3行でいうと

  • 使える場所は、専用のデスクトップアプリ(macOS、Windows、Linux)、モバイルアプリ(iPhone、iPad、Android)、Xの投稿で @bot をつける方法の3つが中心です。このほか、チームで公開した「Team Bot」は、SlackのDMやチャンネルでの@メンションから使える、とTeam Botsのページに書かれています(僕らはこのページの細部は読めていません)。WhatsApp、Telegram、iMessage、SMSから使えるとは、読んだ範囲では書かれていませんでした。
  • 始めるには、アプリを入れてログインし、最初のBotを作って、最初の仕事を頼みます。有料のプランが要ります。2026年10月22日に読んだ範囲では、The X Subscriptionの Premium、Super、Ultra に含まれ、Plusには含まれません。
  • すべてのBotは、ユーザーごとに1つの共有クラウドパソコンを使います。ファイル、ブラウザのログイン状態がBot間で共有され、Botは互いの「安全の境界」ではない、と公式は書いています。
  • パスワードや二段階認証コードは、チャットに書かずに「引き継ぎ(Take over)」で自分が入力します。外部への送信、公開、購入、削除は、Botに先に聞かせる指示を入れるよう勧められています。
  • 学習への利用や保存期間は、読んだページでは詳しく書かれていません。公式のブログは、2026年8月11日にベータで始まったと書いています。

この記事は、公式ドキュメントを2026年10月22日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGrok Botを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。ボタン名や設定名は公式の英語表記を写しただけで、動作確認はしていません。公式の文章は要約として取得したため、引用は最小限にして、ほとんどを言い換えています。

先に結論

前提:用語をそろえる

どこで使えるか

入口 公式の記載 確かさ
デスクトップアプリ macOS(Apple siliconとIntel)、Windows(x64とArm64)、Linux(x64とArm64。.deb、.rpm、AppImage) 文書に書かれている(Overview、Get started、FAQ)
モバイルアプリ iPhone(iOS 18以上)、iPad(iPadOS 18以上)、Android(Android 9以上)。App StoreまたはGoogle Playから 文書に書かれている(Grok Bot for Mobile、FAQ)
X(旧Twitter)で @bot 投稿や返信で @bot をつけると、自分のBotに仕事が渡る。要・Grokアカウントとのつなぎ込み 文書に書かれている(Tag @bot on X)
WhatsApp、Telegram、iMessage、SMSなどの一般のメッセージアプリ モバイルのページには、これらとの連携は書かれていない 読んだ範囲では見つからなかった
Slack(公開したTeam Bot) 公開したTeam Botは、SlackのDMやチャンネルでの@メンションで使える。Slackの管理者の承認が要ることがある 文書に書かれている(Team Bots)。変更履歴にはTeamsのメッセージで動かすルーティンの記載もあるが、詳細は読めていない

