3行でいうと
- ルールの置き場所は4種類です。プロジェクトの
.cursor/rules(.mdcファイル)、設定のいらないAGENTS.md、自分用のUser Rules、チーム用のTeam Rules(TeamとEnterpriseのプランのみ)。優先順位は Team Rules、Project Rules、User Rules の順で、公式は、ぶつかったら前のほうが勝つと書いています。 .mdcファイルは、先頭の設定(description、globs、alwaysApply)の組み合わせで、「常時」「ファイルの種類で自動添付」「AIが説明を見て判断」「手動で名指し」の4通りに動きます。拡張子が.mdだけのファイルは、設定がないので無視されます。- ルールは「お願い」の文章で、AIが従うことを保証する仕組みではありません。公式も、ルールを強制する場合でも、AIへの指示を唯一のセキュリティ対策にしないよう書いています。秘密の情報はルールに書かないでください。
- 公式の勧めは「小さく始める」です。同じ間違いをエージェントが繰り返したときにルールを足し、1つは500行未満にして、gitに入れてチームで共有します。
- 「メモリ」は、ルールとは別の仕組みです。エディタのMemoriesは、2025年6月のCursor 1.0でベータとして始まったと公式の更新履歴にありますが、今のエディタでの扱いは、読んだ範囲では確認できていません。
この記事は、公式のドキュメント、ヘルプ、更新履歴、公式ブログを2026年10月24日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCursorを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。ファイル名、設定の名前、メニュー名、コマンドは、公式に書かれているとおりに写したもので、動作確認はしていません。公式の文章は要約の形で取得したため、引用は少数にとどめ、ほとんどは言い換えています。バージョンや画面の名前は、更新で変わることがあります。
先に結論
- まず1本、プロジェクトの「常時」ルールか
AGENTS.mdを書く。 内容は、動かすコマンド、守るスタイル、見本にしてほしいファイルの場所くらいで足ります。長い説明は要りません。 - 「このファイルを触るときだけ」は、
globsを使った.mdc。 公式の例では、src/components/**/*.tsxのような書き方で、一致するファイルが文脈にあるときだけ付きます。 - 自分の好みはUser Rules、組織の決まりはTeam Rules。 ただし、User RulesはAgent(チャット)にだけ使われます。ほかのAI機能には効きません。
- ルールを書いても効かないときは、まず種類と書き方を疑う。 公式のヘルプに、確認の順番が載っています(この記事の「うまくいかないとき」)。
- メモリは、読んだ範囲でははっきりしない部分が多い。 確実に残したいことは、メモリに頼らず、ルールのファイルに書いてgitに入れるほうが、公式の記載とは合っています(この点は僕らの見立てです)。
前提:用語をそろえる
| 言葉 | この記事での意味 | 確かさ |
|---|---|---|
| Rules | エージェントに「いつも守ってほしいこと」を書いておく仕組み。適用されるときは、モデルに渡す文脈の先頭に入る、と公式にある | 文書に書かれている |
| Project Rules | プロジェクトの .cursor/rules に置く .mdc ファイル。gitで管理できる |
文書に書かれている |
| User Rules | 自分の全プロジェクトに効く好み。Agent(Chat)で使われる | 文書に書かれている |
| Team Rules | 組織の管理者がダッシュボードで作る決まり。TeamとEnterpriseのプラン | 文書に書かれている |
| AGENTS.md | 設定項目のない、ただのMarkdownの指示ファイル。ルートかサブフォルダに置く | 文書に書かれている |
| frontmatter(フロントマター) | .mdc ファイルの先頭に --- で囲んで書く設定欄 |
文書に書かれている |
| glob(グロブ) | src/**/*.tsx のような、ファイルの名前の型を表す書き方 |
文書に書かれている |
| メモリ | 会話を超えて覚えておく仕組み。エディタのMemories(ベータと書かれた時期がある)と、Automations(定期的に動くクラウドのエージェント)のメモリがある | 文書に書かれている(状況は後述) |
置き場所と種類の一覧
公式のRulesのページとヘルプを合わせた表です(確認日10月24日)。
| 種類 | 置き場所 | 範囲 | 同期と共有 | 確かさ |
|---|---|---|---|---|
| Project Rules | .cursor/rules/(.mdc) |
そのプロジェクト | gitで共有できる | 文書に書かれている |
| AGENTS.md | プロジェクトのルート、またはサブフォルダ | そのフォルダ以下 | gitで共有できる | 文書に書かれている |
