3行でいうと
- 向きは3つあります。 (1)コードやAPIが、トークンでZapier MCPを呼ぶ。(2)ZapierのZapが、OpenAI、Anthropic、GeminiのAPIキーで、AIを呼ぶ。(3)外のシステムが、Webhookでテストやデータを渡す。
- トークンは、mcp.zapier.com でサーバーを作ってから出します。「一度しか表示されない」「失ったら回し直す(古いものは即座に無効)」「パスワードと同じに扱う」と、公式の複数のページが書いています。
- AIのAPIの料金は、Zapierのタスクとは別です。OpenAIは、ChatGPTの契約とは別に、API用の前払いの請求が要る、と公式のZapierのヘルプが書いています。
- Webhookを受けるトリガー、送るアクションは、Professional以上です(06)。この記事の「組み合わせ」は、公式の部品を、この記事で並べた案で、動作は確かめていません。
- 外し方は、トークンの回し直し、サーバーの削除、Zapier側の接続の削除は書かれています。プロバイダ側のAPIキーを無効にする手順は、読んだZapierのページには書かれていません。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」、コードや設定例は「公式の記載に合わせて、この記事で組んだ例(動作は確かめていません)」と、そのつど区別しています。取得した資料は要約の形のため、コードの全文や最新のモデル名は、実行前に公式ページの原文で確かめてください。公式に書かれていない画面経路・ボタンの表記・初期値は書かず、「公式で確認できていない」としています。
先に結論
- トークンの接続は、サーバーを先に作る。 OAuthの接続(07)は、サインインの途中で自動でサーバーが作られました。トークンの接続は、mcp.zapier.com で Add MCP server を押して、「Choose your AI agent」でクライアントの種類を選び、トークンを出す、という逆の順番です。
- トークンは、2つの渡し方がある。
Authorization: Bearer ...のヘッダーと、URLの?token=...。公式は、ヘッダーの方を「recommended」と書き、URLの方は、ログやシェルの履歴、設定ファイルに漏れやすい、と書いています。 - ZapierからAIを呼ぶのは、AIアプリごとの「アプリ連携」。 ChatGPT(OpenAI)、Anthropic(Claude)、Google AI Studio(Gemini)には、それぞれ公式のヘルプがあり、APIキーを入れて接続します。AI by Zapierの「Bring Your Own Key」でも、同じ提供元が選べます。
- Webhookと組み合わせるときは、受け側のURLを秘密にする。 公式のヘルプが、URLを知る人が誰でもZapを動かせる、と書いています。
- この記事の組み合わせの案は、公式の手順そのものではない。 公式の部品の並べ方の例として読んでください。
前提:用語をそろえる
- 接続トークン(connection token):公式の説明では、クライアントの一覧にないもの、自分のコード向けの、長く使えるトークン。持つ人は、そのサーバーのツールを動かせます。
- API(エーピーアイ):プログラムがサービスの機能を呼ぶための窓口。AIの会社のAPIは、ウェブのチャットの契約とは別に、キーと請求があります。
- APIキー:APIを使うための秘密の文字列。
- 環境変数(environment variable):秘密の値を、コードに書かずに渡すための、OSの仕組み。公式は、トークンを環境変数に置くよう書いています。
- ローテーション(rotate):トークンを作り直すこと。古いトークンは即座に無効になります(公式)。
- Webhook:アプリが、決まったURLへデータを直接送る仕組み(06)。
- ペイロード(payload):Webhookで送られるデータの中身。
- Next Gen Zaps:文章で説明すると、AIが作って配置するワークフロー(アーリーアクセス)。06と03にも出ています。
全体像:データの流れ
| 向き | 流れ | 認証の持ち物 |
|---|---|---|
| コード/APIからZapierのツールを使う | 自分のコードや、AIのAPI → Zapier(mcp.zapier.com)→ つないだアプリ | Zapierの接続トークン(+AIのAPIなら、そのAPIキー) |
| ZapierからAIを呼ぶ | Zapのステップ → AIの会社のAPI | 自分のAPIキー(ChatGPT、Anthropic、Gemini)。AI by Zapierで、Zapier提供のモデルなら、Zapierの委託先 |
| 外からWebhookで渡す | 外のシステム → hooks.zapier.com のURL → Zap |
URLそのもの(秘密にする) |
向き1:トークンでZapier MCPをつなぐ
共通:トークンの出し方と守り方(公式の「Other」「Python」「TypeScript」のページ)
サーバーを作る:
- mcp.zapier.com を開き、Add MCP server を押します。
- Choose your AI agent で、使う種類(Anthropic API、OpenAI API、Python、TypeScript、OpenAI Agent Builder、Gemini Enterprise、Otherなど)を選びます。
トークンを出す:
- 作ったサーバーの Settings タブの API token の欄で、Generate token を押します(Other、Python、TypeScript、Anthropic API、Agent Builderのページの書き方)。
- トークン、または Connection URL を、その場でコピーします。表示は一度きりです。
- 失ったら、Rotate token を押し、確認します。古いトークンは、即座に無効になり、それを使っていた全てのクライアントが、更新するまで動かなくなります。
