3行でいうと

  • Botは独自の権限を持たず、サインインした本人として動きます(Securityページ)。ただし1人のBotたちは1台のクラウドパソコンを共有していて、ファイルとログイン状態は全Botに見えます。画面も、セキュリティの境界ではないと公式は書いています。
  • 締める手段は層になっています。依頼文の境界、承認(Allow once、Always allow、Deny)、Auto Review の Ask first、ローカルPCの実行設定、そして管理者の設定です。ネットワークの許可リストや監査ログなど、管理者向けの項目の多くは Enterprise 専用で、セルフサービスの Teams にはないと書かれています。
  • やめ方は一つではありません。作業を止める(Stop now)、ルーティンを一時停止か削除、Botを隠す(hide)、Botを削除、Team Botを公開停止(Unpublish)、共有パソコンの片付け、と段階があり、Botを削除してもパソコン上のファイルやログインは残る場合がある、と公式は繰り返し書いています。
  • 学習への利用や保存期間の細かい条件は、Grok Botのページ側にはほとんど書かれていません。Privacy Mode が有効なときは顧客データを学習に使わない、と Securityページにありますが、Legacy Privacy Mode のままではそもそも使えません。Grok Bot専用の規約ページは、今回は読めませんでした。

この記事は、公式ドキュメントを2026年10月24日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGrok Botを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。ボタン名や設定名は公式の英語表記を写しただけで、動作確認はしていません。公式の文章は要約として取得したため、引用は短く数か所にとどめ、ほとんどを言い換えています。規約の解釈や、社内ルールへの当てはめは、専門家や社内の担当者に確認してください。

先に結論

前提:用語をそろえる

任せた内容は、どこに残り、誰に見えるか

Grok Botに頼んだ内容は、1か所にあるわけではありません。公式の記述を、置き場所ごとに分けて整理します。

場所 残るもの 誰に見えるか 公式の書きぶり
Botの会話 依頼、結果、承認カード、添付 そのBotの持ち主。Botどうしは会話が分かれている Bots、FAQのページ
Botのメモリ 安定した好み、役割の文脈、過去の作業の要約 会話と学習内容はBotごとに分かれる。ただし共有ファイル、ブラウザ、グループチャット、引き継ぎで文脈が他のBotへ移ることがある FAQ、Bots
共有クラウドパソコン ファイル(共有ワークスペースは /workspace)、ブラウザのCookieとログイン、コマンドラインの認証情報 そのユーザーの全Bot Use the computer and apps、Overview
コネクタ 接続の設定。アカウント全体で有効 そのユーザーの全Bot Use the computer and apps
コネクタのトークン OAuthトークンなど Cursorのバックエンドに保持され、パソコンには置かれない Security(管理者向け)
記録(Enterpriseだけ) 監査ログ、Action Recording、会話内容のエクスポート 管理者と、送り先のシステム Security

ここで大事なのは次の4点です。

1. 画面は境界ではない。 公式の原文(Use the computer and apps)は「The screens are separate work surfaces, not separate security boundaries.」です。あるBotでサインインすれば、他のBotでも同じセッションが使えます。Overviewのページは、パソコンはBotではなくアカウントに属し、置いたものは全Botが使える前提で扱うよう書いています。別の資格情報や計算資源が必要なら、別のCursorユーザーを作る、というのが管理者向けページの案内です。

2. 一時的なものは「置き換え可能」。 一時ディレクトリ、手で入れたパッケージ、保存していないアプリの状態は「置き換え可能なもの」として扱われています(Use the computer and apps)。Troubleshootingは、Resetが最後の保存スナップショットに戻すため直近の未同期の作業を失いうること、Recover computerとUpdateはファイルとログインを残すことを書いています。重要な成果物は /workspace にコピーするか、会話に添付するよう案内されています。パソコンは、使われていないと自動で休止(ハイバネーション)しますが、休止は削除ではありません(Security)。

3. 添付ファイルには上限がある。 添付はデスクトップのコンポーザーで1度に6件まで、文書、画像、音声は1件25 MBまで、動画は200 MBまで、と書かれています(Files and results)。添付の削除方法や保持期間は、そのページには書かれていませんでした。

4. 個人のBotを「Xの @bot」で呼ぶと、一部が公開される。 @bot が公開で返信するのは短い確認だけで、作業内容と結果はアプリの会話にだけ残る、とTag @bot on Xに書かれています。受け取るのは、タグをつけた投稿、返信先の投稿、引用された投稿(静止画を含む)です。

