3行でいうと
- Claudeのモデルは軽い順にHaiku、Sonnet、Opus、Fable。上がるほど難しい仕事に強く、値段も上がり、返事は遅くなる。
- 公式のモデル選びのページは「ほとんどの用途はOpus 5.5から」。Fableは、Opusで足りなかったときの上の選択肢。
- Mythosは中身がFableと同じで、一般には提供されず、審査を受けた組織だけが使える。
- Freeで使えるのはSonnetとHaiku。ProはOpusも使え、Fableは追加の使用量(クレジット)で使う。Maxの料金ページには、Fableは「週の上限の50%」とある。
先に結論です。
- Claudeのモデルは、軽い順に、Haiku、Sonnet、Opus、Fableと並んでいます。名前が上がるほど、難しい仕事に強く、値段も上がり、返事は遅くなります。
- 公式のモデル選びのページは、「ほとんどの用途はOpus 5.5から」と書いています。Fableは、Opusで足りなかったときの上の選択肢です。
- Mythosは、Fableと中身が同じモデルで、一般には提供されません。審査を受けた組織だけが使えます。
この記事は、公式の文書を読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。強みの数字は、公式の発表にあるものとして書き、僕らの考えは「見立てです。」と分けます。
名前の意味
Claudeのモデルは、会社のAnthropic(アンソロピック)が作っています。名前には、決まった並びがあります。
- Haiku(ハイク):いちばん軽く、いちばん速いモデルです。
- Sonnet(ソネット):速さと賢さのバランスがよいモデルです。
- Opus(オーパス):腰を据えた作業向けの、上位のモデルです。
- Fable(フェイブル):Opusのさらに上に置かれた、いちばん高性能なモデルです。2026年6月に登場しました。
- Mythos(ミソス):Fableと同じ土台のモデルで、安全装置が少なく、限られた組織だけに提供されています。
モデルの名前の後ろには、バージョンの数字がつきます(Opus 5.5、Sonnet 5.5、Fable 5.1など)。同じ名前でも、数字が大きいほど新しいモデルです。
いまの一覧(2026年10月22日に読み直した範囲)
公式のモデル一覧のページから、いま使える主なモデルをまとめます。価格は「100万トークンあたり」の米ドルです。トークンは、AIが読み書きする文字の量を数える単位です。日本語の文章は、1文字がちょうど1トークンとは限りません。
| モデル | 位置づけ(公式の説明) | 入力 | 出力 | 返事の速さ | 一度に扱える量 |
|---|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | 要求の厳しい推論と、長時間のエージェント作業向け | 10ドル | 50ドル | 遅め | 100万トークン |
| Opus 5.5 | 長時間の、コーディングと知識作業向け | 4ドル | 20ドル | 中くらい | 100万トークン |
| Sonnet 5.5 | 速さと賢さの、最良の組み合わせ | 2ドル | 10ドル | 速い | 100万トークン |
| Haiku 5.5 | 大量で、すぐ返事が要る作業向け(分類、抜き出し、振り分けなど) | 0.10ドル(読ませる量が10万トークンを超えると0.50ドル) | 0.50ドル(同じく2.50ドル) | いちばん速い | 100万トークン |
| Haiku 4.5(一つ前) | 10月22日のモデル一覧には載っていない(10月8日の読み取りでは「最速。性能は最先端に近い」) | 1ドル | 5ドル | 確認できず | 確認できず(10月8日の読み取りでは20万トークン) |
Haikuには、2026年10月7日に出たHaiku 5.5があります。OpusやSonnetと同じ「5.5」の世代になり、一度に扱える量も100万トークンに広がりました。一つ前のHaiku 4.5は、10月22日に読んだモデル一覧には載っていません(10月8日の読み取りでは「旧版(レガシー)」と書かれていました)。公式のモデル廃止の一覧では、10月22日に読んだ時点で「有効(Active)」のままで、終了の時期は「早くても2026年10月15日以降」と書かれています。これは「この日より早くは終わらない」という意味で、終了日が決まったという意味ではありません。公開済みのモデルを終えるときは、少なくとも60日前に知らせる、とも書かれています。新しいHaiku 5.5への移行を公式が勧めているかは、10月22日の読み直しでは確認できませんでした。
「一度に扱える量」は、1回の会話や作業で読ませられる文章の上限です。本1冊分を超える量でも入る、というイメージです。
それぞれの強みと、向いている使い方
Fable 5.1:いちばん難しい、長い仕事
公式の発表(2026年9月)では、Fable 5.1は「いちばん難しい知識作業とコーディング」向けとされています。数時間から数日かかる作業を、AI自身が進める使い方が想定されています。図やPDFを読む力もあります。
公式の発表にある数字では、Fable 5.1はFable 5より多くの測定で上がっています。たとえば、科学の研究作業を試すテストで、Fable 5が24.7%に対し、Fable 5.1は52.6%でした。ただし、これはAnthropicが自分で出した数字です。僕らは、別の機関の確認を、読めていません。
Opus 5.5:毎日の主力