注: 読んだ公式ページ(Other、Python、TypeScript、Anthropic API、OpenAI API、Agent Builder)は、どれも Settings タブの API token の欄と書いています(回し直しの Rotate token も同じ欄)。Gemini Enterpriseだけは、サーバーを作るときのダイアログの中でトークンを出します。画面の表記は手元で確かめてください。
トークンの渡し方(公式の「Other」のページ):
| 方法 | 書き方 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| ヘッダー | クライアントの設定で、接続先を https://mcp.zapier.com/api/v1/connect にし、ヘッダーに Authorization: Bearer YOUR_CONNECTION_TOKEN を足す |
公式は「recommended」と書く |
| URL | https://mcp.zapier.com/api/v1/connect?token=YOUR_CONNECTION_TOKEN |
Connection URL の欄に、この完全なURLが出る。URLは、ログ、シェルの履歴、コミットした設定ファイルに漏れやすい、と書かれている |
守り方(公式の複数のページに共通):
- トークンは、パスワードと同じに扱います。持つ人(またはトークンを含むサーバーのURLを持つ人)は、そのサーバーでツールを動かし、データにアクセスできます。
- チャットに貼らない、ファイルに書かない。環境変数かシークレット管理に置きます。
- 漏れた疑いがあれば、すぐに Rotate token。古いトークンは止まります。
- 1つのサーバーのトークンは、複数のクライアントが使えますが、回し直すと、全部が切れます。公式は、ユーザーごとに自分のサーバーとトークンを持つよう書いています(共有しない)。
- 共有されたサーバーで、Connection settings are owner-only と出る場合は、そのサーバーのトークンは、持ち主だけが出せます。自分のサーバーを作ります(Agent Builder、Gemini Enterpriseのページ)。
1-A.Anthropic APIから使う
公式の「Anthropic API」のページの順です。
- mcp.zapier.com で Add MCP server を押し、Choose your AI agent で Anthropic API を選びます。
- サーバーの Settings タブの API token の欄でトークンを出し、コピーします。
- AnthropicのAPIキーと、Zapierのトークンを、環境変数
ANTHROPIC_API_KEYとZAPIER_MCP_TOKENに入れます。 - リクエストに、
mcp_serversの配列でZapierを足し、toolsの中のmcp_toolsetで、その名前を指します。
公式のページの内容に沿って、この記事で組んだ例(動作は確かめていません):
curl https://api.anthropic.com/v1/messages \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "X-API-Key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
-H "anthropic-version: 2023-06-01" \
-H "anthropic-beta: mcp-client-2025-11-20" \
-d '{
"model": "(公式ページの例のモデル名。最新は原文とAnthropicの資料で確認)",
"max_tokens": 1000,
"messages": [{"role": "user", "content": "What tools do you have available?"}],
"mcp_servers": [{
"type": "url",
"url": "https://mcp.zapier.com/api/v1/connect",
"name": "zapier",
"authorization_token": "'"$ZAPIER_MCP_TOKEN"'"
}],
"tools": [{
"type": "mcp_toolset",
"mcp_server_name": "zapier"
}]
}'
| キー | 公式のページの説明 |
|---|---|
mcp_servers |
各項目は type: "url"、URL、name(例では "zapier")、トークンを入れる authorization_token |
tools |
mcp_toolset の項目。mcp_server_name が、サーバーの name と一致する |
anthropic-beta ヘッダー |
公式の例では mcp-client-2025-11-20。SDKでは client.beta.messages.create(...) を呼び、同じ値を betas に渡す |
公式のページには、JavaScript(@anthropic-ai/sdk)とPython(anthropic)の同じ内容の版もある、と書かれています。公式は、この設定を、AnthropicのMessages APIを直接呼ぶ場合に使い、Claude、Claude Codeなどには、それぞれの設定のページがある、と書いています。AnthropicのMCPコネクタの追加のオプションは、Anthropic側の資料にあります。
1-B.OpenAI APIから使う
公式の「OpenAI API」のページの順です。
- mcp.zapier.com で Add MCP server、Choose your AI agent で OpenAI API。
- サーバーの Settings タブの API token の欄で Generate token を押し、コピーします(一度きり)。