補足です。

何ができるか

公式のOverviewと発表ブログから、できることをまとめます。

どう始めるか

公式のGet startedの流れを、順番に写します。

  1. 条件を確認する。 有料の個人向けCursorプラン、またはCursor Teamsプラン。個人のSuperGrok、SuperGrok Plus、SuperGrok Heavyの購読も、Cursorのアカウントにつなげれば使えます。さらに、Grok Botは「クラウドへのデータ保存」を必要とし、Legacy Privacy Mode のままのアカウントは、対応するCursorのデータ設定に切り替える必要があります。
  2. アプリを入れる。 macOSは、ディスクイメージを開いて Grok Bot を Applications にドラッグし、聞かれたら Open を選びます。Windowsはインストーラを実行し、Startメニューから開きます。Linuxは x.ai/bot の More downloads から選びます。更新は自動で、Settings → Updates の Check for Updates でも確認できます。
  3. ログインする。 ウェルカム画面の Sign in、または設定の Sign In with Cursor を選び、開いたブラウザで認証して、アプリに戻ります。SuperGrokの購読で使う場合は、デスクトップは Settings → Usage & Billing の Get Access with Grok、モバイルは Link Grok Account で、つなぎます。会社のシングルサインオン(SSO)がある場合は、その手順に従います。
  4. 最初のBotを作る。 初回起動で、Bot、共有パソコン、ルーティンの紹介があり、使っているツールを聞かれます。この答えは提案のためのもので、ツールにつなぐことも、変更することもない、と書かれています。Meet a future teammate で、提案されたBotを選ぶか、Create your own で、短い名前、主な仕事、やり方の説明を決めます。後から足すときは New → Create new Bot です。公式は、1つの万能Botより、役割を絞ったBotを勧めています。
  5. 最初の仕事を頼む。 強い依頼には、結果、資料、制約(やってはいけないことや先に確認すること)、成果物、見直すタイミングが入っている、と公式は書いています。試しの例として、文書を添付して「5項目で要約し、ファイルは変えない」と頼む方法が挙げられています。
  6. ツールのログイン。 アプリがログインを求めたら、Botが引き継ぎを頼みます。Take over を選び、パスワード、パスキー、二段階認証コード、CAPTCHAを自分で入力して、I'm done を選びます。対応するサービスは、サイドバーの Connect apps からプラグインとして足せます。
ログインの経路が2つ書かれている点

公式のGet startedとTroubleshootingは「Sign In with Cursor」を中心に説明しています。いっぽう、The X Subscription向けのGrok Bot sign-inのページは、共有のxAIのサインインを使い、Grok Bot専用のログインはない、サインインはX、Grok、Cursorのアカウントを自動でつなぐものではない、と説明しています。どちらの経路が自分に当てはまるかは、契約しているプラン(CursorかThe X Subscriptionか)によるようですが、読んだページには、この二つを一本にまとめた説明はありませんでした。つまずいたら、公式のTroubleshootingとSupportを見てください。

費用と使える量

データと安全の注意

ここは公式が書いていることを、そのまま伝えます。

共有パソコンと、Botどうしの境界 - ユーザーのすべてのBotは、1台のクラウドパソコンを共有します(Overview、Computer and apps、Approvals の各ページの記載です。2026年9月3日の公式ブログ「Designing Grok Bot」は「Each Bot has its own computer」と書いていて、表現が食い違っています。ドキュメントは「パソコンはアカウントに1台、画面はBotごと」と説明しています)。ファイル、ブラウザのログイン状態、コマンドラインの認証情報は、全Botで使えます。公式は、Botどうしを安全の境界として扱わないよう、はっきり書いています。 - 使わなくなったら、サービスからサインアウトし、機密の一時ファイルを消し、元のサービス側でコネクタの許可を取り消すよう勧められています。

承認(approval) - 承認の選択肢は Allow once、Always allow(合う規則を保存できる)、Deny です。承認は、提案された操作だけに効きます。すでに行われた作業を取り消すものではありません。 - 自分が見ていないところで始まった作業(ルーティン、トリガー、別のBot)の承認は、約10分で期限切れになり、操作は実行されません。 - 公式は、送信、公開、購入・送金、削除・上書き、権限の変更、本番環境の変更、法的な条件への同意を、Botに先に聞かせる対象として挙げ、依頼文やBotの説明に書くよう勧めています。 - Auto Review は Settings → General → Auto-review にあります。Ask first の規則は必ず止め、Allow automatically は、ほかに止める理由がないときだけ通します。両方に合うときは Ask first が勝ちます。広い規則より、特定の操作と範囲に絞った規則を勧めています。 - 自分のパソコンでコマンドを実行する許可は、クラウドのパソコンとは別の設定です。Settings → General → Bot → Execution on Local Computer で、Ask every time(既定)、Always allow、Never allow から選びます。Securityのページは、ローカルのファイルが必要でなければ Never allow を勧めています。

