3行でいうと

  • Projectsは、関連するチャット、ファイル、指示をまとめる箱です。メモリの扱いを「標準」か「このプロジェクトだけ」から選べます。
  • カスタムGPTは退役予定です。公式ヘルプのFAQには、すべてのプランで2026年12月11日に退役予定と書かれています。移行先はプラグイン(スキルとアプリをまとめたもの)です。
  • アプリ、プラグイン、スキルは、外のサービスにつなぐ入口です。許可の設定は「ChatGPTが実行前に聞くかどうか」を決めるだけで、アプリに新しい権限を与えるものではない、と公式は書いています。
  • スケジュールされたタスクは、アクティブな数がプランごとに決まっています(FreeとGoが3、Plusが5、BusinessとEduが10、ProとEnterpriseが15)。
  • 「ChatGPT agent」は公式ヘルプで「提供終了」とされ、案内はWorkに移っています。

この記事は、公式ドキュメントを2026年10月22日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はChatGPTを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しただけで、動作確認はしていません。公式の文章は要約の形で取得したため、引用は最小限にして言い換えています。

先に結論

前提:用語をそろえる

拡張のどれを使うか

仕組み 何をするか(公式の説明の要約) 使えるプラン(公式ヘルプの記載) 区別
Projects チャット、ファイル、指示をまとめる 条件を満たすすべてのプラン 一般提供
カスタムGPT 指示、ファイル、機能を持つ専用ChatGPT 誰でも使える。作成や編集は制限あり 退役予定
アプリ(Apps) 外のサービスの情報を会話で使う。対応する書き込みもある プラン、地域、ワークスペース、役割で変わる 一部の機能は別途記載
プラグイン スキルとアプリをまとめたもの ディレクトリは全プラン。個々のプラグインの利用はプラン等で変わる 一部は「Beta」表示のものあり(Business向けリリースノート)
スキル 再利用できる手順 Business、Enterprise、Healthcare、Edu 一般提供と読める記載(Betaの記載は見つからず)
カスタムMCP(開発者モード) 自作・社内のMCPサーバーにつなぐ Business、Enterprise、Edu。ProはRead系のみ 公式が「beta」と書く
スケジュールされたタスク 一度きり、繰り返し、監視、イベント起動 Free、Go、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduなど ベータの記載は見つからず
ChatGPT agent ブラウザ操作などを任せる ヘルプが「提供終了」と記載 提供終了
Work 長い複数手順の作業と成果物 プランごとの一覧は読めていない 提供時期でプラン・地域が変わる
Codex ソフトウェア開発や技術作業 Free、Goにも含まれる(クラウドは別) 提供時期で変わる
dot 常時動くエージェント Pro(一部地域除く)、Business Premium Enterpriseは「Beta」、一部機能は「limited beta」

Projects:関連する会話を1か所にまとめる

公式ヘルプ「Projects in ChatGPT」によると、Projectsは関連するチャット、ファイル、指示をまとめ、ChatGPTがその文脈を使えるようにする仕組みです。条件を満たすプランなら追加料金はなく、使用量は通常のチャットと同じ扱いです。

作り方。 サイドバーの「New project」で、名前、アイコン、色を決めます。ファイルのアップロード、テキストの貼り付け、Slackチャンネルや Google Drive のファイル・フォルダのリンクを、情報源に追加できます。

ファイルの上限。 作れるプロジェクトの数は無制限です。同時にアップロードできるのは10ファイルまでです。1プロジェクトあたりは、Freeが5、GoとPlusが25、Edu、Pro、Business、Enterpriseが40です。

