3行でいうと
- アプリ・Webでは、入力、指示、生成された回答が、暗号化と厳格な去識別化をしたうえで、モデルの改善に使われることがある、と公式のヘルプとプライバシーポリシーの両方に書かれています。やめるには、設定画面ではなく、カスタマーサポートへのメールと本人確認が要ります。反映まで5〜7営業日、対象はアカウント単位です。
- 履歴の削除は、会話ごとの「删除」で行います。公式は、削除すると共有リンクも使えなくなり、リンク用の複製も持たない、と書いています。ただし、法令で保存が必要なネットワークログは、削除後も残ると書かれています。アカウントの削除は取り消せません。
- アプリの個人情報は中国本土に保存され、国外には別の同意と法令の遵守がなければ提供しない、と書かれています。準拠法も中国本土の法律で、中国語版と英語版が食い違えば中国語版が優先です。APIは別の枠組みで、運営会社はシンガポールの法人、保管先はシンガポールのサーバー、準拠法はシンガポール法と書かれています。
- Kimi Code CLIは、設定、会話の記録、ログ、認証情報を手元の
~/.kimi-code/に置きます。公式の文書に、テレメトリ(利用状況の自動送信)の説明は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
この記事は、公式ドキュメントを2026年10月24日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はKimiを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。コマンド、パス、メニュー名は、公式ページの表記を写したもので、動作確認はしていません。公式ページは要約として取得したため、細かい条件や条番号の細部は、原文で確かめてください。プライバシーポリシーや規約の解釈は、法律の助言ではありません。会社や組織として使う場合は、専門家に確認してください。
先に結論
- まず「どの入口に入れるか」を決める。 アプリ・Web(kimi.com)の規約は中国本土の法律、APIの規約はシンガポール法、と別々です。同じ「Kimi」でも、入れる場所で、保管先も準拠法も違います。
- 学習に使われたくないなら、手続きが必要。 アプリでは、メールでの申し出が公式の手順です。読んだ範囲では、設定画面のスイッチは見つかりませんでした。APIでは、学習への利用を制限したいなら、企業向けの取り決めや別の書面が要る、と規約に書かれています。
- 消す前に、消えないものを知る。 会話を削除しても、法令で保存が必要なログは残ります。保存期間の日数は、アプリのヘルプ、プライバシーポリシー、APIの規約のいずれにも、読んだ範囲では書かれていませんでした。
- 入れてはいけない内容が、規約に書かれている。 利用規約は、他人の個人情報(本人の同意か、適法な匿名化が必要)、営業秘密(先に脱敏する)、14歳未満の機微な個人情報などについて、利用者側の責任を書いています。
- 手元の道具は、手元にも残す。 Kimi Code CLIは、会話の全記録を手元の
~/.kimi-code/sessions/に保存します。不具合報告用のkimi exportは、機密のコードやコマンドの出力を含みうる、と公式が注意書きで案内しています。
前提:用語をそろえる
- 学習への利用:入力や出力を、モデルの性能を上げるために使うこと。アプリのヘルプは「模型训练」と書き、利用規約は許諾の文で「模型服务优化」(モデルのサービスの最適化)、申し出の文で「模型训练」と、両方の語を使っています。
- 去識別化:特定の個人に結びつかない形にすること。公式は、「厳格に去識別化し、特定の個人を再識別できない」ことを条件にしています。
- オプトアウト:学習への利用をやめてもらう手続き。
- ZDR(Zero Data Retention):APIの企業向けの仕組み。公式の説明では、依頼の内容は応答を作る間だけ処理され、応答を返したら削除されます。
- メモリ(記憶):会話から好みなどを覚えて、別の会話でも使う機能。会話の履歴そのものとは別の機能です。
- 準拠法:紛争のとき、どの国の法律で判断するか。
- 従量課金のAPIとアプリの会員:別のサービスで、別の規約です(01と02に書きました)。
入口ごとに、どの規約が当てはまるか
公式の資料から、入口ごとに「読めたもの」を整理します。ここが一番混ざりやすいところです。
