3行でいうと

  • 作った曲の権利について、Googleの公式ブログ(2026年5月6日)は「Googleは、Flow Musicで生成した元の内容の所有権を主張しない」と書いています。Google Oneのヘルプは、Google AI Plus/Pro/Ultraの特典(Flow MusicのStarter/Plus/Member相当)に「Commercial use rights」と書いています。Freeプランの商用利用と、flowmusic.app の料金ページでの記載は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
  • 学習データについて、Googleは、Lyria 3 Pro について「YouTubeとGoogleが、利用規約、提携の契約、適用される法律のもとで利用の権利を持つ素材」を使って設計・学習した、と説明しています。現在のトップページが挙げるLyria 3.5の学習データの説明は、読んだ範囲では見つかりませんでした。個々の権利者への支払いなどの仕組みは、読んだ範囲では書かれていませんでした。
  • 公式のプライバシーノーティスによると、アップロードや生成物はGoogleが扱い、品質のために人が一部を読むことがあります。設定の「Help improve Google Flow Music」をオフにできます。
  • 他人の声や特定のアーティストを真似ることについて、Googleは「Lyria 3は、アーティストを真似ない」と書き、禁止の使い方の方針(Generative AI Prohibited Use Policy)もあります。Flow Music専用の規則の本文は読めていません。
  • 料金は、公式の料金ページの表示で Free $0、Starter $6、Plus $18、Member $48(月、2026-10-23に取得)です。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず、「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。Flow Music専用の利用規約は、flowmusic.app/terms がGoogleの利用規約に転送されたため、Google全体の利用規約の本文を読みました。訴訟や報道は扱わず、公式の声明に書かれたことだけを書きます。

先に結論

前提:用語をそろえる

①作った曲の権利と商用利用

項目 公式の資料に書かれていること 出どころ 確かさ
所有権 「Google doesn't claim ownership of the original content generated with Flow Music」(Googleは、Flow Musicで生成した元の内容の所有権を主張しない) Googleの公式ブログ(2026-05-06) 書かれている
自分の内容と、Googleへの許諾 あなたが作った内容の所有権をGoogleは主張しない。一方、Googleのサービスの運営・改善、「Googleの新しい技術・サービスの開発」のために、世界中で、独占でなく、無償の許諾(ライセンス)を与える。許諾は、権利で保護されている間続く。公開された内容は、サービスの宣伝に使われることがある、とも書かれている Googleの利用規約 書かれている
AIで作った内容の所有 AI生成物だけの専用の項目は、読んだ範囲では見つからなかった。一方、内容を生成するサービスについて「Googleは、その内容の所有権を主張しない」という趣旨の文がある(「あなたのもの」「商用利用できる」とは書かれていない) Googleの利用規約 書かれている(商用利用は確認できず)
プランごとの商用利用の違い Google Oneのヘルプ(AI Plus/Pro/Ultraの特典の説明)が、Flow MusicのStarter/Plus/Member相当の項目に「Commercial use rights」と書く。Freeの扱いは書かれていない。flowmusic.app の料金ページは、ダウンロード(mp3/wav/m4a)、ステムのダウンロード、Publishingなどを機能の行として挙げるが、プランごとの印は読み取れず、商用利用の行も見つからなかった Google Oneのヘルプ、料金ページ 書かれている(Freeは確認できず)
生成物の使い方の制約 「人が作ったと、だますように見せかけない」こと。また「Googleのサービスで作ったAI生成の内容を、機械学習のモデルの開発に使わない」こと Googleの利用規約 書かれている
生成物の透かし ProducerAIのすべての出力にSynthIDが埋め込まれる Googleの公式ブログ(2026-02-24) 書かれている
権利者からの申し立て 曲・動画・Spaceを開き、More > Report > Legal issue から申請する経路が、ヘルプに書かれている。削除の手続きや期間は書かれていなかった Googleのヘルプ「Report responses or send feedback」 書かれている

②学習データと権利者に関する公式の説明

③アップロードした音声・会話の扱いと、保存

公式のプライバシーノーティス(日付の表示は見つからなかった)に書かれていることです。

項目 公式の説明 確かさ
扱う主体 Google。Googleのプライバシーポリシーに沿って扱う 書かれている
集める情報 アップロード、生成物、機能の使用情報、フィードバック、サービスとの会話 書かれている
学習・改善への利用 製品の改善と機械学習技術の開発に使う。設定の「Help improve Google Flow Music」をオフにすると、やめられる 書かれている
人の確認 一部のデータを人が読み、注釈をつける。その前に、アップロードとツールの出力は、Googleアカウントから切り離される。機密の情報や、読まれたくないものは入れないよう助言 書かれている
保存期間:生成物(曲、動画、Spaces) 削除するまで 書かれている
保存期間:会話 最長18か月 書かれている
保存期間:システムのログ 30日 書かれている
保存期間:人が確認した会話 アカウントと紐づけず別に保存し、最長18か月。データを消したり、学習への利用をやめた後も残る 書かれている
削除 三点メニューから1件ずつ、または複数選択で最大200件まで。削除したデータは、フィードバックの処理のため、最長72時間アカウントに残ることがある 書かれている
注意書き 不正確、または不快な内容が出ることがある。医療・法律・金融などの専門の助言として頼らない 書かれている