OPENAI_API_KEYとZAPIER_MCP_TOKENを環境変数に入れます。- Responses APIのリクエストの
toolsに、Zapierを足します。
| キー | 公式のページの説明 |
|---|---|
tools[].type |
"mcp" |
tools[].server_label |
サーバーの名前。例は "zapier" |
tools[].server_url |
https://mcp.zapier.com/api/v1/connect |
tools[].headers |
Authorization に Bearer とZapierのトークン |
tools[].require_approval |
例では "never" |
input |
プロンプト(例:「List all of my available tools」) |
tool_choice |
例では "required" |
model |
例は gpt-4.1(公式の例の値。最新はOpenAIの資料で確認) |
公式のページの内容に沿って、この記事で組んだ例(動作は確かめていません):
import os
from openai import OpenAI
client = OpenAI() # OPENAI_API_KEY を環境変数から読む
response = client.responses.create(
model="gpt-4.1", # 公式ページの例の値
tools=[{
"type": "mcp",
"server_label": "zapier",
"server_url": "https://mcp.zapier.com/api/v1/connect",
"require_approval": "never",
"headers": {"Authorization": f"Bearer {os.environ['ZAPIER_MCP_TOKEN']}"},
}],
input="List all of my available tools",
tool_choice="required",
)
print(response)
公式のページに書かれていないこと: 公式のページは、すべての例で require_approval を "never" にしています。ほかの値の意味や、この設定についての注意書きは、読んだ範囲では見つかりませんでした。意味と使い方は、OpenAIのResponses APIの資料で確かめてください。allowed_tools も、そのページには書かれていません。
1-C.Pythonから使う
公式の「Python」のページの順です。
- mcp.zapier.com で Add MCP server、Choose your AI agent で Python。
- Settings タブの API token で Generate token、コピー(一度きり)。
- 環境変数
ZAPIER_MCP_TOKENに入れます。
export ZAPIER_MCP_TOKEN="YOUR_ZAPIER_MCP_TOKEN"
- FastMCPを入れます。Python 3.10以上が要ります。
pip install fastmcp
(uvなら uv pip install fastmcp。)
- 公式のスクリプトの要点は次のとおりです。全文は、公式のページで確かめてください。
- ライブラリは
fastmcp(ClientとStreamableHttpTransport)。Streamable HTTPに対応する別のMCP SDKでも動く、と書かれています。 - 接続先は
https://mcp.zapier.com/api/v1/connect。 - ヘッダーは
Authorization: Bearer <token>。トークンはos.environ["ZAPIER_MCP_TOKEN"]から読む。 - 接続したら、
client.list_tools()でツールの一覧を出す。
1-D.TypeScriptから使う
公式の「TypeScript」のページの順です。Node.js 18以上が要ります。
- mcp.zapier.com で Add MCP server、TypeScript を選びます。
- Settings タブの API token でトークンを出し、コピーします。
export ZAPIER_MCP_TOKEN="YOUR_ZAPIER_MCP_TOKEN"で、環境変数に入れます。- MCP SDKを入れます。
npm install @modelcontextprotocol/sdk
(pnpmなら pnpm add @modelcontextprotocol/sdk。)
- 公式のスクリプトの要点:
Client(@modelcontextprotocol/sdk/client/index.js)とStreamableHTTPClientTransport(.../client/streamableHttp.js)を使い、new URL("https://mcp.zapier.com/api/v1/connect")に、requestInit.headersでAuthorization: Bearer ${process.env.ZAPIER_MCP_TOKEN}を付けて、client.connect(transport)、client.listTools()でツールの一覧を出す。全文は公式のページで確かめてください。
1-E.OpenAI Agent Builderから使う
公式の「OpenAI Agent Builder」のページの順です。
- mcp.zapier.com で Add MCP server、OpenAI Agent Builder を選びます。
- Settings タブの API token の欄で Generate token、コピーします。Agent Builderは、これを「Zapier API key」と呼びます。
- Agent Builderのノードで Tools + を押し、Zapier を選びます。