パスワードと秘密 - パスワード、パスキー、二段階認証コード、CAPTCHA、支払いの確認は、通常のチャットに書かず、Take over(または Take control)で自分が入力します。 - 対応する接続では、「安全な秘密の要求(secure secret requests)」で、入力値が隠され、会話の記録に残らず、モデルにも見せない、とされています。ただし、汎用のパスワード管理ツールではない、とも書かれています。どの接続が対応するかは、読んだページにはありませんでした。 - ハードウェアのセキュリティキーは Settings → General → Security Key の Use hardware security keys で使えます。macOSとWindowsでは既定でオンで、Linuxは未対応です。

Botを消したとき、データを消したいとき - Botを削除すると、現在のプロフィール、会話、ルーティンは消えますが、共有パソコンのファイルとブラウザのログインは残る場合がある、とあります。あとで仕事を見返す可能性があるなら、削除でなく「隠す(hide)」を勧めています。 - 公式が挙げる片付けの順は、ルーティンの停止か削除、共有パソコン上のサイトからのサインアウト、コネクタの削除と元サービス側での許可の取り消し、/workspace の機密ファイルの削除、不要なBotの削除か非表示、必要ならCursorのアカウント削除です。 - Botの共有リンクは、設定のコピーを渡します。パソコンやログイン情報は共有されません。ただし、シークレット、顧客データ、社内URLは入れないよう書かれています。

学習への利用と保存 - Grok BotはCursorの認証とCursorのデータ設定を使い、学習のオプトアウトは該当するCursorのアカウントとプライバシー設定に従う、と書かれています。 - 保存期間や削除までの日数、既定で学習に使われるかどうかは、Approvals, security, and privacyのページには書かれていません(Cursorの規約に任されています)。Securityのページ(主にEnterprise向け)には、Privacy Modeが有効なときは顧客データを学習に使わない、という趣旨の記載がありますが、Privacy Modeが無効なときの扱いは、そのページには書かれていませんでした。

Xの @bot - @bot の確認の返信はXに公開で表示されます。仕事の内容と結果は、アプリ内のBotの会話に残り、Xには出ない、と書かれています。 - Botは、自分の投稿、返信先の投稿、それらが引用する投稿(静止画を含む)を受け取ります。初回は、タグをつけた依頼が自動で作業を始め、Grok Botの使用量に数えられるという通知がXから出ます。 - 動画やGIFを含む投稿、@grok も一緒にタグした投稿などでは、@bot が返事をしないことがあります。

誤解されやすい点と、今日からできること

誤解されやすい点 - 「Grok Botは、GrokのチャットのGrok(grok.comやアプリ)と同じもの」ではありません。 別のアプリ(Grok Bot)として説明されています。ただし、The X Subscriptionでは使用量が同じ週ごとの共有プールを使う、と書かれていて、仕組みが完全に別とは言い切れません。 - 「Botを分ければ、情報も分かれる」わけではありません。 同じユーザーのBotは、1台のパソコンとログイン状態を共有します(分かれるのはユーザーどうしの間、とされています)。 - 「メッセージアプリで使える」は、主に専用アプリとXの投稿のことです。 WhatsApp、Telegram、iMessage、SMSとの連携は、読んだ範囲では書かれていません。チーム向けには、Slackで使えるTeam Botがあると書かれています。 - 「承認すれば安全」ではありません。 承認は、その操作だけを許すものです。何をするのか分からない操作は承認せず、Botに説明か下書きを頼むよう、公式は書いています。

今日からできること、避けたいこと - できること。①自分のプランが対象か(Premium以上、またはCursorの有料プラン)を、公式の料金ページで確かめる。②Legacy Privacy Modeでないか確認する。③役割を1つに絞ったBotを作り、読み取りと下書きだけの仕事を頼む。④Auto Reviewの Ask first に、送信・公開・購入・削除を入れる。 - 避けたいこと。①パスワードや認証コードをチャットで送る。②共有パソコンに、仕事と無関係な大事なアカウントを入れたままにする。③あらゆる操作を Always allow にする。④機密データや社内URLを入れたBotを、共有リンクで配る。

公式のドキュメントでは確認できていない点

気をつけること

出典