| CLAUDE.md | AGENTS.mdと同じ読み方(ヘルプの記載) | 同上 | gitで共有できる | 文書に書かれている |
| User Rules(Customize > Rules) | アカウントに保存 | 自分の全プロジェクト | ヘルプによると、パソコンをまたいで同期される | 文書に書かれている |
~/.cursor/rules(Windowsは %USERPROFILE%\.cursor\rules) |
自分のパソコンのホームフォルダ | 自分の全プロジェクト | そのパソコンの中だけで、同期されない(ヘルプ) | 文書に書かれている |
| Team Rules | Cursorのサーバー(ダッシュボードで管理) | チームの全プロジェクト | 管理者が配る | 文書に書かれている |
補足です。
- ホームフォルダの
~/.cursor/rulesは、更新履歴の2.1(2025年11月21日)に、文脈に含まれるようになったと書かれています。ヘルプの記載とあわせると、「自分のパソコンだけで使うルール」の置き場所です。 - ヘルプには、User RulesとTeam Rulesは、プロファイルの書き出しに含まれない、とあります。パソコンを移すとき、プロファイルを書き出すだけでは、この2つは持っていけない、という意味に読めます(これは僕らの読みです)。
.cursorrules(プロジェクトのルートに置く古い形式)は、ヘルプが「レガシーで、いずれ非推奨になる」と書いています。非推奨にする日付は、読んだ範囲では見つかりませんでした。移行の手順は、後の「古い.cursorrulesがあるとき」にまとめます。
Project Rules(.mdc)の書き方
置き方とfrontmatter
ルールは、.cursor/rules の下に、拡張子 .mdc で置きます。サブフォルダで整理できます。公式の例は次のとおりです。
.cursor/rules/
react-patterns.mdc # Recognized as a project rule
api-guidelines.md # Ignored (wrong extension)
frontend/ # Organize rules in folders
components.mdc
ヘルプは、フォルダを増やさずに平らに置くことを勧めています(入れ子も動くとも書かれています)。また、同じ名前のファイルが別のフォルダにあっても、ルールは完全なパスで区別されるので、条件に合えば両方が適用される、とあります。意図せず同じ内容が二重に入らないよう、名前は分けたほうがよい、というのは僕らの見立てです。
先頭には、--- で囲んだ設定を書きます。項目は3つです。
description:エージェントが、このルールを取り込むかどうかを判断するための説明。globs:ルールを当てるファイルの型。複数ならカンマで区切る。alwaysApply:trueなら毎回のチャットに入る。このときglobsとdescriptionは無視される。
4通りの動き方
エディタの種類のドロップダウンで切り替えると、上の項目が変わります。公式は、次の4つを挙げています。
| 動き方 | 起きること | 設定の組み合わせ |
|---|---|---|
| Always Apply | 毎回のチャットに入る | alwaysApply: true(ほかは無視される) |
| Apply to Specific Files | 一致するファイルが文脈にあるとき、自動で付く | alwaysApply: false と globs |
| Apply Intelligently | エージェントが説明を読んで、関係あると思ったときに取り込む | alwaysApply: false と description(globs なし) |
| Apply Manually | チャットで @my-rule のように名指ししたときだけ |
alwaysApply: false(description も globs もなし) |
よくある失敗として、公式のFAQには、Apply Intelligently は説明が必須で、Apply to Specific Files はパターンが合っている必要がある、とあります。
公式の例(そのまま写したもの)
常に入れるルールです。
---
alwaysApply: true
---
- All source files must include the company copyright header
- When you are unsure about implementation details, read the relevant
source files before proposing changes
- Never modify generated files in the `dist/` or `build/` directories
ファイルの型で自動的に付くルールです。
---
globs: src/components/**/*.tsx
