3行でいうと
- 「標準で入っている」は、3つに分かれます。OSに最初から入っているもの、特定の機種だけで使えるもの、アカウントや設定や年齢の条件を満たした人だけに出るもの、です。公式ページの書き方も、この3つが混ざっています。
- WindowsとAppleは、機種の条件が表に出ています。Windowsは「Copilot+ PC」(NPU 40 TOPS以上、メモリ16GB、保存容量256GB)、Appleは対応するiPhone、iPad、Macの一覧です。Androidは、Geminiアプリの条件がメモリ2GB以上とAndroid 9以降と書かれており、メーカー独自のAI機能は機種で変わります。
- 日本の状況は、読めた範囲では、機能ごとにばらつきがあります。Appleの新しい音声アシスタントの日本語は「年内に対応予定」、Windowsは日本で使える機能の一覧がページに見当たらない、ChromeのGeminiは日本では18歳以上のみ、です。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、各社の公式ページを2026年10月22日に読んでまとめたものです。提供状況は日々変わるので、日付をつけて書きました。僕らの考えは「見立てです」と書いた部分に分けています。
先に結論
- Windows。 AIの機能は、すべてのパソコンで同じではありません。Copilot+ PCのページに載っているAI機能は、「Copilot+ PC」という条件を満たす機種が対象です。Copilotのアプリは、公式ページに「標準搭載」とは書かれておらず、タスクバーに出ていなければMicrosoft Storeから入れる、という案内でした。
- MacとiPhone。 Appleは同じ名前の「Apple Intelligence」を、対応する機種とOSで提供しています。日本語は、機能によって対応が違います。
- 使う人にできること。 「機種」「OSの版」「言語」「アカウントや年齢」「処理の場所」の5つを、自分の端末で順に確かめます。
前提:「標準」の3つの意味
- OSに最初から入っている。 買った状態か、OSの更新で、追加の操作なしに使えるものです。
- 機種に条件がある。 専用の演算のためのチップ(NPU)や、メモリの量などが、基準に達した機種だけで使えるものです。
- 人に条件がある。 サインイン、年齢、仕事用か個人用か、設定をオンにしたか、で使える人が決まるものです。
また、AIの処理が、端末の中で終わるのか(端末内処理、オンデバイスAI)、インターネットの先のサーバーで行われるのかでも、条件やプライバシーの話が変わります。
4つのOSを並べる
2026年10月22日に読んだ公式ページの内容です。変わることがあります。
| Windows | Mac・iPhone(iPad) | Android | |
|---|---|---|---|
| AIの名前 | Copilot(アプリ)、Windows 11のAI機能 | Apple Intelligence | Gemini(アプリ)、メーカー独自のAI(例:Galaxy AI) |
| 機種の条件 | Copilot+ PCのページに載る機能はCopilot+ PC向け。NPUは40 TOPS以上 | iPhone 16以降、15 Pro/Pro Max、iPhone Air。M1以降のMacなど | Geminiアプリは、メモリ2GB以上とAndroid 9以降。独自のAIは機種で異なる |
| 日本語 | Recallは日本語に対応。ほかは機能ごとで、日本向けの一覧はページに無い | 日本語を含む16言語。機能ごとに差があり、新しい音声アシスタントの日本語は年内に対応予定 | Geminiは日本語に対応。Galaxy AIは機能ごとに日本語を含む対応言語数が示されている(2026年7月時点の記載) |
| 費用 | Windows版Copilotは無料と記載。使用制限は変わりうる | 一部の機能は、あとで有料になるとの注記 | Galaxy AIの基本機能は無料。将来の拡張は有料の可能性 |
Windows
公式の「Copilot+ PC」のページによると、Copilot+ PCの条件のひとつは、毎秒40兆回以上の演算ができるNPUです。Microsoft Learnのリコールの説明にも、NPU 40 TOPS以上のほか、メモリ16GBと、保存容量256GB以上が条件として挙がっています。
Copilot+ PCのページには、機能の表があります。リコール(プレビュー)、Windowsスタジオ エフェクト、ライブ キャプション、フォトの画質向上は、端末の中で動き、インターネットは不要と書かれています。ペイントの画像生成などは、インターネット接続が必要です。