- Enter your Zapier API key の欄にトークンを貼り、Connect を押します。
この接続は、OAuthではなくトークンです。
1-F.Gemini Enterpriseから使う
公式の「Gemini Enterprise」のページの順です。条件は、Zapierのアカウント、Gemini EnterpriseがあるGoogle Cloudのプロジェクト、そのプロジェクトで、データストアを作るために必要な roles/discoveryengine.editor(Discovery Engine Editor)の役割です。
- mcp.zapier.com で Add MCP server、Gemini Enterprise を選びます。
- Connect to Gemini Enterprise のダイアログで、手順1の Generate token を押します。手順2の説明の下のコピーのアイコンで、トークンをコピーします(一度きり。失ったら Regenerate token。古いものは即座に無効)。
- Googleの案内に従って、Google CloudにZapierのデータストアを作ります。「Zapier MCP Token」を求められたら、トークンを貼ります。Data Stores のページで、状態が Creating から Active に変われば、準備ができています。
- Googleの案内に従って、アプリをそのデータストアにつなぎ、Gemini Enterpriseを認可します。
1-G.公式のGitHubのプラグインと、Gemini CLI
07の「I」で書いたとおりです。公式のGitHub(zapier/zapier-mcp)は、導入の手順やプラグインを公開しています。外部のコードを入れる操作なので、実行の前に、リポジトリの原文を読んでください。
向き2:ZapierのZapから、AIのアプリを呼ぶ
ZapierのZapの中で、OpenAI、Anthropic、Geminiを呼ぶ方法は2つあります。AIアプリごとのアプリ連携(ChatGPT (OpenAI)、Anthropic (Claude)、Google AI Studio (Gemini))と、AI by Zapierのステップの Bring Your Own Key(06)です。
2-A.APIキーを手に入れて、Zapierに接続する(共通の流れ)
3社の公式のヘルプは、同じ流れです。接続は、Apps(App Connections)のページから行います(zapier.com/app/assets/connections/apps)。
| ChatGPT (OpenAI) | Anthropic (Claude) | Google AI Studio (Gemini) | |
|---|---|---|---|
| キーの取り方 | platform.openai.com にログインし、アカウント設定の View API keys → + Create new secret key → コピー。複数の組織に入っているなら、Organization settings で組織IDも確認 | Anthropic Consoleの API keys で Create Key → コピー。有料のAnthropicアカウントで、API利用が有効である必要がある | aistudio.google.com/app/apikey で、Googleアカウントでログインし、Create API key → 既存のGoogle Cloudプロジェクトを選ぶか作る → コピー |
| Zapierでの接続 | + Add connection → ChatGPT (OpenAI) を検索して選ぶ → Add connection → Connect an Account ページで API Key(と任意で Organization ID)→ Yes, Continue to ChatGPT (OpenAI) | + Add connection → Anthropic (Claude) → Add connection → API Key → Yes, Continue to Anthropic (Claude) | + Add connection → Google AI Studio (Gemini) → Add connection → Connect an Account ページでAPIキーを貼り、確定する(確定のボタンの名前は、Geminiのヘルプには書かれていない。公式で確認できていない) |
| トリガー | なし | なし | なし |
| 主なアクション(ヘルプに書かれたもの) | Conversation、Analyze Images、Analyze Text、Extract Structured Data(以上はResponses API)、Send Prompt、Generate An Image、Create Transcription、Create Embedding、Check Moderations、API Request (Beta) ほか。旧Chat Completions APIの「(Legacy)」もあり | Send Message、Upload File、Download File、Delete File。検索:Get File Metadata、List Files | Send Prompt、Create Conversation、Understand Document、Understand Audio、Generate Image、Generate Audio、Generate Video、API Request (Beta) |
| 注意(ヘルプ) | ChatGPTの契約とは別に、前払いの請求のあるOpenAIアカウントが要る。GPT-4系などは、$5以上の支払いの実績が要る。一部のモデルは組織の確認が要る。Assistants APIを使うアクションは、2026年8月26日に停止と書かれている | 入力の項目(モデル、プロンプト、最大トークンなど)は、ヘルプには書かれていない。Zapierの Send Message のステップで確かめる。Anthropic側のレート制限がある | Create Conversation で履歴を保存する場合、25KBを超えると、古いメッセージから切り捨てられる。静的IPでの接続はProfessional以上 |