データの行き先(Securityページの構成の説明)

Enterprise向けのSecurityページ(最終更新2026年10月22日)は、構成を次のように説明しています。デスクトップやモバイルのアプリからの依頼は、Cursorのサーバーに送られます。作業はメンバーのホスト型コンピュータで実行され、プロンプトはモデル提供元へ、ツールの呼び出しは連携アプリ(第三者のサービス)へ送られます。

  • モデル。 モデルの選択はCursorが管理し、利用者向けのモデル選択画面はありません。各リクエストは、SpaceXSI自身のモデル、または公式のサブプロセッサ一覧に載った第三者のモデルに送られる、とあります。構成は時期で変わりえます。チームのモデル許可リスト(model access control)は、Grok Botには適用されません。
  • データの所在地。 現在、Grok Botのコンピュータは米国で動いています。Cursorの「US-only data residency」プログラムは、既定ではGrok Botに適用されません。書面で確約が必要なら、アカウントチームに相談、と書かれています。
  • Privacy Mode。 メンバーがチームに属している間は、チームのPrivacy Modeが適用されます。有効なときは、顧客データを学習に使わない、とあります。Zero Data Retentionは、Cursorの既存のプロバイダ契約に従う、とされています。モデル提供元はプロンプトと出力を保持しませんが、悪用や安全性のための分類器を動かすことがあり、フラグが立ったデータは調査のために保存されうる、と書かれています。
  • バックアップと削除。 Cursorの本番の制御プレーンは、日次の暗号化バックアップを別の拠点に複製します。DPA(データ処理契約)に沿って、サービス終了後、書面の指示から30日以内にデータを削除または返却する、とあります。組織単位の保持ポリシーと、顧客が管理する個別パソコンの時点復元は、できないと書かれています。
  • 暗号化の方式、ユーザー間の分離の実装の詳細、サブプロセッサの一覧。 Securityページには方式や一覧そのものは書かれていません(暗号化バックアップの言及のみ)。

権限:Botは誰の権限で、どこまで動くか

本人として動く

Securityページ(管理者向け)は、Botには独自のIDや認証情報がなく、サインインしているメンバーとして動き、メンバー以上の権限は持てない、と書いています。操作はすべて個人に帰属します。例外として、チーム管理のコネクタは、チームやサービスアカウントの認証情報を使うことがあるとされています。

承認の3択と、その限界

承認が必要な操作では、対象の操作と入力が会話に表示されます。選べるのは次の3つです(Approvals, security, and privacy、2026年10月22日更新)。

選択肢 意味
Allow once その1回だけ許可
Always allow 合う規則を保存して、次から自動で通す
Deny 拒否

Auto Review:規則の書き方

場所は Settings → General → Auto-review です。規則は2種類です。

公式が挙げる良い例は、外部へのメール送信の前に確認する、本番のダッシュボードを変える前に確認する、/workspace/reports での git status は自動で許可する、といった狭い規則です。避ける例は「ブラウザの操作はすべて許可」のような広い規則です。Securityページは、Auto Reviewが見るのは、シェルのコマンド、プラグインの呼び出し、コンピュータの操作、ルーティンなどの書き込み、Cloud Agentやサブエージェントの起動で、結果は「許可、承認要求、拒否」のいずれか、と説明しています。メモリの書き込みや大半の設定変更など、すべての副作用を見るわけではない、とも書かれています。

次のひな形は、公式が挙げる良い例の文意を、僕らが書き換えたものです。公式の書式の例ではありません。

Ask first:
  - 外部の相手へメールを送る前
  - 本番のダッシュボードを変更する前
  - 送信・公開・購入・削除を行う前
Allow automatically:
  - /workspace/reports での git status

Botの説明欄にも、「してはいけないこと」「先に聞くこと」を書くよう、FAQが勧めています。これも僕らの書き換えの一例です。

役割: 週次レポートの下書き担当
してはいけないこと: メールの送信、ファイルの削除、本番環境の変更
先に聞くこと: 外部サービスへのログイン、購入、公開
最初の仕事: 読み取りと下書きだけ

ページ間で食い違う点が1つあります。 個人のAuto-review規則の保存先について、Approvals, security, and privacyのページは「アカウントに保存され、すべてのデスクトップとモバイルに適用される」と書いています。いっぽう、Settings and notificationsのページ(2026年10月17日更新)は、各デスクトップに保存され、同期されるのは同じデスクトップのGrok Botコンピュータだけ、と書いています。どちらが新しいかは、ページの更新日からは断定できません。実際の動作は、自分の画面で確かめてください。