公式のモデル選びのページには「ほとんどの用途はOpus 5.5から始める」とあり、Opusの紹介ページも、コードと知識作業の「毎日の主力」として勧めています。2026年9月22日に出たモデルで、前のOpus 5より値段が下がりました(入力5ドル、出力25ドルから、4ドル、20ドルへ)。コードを書く、長い作業を任せる、パソコンの操作を任せる、といった使い方に向くと説明されています。
Sonnet 5.5:速く、安く
2026年9月28日に出たモデルです。公式の説明では、Opus 5.5を補う、速くて安いモデルとされています。前のSonnet 5に比べて、30%速く(お客さんの声には「最大30%」とあります)、一般的な作業では費用が最大30%下がる、とあります。コード、調べもの、文章の下書き、画面の設計などに向くとされています。
Sonnetの紹介ページは「誰でもclaude.aiでSonnet 5.5とチャットできる」と書き、料金ページは、FreeでSonnetとHaikuが使えるとしています。
Haiku 5.5:とにかく速く、とにかく安く
2026年10月7日に出たモデルです。公式の説明では、5.5の世代のなかで最速で、費用の効率がいちばんよいモデルです。お客さん対応のチャット、音声での応答、ブラウザやパソコンの自動操作のように、すぐ返事が要る場面や、たくさんの作業を並べて動かすときの、「下請け」役に向くとされています。Haikuとしてはじめて、考える深さを調整する設定(effort)がつきました。費用と賢さのどちらを重くするかを、作業ごとに選べます。
公式の発表では、Haiku 4.5より、コード、道具の使い方、パソコン操作、エージェント(自分で段取りを進めるAI)の面で大きく上がったとされています。ただし、これはAnthropicや、導入した会社の測定です。僕らは、確認できていません。
claude.aiでは、Free、Pro、Max、Team、Enterpriseのどのプランでも、Haiku 5.5を選べると書かれています。
Mythos 5.1:一般には使えない
Mythosは、Fableと同じモデルです。公式の説明では、違いは、安全装置の強さと、使える人だけです。Fableは、サイバー攻撃や、生物に関わる危険な用途に使われないよう、安全装置がついた版です。Mythosは、その分野の専門家が、守る側の仕事や研究に使えるよう、制限を少なくした版です。
使える人について、10月22日に読んだ資料は、どれも「審査を受けた組織だけ」でそろっています。開発者向けのドキュメントは、Cyber Verification Programなどの検証プログラムで確認された組織だけ、と書いています。Anthropicの紹介ページは、サイバー防御とライフサイエンスの2つの検証プログラムを挙げ、9月のFable 5.1の発表は、いまはアメリカの一部の組織に限られる、と書いています。10月8日の読み取りでは、開発者向けのドキュメントに「Project Glasswingの参加者向けの招待制」とありましたが、10月22日に読んだそのページでは見つかりませんでした。Project Glasswingは、紹介ページに、2026年6月に約150の新しい組織へ広げると述べた、とあります(参加組織の総数は書かれていません)。いずれにしても、個人が申し込んで使えるものではありません。価格は、Fable 5.1と同じ(入力10ドル、出力50ドル)です。
起きた出来事:6月の利用停止
2026年6月に、Fable 5の公開から3日後、アメリカ政府がFable 5とMythos 5に輸出規制をかけ、Anthropicは、全ユーザーへのアクセスをいったん止めました。公式の説明では、安全装置を回避する方法が報告されたことが背景にあります。
7月1日から、Fable 5は、安全装置を強化したうえで、世界のユーザーに戻されました。公式の記載では、危険な質問は、Opus 4.8に回される仕組みがあります(Fable 5の時点)。
見立てです。「いちばん強いモデルは、いちばん自由に使えるわけではない」という状況が、はじめて形になった例だと思います。
値段の読み方
APIの価格表は、「入力」と「出力」が別々です。入力は、こちらが読ませた文章。出力は、AIが書いた文章。出力のほうが高くなっています。
たとえば、次のような作業を考えます(僕らの計算です)。
- 読ませる文章:10万トークン(長い資料1つ分)
- 書かせる文章:2万トークン(長めの報告書)
この作業の費用は、次のようになります。
| モデル | 概算 |
|---|---|
| Haiku 5.5 | 約0.02ドル |
| Haiku 4.5 | 約0.2ドル |
| Sonnet 5.5 | 約0.4ドル |
| Opus 5.5 | 約0.8ドル |
| Fable 5.1 | 約2ドル |
計算は、「読ませた量×入力の単価+書かせた量×出力の単価」です。同じ作業で、Fableは、Haiku 4.5の約10倍、Haiku 5.5の約100倍かかります。Haiku 5.5の値段は、読ませる量が10万トークン以下の場合のものです。なお、料金のページには、Claude 4.7以降のモデルは、前の数え方より、同じ文章で約30%多いトークンになると書かれています。Haiku 4.5は、ページが「前の数え方」とするSonnet 4.6以前より前の世代なので、前の数え方と考えられます(ページに名指しはありません)。Haiku 5.5がどちらの数え方かは、10月22日に読んだ範囲では書かれていませんでした(10月8日の読み取りでは「Haiku 4.5より約30%多い」とありました)。
安くなる仕組みも、公式の料金表にあります。
- キャッシュ:同じ文章を何度も読ませるとき、2回目以降の入力が大幅に安くなる。Fable 5.1では、読み取りが100万トークンあたり0.25ドルです。Fable 5の1ドルから、75%下がりました。
