3行でいうと

  • Claudeのモデルは軽い順にHaiku、Sonnet、Opus、Fable。上がるほど難しい仕事に強く、値段も上がり、返事は遅くなる。
  • 公式のモデル選びのページは「ほとんどの用途はOpus 5.5から」。Fableは、Opusで足りなかったときの上の選択肢。
  • Mythosは中身がFableと同じで、一般には提供されず、審査を受けた組織だけが使える。
  • Freeで使えるのはSonnetとHaiku。ProはOpusも使え、Fableは追加の使用量(クレジット)で使う。Maxの料金ページには、Fableは「週の上限の50%」とある。

先に結論です。

この記事は、公式の文書を読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。強みの数字は、公式の発表にあるものとして書き、僕らの考えは「見立てです。」と分けます。

名前の意味

Claudeのモデルは、会社のAnthropic(アンソロピック)が作っています。名前には、決まった並びがあります。

モデルの名前の後ろには、バージョンの数字がつきます(Opus 5.5、Sonnet 5.5、Fable 5.1など)。同じ名前でも、数字が大きいほど新しいモデルです。

いまの一覧(2026年10月22日に読み直した範囲)

公式のモデル一覧のページから、いま使える主なモデルをまとめます。価格は「100万トークンあたり」の米ドルです。トークンは、AIが読み書きする文字の量を数える単位です。日本語の文章は、1文字がちょうど1トークンとは限りません。

モデル 位置づけ(公式の説明) 入力 出力 返事の速さ 一度に扱える量
Fable 5.1 要求の厳しい推論と、長時間のエージェント作業向け 10ドル 50ドル 遅め 100万トークン
Opus 5.5 長時間の、コーディングと知識作業向け 4ドル 20ドル 中くらい 100万トークン
Sonnet 5.5 速さと賢さの、最良の組み合わせ 2ドル 10ドル 速い 100万トークン
Haiku 5.5 大量で、すぐ返事が要る作業向け(分類、抜き出し、振り分けなど) 0.10ドル(読ませる量が10万トークンを超えると0.50ドル) 0.50ドル(同じく2.50ドル) いちばん速い 100万トークン
Haiku 4.5(一つ前) 10月22日のモデル一覧には載っていない(10月8日の読み取りでは「最速。性能は最先端に近い」) 1ドル 5ドル 確認できず 確認できず(10月8日の読み取りでは20万トークン)

Haikuには、2026年10月7日に出たHaiku 5.5があります。OpusやSonnetと同じ「5.5」の世代になり、一度に扱える量も100万トークンに広がりました。一つ前のHaiku 4.5は、10月22日に読んだモデル一覧には載っていません(10月8日の読み取りでは「旧版(レガシー)」と書かれていました)。公式のモデル廃止の一覧では、10月22日に読んだ時点で「有効(Active)」のままで、終了の時期は「早くても2026年10月15日以降」と書かれています。これは「この日より早くは終わらない」という意味で、終了日が決まったという意味ではありません。公開済みのモデルを終えるときは、少なくとも60日前に知らせる、とも書かれています。新しいHaiku 5.5への移行を公式が勧めているかは、10月22日の読み直しでは確認できませんでした。

「一度に扱える量」は、1回の会話や作業で読ませられる文章の上限です。本1冊分を超える量でも入る、というイメージです。

それぞれの強みと、向いている使い方

Fable 5.1:いちばん難しい、長い仕事

公式の発表(2026年9月)では、Fable 5.1は「いちばん難しい知識作業とコーディング」向けとされています。数時間から数日かかる作業を、AI自身が進める使い方が想定されています。図やPDFを読む力もあります。

公式の発表にある数字では、Fable 5.1はFable 5より多くの測定で上がっています。たとえば、科学の研究作業を試すテストで、Fable 5が24.7%に対し、Fable 5.1は52.6%でした。ただし、これはAnthropicが自分で出した数字です。僕らは、別の機関の確認を、読めていません。

Opus 5.5:毎日の主力

公式のモデル選びのページには「ほとんどの用途はOpus 5.5から始める」とあり、Opusの紹介ページも、コードと知識作業の「毎日の主力」として勧めています。2026年9月22日に出たモデルで、前のOpus 5より値段が下がりました(入力5ドル、出力25ドルから、4ドル、20ドルへ)。コードを書く、長い作業を任せる、パソコンの操作を任せる、といった使い方に向くと説明されています。

Sonnet 5.5:速く、安く

2026年9月28日に出たモデルです。公式の説明では、Opus 5.5を補う、速くて安いモデルとされています。前のSonnet 5に比べて、30%速く(お客さんの声には「最大30%」とあります)、一般的な作業では費用が最大30%下がる、とあります。コード、調べもの、文章の下書き、画面の設計などに向くとされています。

Sonnetの紹介ページは「誰でもclaude.aiでSonnet 5.5とチャットできる」と書き、料金ページは、FreeでSonnetとHaikuが使えるとしています。

Haiku 5.5:とにかく速く、とにかく安く

2026年10月7日に出たモデルです。公式の説明では、5.5の世代のなかで最速で、費用の効率がいちばんよいモデルです。お客さん対応のチャット、音声での応答、ブラウザやパソコンの自動操作のように、すぐ返事が要る場面や、たくさんの作業を並べて動かすときの、「下請け」役に向くとされています。Haikuとしてはじめて、考える深さを調整する設定(effort)がつきました。費用と賢さのどちらを重くするかを、作業ごとに選べます。