| 入口 | 読んだ公式の資料 | 準拠法・保管先として読めたこと | 確かさ |
|---|---|---|---|
| Kimi(アプリ・Web) | 利用規約、プライバシーポリシー(ともに2026年8月24日更新、8月31日施行)、ヘルプ「データ使用と共有」 | 準拠法は中国本土の法律。個人情報は中国本土に保存 | 文書に書かれている |
| Kimi Business(企業版) | ヘルプ「Kimi Business 企業版FAQ」 | 企業データは学習に使わない、個人の空間と企業の空間は独立、と書かれている。保管先は、FAQには書かれていない | 文書に書かれている |
| Kimi Work(デスクトップ) | ヘルプ「Kimi Work 常見問題」 | 権限のモードは書かれているが、アップロードされるデータ、保存場所、保存期間の記載は、読んだページにはない | 書かれていない(読んだ範囲では) |
| Kimi Code | CLIの公式文書、ヘルプのFAQ | 会員の地域で接続先が違う。データの扱いの説明は、FAQにはなく、一般の問い合わせ窓口(ヘルプのユーザーフィードバック)が案内されている | 確認できず |
| Kimi Claw | ヘルプ「ファイルの送受信」 | 保存期間、暗号化、学習への利用可否の記載は、読んだページにない | 書かれていない(読んだ範囲では) |
| Open Platform(API) | 利用規約(2026年7月30日更新)、プライバシーポリシー(2025年4月30日更新)、ZDRの説明 | 運営会社はシンガポールの法人、保管先はシンガポールのサーバー、準拠法はシンガポール法 | 文書に書かれている |
アプリのプライバシーポリシーは、対象の範囲を、Web(kimi.com)、Kimiのアプリ(モバイルとPC)、Kimi Clawのアプリ、ミニプログラムと書いています。また、別のプライバシーポリシーがある製品は、そちらが先に適用される、とも書かれています。Kimi CodeとKimi Workに、別のプライバシーポリシーがあるかどうかは、読んだ範囲では見つけられませんでした。海外向けのドメイン(kimi.ai)が、このポリシーの対象に入るかどうかも、ポリシーの対象範囲の記載からは確認できていません。
アプリ・Webに入れた内容:公式が書いていること
何が集められるか
プライバシーポリシーの「集める情報」の整理です。会話の内容だけではありません。
| 区分 | 公式に書かれている内容 | 確かさ |
|---|---|---|
| 利用者が渡す情報 | 電話番号などのアカウント情報、アップロードした文章、画像、音声、動画、ファイル、問い合わせ、有料会員の注文情報 | 文書に書かれている |
| 自動で集まる情報 | 端末の機種、OSのバージョン、端末の識別子、ネットワーク情報、ログ、アクセス時刻、IPアドレス、クッキーなど | 文書に書かれている |
| 会話と使用の記録 | 入力、出力、使用量(クォータ)の記録 | 文書に書かれている |
| そのほか挙がっているもの | 精密な位置情報、クリップボードの内容、声紋。声紋と精密な位置情報は、ポリシー上「敏感な個人情報」とされ、処理には別の同意が要る | 文書に書かれている |
| 端末の権限 | マイク、カメラとフォト、精密な位置情報、保存領域や通知など。許可しなければ、関係する機能だけが使えなくなる | 文書に書かれている |
クリップボードについては、入力欄に貼り付けるときなど、必要な場合にだけ使う、と書かれています。ここは、アプリを入れたときに権限を聞かれる項目として、頭に入れておくと安心です(見立てです)。
学習への利用
ヘルプ「データ使用と共有」とプライバシーポリシーは、同じ趣旨を書いています。入力データ、指示、生成された回答を、安全な暗号化処理をし、厳格に去識別化し、特定の個人を再識別できない前提で、モデルの性能と製品体験の改善に使うことがある、というものです。
利用規約は、少し違う言い方をしています。利用者が入力と出力についての権利を持つ(他人の権利を侵さず、規約を守る場合)としたうえで、利用者は、Moonshot AIに、法令の範囲で、入力と出力を「モデルのサービスの最適化」に使う無償の許諾を与える、と書いています。この使われ方を望まない人は、連絡先に申し出る、とも書かれています。規約の第5.3条は、許諾の文では「モデルのサービスの最適化」(模型服务优化)と書き、すぐ後の申し出の文では「モデルの学習」(模型训练)と書いています。同じ条の中で両方の語が使われています。2つが同じ範囲かどうかは、読んだ範囲では分かりません。