表の読み方:
- 3社とも、APIの利用料は、Zapierのタスクとは別に、各社から請求されます(OpenAIのヘルプに「前払い」と書かれています。他の2社の請求の書き方は、そのZapierのヘルプには書かれていません)。
- OpenAIのヘルプには、OpenAIのAPIのデータ利用のポリシーの下で、Zapier経由で送ったデータは、オプトインしない限り、モデルの学習に使われない、と書かれています。AnthropicとGeminiのヘルプには、データの扱いの記述は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- ヘルプには、o3-deep-researchを使うときは、アクションで Web Search Preview のツールを選ぶ必要がある、とも書かれています。
- 2026年8月26日は、確認日(2026年10月25日)より前の日付です。Assistants APIを使うアクションが、現在どう扱われているかは、公式で確認できていません。
2-B.AI by ZapierのBring Your Own Key(06の手順の続き)
06で書いたとおり、AI by Zapierのステップの Provider で、OpenAI、Anthropic、Google、Azure OpenAI、Amazon Bedrock を選び、Account で接続し、Model を選び、Connect を押します。タスクの倍率は1xで、ツール呼び出しも含めて、自分のプロバイダを使います。Content moderationは、自分のキーなら切れます。
2-C.Enterpriseの「Bring Your Own AI」
公式のヘルプ「Use your own AI accounts in Zapier」の内容です。
- 対象: Zapier Enterpriseだけ(Free、Professional、Teamは対象外)。設定できるのは、管理者、スーパー管理者、アカウントのオーナー。
- 提供元: AWS Bedrockだけ。OpenAIとGeminiの直接の接続は対象外です。Anthropicのモデルは、Bedrockを通して使う場合に限ります。Google Vertex AIとMicrosoft AI Foundryは、検討中で、未対応と書かれています。
- 手順(公式の書き方): Admin Center を開き、AWS Bedrockの認証情報を入力して接続し、その接続が全員に共有されていることを確かめ、設定を選びます。「Your provider only (default)」(対象の機能の推論がすべて自分のプロバイダを通る。止まると、AIの機能は止まる)か、「Your provider with Zapier as fallback」(止まったときは、Zapierの組み込みのモデルが引き受ける)。いつでも切り替えたり、Zapierの組み込みのモデルに戻したりできます。
- 対象の製品: Zapier AgentsとKnowledge by Zapier(1つの設定)。AI by Zapierは、この設定の対象ではなく、別の案内があります。
- 請求: Zapierのタスクの請求は変わらず、トークンの料金は、プロバイダが直接請求します。
- 書かれていないこと: Admin Centerの具体的なメニュー名とボタン。
向き3:Webhookを間に入れて、AIとアプリを組み合わせる
ここから先は、公式の部品を、この記事で並べた案です。動作は確かめていません。公式の手順は、06(Webhooks、AI by Zapier、AI Guardrails)と、2-A(AIのアプリ連携)に書かれています。
案1:外のシステムから、Webhookで受けて、AIで分類し、Webhookで返す
目的: 自分のシステムや、公式のアプリ連携がないサービスから、問い合わせの文章を受け取り、AIに分類させて、結果を元のシステムへ返す。
| 順 | ステップ | 設定(公式の画面の名前) | 参照 |
|---|---|---|---|
| 1 | トリガー:Webhooks by Zapier | Event で Catch Hook → Test のタブで Copy した、Webhookの URL を、外のシステムに登録 | 06 場面5 |
| 2 | アクション:ChatGPT (OpenAI) の Analyze Text、または Anthropic (Claude) の Send Message、または AI by Zapier | Promptや入力の欄で / を入れて、Webhookで届いたデータの項目を差し込む。AI by Zapierなら Output Fields で返す項目を決める |
06 場面3、2-A |
| 3 | (任意)アクション:AI Guardrails by Zapier の Check for PII など | AIの出力を、入力の項目に割り当てる | 06 場面4 |
| 4 | アクション:Webhooks by Zapier の POST か Custom Request | URL に、結果を受ける先を入れ、Payload Type を相手の形に合わせ、Data にAIの出力の項目を割り当てる | 06 場面5 |
この記事の例(動作は確かめていません): Webhookの本文は、JSONで subject と body の2つを送る案です。外のシステムから、curl で試しに送る形は、公式のヘルプが、curl(Content-Type: application/json)を、デバッグの道具として挙げています。
curl -X POST "(ZapierのCatch Hookに表示されたURL)" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{"subject": "請求書について", "body": "先月分の請求書を再送してください。"}'
