのFAQで「upcoming」(近日)と書かれているのは、Cloud Syncです。ただしマニュアルの「Cloud Sync」の記事は、macOSとWindowsの間の同期を説明していて、Windows版ページと書き方がそろっていません。iOSは、Cloud Sync v2が「coming soon」で、今はiOS向けの従来の同期を使う、と同記事にあります。ウィンドウ管理は「macOSの機能を持ち込んでいる途中」という見出しの下に載っていますが、「近日」とは書かれていません。Raycast FocusとRaycast Notesは、Windowsでの提供状況の記載を読んだ範囲では見つけられませんでした。拡張機能のうち、ネイティブのコードが必要なものは、Windowsで動く保証がないとも書かれています。
Windowsの入手方法は、公式のページに2つあります。Microsoft Storeのリンク(ray.so/download-windows)と、WinGetの winget install raycast です。Storeのアカウントは、ダウンロードにも更新にも必須ではない、と書かれています。
マニュアルは、Raycast v2について、MacではLiquid Glassに合わせた新しい見た目になったと書いています(「New in Raycast v2」)。v2の説明に載っているスクリーンショットはMacのものだけで、WindowsとiOSでの変更点は、読んだ範囲では確認できていません。
無料でどこまでか
公式の料金ページ(raycast.com/pricing)の表示です(確認日2026-10-23。金額は米ドル表示で、変わることがあります)。
| プラン | 月払いの表示 | 年払いの表示 | AI | 料金ページに書かれた主な内容 |
|---|---|---|---|---|
| Free | Free | Free | 含まれない(Not included) | クリップボード履歴とノートに制限(履歴は3か月、ノートは5つ) |
| Pro | $10 / month | $96 / year | 月500クレジット | クリップボード履歴とノートが無制限、Cloud Sync、Dictation、Custom Themes、Translator、Bring Your Own Key。上位のモデルは含まれない |
| Plus | $20 / month | $192 / year | 月3,000クレジット | 上位のモデルを含む |
| Max | $50 / month | $480 / year | 月7,500クレジット | 上位のモデルを含む |
マニュアルの「Billing」と「AI Credits」の記事は、同じ段を「Pro」「Pro+」「Max」と書いています。料金ページの「Plus」と、マニュアルの「Pro+」は、同じ段を指すように読めます。料金ページの表では、月額などの行に「Plus」と書かれ、同じページのよくある質問には「Pro+」の表記が1か所あります。「Billing」の記事は、以前の「Advanced AI」の追加プランはもうなく、Pro+に置き換わった、と書いています。実際の表示は公式の画面で確かめてください。
料金ページには、そのほかに次のことが書かれています。
- お試し。 Proには、対象の新規アカウント向けの無料体験があります。「Billing」の記事は、7日間で、アカウントにつき1回、500クレジットつき、と書いています。体験中のクレジットは、付与から7日で期限が切れます。Pro+(Plus)とMaxは、すぐに請求が始まる、と同記事にあります。
- 学生割引。 確認済みの学生は、Proだけ「50%」引きです。
- AIを切ったProは売っていない。 料金ページに、AIなしのProはない、とあります。AIは設定でオフにできます。
- Teams。 Teams Freeは「$0 / user / month」で、AIはなし、共有できるコマンドは5つまで、Quicklinksとスニペットは30までです。Teams Proは、Pro「$15 / user / month」、Plus「$25 / user / month」、Max「$65 / user / month」で、年払いの表示もあります。Enterpriseは「Custom」です。
- 税や日本円。 公式の「Billing」の記事は、返金、税、使える支払い方法、対応する通貨について、FAQに項目があるものの、答えを読めていません。日本円の表示は、読んだ範囲では確認できていません。
データはどこに保存されるか
公式のプライバシーポリシー(最終更新の表示は2026年6月19日)と、マニュアルから読み取れる流れを、機能ごとに並べます。
| データ | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| 多くの機能 | 「ローカルファースト」で、多くは端末の上で動く(プライバシーポリシー) |
| Cloud Syncの対象 | Quicklinks、Snippets、Raycast Notes、AIの会話履歴、テーマ、ウィンドウ管理のレイアウトなど。暗号化して同期される(マニュアル「Cloud Sync」) |
| 端末に残るもの | Clipboard History、パスワード類、スクリーンショット、検索履歴は各端末に残り、同期されない(同記事) |
| AIの会話 | Cloud Syncがオンなら、スニペットやAIチャットなどがRaycastのデータベースに暗号化されて置かれる(「Raycast AI Privacy & Security」) |
| 音声(Dictation) | 音声は文字起こしのために外部の提携先へ送られ、Raycastのサーバーには残らない。文字起こしの履歴は端末に保存される |