日本については、ページに販売店は書かれていますが、日本で使える機能の一覧は載っていません。Windows検索の改善は日本語を含む一部の言語向けに最適化されている、とあります。ペイントのコクリエーターとフォトのリスタイル イメージは、英語のテキストのプロンプト向けに最適化されていて、Microsoftアカウントとインターネット接続が必要、とも書かれています。
Copilot(アプリ)については、別の公式ページで確かめました。Windows版のCopilotは無料と書かれていますが、標準搭載とは明記されていません。タスクバーに出なければ、Microsoft Storeから入れられます。Microsoftアカウントは、Copilot全体では必要と書かれておらず、ペイントのImage Creatorでは必要です。
Mac、iPhone
AppleのサポートページによるとApple Intelligenceの対象は、iPhone 16以降、iPhone 15 Pro/Pro Max、iPhone Airのほか、M1以降のMac、iPadの一部です。対応するOSは、iOS 27、macOS 27などで、一部の機能はiOS 26、macOS Tahoe 26以降でも使えます。必要な空き容量は機種により最大14GBまたは8GBで、端末とSiriの言語を同じ対応言語にする必要があります。
日本語は、16言語のひとつです。サポートページでは、メッセージや電話のライブ翻訳、AirPodsのライブ翻訳、留守番電話の要約、メモの音声入力の要約などで、日本語が対象になっていました。一方、メールの提案など一部は英語のみです。日本向けのAppleのページには、新しい音声アシスタント(Siri AI)は英語が先で、日本語は「年内」に対応する予定とあり、日付は書かれていません。
処理の場所については、日本向けのAppleのページに、端末内の処理に加えて、より大きなサーバー側のモデルはPrivate Cloud Computeで動く、という説明があります。どの機能がどちらで処理されるかは、そのページでは示されていません。サーバー側のモデルに頼る機能には、1日の使用回数の上限があり、一部の機能はあとで有料になる、という注記もありました。
Android
AndroidのGeminiアプリは、Googleのヘルプによると、モバイルのアシスタントとしての機能を含むアプリです。日本はGoogle Playからダウンロードできる地域に入っています。メモリ2GB以上とAndroid 9以降が必要で、仕事用プロファイルでは使えません。13歳以上が対象です。それ以外の地域では、Googleアシスタント経由で、招待を待つ形だと説明されています。GeminiがGoogleアシスタントに代わる、とはそのページには書かれていませんでした。
メーカー独自のAIは、端末ごとに違います。Samsungの日本のページでは、Galaxy AIの基本機能は無料、将来の拡張機能には有料のものが含まれる可能性がある、とされています。日本語に対応する機能の言語数は、2026年7月時点の記載で、フォトアシストが41言語、通訳などが22言語です(文字起こしアシストの言語数は、読んだ要約では区別がつきませんでした)。Aシリーズなど対象外の機種もあり、機種、OS、地域、キャリアで使えるかが変わります。保存した画像には、AI生成を示す透かしが入る機能もあるとされています。
PixelのAI機能の機種ごとの条件と日本での提供は、読めたページに書かれておらず、確認できていません。
ブラウザー:ChromeのGemini
ChromeのGeminiは、日本が「18歳以上のユーザーのみ」の地域に入っている、とヘルプにあります。日本語に対応し、Windows、Mac、Chromebook Plusが対象です。Chromeを最新版にして、ログインする必要があり、シークレットモードでは使えません。仕事用や学校用のアカウントは、管理者が有効にする必要があります。提供は段階的で、まだ一部の人だけ、と書かれています。
現在開いているタブは、既定で共有されます。気になる人は、設定でオフにできます。
EdgeとSafariは、この記事では扱っていません。読んだページから、日本での提供状況や既定の状態を、僕らが確定できなかったためです。
使う前に確かめる5つのこと(見立てです)
ここからは、読んだ公式ページを整理した僕らの見立てです。各社の推奨ではありません。
- 機種。 Windowsなら「Copilot+ PC」か。iPhoneとMacは、対応機種の一覧にあるか。Androidは、メーカーの機能ごとの対応機種か。