指示。 「Project settings」で書きます。そのプロジェクトの中だけで有効で、グローバルのカスタム指示より優先される、と書かれています。

メモリの2つのモード。 ここは勘違いが出やすい点です。

モード 公式の説明
Default memory 保存されたメモリを参照する。同じプロジェクト内の他の会話を参照できる。EnterpriseとEduは、プロジェクトの外の会話とは参照し合わない。他のプラン(Business含む)は、プロジェクト外の会話を参照できる(相手がproject-onlyなら不可)
Project-only memory 保存されたメモリを参照しない。同じプロジェクト内の会話だけを参照する。ChatGPT Workはこのプロジェクトでは使えない

共有されたプロジェクトは、常にproject-onlyで、メンバー個人のメモリや指示にはアクセスしません。設定の反映には数時間かかることがあります。2026年8月14日のリリースノートによると、共有していない既存のプロジェクトでも、標準とproject-onlyを切り替えられるようになりました。

共有。 編集権限(指示やファイルを変え、人を招待できる)とチャット権限(見て会話できるが招待はできない)があります。個人は、リンクを「Only those invited」か「Anyone with a link」にできます。共同作業者の上限は、Proが100人、PlusとGoが10人、Freeが5人です。Business、Enterprise、Eduのワークスペースのプロジェクトは、100人と40ファイルまでです。リアルタイムの同時編集はできない、と書かれています。

削除。 「Delete project」を選ぶと、そのプロジェクトだけにあるチャット、指示、ファイルが完全に消え、元に戻せません。消えた内容は30日以内にOpenAIのシステムから削除されます(法的な保持が必要な場合を除く)。Libraryに別に保存したファイルは消えません。

その他。 GPTで作ったチャットはプロジェクトに移せません。一時チャットは追加できません。個人アカウントで、共有プロジェクトのデータは、オーナーと全員が「Improve the model for everyone」をオンにしている場合に限り、モデル改善に使われうる、と書かれています。2026年9月29日のリリースノートには、「Space」がLibraryに代わって導入されるアカウントがあり、既存のProjectsは別に残る、とあります。Spaceの説明ページは、読めていません。

カスタムGPT:退役予定と、プラグインへの移行

公式ヘルプ「GPTs in ChatGPT」によると、GPTは、指示、会話の開始例、Knowledge(参考ファイル)、機能、Apps、Actions(自分で定義した外部API)を組み合わせた、専用のChatGPTです。注意点は次のとおりです。

退役の予定。 「Custom GPT retirement and migration FAQ」の記載です(日付は予定で、変更されることがあります)。

移行のしかた。 「My GPTs」で、使えるアカウントでは「Migrate to plugin」を選びます。最新の公開版が移行され、下書きは移りません。指示はスキルに、接続したアプリはアプリに、Knowledgeファイルは参考ファイルになります。選んでいたモデルは引き継がれません。プラグインは非公開で始まり、共有設定や既存ユーザーのアクセスも移りません。

Actionsは移りません。 Actionsに頼る機能は、代わりを用意するまで、プラグインでは動きません。代わりにカスタムMCPサーバーが必要になることがあり、元のActionsと同じ機能になるとは限らないので、切り替え前に試すよう書かれています。

他人のGPTを使っているだけの人は 移行する必要はなく、使う許可があっても移行の権限はありません。切り替える前に、代わりのプラグインにアクセスできるかを確かめます。

公式ページ同士の食い違いがあります。GPTsのヘルプは、移行の体験の目標を2026年9月17日としているのに対し、FAQのEnterpriseの節目では9月22日が目標とされています。Business向けのリリースノート(2026年9月11日)には、具体的な退役日は書かれていませんでした。

アプリ、プラグイン、スキル:外のサービスにつなぐ

アプリ(Apps)

公式ヘルプ「Apps in ChatGPT」によると、アプリは、Google DriveやSlackのような使い慣れたサービスとChatGPTをつなぎます。地図やカードのような画面を出したり、作成・更新といった書き込みの動作を行うものもあります。

つなぎ方。 「Apps」または「Plugins」でアプリを選び、「Install plugin」と「Connect」を押し、データにアクセスできるアカウントでサインインして、求められる権限を確認します。使うときは、@で呼ぶか、「+」から選びます。