alwaysApply: false
---
- Use named exports, not default exports
- Co-locate styles in a module CSS file next to the component
- Keep components under 200 lines. Extract subcomponents into the same
directory when a file grows beyond that
- Prefer composition over prop drilling. Pass children or render props
instead of threading data through multiple layers
エージェントに判断させるルールです。
---
description: RPC service conventions and patterns for the backend
alwaysApply: false
---
- Define each service in its own file under `src/services/`
- Always validate inputs at the service boundary before passing data
to internal functions
- Return structured error objects with a `code` and `message` field,
never throw raw strings
- Read `@service-template.ts` for the standard boilerplate before
creating a new service
名指しのときだけ使うルールです。
---
alwaysApply: false
---
- Every database migration must have both `up` and `down` functions
so it can be fully reversed
- Never alter a column type in-place. Add a new column, backfill,
then drop the old one in a separate migration
- Read `@migration-template.sql` for the expected file structure
before writing a migration
globの書き方
公式の表から、初心者がよく使うものを選びました。
| パターン | 一致するもの |
|---|---|
*.ts |
ルートにある .ts ファイル |
**/*.ts |
どのフォルダの下の .ts ファイルも |
src/** |
src/ の下のすべてのファイル |
src/**/*.tsx |
src/ の下のすべての .tsx ファイル |
docs/**/*.md, docs/**/*.mdx |
docs/ の下の .md と .mdx(カンマ区切りで複数) |
tailwind.config.* |
拡張子が何でも tailwind.config |
ファイルを参照するとき
ルールの中で @service-template.ts のようにファイル名を書いても、そのファイルの中身がルールに貼り付けられるわけではありません。エージェントが、必要になったときに、道具で読みに行きます。公式は、これはエディタでも、CLIでも、Cloud Agentsでも同じ、と書いています。つまり、毎回必ず文脈に入れたいことは、ルールの本文に直接書く必要があります。
AGENTS.mdとCLAUDE.md
AGENTS.md は、メタデータのない、ただのMarkdownです。プロジェクトのルートに置くと、Cursorが拾います。公式の例は次のとおりです。
# Project Instructions
## Code Style
- Use TypeScript for all new files
- Prefer functional components in React
- Use snake_case for database columns
## Architecture
- Follow the repository pattern
- Keep business logic in service layers
サブフォルダにも置けます。サブフォルダの AGENTS.md は、そのフォルダかその下のファイルを扱うときに自動で適用され、親フォルダの指示と合わさり、より細かい側が優先されます。公式の構成例は次のとおりです。
project/
AGENTS.md # Global instructions
frontend/
AGENTS.md # Frontend-specific instructions
components/
AGENTS.md # Component-specific instructions
backend/