自分のPCでコマンドを動かす許可

クラウドのパソコンとは別に、手元のMacやWindowsでコマンドを実行する許可があります。

パスワードと秘密

パスワード、パスキー、二段階認証コード、CAPTCHA、支払いの確認は、通常のチャットに書かずに、コンピュータの操作を引き継ぐ(Take over、またはコンピュータを開いて Take control)形で自分が入力します。終わったら I'm done を選びます。公式の警告は「Do not send a password or one-time code in ordinary chat.」です。

対応する接続では「安全な秘密の要求(secure secret request)」があり、値はマスクされ、会話の記録から外れ、モデルにも見せない、とされています。汎用のパスワード管理ではない、とも書かれています。どの接続が対応するかは、読んだ範囲では見つかりませんでした。変更履歴には、設定に Vault(ログイン情報、カード、連絡先を保存してサインインや決済に使う、2026年10月23日)と、1Passwordのコネクタ(公式の記載はMac向け。既定では確認を求め、Auto fillをオンにすると確認しない、2026年9月15日)の記載があります。どちらも本文の詳細は読めていません。

管理者設定:Teams と Enterprise で何が違うか

「Grok Bot for teams and enterprises」(最終更新2026年10月22日)とSecurityページから、管理者が触れる項目を整理します。多くの項目は Grok Bot ページ(Cursorのダッシュボード)にあります。

項目 Teams Enterprise 補足(公式の記載)
有効化 既定で有効。オフにするスイッチはない Enable Grok Bot のスイッチと、Manage Group Access によるグループ単位の制限 オフにしても、コンピュータは削除されない
Team Rules あり あり Grok Botに適用するルールは必須で、メンバーはオフにできない
コネクタの方針 あり(MCP許可リストは除く) あり(MCP許可リストを含む) Cursorのコネクタ方針を継承。ブロックされたものは Disabled by team admin と表示
Cloud Agents 既定でオン。許可か禁止か 同左 コーディング作業の委任
Agent Email 既定でオフ 同左 メール機能の設定
Public template sharing 既定で許可 既定でオフ チーム外へのテンプレート公開を制御
Execution on Local Computer 上限を設定できる。上限の既定は Always allow 同左 メンバーの設定のほうが厳しければそちらが優先。メンバー個人の既定は Ask every time
Enforce Auto-review なし あり(既定オフ) オンにするとメンバーは無効にできない。グループ単位の例外あり
Auto-review rules(チーム規則) なし あり Ask first と Allow automatically。メンバー側に編集できないルールとして表示
Network Controls なし あり 3つのモード(後述)
Allow Local Egress Routing、Allow Sudo on Bot Computers なし あり(どちらも既定でオン) Sudoの変更後は、既存のコンピュータの再起動が必要
Team Setup、Team Secrets なし あり Team Secretsは100件まで、値1件32 KB、合計96 KB
監査ログ、Action Recording、OpenTelemetry Export なし あり Action Recordingは既定でオフ
コンピュータの終了や削除 なし あり 後述(やめ方)
SAML SSO Cursorの既存のSSO設定が適用 同左、加えてSCIM SSOの対応はOkta、Microsoft Entra、Google Workspace、OneLogin

Securityページは、Self-serve(個人が申し込む)のTeamsには、これらEnterprise専用の項目が表示されない、と書いています。FAQは、Enterpriseの提供状況や管理機能は組織によって異なるとして、問い合わせ先にCursorのアカウントチームを案内しています。

導入前チェック(teams-and-enterprisesのページ)は、次の順です。①Privacy Mode (Legacy) を解除する(有効化の前に変更を求められる)、②IPで制限している場合は、固定の送信元IPを計画する、③TLS検査プロキシを使うなら、Cursorのドメインを検査から除外する、④パソコンから社内ツールへどうサインインするかを決める、⑤継承されるポリシーを確認する。固定のIPは複数の顧客で共有され、専用IPは提供されない、と書かれています。

公式のteams-and-enterprisesのページには、管理者向けとメンバー向けの「推奨設定」も並んでいます。後ろの「最初の10分でやること」は、その内容を使っています。

使える場所の制限:どこで使わせ、どこへ出ていかせないか

「使える場所」には2つの意味があります。誰がどこから使えるかと、Botがどこへ通信し、何に触れられるかです。

Botが触れる範囲を絞る(主にEnterprise)