許可の設定(公式の4段階)。

設定 意味(Always ask と Allow read actions は公式に説明がなく、名前からの言い換え)
Always ask 毎回聞く
Allow read actions 読み取りは聞かずに許可
Allow low-risk actions 他の設定がなければ、これが既定
Allow all actions 一部の対象のアプリ・アカウントだけ。アカウント全体やワークスペース全体の選択肢には出ない

公式は、この設定は、ChatGPTが実行前に聞くタイミングを決めるだけで、アプリに新しいアクセスを与えるものではない、と書いています。権限をなくすには、アプリの接続を解除するか、管理者が無効にします。「Allow all actions」は、追加の確認なしに動作が実行されうるので、リスクが上がる、とも書かれています。承認する前に依頼の内容を確認するよう書かれています。

データの扱い。 アプリは、会話の文脈、メモリ(アプリや情報源が制限しない限り)、IPアドレスや端末などの基本的な情報を使うことがあります。Business、Enterprise、Eduは、アプリで得た情報を既定ではモデルの学習に使いません。Free、Plus、Go、Proは、「Improve the model for everyone」がオンだと、使われうる、とあります。

複数アカウント。 「Settings > Plugins」で「Connect another account」を選びます。一部のアプリだけが対応します。切断しても、既存の会話や保存済みのメモリは自動では消えません(見直しは別にします)。会社の許可は、ChatGPTの管理者とは別の管理者が必要なことがあります。

管理者の制御。 Businessでは多くのアプリが既定で有効、Enterprise・Eduの新しいワークスペースは、選ばれたアプリが有効です。管理者は、無効にできます。会話はCompliance APIで見られます。

プラグイン

公式ヘルプ「Plugins in ChatGPT」の要点です。

スキル

公式ヘルプ「Skills in ChatGPT」によると、スキルは再利用できる共有可能な手順で、入れておけばChatGPTが役立つときに自動で使います。Business、Enterprise、Healthcare、Eduの対象ユーザー向けです。最初から「skill-creator」が1つ入っています。作り方は、チャットで作る、エディタで作る、パソコンからアップロードする、共有されたものをインストールする、の4つです。

セキュリティ。 アップロードされたスキルは、使えるようになる前にスキャンされ、「Needs Review」(追加情報の確認が必要)や「Blocked」(使用不可)になりえます。公式は、このスキャンは自分での確認の代わりにはならない、と書いています。SKILL.mdなど具体的なファイル構成は、読んだ範囲では書かれていませんでした。

自作のMCPサーバーにつなぐ(開発者向け)

公式ヘルプ「Developer mode and MCP apps in ChatGPT」によると、「Full MCP(書き込みを含む)」のサポートは、betaとして展開中で、機能、画面、権限が変わることがある、と注意されています。

プラン 公式の記載
Business Web版でアプリと開発者モード。有効にして公開できるのは管理者とオーナーだけ
Enterprise、Edu 同様。さらに役割ベースのアクセス制御で開発者に権限を与えられる
Pro Apps SDKでアプリを作れ、読み取り・取得のMCPサーバーにつなげる。書き込みを含むFull MCPは対象外

開発者向けドキュメント(developers.openai.com)の「Add custom MCP server」は、より新しい手順を載せています。「Plugins」の「+」から「Add custom MCP server」を選び、サーバーURLを入れて認証を設定し、リスクの警告を確認して「Create as a plugin」を選びます。SSEとストリーミングHTTPに対応し、search と fetch のツールは不要です。書き込みの動作は既定で確認が必要で、readOnlyHint の注釈がないツールは書き込みとして扱われます。ツールの確認で「覚える」を選ぶと、その会話の間だけ有効です。2つのページは手順の呼び方が違うので、画面の表示と合わせて確認してください。