AGENTS.md # Backend-specific instructions
ヘルプには、条件つきで適用させたいなら .cursor/rules を使うように、とあります。AGENTS.md には globs や alwaysApply の設定欄がないからです。
CLAUDE.mdの扱い。 ヘルプによると、CLAUDE.md も AGENTS.md と同じように読まれます。そして、CLAUDE.md は alwaysApply の設定に関係なく、毎回の会話に適用される、とあります。CLIについては、公式の「CLI Capabilities」に、プロジェクトのルートの AGENTS.md と CLAUDE.md があれば読む、と書かれています。
どちらを選ぶか(僕らの見立てです)。 条件分けが要らず、できるだけ簡単にしたいなら AGENTS.md。ファイルの型で出し分けたい、または説明文でエージェントに判断させたいなら .mdc。公式がこの選び方を書いているのは、上のヘルプの1文(条件つきなら .cursor/rules)だけです。AGENTS.md と .cursor/rules の内容がぶつかったとき、どちらが勝つのかは、読んだ範囲では見つかりませんでした。ぶつからないように、同じことを両方に書かない、のが安全です。
User Rulesと、チームのTeam Rules
User Rules
Customize を開いて Rules に、自分の好みを書きます。公式の例は、「簡潔に答えて。余計な繰り返しや前置きは避けて」という趣旨の1文です。使われるのはAgent(Chat)だけで、インライン編集(Cmd/Ctrl+K)には使われません。ヘルプによると、アカウントに保存されて、パソコンをまたいで同期されます。
Team Rules
TeamとEnterpriseのプランで使えます。管理者が、ダッシュボードの cursor.com/dashboard/team-content で作ります。
- Enable this rule immediately。 チェックすると、作った時点で有効になります。外すと下書きとして保存されます。
- Enforce this rule。 有効にすると、チーム全員に必須になり、メンバーが Customize で無効にできなくなります。外しておくと、メンバーは Customize の Team Rules からオフにできます(ヘルプには、強制しないルールは、初期状態では有効で、メンバーが無効にできる、とあります。Rulesのドキュメントにも、強制しないルールはメンバーがオフにできる、とあります)。
- 書き方。 自由な文章で、フォルダ構造はありません。
globsは使えます。globsのないルールは、すべての会話に適用されます。 - 範囲。 チームの全部のリポジトリ、全部のプロジェクトで、Agent(Chat)に適用されます。
- 注意。 公式は、強制されたルールはコンプライアンスの流れを支えられるが、AIへの指示だけをセキュリティ対策にしてはいけない、と書いています。
更新履歴には、1.7(2025年9月29日)で、チームが共有のグローバルルールをダッシュボードから決められるようになり、2.0(2025年10月29日)でTeam Commands(チーム用のコマンド)も加わった、とあります。
優先順位:ぶつかったらどちらが勝つか
公式の順番は、Team Rules、Project Rules、User Rules です。適用されるルールはすべて合わされ、指示がぶつかったときは、前の側が勝つ、と書かれています。
| 組み合わせ | 公式の記載 | 確かさ |
|---|---|---|
| Team と Project と User | Team、Project、User の順に勝つ | 文書に書かれている |
親フォルダと子フォルダの AGENTS.md |
合わさり、より細かい(子)側が優先 | 文書に書かれている |
AGENTS.md と .cursor/rules |
読んだ範囲では見つからなかった | 書かれていない |
CLAUDE.md と AGENTS.md |
読んだ範囲では見つからなかった | 書かれていない |
同じ階層の、複数の .mdc |
条件に合えば、すべて適用される(ヘルプ)。どれが勝つかは読んだ範囲では見つからなかった | 一部だけ書かれている |
~/.cursor/rules と User Rules |
読んだ範囲では見つからなかった | 書かれていない |
見立てです。「ぶつかったら勝つ側が決まっている」とはいえ、そもそもぶつからないように書くのが、一番確実です。たとえば、チームの決まりはTeam Rulesかプロジェクトのルール、自分の口調や言語の好みはUser Rules、と役割を分けておきます。
ルールを作る方法
公式に書かれている作り方は、次のとおりです。
| 方法 | 手順 | どこに書かれているか |
|---|---|---|
| チャットで頼む | Agentに /create-rule と入力して、ルールの内容を説明する。frontmatterを作って .cursor/rules に保存する |