- バッチ:すぐの返事が要らない作業を、まとめて頼むと、入力も出力も半額になる。
月額プランでは、どれが使えるか
アプリで使う場合は、月額プランが基本です。公式の料金ページ(2026年10月22日確認)では、次のようになっています。
| プラン | 月額 | 使えるモデル |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | Sonnet、Haiku |
| Pro | 20ドル(年払いなら月17ドル) | Opus、Sonnet、Haiku。Fableは「追加の使用量(クレジット)」で使う |
| Max | 月100ドルから | Opus、Sonnet、Haiku。Fableは「週の上限の50%」で使えると表示(細かい意味は読めていない) |
| Team | 標準席は年払い月20ドル・月払い25ドル、Premium席は年払い月100ドル・月払い125ドル(1席あたり) | Opus、Sonnet、Haiku。FableはPremium席で「週の上限の50%」 |
| Enterprise | 1席あたり月20ドル(年払い、20席から)に加え、使った分をAPI料金で | Fable、Opus、Sonnet、Haiku |
Claude Codeは、Pro、Max、Team、Enterpriseに含まれます。Freeには含まれません。
どれを選ぶか
見立てです。
- はじめは、Sonnet 5.5か、Opus 5.5から。迷ったら、公式のモデル選びのページが「ほとんどの用途はここから」とするOpus 5.5。公式は、Haiku 5.5から始めて、足りなければ上げる進め方も挙げています。
- 毎日の調べもの、文章の下書き、メールの整理は、Sonnetで足りる場面が多いと思います。
- 大きなプログラム、何時間もかかる作業、Opusで足りなかった仕事は、Fable。
- お客さん対応や、大量の仕分けのように、速さと安さが大事な作業は、Haiku 5.5。
- Mythosは、普通の人が選ぶものではありません。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、公式の文書を読んでまとめたものです。
- 性能の数字(ベンチマーク)は、Anthropicが自分で出したものです。第三者の確認は、読めていません。
- 2026年10月8日に、Haiku 5.5の記述を最新の公式情報に合わせて直しました。
- 2026年10月22日に公式資料を読み直し、Haiku 4.5の扱い、Opus 5.5の案内の言い回し、Mythosの使える人、Maxなどの使えるモデルの表示を直しました。新しいモデルの発表は、読んだ範囲では10月7日のHaiku 5.5が最後でした。
- 個人向けプランの日本円の金額、税の扱いは、確認できていません。ここの金額はすべて米ドルです。
- Mythosの使える人は、10月22日に読んだ資料では「審査を受けた組織」でそろっていますが、どの組織にいつ広がるかなど、最新の細かい条件は確認できていません。
- Team、Enterpriseの金額は、料金ページの1か所で読んだだけで、ほかのページでは照合できていません。
- Fable 5.1の個人プランでの使える量(クレジットの消費の仕方)は、確認できていません。
- モデルの名前、価格、プランの範囲は、変わることがあります。
出典
- Models overview(Claude Platform Docs、Anthropic、2026年10月22日確認)
- Pricing(Claude Platform Docs、Anthropic、2026年10月22日確認)
- Claude Mythos 5.1(Claude Platform Docs、Anthropic、2026年10月22日確認)
- Introducing Claude Fable 5.1 and Claude Mythos 5.1(Anthropic、2026年9月、2026年10月22日確認)
- Claude Fable 5 and Claude Mythos 5(Anthropic、2026年6月9日、2026年10月22日確認)
- Redeploying Claude Fable 5(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Claude Mythos(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Claude Fable(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Claude Opus(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Claude Sonnet(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Claude Haiku(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Plans & Pricing(Claude、Anthropic、2026年10月22日確認)
- Model deprecations(Claude Platform Docs、Anthropic、2026年10月22日確認)
- Choosing the right model(Claude Platform Docs、Anthropic、2026年10月22日確認)
- Anthropic News(Anthropic、2026年10月22日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