| 個人データの置き場所 | 「primarily on servers in the United States」。一部は米国など別の地域の提供先へ移る(プライバシーポリシー) |
| アカウント情報 | 表示名、ユーザー名、メール、本人確認のための認証情報。支払いはStripeが扱う(プライバシーポリシー) |
クリップボード履歴の保存先や暗号化の有無は、マニュアルの「Clipboard History」の記事に書かれていません。読んだ範囲では確認できていません。保持期間は設定の「Keep history for」で選べます。選択肢は1 Day、1 Week、1 Month、3 Months、6 Months、1 Year、Unlimitedで、6 Months・1 Year・Unlimitedに「Pro」の表示があります。料金のページは、クリップボード履歴の期間をFreeで3か月、Proで無制限と書いています。Proでも、長い期間は設定で自分で選ぶ必要がある、と書かれています。
最初に決めること:4つ
- どの端末で使うか。 MacかWindowsか、iPhoneも使うか。iOS版のFAQは、AI Extensionsは今のところiOSでは動かない(チャットは読める)と書いています。マニュアルは、iOSではコミュニティ製のAI Extensionsを入れられず、MCPサーバーをつなぐ形になる、と書いています。Windows版には、まだ入っていない機能があります。
- Freeで始めるか。 まずFreeで、ランチャー、スニペット、ウィンドウ管理などを試す、という流れが公式の表から読み取れます。AI、Cloud Sync、無制限のクリップボード履歴が必要になったらPro、という並びです。どれを選ぶべきかは、僕らは断定しません。
- Cloud Syncを使うか。 公式は、Cloud Syncを「Beta」と表示しています。有料のProが必要で、オンにする前に「Export Settings & Data」で控えを取るよう案内しています(04で詳しく扱います)。
- AIにどこまで渡すか。 画面の内容(Screen Awareness)や、選んだ文章を、AIに渡せます。公式は、AIは自分が操作したときだけ動くと書いています(例外はAutomationsなど。03で詳しく扱います)。会議の資料や個人情報が映る画面で使う前に、渡す範囲を決めておくと安心です(見立て)。
今日からできること
- 公式サイトからRaycastを入れ、ショートカットを決める。公式のクイックスタートは、自分でショートカットを決めるなら、
⌥/Altに頭文字を組み合わせる例を挙げています。 - Root Searchで、アプリやファイルを探してみる。
- 項目を選んで
⌘Kを押し、Action Panelを見る。 - 「Create Quicklink」で、よく開くページやフォルダーに名前をつける。
- 料金ページで、いまの必要に合うプランを、月払いと年払いの両方の表示で確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のマニュアル、料金ページ、プライバシーポリシーを読んだ範囲です。
- 金額は変わりやすいものです。ここに書いたのは2026年10月23日の表示で、米ドルです。日本円や税の扱いは、読んだ範囲では確認できていません。
- プラン名の表記が、料金ページ(Plus)とマニュアル(Pro+)で食い違っています。
- クリップボード履歴の「3か月、5つ」は料金ページの表示です。マニュアルの「Raycast Notes」の記事は、無料のノートの上限数を書いていませんでした。
- Cloud Syncは、公式が「Beta」と表示しています。
- 規約やデータの扱いの解釈は、必要なら専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Raycast(Raycast、確認日 2026-10-23)
- Pricing(Raycast、確認日 2026-10-23)
- Raycast for Windows(Raycast、確認日 2026-10-23)
- Raycast for iOS(Raycast、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(Raycast、確認日 2026-10-23)
- Raycast Manual(Raycast、確認日 2026-10-23)
- Quickstart(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)
- New in Raycast v2(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)
- Billing(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)
- AI Credits(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)
- Cloud Sync(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)
- Clipboard History(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)
- Raycast Notes(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)
- Raycast AI Privacy & Security(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-23)