アップロードした音声に関する、権利の確認(他人の曲を入れてよいか)の公式の規則は、ヘルプの「Create & manage songs」には書かれていませんでした。Googleの利用規約は、アップロードする内容は、必要な権利を持ち、合法であるべきだ、と書いています。

④他人の声・アーティストを真似る機能への制限

項目 公式の資料に書かれていること 出どころ 確かさ
モデルの方針 「Lyria 3 and Gemini do not mimic artists」。プロンプトにクリエイターの名前があっても、広い着想として扱う Google DeepMindの記事(2026-03-25) 書かれている
既存の曲との照合 出力を既存の内容と照らし合わせるフィルターを使う 同上 書かれている
API側の規則 特定のアーティストの声や、著作権のある歌詞を求める指示も、安全フィルターの確認対象で、引っかかれば止められる Gemini APIの文書 書かれている(Flow Musicの規則としては確認できていない)
なりすまし 「個人(存命でも故人でも)を、明示せずに、だます目的でなりすます」ことを禁止 Generative AI Prohibited Use Policy 書かれている
声・肖像 方針は「声」「肖像」という言葉を出していない。権利侵害(プライバシー、知的財産)の項目がある。例外として、教育・記録・科学・芸術上の考慮などがある 同上 書かれている
Flow Music専用の規則 ヘルプの報告のページは、禁止の内容、声のなりすましの規則に触れていなかった 同ヘルプ 確認できず

⑤プランと価格

公式の料金ページ(flowmusic.app/pricing、2026-10-23に取得)の表示です。月の価格のみで、年払いの金額は読み取れませんでした。通貨の記号は「$」でした。

プラン 月の価格 毎月のクレジット 同時に生成できる数 そのほか
Free $0 表示なし(Daily top-up credits のみ) 2 Daily top-up credits、All core features
Starter $6 3,000(約600曲) 8 Daily top-up credits、All core features
Plus $18 10,000(約2,000曲) 12 Daily top-up credits、All core features
Member $48 30,000(約6,000曲) 16 上の2つに加え、メンバーバッジ、メンバー向けイベントとグッズ、新機能の先行利用

⑥やめるとき・データを出すとき

したいこと 公式の資料に書かれていること 確かさ
プランを変える ログインし、左下のユーザー名 > Account settings > 「Subscription」の「Upgrade」か「Update」 書かれている
解約の手順 ヘルプには書かれていなかった。Google AIの会員経由か、単独の購読かで違う可能性がある 確認できず
返金 読んだ範囲では見つからなかった 確認できず
曲を手元に出す 曲の More > Download でファイル形式を選ぶ。複数なら、チェックを入れ Download、zipで届く。形式(mp3/wav/m4a)とステムは、料金ページの行の名前としてのみ確認 書かれている(プランごとの違いは確認できず)
自分の曲を他人に使わせない Allow community remix をオフにすると、他人のリミックス、vibes、ダウンロードが無効になる 書かれている
曲・Spaceを消す 曲にチェックを入れ Delete。Spaceは More > Delete space 書かれている
Googleアカウントとの接続を切る Googleアカウントの設定 > Third-party apps and services > Google Flow Music > すべての接続を削除 書かれている
アカウント自体の削除 「Get started」のヘルプは、Flow Musicのアカウントの削除方法は書かず、Googleアカウント側で接続を削除する手順だけを説明している。プライバシーノーティスは、削除の方法として各生成物の削除(一度に最大200件)と、Googleのポリシーや法に基づく内容の削除の依頼、情報のエクスポートのメールでの依頼を挙げる 確認できず(アカウントそのものの削除手順は書かれていない)
学習への利用をやめる 設定の「Help improve Google Flow Music」をオフ(人が確認した会話は、最長18か月残る) 書かれている
規約違反での停止 Googleの利用規約:重大または繰り返しの違反、法的な要請、害を及ぼす行為で、停止・削除がありうる 書かれている
旧Riffusion/Producer.aiのアカウント、曲、クレジット 引き継ぎの有無、期限は、読んだ範囲では公式の説明が見つかりませんでした 確認できず

気をつけること

出典