モード 意味
Allow All Network Access すべての宛先を許可。ポリシー未設定のチームの既定
Defaults + Team Allowlist Cursorの既定の宛先に、チームのリストを足す
Team Allowlist Only チームのリストと、パソコンの動作に必要な宛先だけ

誰がどこから使えるか

制限 内容 出どころ
対応するOSと端末 macOS(Apple siliconとIntel)、Windows(x64とArm64)、Linux(x64とArm64)、iPhone(iOS 18以上)、iPad、Android(9以上) Overview、FAQ、Deployment
グループ単位の許可 Enterpriseは Manage Group Access で、全員か特定のグループかを選ぶ teams-and-enterprises
Xの @bot の地域 オーストラリア、英国、EU、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーのXアカウントでは未対応。判定はXの登録国で、現在地やVPNは関係しない Tag @bot on X(2026年10月7日更新)
サインイン Cursorのアカウントでサインイン。SSOがあればそれに従う。IdPのポリシーで、端末の状態に応じたサインイン制限ができる。ただしクラウドのコンピュータはLinuxでMDM未登録のため、端末信頼のエージェント(Okta FastPassなど)を要する規則は、そのコンピュータのブラウザでは通らない Security、identity-and-access
データの所在地 現在は米国。書面の確約は要相談 Security
Privacy Mode (Legacy) クラウドへのデータ保存が要るため、Legacyのままでは使えない FAQ、Deployment(導入チェックの最初の項目)

アプリの配布についても、Deploymentのページ(2026年10月12日更新)に書かれています。macOSの .dmg や、Windowsの Grok_Bot_{version}_Setup.exe /S(ユーザー単位のインストールで、SYSTEMではなくユーザー権限で動かす)、Linuxの .deb と .rpm が、MDMや構成管理ツールで配れます。自動更新は、macOS、Windows、AppImageでは、デバイスポリシー、インストーラの設定、ダッシュボードのどれでも止められない、と書かれています。止められるのは、Linuxの .deb と .rpm だけで、パッケージの保留などで制御します。公式の例は次のとおりです(動作確認はしていません)。```

Linux: パッケージを保留する(上げる準備ができたら解除する)

apt-mark hold grok-bot

Linux: リポジトリを無効にする。.deb は /etc/apt/sources.list.d/grok-bot.sources に

Enabled: no

.rpm は /etc/yum.repos.d/grok-bot.repo に

enabled=0

Windows: 静かにインストール(ユーザー単位。SYSTEMではなくユーザー権限で配る)

Grok_Bot_{version}_Setup.exe /S ```

公式は、パッケージがこれらのファイルをインストールや更新のたびに書き直しつつ、選んだ設定は保つ、と書いています。Windowsのインストーラは %LOCALAPPDATA%\Programs に入るため、まず一部の端末で試すよう案内されています。

サポートが外れたビルドは、アプリ全体が「Update required」の画面で覆われて、更新するまで使えません。また、ホスト型コンピュータのイメージは固定できず、MDMはコンピュータには届きません(Enterpriseは Team Setup で独自のツールを入れます)。

Team Bot と共有で、データはどう動くか

個人のBotを共有する方法は2つ、チームで使う方法は1つです。それぞれ、何が渡り、何が渡らないかが違います。

方式 渡るもの 渡らないもの 出どころ
共有リンク(テンプレート) Botの設定(プロフィール、説明、スキル、ルーティンなど) パソコン、ログイン、会話の履歴 Bots、FAQ
Team Bot チームに保存されたプラグイン、シークレット、スキル、ファイル、チームメモリ 他のメンバーの会話。メンバーごとの個人ノートは本人だけ Team Bots(2026年10月22日更新)

共有リンクでは、既定の公開範囲が、Enterpriseのアカウントでは Team-only、それ以外では Public link です。受け取った人は、x.aiでプレビューを開いて Add to Grok Bot を選び、自分のアカウントにコピーを作ります。公式は、APIキー、社内のURL、顧客データなどを入れないよう書いています。共有されたBotを追加するときは、サードパーティBotの規約への同意が要ります。その規約(2026年8月22日発効と表示)には、SpaceXAIは第三者Botの機能や安全性を確認も保証もしない、Botは利用者に代わってデータの読み書きや送信、タスクの実行を行う可能性がある、作成者は共有前に機密情報がないか確認する責任を負う、と書かれています。リンクの有効期限や、無効にする方法は、その規約には書かれていませんでした。