渡るデータ: 外のシステム → Zapier(ペイロード)→ AIの会社(Promptに差し込んだ項目)→ Zapier → 返し先。Zapier経由のOpenAIのデータは、オプトインしない限り学習に使われない、と書かれています(2-A)。
気をつけること:
- Catch HookのURLは、知る人が誰でもZapを動かせるので、公式は秘密のものとして扱うよう書いています。
- Zapをオフにしたあとも、URLは最大数時間、200を返し続けることがあります(06)。
- WebhookのトリガーとPOSTのアクションは、Professional以上です。 Freeでは、ここで止まります。
- AIの出力をそのまま外へ返す流れでは、AI Guardrailsの検査や、Human in the Loopで人が確認するステップを挟めます。ただし、公式のヘルプには、AI GuardrailsのFilter・Pathsとの組み合わせ方は書かれていません。
案2:公式のアプリ連携のあるサービスで、AIを間に挟む(Webhookなし)
目的: 新しいメールが来たら、AIで要点を取り出し、チャットに通知する。
- トリガー:メールのアプリの「新しいメール」。
- アクション:AI by Zapier(06 場面3のように、Prompt と Output Fields を決める)。
- アクション:チャットのアプリの「メッセージを送る」。AIの出力の項目を割り当てる。
06の「この記事の例」と同じ流れです。AIのアプリ連携(2-A)を使うなら、2のステップを、ChatGPT (OpenAI) の Analyze Text などに替えます。
案3:コードやAIのAPIから、Zapier MCPで、書き込みの範囲を固定して使う
目的: 自作のスクリプトから、決まったアクションだけを呼ぶ。
公式の説明で見つかる部品を並べます。
- 管理型のサーバーを使います(09 のモードの表)。公式は、OpenAI APIやVapiのようなプログラムのクライアントは、管理型のサーバーから始まる、と書いています。
- 使うアクションだけを、mcp.zapier.com の Apps タブに足します。
- Configure で、項目を Set a specific value for this field(固定値)にして、AIが決める範囲を減らします(09)。
- トークンは、環境変数に置き、
Authorization: Bearerのヘッダーで渡します(向き1)。 - 使ったタスクは、サイドバーの MCP Tasks で見ます。1回の成功した呼び出しは2タスクです(09、07)。
これは公式の手順そのものではなく、公式の部品を並べた案です。 エージェント型と管理型の切り替えは、Ownerか、サーバーのEditorの権限が要ります。
案4:AIクライアントに、Zapを作らせて、公開させる(Next Gen Zaps)
公式の「Create your first Next Gen Zap with your MCP client」と「Get started with Next Gen Zaps」の順に並べます。
前提: Professional、Team、Enterpriseのプラン(Freeでは使えない)。Next Gen Zapsのアーリーアクセスが有効であること(zapier.com/workflow/early-access から申請。Teamは、オーナーか管理者が申請、Enterpriseはサポートに連絡)。ZapierのMCPをクライアントにつないであること(07)。
- (新しいユーザー)MCPのクイックスタートで、サーバーを作ってクライアントにつなぎます。クライアントに、
zapier:build-workflowsのスキルを使うよう伝えます。必要なツールが入り、アーリーアクセスが確認されます。ツールの一覧を更新します。Claudeは自動の更新に3〜12時間かかることがあり、Claude Desktopは再起動で、すぐに更新されます。 - つくりたいワークフローを、文章で伝えます。 アプリ、トリガー(スケジュール、アプリのイベント、手動だけ)、各ステップですることを書きます。公式の例は、「新しい連絡先がCRMに追加されたら、会社のデータで補強して、営業のSlackチャンネルに知らせる」という趣旨です(公式ページの「自分の言葉の例」と書かれたもの)。
- エージェントが
zapier:build-workflowsのスキルを読み、アプリ、接続、トリガー、手順の計画を返します。確認してから進めます。 - 承認すると、エージェントがTypeScriptのコードを書き、下書きとして保存し、サンプルの入力で
run_workflow_draftを使って試します。下書きのテストは、本番や公開済みのものに影響しません。エディターへのリンクを頼めば、公開の前に、Workflow Manager(zapier.com/workflow)で、下書きを確かめられます。 - テストが通ったら、
publish_workflow_draftで公開し、状態を確かめます。トリガーのあるものは、トリガーが有効になります。手動のものは、有効になるだけです。 - 公開後は、Workflow Managerで、フロー図、コード、実行の履歴を見たり、オンとオフを切り替えたりできます。クライアントに、実行、履歴の確認、オンとオフ、変更を頼むこともできます。
課金(アーリーアクセス中、公式の記述): ビルド、テスト、実行はタスクを使いません。ただし、作る途中に、クライアントが実行するアプリのアクション(サンプルデータの取得など)は、成功1回につき2タスクです。AIツール側のトークンの料金は、別にかかるかもしれません。課金が始まるときは、メールと製品内で知らせる、と書かれています。
制限(公式): TypeScriptのコードは20万文字まで。1回の実行は、停止中を含めて最長1年。外部の呼び戻し待ちは、既定で30日で時間切れ。サブZapは未対応。編集できるのは、ワークフローのオーナー、スーパー管理者、アカウントのオーナーだけ。インポートできるのは自分のZapだけで、インポートはコピーを作り、元とコピーの両方がオンだと二重に動く。