やめる方法(オプトアウト)
ヘルプ「データ使用と共有」に書かれている手順を、順番に並べます。
- カスタマーサポートに、メールで申し出ます。メールアドレスは、ヘルプのページ上では保護表示になっていて、僕らが取得した要約では実際の宛先が読めませんでした。ヘルプのページを開いて確かめてください。
- サポートが、身元(本人確認)を確かめます。
- 確認が済んでから、5〜7営業日以内に登録が完了し、以後その内容は学習に使われなくなります。
範囲についての記載は次のとおりです。
| 項目 | 公式に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| 対象の単位 | アカウント単位の一括のみ。会話ごと、ファイルごとの選択はできない | 文書に書かれている |
| 過去のデータ | 登録の完了後は、過去のデータと、今後のデータの両方が、学習データから外れる | 文書に書かれている |
| 使い続けられるか | アカウント、会員の権益、過去の会話の履歴は、変わらない | 文書に書かれている |
| アプリ内のスイッチ | プライバシーポリシーは、学習についてのアプリ内のオプトアウトは書いていない、と読めた(メモリのオン・オフは別) | 書かれていない(読んだ範囲では) |
第三者への共有
ヘルプは、本人の同意がない限り、法律上の要求がある場合と、製品の機能の提供に必要な場合を除いて、関連会社、提携先、広告主などの第三者に、個人の会話データを共有、販売、提供しない、と書いています。プライバシーポリシーの第4条は、もう少し細かく書いています。
- 技術サービスの提供先や提携先が、技術支援や分析のために処理を委託される場合がある(役割の範囲内)。
- 関連会社や第三者が、APIやSDKの機能のためにデータを受け取る場合がある。
- 決済の事業者(Apple Payなど)が、決済と返金に必要な取引の情報を受け取る。
- 広告の提携先には、匿名化された情報だけを渡し、会話の内容とアップロードしたファイルは渡さない、と書かれている。
- 合併や買収などで事業が移るときは、新しい保有者が同じポリシーに従うか、改めて同意を取る。
- 同意や法的な根拠のない公開はしない。
「第三者への情報共有のリスト」が別に用意されていて、ポリシーの第4.2条からリンクされている、と書かれています。そのリストは、読めていません。
保存場所と国外提供
ヘルプとポリシー(第5.1条)は、個人情報を中国本土に保存する、と書いています。国外への提供は、利用者が別に同意し、国の法律にも合う場合でなければ行わない、とあります。ヘルプは、保存先を「安全基準を満たしたサーバー環境」とし、暗号化とアクセス制御で、不正なアクセス、漏えい、紛失を防ぐ、と説明しています。ポリシーの第6条は、通信の暗号化、定期的なセキュリティの点検、アクセスの管理、バックアップ、漏えいの監視を挙げ、漏えいが起きたら、影響を受ける利用者に知らせ、監督当局に報告する、と書いています。同じ条には、絶対の安全は保証できない、という趣旨の文もあります。
保存期間
ポリシー(第5.2条)は、サービスの目的に必要な期間だけ保存する、法令が別に定める場合を除く、としています。サービスを終了するときは、SMSか告知で知らせ、合理的な期間内に個人情報を匿名化するか削除する、とあります。具体的な日数は、ヘルプにも、ポリシーにも、利用規約にも、読んだ範囲では見つかりませんでした。
履歴を消す:会話、共有リンク、メモリ、アカウント
「消す」にも種類があります。公式の記載を、消したいものごとに並べます。
| 消したいもの | 公式に書かれている手順・扱い | 残るもの・注意 | 確かさ |
|---|---|---|---|
| 1つの会話 | アプリまたはWebで、その会話の「删除」を押す(プライバシーポリシー第7.2条には「删除会话」ボタンとある)。画面の具体的な位置は、ヘルプには書かれていない | 関連データは、ポリシーの第5条の処理の流れに従って扱われる。ヘルプは、手動で削除した会話は、復元も閲覧もできない、と書いている | 文書に書かれている |