Team Botは、管理の面で次の点が特徴です。

やめ方:止める、片付ける、消す

公式に書かれている「やめる」方法を、軽いものから順に並べます。それぞれ、消えるものと残るものが違います。

やめたいこと 公式の方法 消えるもの 残るもの、注意
いまの作業を止める メッセージで Stop now と送る(Troubleshooting、Message and collaborate)。変更履歴には、設定画面のStopは実行中のチャットをすべて止める(2026年10月2日)、Botに止めるよう伝えると渡した先のBotとCloud Agentも止まる(2026年9月17日)、とある 進行中の作業 すでに終わった操作は元に戻らない
承認待ちを片付ける 承認カードで Deny。ルーティンなどからの承認は約10分で失効 その操作 失効カードの「Always allow this in the future」は規則を足すだけ
ルーティンを止める ルーティンを開いて Pause、再開は Resume。Test、Edit もある 一時停止なら何も消えない 削除は即時で元に戻せない。Botを削除するとそのBotのルーティンも消える
Botを一覧から外す Hide from sidebar。サイドバーの下に出る隠したBotから Show in sidebar(モバイルは Unhide)で戻せる 何も消えない 隠してもBotとルーティンは止まらない
Botを削除する Botの削除 有効なプロフィール、会話、ルーティン。変更履歴では、メモリ、添付、Slackアプリも 共有パソコンのファイルとログインは残る場合がある。バックエンドの保持は適用される規約に従う
Team Botを止める 詳細で Unpublish メンバーが使えなくなる 再公開でメンバーのチャットとルーティンが戻る。削除(オーナーまたは管理者)は取り消せない
SlackからTeam Botを外す Remove from Slack Slackワークスペースのアプリ アプリでの利用は続く
共有リンクで配ったものを止める リンクの無効化の手順は、読んだページに書かれていなかった 不明 受け取った人のコピーは、元のBotとは別に残る(Botsのページ)。Share メニューには Update template がある
共有パソコンを作り直す Settings → Computer の Update Bot's Computer(ファイルは残る)、Reset Bot's Computer(最後のスナップショットから再構築) リセットでは直近の未保存の変更 リセットは最終手段と書かれている
全部をやめる(個人) 下の片付けの順。アカウントの削除はCursorのアカウント設定の手順 手順どおりに消したもの アカウント削除の画面は、読んだページに書かれていなかった

「止める」の範囲は、変更履歴ごとに少しずつ違います。Stop now は、すでに終わった操作を取り消しません(Message and collaborate)。

日付(版) 変更履歴の記載
2026年9月15日(v0.53.0) Botを止めると、そのBotのコンピュータで動いているものも止まる
2026年9月17日(v0.56.0) Botに止めるよう伝えると、渡した先のBotと、起動したCloud Agentも止まる
2026年10月2日(v0.67.0) 設定画面のStopは、実行中のチャットをすべて止める(Updateを使えるようにするため)
2026年10月14日(v0.71.2) Stopはバックグラウンドのサブエージェントも終わらせ、その承認カードは失効する

ルーティンの回数の上限は、変更履歴(2026年10月23日、v0.75.5)によると、合計で1時間あたり300回(以前は100回)、ルーティン1件あたり1時間200回です。ルーティンを増やすときの目安になりますが、Botごとの件数や最短の間隔は、読んだ範囲では見つかりませんでした。

公式の「アクセスと作業データを消す」順番(Approvals, security, and privacy)は次のとおりです。

  1. 関係するルーティンを一時停止するか、削除する。
  2. 共有パソコン上のWebサイトからサインアウトする。
  3. コネクタをアンインストールし、元のサービス側で許可を取り消す。
  4. /workspace から機密のプロジェクトファイルを削除する。
  5. 表示させたくないBotを、隠すか削除する。
  6. Cursorのアカウントを削除するなら、アカウント設定の手順を使う。

バックエンドの保持期間やアカウント削除は、Cursorの利用規約に従う、と書かれています。なお、変更履歴(2026年8月21日)には、サインアウトはアカウントとその端末上のデータを削除すると説明する、再サインインでBotとチャットが戻る、という記載があります。画面の文言の詳細は読めていません。サインアウトの前に、画面の説明をよく読むのが安全です。

Enterpriseの管理者ができる「やめさせ方」

Manage Grok Bot computers のページ(最終更新2026年10月16日)によると、組織管理者とEnterpriseのチーム管理者は、Cursorダッシュボードの Manage Member Computers and Data から、次の操作ができます。