Agentic Management(既定でオン): 実行が失敗したとき、エージェントが原因を調べ、直す案を用意します。何を承認なしで変えてよいかは、自分で設定できます。直したものは、新しい版として公開され、版の履歴で確認できます。
公式が書く注意: まずはテスト用か、影響の小さいアカウントで試します。法務、財務、会社の私的なファイルのような機微なデータは避けます。最も機微な処理は、アーリーアクセスの間は通さないようにします。より厳密に分けたいときは、別のZapierアカウント、機微の少ない接続、専用のテスト用ワークスペースを使います。
外し方・取り消し:向きごとの一覧
| 対象 | 公式に書かれていること | 書かれていないこと |
|---|---|---|
| 接続トークン | Rotate token で、古いものは即座に無効になる。サーバーのトークンは、そのサーバーに1つ | 「トークンだけを削除する」ボタンの名前 |
| トークンを使っていたクライアント | 回し直すか、取り消すと、全クライアントが切れる。新しいトークンに更新するまで動かない | |
| サーバー | Settings → Delete → Delete → サーバー名を入力。元に戻せない。ログも消えるが、使ったタスクは請求期間に数えられる | |
| ZapierのAIアプリの接続(OpenAI、Anthropic、Gemini) | App Connectionsのページで、Delete(05)。その接続を使うZapは、新しい接続に変えるまで動かない | |
| プロバイダ側のAPIキー | 読んだZapierのページには、書かれていない | OpenAI、Anthropic、Googleの画面でキーを無効にする手順(各社の資料で確認) |
| Webhook(Catch Hook)のURL | Zapをオフにするか消すと、URLは、最大数時間のあと、404を返す。オンに戻すと200を返す。Zapを別のユーザーに移すと、URLが変わるので、送る側のアプリのURLを更新する必要がある(Triggerのヘルプの記載。別のヘルプ「How to get started with Webhooks」は、URLはZapに結びついていて変わらない、と書いている) | URLだけを作り直す手順 |
| AI by ZapierのBring Your Own Key | ステップの設定で、プロバイダやアカウントを替えられる(06)。接続の削除はApp Connections | |
| Next Gen Zap | オーナーに頼んで、オフにしてもらう(ほかの人のワークフロー)。複製して、自分の接続でオンにする方法がある | 自分のワークフローを、画面でオフにする手順(そのページには書かれていない。Workflow Managerで、オンとオフを切り替えられる、とは別のページに書かれている) |
| Enterpriseのアカウント全体のMCP | Zapierに依頼して、無効にしてもらう(09) |
うまくいかないときの確認点
| 症状 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| トークンで接続できない | ヘッダーが Authorization: Bearer <token> か、URLの ?token= が正しいか。Streamable HTTPか。古いトークンを使っていないか(回し直したら無効) |
| 共有されたサーバーで、トークンが出せない | 「Connection settings are owner-only」と出る。持ち主だけが出せるので、自分のサーバーを作る |
| Webhookのトリガーが動かない | 送る側のアプリのWebhook設定。もう一度、新しい項目を作り、Test trigger。何も届かなければ、公式の「Zap isn't receiving webhooks」を見る |
| WebhookのPOSTが相手に届かない | RequestBinで、Zapierが送るものを確かめる。入れ子のデータはCustom Requestに替える。OAuthなど、Basic Auth以外の認証が要るなら、開発者向けのプラットフォームで連携を作る(公式のヘルプ) |
| AIのステップが失敗する | OpenAIは前払いの請求とモデルの権限、Anthropicは有料アカウントでAPI利用が有効か、各社のレート制限(2-A)。AI by Zapierで、ポリシーに反する内容は、失敗することがある(06) |
| Next Gen Zapのツールが、クライアントに出ない | zapier:build-workflows のスキルを、名前で読ませる。それでも出なければ、クライアントを接続し直して、ツールの一覧を更新する |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の手順を順に並べたものです。コード例は、公式のページの内容に沿って、この記事で組んだものです。実行の前に、公式ページの原文と、各社の最新の資料で、モデル名、ヘッダー、パラメーターを確かめてください。
- 向き3の「案」は、公式が書いた手順ではありません。 公式の部品の並べ方の一例です。
- 接続トークン、APIキー、Webhookの URL は、どれも「持つ人が動かせる」ものです。公式は、チャットに貼らない、ファイルに書かない、漏れたら回し直す、と書いています。
- AIのAPIの料金、レート制限、データの扱いは、OpenAI、Anthropic、Googleの各社が決めます。この記事は、Zapierの公式ページが書く範囲だけを引いています。
- Next Gen Zapsは、アーリーアクセスです。公式は、最も機微な処理を通さないよう書いています。
- 2026年8月26日に停止と書かれたOpenAIのAssistants API関連のアクションは、確認日の時点で、どう扱われているかを、公式で確認できていません。