| その会話の共有リンク | 会話を削除すると、作ってあった共有リンクも無効になり、他の人は開けなくなる | プラットフォームは、そのリンクで見られる複製を持たない、と書かれている | 文書に書かれている |
| メモリ(記憶) | 会話で「忘れて」「全部消去して」と伝える。または、個人ページ、設定、記憶指令の画面から、個別に削除する | 記憶をオフにする具体的な操作は、読んだページには書かれていない | 文書に書かれている |
| 誤って入れた機密情報 | まず、その会話を削除する。身分証、銀行カード、法律文書などの場合は、そのあと、カスタマーサポートにメールする。件名に情報の種類を書くと、優先して処理される、とある | 削除だけで足りるとは書かれていない | 文書に書かれている |
| アカウントごと | 「设置」、「账号安全」、「删除账号」から申請する。審査がある | 取り消せない。有料の権益も消える。会話、アップロードしたファイル、メモリのデータは、削除の手続きの対象になる | 文書に書かれている |
削除しても残るもの。 ヘルプの会話FAQは、法令(サイバーセキュリティ法など)によって、プラットフォームは、一定の期間、ネットワークのログ(操作の時刻、アカウントの識別子など)を保存しなければならない、と書いています。このログは、安全やコンプライアンスの確認と、監督当局の確認のために使い、利用者の同意なしに、ほかの目的には使わない、とあります。アカウントの削除のページも、法令で保存が必要な情報は、最短の法定期間だけ残り、期間が終わったら、削除か匿名化される、と書いています。この「一定の期間」の日数は、どちらにも書かれていません。
消しても戻らない。 削除のページは、アカウントの削除は取り消せない、誤って削除した会話の復元の依頼にも応じない、と書いています。削除の前に、必要なデータをバックアップしておくよう勧めています。
会話の中で消してもだめなもの。 会話FAQには、同じ会話の中で、過去のメッセージを消しても、文脈の窓は空かない、新しい会話を始める必要がある、とあります。これは「消す」ではなく「文脈の長さ」の話ですが、「同じ会話の中で、さっき入れた内容を消したつもりになる」勘違いを防ぐ記載として、挙げておきます(見立てです)。
誤って機密を入れたとき、「いつ何ができるか」を時系列にまとめます。公式の手順を、僕らが並べ直したものです。
| タイミング | できること | 公式に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|---|
| 今すぐ | その会話をアプリかWebで削除する。共有リンクを作っていたら、削除で無効になる | 手動で削除した会話は、復元も閲覧もできない | 文書に書かれている |
| 当日 | 身分証、銀行カード、法律文書などなら、カスタマーサポートにメールする。件名に情報の種類を書く | 件名に種類があると、優先して処理される | 文書に書かれている |
| 必要なら | 学習への利用をやめる申し出(アカウント単位、本人確認あり) | 登録の完了まで5〜7営業日 | 文書に書かれている |
| 消えない可能性 | 法令で保存が必要なネットワークログ。バックアップの扱い | 日数は書かれていない。すべての複製が消える保証も、読んだ範囲では書かれていない | 書かれていない(読んだ範囲では) |
機密情報を誤って入れたとき:公式の手順を、順番に
- その会話を、クライアント(アプリかWeb)で削除する。
- 内容が、身分証、銀行カード、法律文書などにあたる場合は、削除のあとに、カスタマーサポートにメールする。
- メールの件名に、情報の種類(身分証、銀行カード、法律文書など)を書く。公式は、優先して処理される、と書いています。
- 学習への利用が心配なら、別に、上で説明したオプトアウトの手続きを行う。アカウント単位で、5〜7営業日かかります。
- 公式のどのページにも、この手順を踏めば、サーバー上のすべての複製が消える、という保証は、読んだ範囲では書かれていません。バックアップや、法令で残るログの扱いは、日数も含めて書かれていないためです。
メモリ機能:会話をまたいで残るもの
メモリは、会話の履歴とは別の仕組みです。公式のヘルプ「記憶空間」を整理します。
- 何をするか。 好み、習慣、スタイルなど、会話の中の重要な内容を覚えて、別の会話でも使います。
- 何を覚えないか。 健康の情報、パスワード、住所など、利用者が明示的に求めていない個人情報は、記録しない、と書かれています。