Rulesのドキュメント |
| Customizeから | サイドバーの Customize で Rules を開き、Add Rule を押す。.cursor/rules にファイルができる。一覧で、すべてのルールとその状態が見られる |
Rulesのドキュメント |
| コマンドパレットから | Cmd/Ctrl + Shift + P で「New Cursor Rule」を選び、名前、本文、種類を決めて保存する。.cursor/rules/ に保存される |
ヘルプ |
| 手で書く | .cursor/rules に .mdc を置く(frontmatterを書く) |
Rulesのドキュメント |
| ターミナル(CLI)から | 更新履歴(2026年1月8日)には /rules コマンドで、ルールを作ったり、編集したりできる、と書かれている |
更新履歴 |
最後のCLIの /rules は、注意が要ります。更新履歴にはそう書かれていますが、2026年10月24日に読んだCLIの「Slash commands」のリファレンスのページには、/rules が載っていませんでした。いまのCLIで使えるかどうかは、確認できていません。
古い .cursorrules があるとき
ヘルプに載っている移行の手順です。
- 「New Cursor Rule」で、新しいルールを作る。
.cursorrulesの内容を、新しいルールに写す。- 種類を Always Apply にする(古い動きと同じになる、と書かれています)。
- プロジェクトのルートから
.cursorrulesを消す。
メモリは、ルールとは別のもの
「メモリ」という言葉は、公式の資料のなかで、2つの場面に出てきます。どちらも、ルールのように「自分で書くファイル」ではない点が違います。
エディタのMemories(2025年6月)。 更新履歴の1.0(2025年6月4日)に、Memoriesをベータの機能として出す、と書かれています。有効にする場所は、Settings の Rules。メモリはプロジェクトごとに、個人の単位で保存され、Settingsから管理できる、と書かれています(チームで共有されるかどうかには触れていません)。ここまでは更新履歴の記載です。そのあと、いまのエディタで、Memoriesがどうなっているか(設定の場所、名前、仕組み)は、確認できていません。いまのRulesのドキュメントとヘルプは、どちらもメモリに触れていないので、ルールのように、ここを頼りにして仕組みを組むのは避けたほうがよい、というのが僕らの見立てです。
Automationsのメモリ(いまの公式ドキュメント)。 Automationsは、クラウドで定期的、または出来事をきっかけに動くエージェントです(前のガイド04を参照)。そのページには、メモリは、初期設定で有効(無効にもできる)で、同じAutomationの、実行をまたいでメモを読み書きするために使われる、と書かれています。名前は、既定では MEMORIES.md で、エージェントの作業用のファイルの外に保存され、ツールの設定画面から見たり、編集したり、削除したりできます。エージェント自身が、古いメモリのファイルを、実行中に消すこともあります。
公式の警告は具体的です。信頼できない入力を扱うAutomationでは、メモリに気をつけて使うこと。入力によって、誤解させる内容や悪意のある内容がメモリに書かれ、次の実行に影響しうる、とあります。
つまり、Automationsのメモリは「放っておいても勝手に増える」ものです。ルールのように、中身を人が書いて、gitで見直せるものとは違います。最初は、読んだ内容を確かめるか、無効にしてから使うのも一案です(これは僕らの見立てです)。
なお、Rulesの公式のページには、LLMは会話をまたいで記憶を持たないので、ルールがプロンプトの水準で、持続する文脈を与える、という趣旨の説明があります。「記憶」の役目を、ルールが担っているということです。
ルール、コマンド、スキルの使い分け
3つとも、エージェントに読ませる文章ですが、働き方が違います。ここは公式の記載の整理です。
| 仕組み | 置き場所 | 働き方 | 確かさ |
|---|---|---|---|
| Rules | .cursor/rules、AGENTS.md |
毎回入る、またはファイルの型や説明で入る | 文書に書かれている |
| Commands | .cursor/commands/[command].md |
チャットで / を打って選ぶ、再利用する指示 |
更新履歴(1.6、2025年9月12日)に書かれている |
| Skills | .agents/skills/ や .cursor/skills/ の SKILL.md |
エージェントが必要と判断したときだけ読み込む。/ で名指しもできる |
文書に書かれている |
公式ブログ(2026年1月9日)は、ルールは「毎回入る」もので、スキルは必要なときに動的に読み込まれるので、文脈の窓がすっきり保てる、と説明しています。コマンドは、「繰り返したい手順が固まってから」足すよう勧めています。