スケジュールされたタスク

公式ヘルプ「Scheduled tasks in ChatGPT」によると、一度きり、繰り返し、変化の監視、対応するアプリのイベントへの反応ができます。「Scheduled」ページで作り、見直し、管理し、共有します。

同時に動かせる数(アクティブなタスク)。 Free、Goが3、Plusが5、BusinessとEduが10、ProとEnterpriseが15です。上限に当たったら、一時停止か削除が必要です。

頻度。 Freeは、一度きり、または1日1回までの繰り返し(朝、昼、夜のような幅のある時間帯)です。有料プランは、最短で毎時の繰り返しと、時刻の指定ができます。

イベント起動(Webhook)。 Work で作り、Gmail(新着メール)、Slack(新しいチャンネルメッセージ。各チャンネルに@ChatGPTを追加)、GitHub(承認したリポジトリのプルリクエスト)に反応します。Free、Goでは使えません。2026年8月25日のリリースノートは、PlusとProのユーザーがWorkでGmailなどに反応させられると書いています。ヘルプ本体は、Plus、Pro、Business、Enterprise、Edu、Healthcareを対象としています。実行は全体で毎時30回、1日720回までです。Enterprise、Edu、Healthcareは、管理者が「Allow event-triggered scheduled tasks」を有効にする必要があります。

注意点(公式の記載)。 - 承認が必要な動作は、タスクを一時停止させます。 - プロジェクトの中で作ったタスクは、そのプロジェクトのアップロードファイルにアクセスできません。 - 音声チャットとGPTsは対応していません。 - 共有リンクには、タイトル、指示、スケジュール、タイムゾーンのスナップショットが入り、リンクを知っている人は指示の全文を読めます。機密を書かないよう注意されています。受け取った人は、自分のアカウントとアプリの権限で別のコピーを作ります。 - Healthcareでは、イベント起動のタスクは既定でオフで、Business Associate Agreementの対象外です。保護された健康情報に使わないよう書かれています。 - 金融口座をつなぐと、自分で作っていない「Weekly finances update」のタスクが作られることがあります。

エージェント機能:agent、Work、Codex、dot

ChatGPT agent(提供終了とされている)

公式ヘルプ「ChatGPT agent」は、冒頭で「ChatGPT agent is no longer available」と書き、長い複数手順の作業と成果物にはChatGPT Work、ブラウザ作業には「Using cloud browser in ChatGPT」を案内しています。ただし同じページのプラン別の節には、いまも使えるような記載(Plusが月40通、Proが月400通など)が残っていて、ページ内で食い違っています。そのため、数字は参考にとどめます。安全面の記載(今後の機能にも通じる考え方)は次のとおりです。

Work と Codex

公式ヘルプ「ChatGPT Work and Codex」によると、Workは「長い複数手順の作業と成果物」のためのエージェントで、文書、スプレッドシート、プレゼン、レポート、Sitesを作れます。Codexはソフトウェア開発向けです。

dot(常時動くエージェント)

公式ヘルプ「Getting started with your dot」によると、dotは、与えた目標に向けて会話の合間にも進める、常時動くエージェントです。GPT-6 Astra で動き、専用のクラウドコンピューターを持ちます。

僕らの見立て:足す前に自分に聞くこと

ここからは僕らの見立てです。公式の記載から組み立てたもので、公式の推奨そのものではありません。

  1. それは「読む」だけか、「書く」ところまでか。 アプリの許可設定は、読み取りと書き込みで性質が変わります。最初は、聞かれる設定に近いほうで始めるのが安全に思えます。
  2. 共有する前に、指示の中身を読み返す。 スケジュールされたタスクの共有リンクは、指示の全文が見えます。
  3. GPTを使っているなら、退役日から逆算する。 作成者は、2026年12月11日の予定までに、プラグインへの移行の可否と、Actionsの代わりを確かめます。
  4. 画面の表示を正にする。 提供プランや地域は、ロールアウトで変わるため、ヘルプとの食い違いが起きます。

気をつけること

出典