- 覚えさせる・直す・消す。 「覚えておいて」(記住)で追加、「更新して」「訂正して」で置き換え、「忘れて」「全部消去して」で削除、と書かれています。会話での指示が、最も手軽だと説明されています。
- 画面で見る。 「個人ページ、設定、記憶指令」から、保存済みの記憶を確認し、不要な項目を個別に消せます。
- 上限。 記憶指令は最大50件。1件あたり500文字まで(2026年4月より前に作られた古い記憶は、上限を超えていても残るが、編集するときは先に500文字以内に縮める)。
- オンとオフ。 ヘルプは、いつでもオフにできる、または全件を消去できる、と書いていますが、オフにする操作の手順は、読んだページにはありません。プライバシーポリシーは、製品の設定でオンとオフを切り替えられる、と書いています。
- 学習との関係。 ヘルプのメモリのページは、記憶はモデルの学習には使われない、と明記している、と読めました。一方、会話の入力と出力そのものは、上に書いたとおり、学習に使われることがあります。この2つは別の話で、メモリは学習に使わないが、会話の内容は使うことがある、という整理になりますが、これは僕らの読みです。
利用規約が、利用者に求めていること(入れる前に)
学習の話と並んで大事なのが、「何を入れてよいか」を、規約が利用者の責任として書いている点です。利用規約(2026年8月24日更新)の第4条を整理します。
| 入力する内容 | 規約に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| 国家秘密など | 国家秘密、国家の安全や公共の利益を害するおそれのあるデータは、入力に含めない | 文書に書かれている |
| 他人の権利 | 他人の知的財産、肖像、名誉、プライバシーの権利を侵す内容は入れない | 文書に書かれている |
| 他人の個人情報 | その本人の十分な説明を受けた同意(機微な情報は別の同意)か、適法な匿名化が必要 | 文書に書かれている |
| 14歳未満の機微な個人情報 | 入れてはならない | 文書に書かれている |
| 営業情報、とくに営業秘密 | 処理する権利が自分にあること。アップロードの前に、脱敏(敏感な部分の除去や加工)しておく | 文書に書かれている |
| 未成年者の情報や素材を含む内容 | 慎重にアップロードする。アップロードすると、規約に書かれた処理に同意したものとみなされる(第11.3条)。保護者の同意を求める記載(第11.4条)は、未成年者がサービスを使う場合のものとして読めた | 文書に書かれている |
そのほか、規約には次の記載があります(いずれも、読んだ範囲での要約です)。
- 出力は保証されない。 出力は不正確、古い、足りない場合がある。医療、法律、金融、教育の専門的な助言の代わりにはならず、重要な個人の判断を、それだけに頼って行わない。
- AI生成の表示。 生成された内容には、見える表示(チャット画面の「AI 生成」の表示、画像の透かしなど)と、見えないメタデータの表示が、既定で付く。消したり、隠したり、変えたりしてはならず(第6.3条)、これに反すると、相応の法律上の責任を負うことがある。ただし第6.2条は、提供される機能を使う場合、または別に申請して承認された場合は、見える表示を外せる、とも書いています。その機能や申請の細かい条件は、読めていません。
- 規約の違反への対応。 事前の通知なしに、警告、機能の制限、停止、アカウントの閉鎖、再登録の禁止などを行うことがあり(第8.1条。禁止や停止の期間は書かれていない)、失った有料の権益は補償されない。
- 責任の上限。 間接的な損害は対象外。直接の責任の上限は、利用者が払った料金の総額。
- 想定する利用。 対象は、完全な民事行為能力のある成人で、個人の学習、研究、娯楽、日常の生活での利用を想定している、と読めました。仕事での使い方については、企業向けの Kimi Business があります。規約が、仕事での利用を禁じているかどうかは、読んだ要約からは判断できません。
中国系のサービスを使うときに、公式が書いていること(読めた範囲)
Kimiは、中国のMoonshot AIのサービスです。このことが、使う側に何を意味するのかを、公式の記載だけで整理します。評価や政治的な判断はしません。