Skillsの置き場所と書き方は前のガイド04で扱いました。ここでは1点だけ補足します。公式のSkillsのページによると、組み込みの /migrate-to-skills で、一部のルールをスキルに変換できます。変換されるのは、alwaysApply が false(または未設定)で、globs のない、いわゆる「AI判断」のルールです。alwaysApply: true のものと、globs のあるものは、変換されません。User Rulesも、ファイルとして保存されていないので、変換されません。
公式ブログには、「スキルはNightlyの配布経路のみ」という趣旨の記載がありますが、2026年1月の記事のものです。いまのドキュメントでは、スキルは通常の機能として説明されているので、このブログの記載は古い可能性があります。
書き方のコツ(公式の記載)
公式のRulesのページと、公式ブログ「Best practices for coding with agents」から整理します。
入れること。
- 動かすコマンド(ビルド、型チェック、テスト)。公式ブログの例は、ビルド、型チェック、テストのコマンドを並べています。
- 守ってほしいパターン(ES modulesを使う、など)。
- お手本になるファイルの場所(「components/Button.tsx が標準の形」など)。
- 作業の流れ(変更をまとめたら型チェックをする、など)。
入れないこと。 - スタイルガイドを丸ごと貼ること。そういうものは、リンター(自動で書き方を検査する道具)に任せる。 - npm、git、pytestのような、よく知られたコマンドの説明。エージェントはすでに知っている、と公式は書いています。 - めったに起きない例外のための指示。 - コードベースの中身の複製。見本のファイルを指す。
長さと育て方。
- 1つのルールは500行未満にする。大きいものは、小さなルールに分ける。
- ファイルは写さず、参照する。コードが変わっても、ルールが古くならない。
- 小さく始める。エージェントが同じ間違いを繰り返すとわかったら、そのときにルールを足す。
- gitに入れて、間違いがあったら直す。GitHubのIssueやPRで @cursor と書くと、エージェントにルールの更新を頼める、とあります。
公式ブログの例(そのまま写したもの)。
# Commands
- `npm run build`: Build the project
- `npm run typecheck`: Run the typechecker
- `npm run test`: Run tests (prefer single test files for speed)
# Code style
- Use ES modules (import/export), not CommonJS (require)
- Destructure imports when possible: `import { foo } from 'bar'`
- See `components/Button.tsx` for canonical component structure
# Workflow
- Always typecheck after making a series of code changes
- API routes go in `app/api/` following existing patterns
ブログは、別の箇所でルールを、毎回の会話の最初に見える「いつも入る(always-on)」文脈として説明しています。
指示の書き方についてのブログの助言は、具体的に書くこと、できる限り、確かめられる目標(型、リンター、テスト)を用意すること、大きな作業ではPlan Mode(Shift+Tab)で先に計画を作らせること、です。
最初の10分でやること
公式に書かれている範囲で組み立てた手順です。順番と時間の配分は僕らの整理です。
0〜2分:いまあるルールを見る。
1. 練習用でも仕事でも、プロジェクトのフォルダをCursorで開く。
2. サイドバーの Customize を開いて Rules を見る。すべてのルールとその状態が一覧になる、とあります。
3. プロジェクトのルートに、AGENTS.md、CLAUDE.md、古い .cursorrules がないか確かめる。.cursorrules があれば、上の移行の手順に回す。
2〜6分:「常時」の1本を書く。
4. 次のどちらかで始める。
- 条件分けが要らない: ルートに AGENTS.md を作る。
- 設定つきで管理したい: Agentに /create-rule と打ち、「毎回守ってほしいこと」を説明する。または Customize > Rules > Add Rule。
5. 中身は、公式の例に倣い、10〜15行ほどにする。コマンド(ビルド、テスト)、スタイルを2〜3行、見本のファイルの場所を1つ。すでに知られているコマンドの説明は書かない。
- たとえば、TypeScriptのWebアプリなら、次のような形です(僕らが作った例で、公式の例ではありません。動作確認はしていません。コマンド名は、自分のプロジェクトの package.json に合わせて直してください)。