- OSの版。 Appleは、機能によってiOS 26以降か27かが分かれます。更新しないと出ない機能があります。
- 言語。 日本語に対応しているかは、機能ごとに別々です。端末の言語を設定する必要があるものもあります。
- アカウントと年齢。 サインイン、年齢(Chromeの日本は18歳以上)、仕事用や学校用のアカウント(管理者の設定が要る)を確かめます。
- 処理の場所と設定。 端末の中で終わるのか、サーバーに送られるのかを、各社の説明で確かめます。Windowsのリコールは、保存が本人の同意(オプトイン)で、管理されたパソコンでは既定で無効です。
Windowsのリコール:条件と管理の細かい点
Microsoft Learnの説明(2025年12月10日更新と表示)を読みました。
- 条件:Copilot+ PC、Secured-core、NPU 40 TOPS以上、メモリ16GB、論理プロセッサ8個、保存容量256GB以上。有効にするには空き50GB以上が必要で、空きが25GB未満になると保存が一時停止します。デバイス暗号化かBitLocker、Windows Helloの強化サインインも要ります。
- 日本語を含む6言語(英語、簡体字中国語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語)に対応と書かれています。
- スナップショットは端末の中だけに、常に暗号化して保存され、AIの処理も端末の中で行われます。Microsoftには送られない、とあります。機密情報のフィルターは、既定でオンです。
- 管理対象の端末では、既定で無効かつ削除済みです。管理者がポリシーで許可しない限り、利用者は自分では有効にできません。非管理のパソコンでは使えますが、保存を始めるには本人の同意が必要です。
気をつけること
- この記事では、これらの機能を確かめていません。この記事は、公式ページを2026年10月22日に読んだ内容です。各社のページは頻繁に更新されます。
- 読んだページは、要約の形で返ってきました。原文のままの引用はせず、言い換えています。Googleのヘルプには、一部がAI翻訳で、誤りを含むことがあるという注記がありました。
- Microsoftの「Windows 11のAI機能」「リコール」などのサポートページは、10月16日の時点で取得できず、読めていません(10月22日には試していません)。Copilot+ PCのページと、Microsoft Learnの説明で補いました。日本で使えるWindowsのAI機能の一覧は、確認できていません。
- AppleのページはAI機能の日本語対応の書き方が、ページごとに違いました。サポートページは日本語の対象機能を挙げ、日本向けの製品ページは新しい音声アシスタントの日本語を「年内」としています。どちらが新しいかは、判断していません。
- Pixelの機能の機種別の条件と、Samsung以外のメーカーの標準搭載の状況は、確認できていません。
- 職場のパソコンやスマホは、管理者の設定で、ここに書いた機能が無効になっている場合があります。会社の資料や個人情報を入れる前に、所属先の決まりを確かめてください。
出典
- Apple Intelligence(次世代)の対応機種・言語・地域(Apple サポート、2026年9月15日公開、10月22日確認)
- Apple Intelligence(Apple 日本、10月22日確認)
- Copilot+ PC(Microsoft 日本、10月22日確認)
- WindowsのCopilotとAI機能(Microsoft 日本、10月22日確認)
- Manage Recall(Microsoft Learn、2025年12月10日更新と表示、10月22日確認)
- AndroidでGeminiアプリを使う(Gemini ヘルプ、10月22日確認)
- ChromeのGemini(Google Chrome ヘルプ、10月22日確認)
- Galaxy AI(Samsung 日本、2026年7月時点の記載、10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:日本語対応の言語数は、フォトアシストが41言語、通訳や文字起こしアシストが22言語 → いま:通訳などが22言語。文字起こしアシストの言語数は、読んだ要約では区別がつかなかった
- 前:Microsoftのサポートページは取得できず読めていない → いま:10月16日の時点で読めず、10月22日には試していない、と日付をはっきり書いた
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