- 規約や契約、個人情報の解釈は、専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Zapier MCP quickstart(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect Anthropic API to Zapier MCP(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect OpenAI API to Zapier MCP(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect Python to Zapier MCP(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect TypeScript to Zapier MCP(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect an MCP client that is not listed(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect OpenAI Agent Builder to Zapier MCP(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect Gemini Enterprise to Zapier MCP(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How Zapier MCP connections work(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How Zapier MCP tools work(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Switch between agentic and managed mode(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Configure your actions(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Zapier MCP usage and billing(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Zapier MCP security and governance(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Add multiple MCP clients into one server(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Create your first Next Gen Zap with your MCP client(Zapier Docs、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Get started with Next Gen Zaps(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How to get started with ChatGPT (OpenAI) on Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How to get started with Anthropic (Claude) on Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How to get started with Google AI Studio (Gemini) on Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Use your own AI accounts in Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Use AI by Zapier to analyze and return data(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Connect your app accounts to Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Manage your app connections(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Trigger Zap workflows from webhooks(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How to get started with Webhooks by Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Send webhooks in Zap workflows(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- Zap isn't sending webhooks(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- How to get started with AI Guardrails by Zapier(Zapier Help Center、Zapier、確認日 2026-10-25)
- zapier/zapier-mcp(GitHub、Zapier、確認日 2026-10-25)