# Project Instructions
## Commands
- `npm run build`: Build the project
- `npm run typecheck`: Run the typechecker
- `npm run test`: Run tests (prefer single test files)
## Code Style
- Use TypeScript for all new files
- Use named exports, not default exports
- See `src/components/Button.tsx` for the standard component shape
## Workflow
- Run the typecheck after a series of code changes
- パスワード、APIキー、個人のメールアドレスなど、秘密の情報は書かない。ルールのファイルはgitで共有されうるからです(これは僕らの見立てです)。
6〜8分:「このファイルのとき」の1本を足す(任意)。
7. 毎回は要らないが、特定のファイルのときだけ守りたいことがあるなら、globs つきの .mdc を作る。公式の例のとおり、globs: src/components/**/*.tsx と alwaysApply: false を先頭に書く。
8〜10分:試して、残す。
8. 新しいチャットを開き、ルールの内容に関係する小さな作業を頼む。たとえば、コマンドを使うテストの実行や、ルールで決めた書き方のファイルの作成。ルールの内容に沿っているかを見る。頼み方の例は「ルールに書いたテストのコマンドを使って、このファイルのテストを実行して」です(僕らの例です)。
9. 沿っていなければ、「うまくいかないとき」の確認に進む。どのルールがチャットに適用されたかを、画面で確かめる方法は、読んだ範囲では見つかりませんでした。僕らの見立てとして、簡単な確かめ方は、ルールにだけ書いた合言葉(たとえば「返事の最後に必ず『確認済み』と書く」)を決めて、新しいチャットで従うかを見ることです(公式に書かれた方法ではなく、確かめてもいません。確かめたら、合言葉の行は消してください)。Rulesのドキュメントには、Customizeですべてのルールとその状態が見られる、とあります(その「状態」が、チャットに適用されたかどうかまで示すのかは、読んだ範囲では分かりません)。
10. 満足したら、.cursor/rules と AGENTS.md をgitにコミットする。チームで使うなら、これでメンバーにも届く。
この10分は、ルールを完璧にするためではありません。公式の勧めは「小さく始めて、間違いが続いたら足す」です。
チームで共有する
公式に書かれている共有の方法を、強さの順に並べます(強さの順は僕らの整理です)。
| 方法 | 内容 | プラン | 確かさ |
|---|---|---|---|
| gitに入れる | .cursor/rules、AGENTS.md、.cursor/commands をリポジトリに入れる。全員が同じものを読む |
制限の記載なし | 文書に書かれている |
| Team Rules | ダッシュボードで作り、チーム全員に配る。「Enforce this rule」で必須にできる | TeamとEnterprise | 文書に書かれている |
| プラグイン経由 | ルールをプラグインにまとめ、マーケットプレイスで配る。Customize の From GitHub Repository で取り込むか、チームのマーケットプレイスに追加して入れる。リポジトリに .cursor-plugin/marketplace.json が要る |
読んだ範囲では見つからなかった | 文書に書かれている |
公式のRulesのページは、GitHubのリポジトリからルールを取り込むとき、ルールが自動では取り込まれず、プラグインにして公開する必要がある、と書いています。URLから直接ルールを取り込む方法は、書かれていませんでした。
ルールを育てる運用。 公式の勧めは、gitに入れる、間違いが繰り返されたら直す、GitHubのIssueやPRで @cursor と書いてルールの更新を頼む、です。個人の好みはUser Rules、チームの共通の決まりはリポジトリのルールかTeam Rules、と分けておくと、誰かの好みで全員の動きが変わることを避けられる、というのが僕らの見立てです。
うまくいかないとき
ヘルプの確認の順番(1から3)に、公式の別の記載から2つ(4と5)を足して整理します。
- 種類を確かめる。 そのルールは、Always Apply、Apply to Specific Files、Apply Intelligently、Apply Manually のどれか。
- Apply Intelligently なら、
descriptionを書いたか。 説明がないと、判断に使えません。 - Apply to Specific Files なら、パターンが、いま編集しているファイルに合っているか。