操作 内容 注意
Recreate VMs 最新のイメージで代わりのコンピュータを作り、切り替える 永続ディスク上のBot、ファイル、ログインは残る。メンバーが入れたアプリは消える
Terminate VMs 実行中か休止中のコンピュータを削除し、作業を止める アクセス権は削除されない。次のメッセージで同じディスクの新しいコンピュータが起動
Delete VMs and Data コンピュータと永続データを削除 確認のため DELETE の入力が要る
Delete All Grok Bot Data 選んだメンバーが所属するすべてのチームでの、Bot、会話、メモリ、ルーティン、接続したアプリ、メール受信箱、ファイル、コンピュータを完全に削除。メンバーはチームに残る 取り消し不可。一度に最大100名。DELETE の入力が要る
Terminate Inactive Computers 30日間使われなかったコンピュータを自動で終了。既定でオフ オンにした時点で、すでに30日を超えたものも対象で、猶予はない

メンバーのアクセス自体をなくすには、チームからメンバーを外すか、グループでGrok Botを無効にして、IdP側でセッションを失効させる、とSecurityページに書かれています。強制終了だけでは、アクセス権は消えません。SCIMがあれば、IdPでユーザーを削除するとCursorからも削除されます。

最初の10分でやること

ここは公式の記載から、すぐ動ける手順に組み直したもので、順番は僕らの整理です。

個人で使う人

  1. Cursorのアカウントのデータ設定が Legacy Privacy Mode でないかを確かめる(Legacyのままだと使えない、と公式が書いています)。
  2. Settings → Computer → Your computer で、Execution on this computer を見る。手元のファイルが要らなければ Never allow にする(公式の推奨)。
  3. Settings → General → Auto-review で、Ask first の規則を足す。例は、外部メールの送信、公開、購入、削除、本番の変更。広い許可規則は作らない。
  4. 最初のBotを作り、説明欄に「してはいけないこと」「先に聞くこと」を書く(FAQが勧める内容)。最初の仕事は、読み取りと下書きにする。
  5. パスワードや認証コードは、チャットに書かず、Take over で自分が入力する。
  6. 共有パソコンの /workspace に、他のBotに見せたくないものを置かない。使い終わったサービスはサインアウトする。

Teamsの管理者

  1. Cursorダッシュボードの Plugins & MCPs で、コネクタの方針を見直す(有効にする前に、Marketplaceの点検が推奨されています)。
  2. Grok Botのページで、Execution on Local Computer の上限を見る。Teamsの上限の既定は Always allow(メンバー個人の既定は Ask every time)なので、手元のPCで動かす必要がなければ、自分で Never allow に下げるのが公式の推奨設定です。
  3. Cloud Agents、Agent Email、Public template sharing の設定を、用途に合わせて確かめる。
  4. Team Rules に、Grok Botにも適用するルールを書く(適用するとメンバーはオフにできない)。
  5. Team Botを使うなら、Manage Team Bots で、配布先とManagerを確かめる。

Enterpriseの管理者

  1. Privacy Mode (Legacy) の解除、TLS検査の除外、固定の送信元IPの計画(導入前のチェック)。
  2. Enable Grok Bot と Manage Group Access で、対象のグループを決める。
  3. Network Controls のモードを決める。MCPに適用するなら、先に必要なホストを許可リストに入れる。
  4. Enforce Auto-review をオンにし、Auto-review rules に Ask first の規則を入れる。
  5. 監査ログとOpenTelemetry Exportの送り先を決める。Action Recording(既定でオフ)を使うかを決める。
  6. IdPで端末の状態を条件にしているなら、クラウドのコンピュータのブラウザで通る規則を足す。公式は、Oktaでは Device platform を Other Desktop にした優先度の高い規則、Entra IDではLinuxを対象にした優先度の高い条件付きアクセス(まずレポート専用)を勧め、「会社全体でFastPassや端末の準拠を切らない」ことを求めています(Configure identity and access)。

なお、この並びは僕らの整理です。公式の Recommended Settings は、Network Controls、コネクタ方針の点検、Enforce Auto-review、ローカル実行の Never allow、Cloud Agentの無効化、公開テンプレート共有オフ、チーム規則、管理端末への絞り込み、の順です。

僕らの見立て

ここから先は、公式の記載を読んだうえでの僕らの見立てで、公式の推奨そのものではありません。

公式のドキュメントでは確認できていない点

気をつけること

出典