| 論点 | 公式に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| 運営者 | プライバシーポリシーと利用規約の運営者は、北京月之暗面科技股份有限公司とその関連会社。APIの規約とプライバシーポリシーの運営者は、MOONSHOT AI PTE. LTD.(シンガポール) | 文書に書かれている |
| 準拠法と紛争 | アプリは中国本土の法律。まず協議し、だめなら、運営会社の登記上の所在地を管轄する裁判所。APIはシンガポール法で、60日の協議のあと、SIACの規則による仲裁(開催地はシンガポール、言語は英語) | 文書に書かれている |
| 言語 | アプリの規約とポリシーは、中国語版と英語版が同じ効力で、食い違えば中国語版が優先 | 文書に書かれている |
| 保管場所 | アプリは中国本土。APIはシンガポールのサーバー。ただし、APIのポリシーには、居住国の外に保存されることがあり、適切な保護措置を取る、という文もある | 文書に書かれている |
| 国外への提供 | アプリの個人情報は、別の同意と法令の遵守がなければ、国外に提供しない | 文書に書かれている |
| 保存が必要なログ | 法令により、ネットワークのログを一定期間、保存する。アカウントの削除後も、登録情報と活動のログは、法令の範囲で保存される | 文書に書かれている |
| 入力に含めない内容 | 国家秘密や、国家の安全を害するおそれのあるデータ(利用規約第4条) | 文書に書かれている |
| AI生成の表示 | 見える表示と見えない表示が既定で付く。消してはならない(第6.3条)。ただし見える表示は、公式の機能か承認を得た申請で外せる場合がある(第6.2条。条件は読めていない) | 文書に書かれている |
| 地域の制限 | 利用規約は、サービスを特定の国や地域に限る、という記載をしていない、と読めた。APIの規約は、輸出管理と制裁の法令に違反する使い方、全面的に制裁されている国での使用、リストに載った相手の使用を禁じている | 文書に書かれている |
僕らの見立てです。上の表は、「中国のサービスだから危ない」とも「問題ない」とも言っていません。公式の書き方から読み取れるのは、①アプリの個人情報は中国本土に置かれ、中国本土の法律で扱われる、②APIはシンガポールの法人とシンガポール法で、別の枠組み、③どちらも、保存の日数は書かれていない、ということです。自分や組織の事情(取引先との契約、社内の規則、扱う情報の種類)に照らして、どの入口なら入れてよいかは、組織の担当者か専門家と決めるのが安全です。
APIを使うとき(Open Platform)の扱い
APIは、アプリの会員とは別の課金と別の規約です(02に書きました)。データの扱いを、アプリと並べます。
| 項目 | アプリ・Web | API(Open Platform) | 確かさ |
|---|---|---|---|
| 運営会社 | 北京の会社 | シンガポールの会社 | 文書に書かれている |
| 保管先 | 中国本土 | シンガポールのサーバー | 文書に書かれている |
| 学習への利用 | 去識別化したうえで使うことがある。やめるにはメール | サービスの提供と改善のために、内容を使うことがある。制限するには、企業向けの取り決めか、別の書面が要る | 文書に書かれている |
| 所有権 | 利用者が持つ(法令の範囲) | Moonshot AIは所有権を主張しない。ただし、利用者が、入力の権利を持つことを保証する | 文書に書かれている |
| 削除 | 会話ごとの「删除」。アカウントの削除は取り消せない | アカウントの削除は取り消せず、残高も失う。終了後は、法令に従って、内容とデータを削除する | 文書に書かれている |
| 保存期間 | 日数の記載なし | 固定の日数の記載なし。ポリシーは、アカウント、入力、支払いの情報は、アカウントが有効な間、保存する、と書く | 文書に書かれている |
APIの規約が利用者に求めること。 個人データをAPIで処理するなら、法的に十分なプライバシーの告知をし、必要な同意を得て、法令に従う責任は利用者にあります。HIPAAの対象の医療情報(PHI)の処理には使えない、とも書かれています。Moonshot AIは、内容を定期的にバックアップしますが、損失や破損を防ぐ保証はしないので、完全で正確な写しを、サービスの外に自分で持つよう書かれています。支払いの争いは、請求から30日以内に書面で申し立てないと、受け入れたものとみなされます。責任の上限は、直前の12か月に払った料金です(重過失、故意、秘密保持違反、データ保護違反などの除外があります)。