- 拡張子は
.mdcか。.mdだけだと無視されます。 - 使っている機能は、Agent(Chat)か。 ヘルプによると、ルールはAgent(Chat)にだけ適用され、Tab(入力補完)、インライン編集、BugbotのPRレビューには適用されません。Rulesのドキュメントも、ルールはCursor Tabなど、ほかのAI機能には影響しない、と書いています。
ひとつ補足します。ヘルプはBugbotに適用されないと書いていますが、更新履歴の1.7には、Bugbot用のチームのルールにも触れる記載がありました。Bugbotには、Bugbotなりのルールの仕組みがあるのかもしれません。読んだ範囲では、そこまで確認できていません。Bugbotの置き場所は、前のガイド04を見てください。
気をつけること
- ルールは「お願い」。 守られることは保証されません。止めたいことは、承認や許可の設定の役目です(前のガイド02)。公式も、AIへの指示だけをセキュリティ対策にしないよう書いています。
- 秘密を書かない。 ルールはgitで共有されます。
.cursorignoreのようなファイルでAIの文脈から外しても、公式のヘルプは、ターミナルのコマンドやMCPのツールからは読める可能性がある、と書いています(読んだ範囲では、.cursorignoreとルールの関係は書かれていません)。 - ルールは読まれる量が増えるほど、文脈を使う。 1つは500行未満という公式の目安のとおり、短く、焦点を絞る。長いルールを常時にすると、毎回、その分が文脈に入ります(これは仕組みからの僕らの読みで、使用量への影響を、公式が数字で書いているわけではありません)。
- ルールをCloud Agentsなど、別の場所で使うときの扱いは、読めていません。 Rulesのドキュメントは、ファイルの参照は、エディタ、CLI、Cloud Agentsで同じ動きだと書いていますが、Cloud Agentsのページには、ルールの扱いの記載を見つけられませんでした。
- 2.2の更新履歴に、「ルールが、プロンプトやスクリプトなどと一緒に、フォルダにまとめられるようになった」という趣旨の1行があります。 具体的な書き方は、読んだページにはなく、確認できていません。
- Rulesの優先順位で、書かれていない組み合わせがあります(
AGENTS.mdと.mdcなど)。ぶつからないように分けて書いてください。 - Memoriesの現状は確認できていません。 公式の更新履歴には、2025年6月にベータで始まったと書かれていますが、いまのエディタでの扱いは、読んだ資料にありませんでした。
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はCursorを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。 ファイル名、設定の名前、メニュー、コマンドは公式の記載を写したものです。取得したのはページの要約なので、読み切れていない箇所があります。更新で変わる点は、公式の最新の表示で確かめてください。この記事は、セキュリティや法律の助言ではありません。
出典
- Rules(Cursor Docs、Cursor、2026年10月24日確認)
- Rules(Cursor Help、Cursor、2026年10月24日確認)
- Customize overview(Cursor Docs、Cursor、2026年10月24日確認)
- CLI Capabilities(Cursor Docs、Cursor、2026年10月24日確認)
- Slash commands(Cursor Docs、Cursor、2026年10月24日確認)
- Agent Skills(Cursor Docs、Cursor、2026年10月24日確認)
- Automations(Cursor Docs、Cursor、2026年10月24日確認)
- Ignore files(Cursor Help、Cursor、2026年10月24日確認)
- Best practices for coding with agents(Cursor Blog、Cursor、2026年1月9日、確認日2026-10-24)
- Changelog 1.0(Cursor、2025年6月4日、確認日2026-10-24)
- Changelog 1.6(Cursor、2025年9月12日、確認日2026-10-24)
- Changelog ページ14(1.7、2.0の記載、Cursor、確認日2026-10-24)
- Changelog ページ13(Cursor、確認日2026-10-24)
- Changelog 2.1(Cursor、2025年11月21日、確認日2026-10-24)
- Changelog 2.2(Cursor、2025年12月10日、確認日2026-10-24)
- CLI changelog(Cursor、2026年1月8日、確認日2026-10-24)
- Changelog 一覧(Cursor、確認日2026-10-24)