3行でいうと

  • 公式の資料によると、対応はmacOS(14以降)、Windows 10/11、iPhone、Androidの携帯電話です。Linuxは「coming soon(近日)」と書かれています。会議の機能(Meetings)はMacだけです。
  • 音声を文字にする「声のモデル」には、端末の中で動くローカルモデルと、クラウドのモデルがあります。ローカルだけで使えば、音声も文字も端末の外に出ない、と公式にあります。
  • 無料プランでは、ローカルのWhisperモデルを無制限に使えます。クラウドのモデル、AIによる整形、会議、ファイルの文字起こしなどはPro(有料)の機能で、新しく使い始めた人には「3000語ぶん」のPro体験がある、と書かれています。
  • 公式は「100以上の言語」に対応と書いていますが、日本語を名指ししているのはモデルごとの記述です。モデルごとに日本語の扱いが違い、公式の表には「日本語を含む14言語」のモデルや「iPhone専用の日本語モデル」が載っています。
  • 会議の録音について、他の参加者への通知や同意に触れた記述は、公式の資料を読んだ範囲では見つかりませんでした。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名・設定名・金額は公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、「書かれていない」と言い切らず「読んだ範囲では見つからなかった」と書いています。精度や速さの数字・ベンチマークは、載せていません。

先に結論

前提:用語をそろえる

どこで使えるか

入口 公式の資料に書かれていること 確かさ
Mac 必要環境は「macOS 14 or later」。superwhisper.com からダウンロードして、アプリをApplicationsフォルダに入れる。初回に「Microphone(録音)」「Accessibility(入力欄に文字を入れる)」を許可し、会議用に「System audio」は任意 書かれている
Windows Windows 10または11。x64とARM64に対応。GPUは必須ではない。superwhisper.com/windows のインストーラを使う。会議(Meetings)は、Windowsではまだ使えない 書かれている
iPhone App Storeから入れ、キーボードとして追加する。iPadは非対応。最低のiOSバージョンは書かれていない 書かれている(最低バージョンは確認できず)
Android Google Playから入れる。携帯電話のみで、タブレットは非対応。最低のAndroidバージョンは書かれていない 書かれている(最低バージョンは確認できず)
Linux 公式の導入ページで「coming soon」と書かれている 近日の予定のみ

日本語は使えるのか(公式の表記)

モデル 日本語についての公式の書き方
Cohere Transcribe(ローカル、Pro) 14言語の1つとして日本語を含む。翻訳とリアルタイム文字起こしは非対応
Parakeet Japanese(iPhoneのみ) 日本語専用のモデル。プランやサイズは一覧に書かれていない
Parakeet Multilanguage(ローカル、Pro) 24言語。日本語が入っているかは一覧に書かれていない
Whisperの「All」と書かれたモデル(ローカル、無料) 全言語
S1-Voice(クラウド、Pro) 「100+ languages」と書かれている。日本語の名指しは一覧にない
Nova 2、Nova 3、Scribe(クラウド、Pro) 「モードの言語メニューにある言語」。日本語が入るかはメニュー次第

無料と有料

公式の料金の説明(superwhisper.com/docs/billing/plans)の表示です(確認日2026年10月23日。金額は米ドルで、変わることがあります)。

プラン 公式のページに書かれていること
Free 無料。ローカルのWhisperモデルは無制限、Vocabulary(登録語)とText replacements(文字の置き換え)、AI処理なしのモードは2つまで。「何を話しても端末の外に出ない」
Pro 月払い$8.49/月、年払い$84.99/年(約17%お得)、買い切り(Lifetime)$249.99。クラウドの声のモデル、Cohere TranscribeとParakeetのローカルモデル、ファイルの文字起こし、モードの数の制限なし、AI処理、文脈の取り込み、リアルタイム、システム音声の録音、話者の分離、Meetings(macOS)、自分のAPIキーの利用、優先サポート
Enterprise 料金はプランのページには載っていない。席数での契約で、SSOなどがある(04で扱います)