公式の発表では、Haiku 4.5より、コード、道具の使い方、パソコン操作、エージェント(自分で段取りを進めるAI)の面で大きく上がったとされています。ただし、これはAnthropicや、導入した会社の測定です。僕らは、確認できていません。

claude.aiでは、Free、Pro、Max、Team、Enterpriseのどのプランでも、Haiku 5.5を選べると書かれています。

Mythos 5.1:一般には使えない

Mythosは、Fableと同じモデルです。公式の説明では、違いは、安全装置の強さと、使える人だけです。Fableは、サイバー攻撃や、生物に関わる危険な用途に使われないよう、安全装置がついた版です。Mythosは、その分野の専門家が、守る側の仕事や研究に使えるよう、制限を少なくした版です。

使える人について、10月22日に読んだ資料は、どれも「審査を受けた組織だけ」でそろっています。開発者向けのドキュメントは、Cyber Verification Programなどの検証プログラムで確認された組織だけ、と書いています。Anthropicの紹介ページは、サイバー防御とライフサイエンスの2つの検証プログラムを挙げ、9月のFable 5.1の発表は、いまはアメリカの一部の組織に限られる、と書いています。10月8日の読み取りでは、開発者向けのドキュメントに「Project Glasswingの参加者向けの招待制」とありましたが、10月22日に読んだそのページでは見つかりませんでした。Project Glasswingは、紹介ページに、2026年6月に約150の新しい組織へ広げると述べた、とあります(参加組織の総数は書かれていません)。いずれにしても、個人が申し込んで使えるものではありません。価格は、Fable 5.1と同じ(入力10ドル、出力50ドル)です。

起きた出来事:6月の利用停止

2026年6月に、Fable 5の公開から3日後、アメリカ政府がFable 5とMythos 5に輸出規制をかけ、Anthropicは、全ユーザーへのアクセスをいったん止めました。公式の説明では、安全装置を回避する方法が報告されたことが背景にあります。

7月1日から、Fable 5は、安全装置を強化したうえで、世界のユーザーに戻されました。公式の記載では、危険な質問は、Opus 4.8に回される仕組みがあります(Fable 5の時点)。

見立てです。「いちばん強いモデルは、いちばん自由に使えるわけではない」という状況が、はじめて形になった例だと思います。

値段の読み方

APIの価格表は、「入力」と「出力」が別々です。入力は、こちらが読ませた文章。出力は、AIが書いた文章。出力のほうが高くなっています。

たとえば、次のような作業を考えます(僕らの計算です)。

  • 読ませる文章:10万トークン(長い資料1つ分)
  • 書かせる文章:2万トークン(長めの報告書)

この作業の費用は、次のようになります。

モデル 概算
Haiku 5.5 約0.02ドル
Haiku 4.5 約0.2ドル
Sonnet 5.5 約0.4ドル
Opus 5.5 約0.8ドル
Fable 5.1 約2ドル

計算は、「読ませた量×入力の単価+書かせた量×出力の単価」です。同じ作業で、Fableは、Haiku 4.5の約10倍、Haiku 5.5の約100倍かかります。Haiku 5.5の値段は、読ませる量が10万トークン以下の場合のものです。なお、料金のページには、Claude 4.7以降のモデルは、前の数え方より、同じ文章で約30%多いトークンになると書かれています。Haiku 4.5は、ページが「前の数え方」とするSonnet 4.6以前より前の世代なので、前の数え方と考えられます(ページに名指しはありません)。Haiku 5.5がどちらの数え方かは、10月22日に読んだ範囲では書かれていませんでした(10月8日の読み取りでは「Haiku 4.5より約30%多い」とありました)。

安くなる仕組みも、公式の料金表にあります。

  • キャッシュ:同じ文章を何度も読ませるとき、2回目以降の入力が大幅に安くなる。Fable 5.1では、読み取りが100万トークンあたり0.25ドルです。Fable 5の1ドルから、75%下がりました。
  • バッチ:すぐの返事が要らない作業を、まとめて頼むと、入力も出力も半額になる。

月額プランでは、どれが使えるか

アプリで使う場合は、月額プランが基本です。公式の料金ページ(2026年10月22日確認)では、次のようになっています。

プラン 月額 使えるモデル
Free 0ドル Sonnet、Haiku
Pro 20ドル(年払いなら月17ドル) Opus、Sonnet、Haiku。Fableは「追加の使用量(クレジット)」で使う
Max 月100ドルから Opus、Sonnet、Haiku。Fableは「週の上限の50%」で使えると表示(細かい意味は読めていない)
Team 標準席は年払い月20ドル・月払い25ドル、Premium席は年払い月100ドル・月払い125ドル(1席あたり) Opus、Sonnet、Haiku。FableはPremium席で「週の上限の50%」
Enterprise 1席あたり月20ドル(年払い、20席から)に加え、使った分をAPI料金で Fable、Opus、Sonnet、Haiku

Claude Codeは、Pro、Max、Team、Enterpriseに含まれます。Freeには含まれません。

どれを選ぶか

見立てです。

気をつけること

出典

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