データの扱い:音声と文字起こしの結果はどこへ行くか

ここは使う前に一番確かめたいところなので、公式の書き方を分けて書きます。

処理される場所(二段階) - 公式の「Sensitive Data Best Practices」は、1回のディクテーションを二つの段階に分けて説明しています。①声のモデルで音声を文字にする、②言語モデルで文章を整える(整形なしのモードでは省略)。それぞれ、端末の中でもクラウドでも動かせます。 - ローカルの声のモデル(Cohere Transcribe、Parakeet Multilanguage、Whisper Large v3 Turbo)なら、音声は端末の中で文字になります。Vocabularyの語もローカルに残ります。 - ローカルの言語モデルS1-miniもあり、組み合わせれば「音声も文字も端末の外に出ない」と書かれています。ただしS1-miniは、言語モデルの一覧のページで「英語のみ」、MessageモードとMailモードだけで動く、と書かれています。 - クラウドのモデル(S1-Voice、S1-Language、Claude、GPT、Groq、Deepgram)は、結果を返すために処理され、提供元は保持しない(ゼロデータ保持=処理が終わったらデータを残さない、という取り決め)、と書かれています。ただし公式は、この取り決めはAPI経由の利用だけに当てはまり、提供元の消費者向けのサイトやアプリに直接話した場合は、その提供元の規約になる、とも書いています。

保存と学習 - 公式は「Your audio and transcribed text are not used to train any AI models.」と書いています。プライバシーポリシー(2026年10月8日更新と表示)にも、データをAIの学習に使わない、という趣旨の文があります。 - プライバシーポリシーは、Superwhisper自身のクラウドモデルでは音声は処理中だけメモリにあり、終わると保存されない、と説明しています。第三者のモデルを使う場合は、その提供元の規約が適用される、とも書かれています。 - 自分のAPIキーを使う場合は、そのキーの提供元との契約がデータの扱いを決め、Superwhisperは内容を見ない、と書かれています。 - 文字起こしの履歴(音声、文字、AIの結果)は、端末の中に保存されます。公式のセキュリティのページには「We never store your transcripts or audio.」と書かれています。 - ただし、あなたが「問題の報告」を送ると、その録音の音声、文字、AIの結果、プロンプト、ライセンスキーが送られる、とポリシーにあります。送るかどうかは自分で選びます。 - 使用状況のメタデータ(端末のランダムID、プラットフォーム、モデル名、語数など)が集まることが、プライバシーポリシーに書かれています。内容(音声と文字)は含まれない、という書き分けです。

どの会社に処理が渡りうるか - プライバシーポリシーには、AIモデルの提供元として、OpenAI、Anthropic、Google、Groq、xAI、Deepgram、ElevenLabsが挙がっています(選んだ場合)。ほかに、ホスティング(Amazon Web Services、Cloudflare、Vercel)や決済(Stripe、Apple、Google Play、Setapp)などがあります。 - どの国のサーバーで処理されるかは、読んだ範囲では書かれていませんでした。サブプロセッサー(処理を任せる会社)の完全な一覧は、Trust Center(trust.superwhisper.com)とDPA(データ処理の契約)にある、と公式にあります。Trust Centerの中身は読めていません。

使い方の入口:どのアプリに入るか、ファイルは読み込めるか

会議の録音に関する公式の注意

最初に決めること

  1. どの端末で使うか。 入口ごとに機能が違います(会議はMacのみ、など)。
  2. ローカルにするか、クラウドにするか。 公式の「Choose a model」には、クラウド(S1-Voice+S1-Language)は設定が不要でどんなパソコンでも動き、ローカル(Cohere Transcribe+S1-mini)は端末に音声が残り、初回に大きなダウンロードがある、という対比が書かれています。公式はクラウドを「出発点として勧める」と書いていますが、日本語を使う場合は、S1-miniが英語のみなので、整形をローカルでするかどうかを先に考える必要があります(見立て)。
  3. 何を話すか。 仕事や個人情報にかかわる内容なら、使う前に「Sensitive Data Best Practices」を読み、整形なしの「Voice to Text」モードやローカルの組み合わせを検討するとよいでしょう(見立て)。
  4. 日本語で使うなら、言語の設定。 モードごとに、Automaticにするか、日本語を固定にするかを選びます。
  5. 無料で足りるか。 体験の3000語を使い切ったあと、ローカルのWhisperだけで足りるかを見てから、Proを考える流れです(見立て)。

気をつけること

出典