APIのプライバシーポリシー。 最終更新は2025年4月30日と表示されています。集める情報には、利用者の内容(APIの依頼の内容を含む)が挙がり、モデルの最適化に使う、と書かれています。サービスの提供者(ホスティング、カスタマーサポート、クラウド、決済など)に処理を委託する場合があり、具体的な事業者名は書かれていません。Googleなど、第三者のアカウントでのログインに触れた記載もあります。連絡先は api-service@moonshot.ai です。
ZDR(Zero Data Retention)は、何を、どこまで守るのか
公式の説明ページから整理します。
- 何か。 企業のお客様向けの、データ保護のモード。有効にすると、依頼の内容は、応答を作っている間だけ処理され、応答を返したらすぐに削除されます。法令が保存を求める場合だけ、残ります。
- 対象。 企業のお客様だけで、依頼があった場合に使えます。申し込みは、営業チームへの連絡です。
- 守られるもの。 プロンプト、モデルの応答。APIの呼び出し方、パラメータ、課金は変わらない、と書かれています。
- 守られないもの。 バッチAPIは非対応。File Upload APIで直接送った画像と動画は、保証できない。セキュリティのログと課金の記録は、対象外。第三者のモデル、コネクタ、プラグインが処理するデータも、対象外。
- 副作用。 内容が残らないので、あとから特定の依頼の内容をたどれません。トラブルの調査のために、利用者が自分でリクエストのログを持つよう書かれています。
- 学習との関係。 この説明ページは、企業のお客様のデータは学習に使わず、既定でも、Open Platformは企業のお客様のデータを学習に使わない、と書いています。一方、APIの利用規約は、内容を提供、維持、開発、改善に使うことがあり、制限には別の書面が要る、と書いています。2つの文書は、対象の言い方(企業のお客様か、利用者一般か)が違い、読んだ範囲では、食い違いを説明する記載は見つかりませんでした。どちらが自分に当てはまるかは、契約の種類によるため、営業か専門家に確認してください。
- 保存期間の数字。 例外のデータ(セキュリティのログなど)の保存期間は、書かれていません。
APIにファイルを送るとき。 ファイルのアップロードの公式ページ(API仕様)には、1ファイル100MiBまで、ファイル数の上限はなし、組織ごとの保存容量の上限(既定10GiB)と書かれています。アップロードしたファイルをどれだけの期間保存するかは、読んだページには書かれていませんでした。削除は DELETE /v1/files/{file_id} で、公式は英語で「Deletion is permanent.」(削除は取り消せない)と書いています。公式の「ファイルベースのQ&A」のガイドは、使い終わったファイルを消して容量を空けるよう勧め、一覧のAPIで全部を取り、削除のAPIを1つずつ呼ぶ例を挙げています。ただし、その例は、アップロードしたすべてのファイルを消すので、まだ使うファイルまで消えうる、という点に注意が要ります。
削除のページ(Delete File)に載っている公式の例は次のとおりです(動作確認はしていません)。
curl -X DELETE https://api.moonshot.ai/v1/files/file_xxx \
-H "Authorization: Bearer $MOONSHOT_API_KEY"
成功すると、id(消したファイルのID)、object(常に "file")、deleted(true)が返る、と書かれています。エラーは、401(APIキーが無効か無い)、404(ファイルが見つからない。すでに消えている場合も同じ)、500(サーバーの異常)です。404が返ったときは、IDの打ち間違いか、すでに削除済みかを疑う、と読めます(見立てです)。
また、抽出したファイルの内容は、チャットの依頼のメッセージに入って送られるので、APIに送る内容に含まれます。
Kimi Code CLI:手元に残るもの
Kimi Code CLI(コマンド kimi)は、手元の ~/.kimi-code/ に、データを置きます。公式の文書(データの置き場所のページ)の記載を整理します。
| 場所 | 中身 | 確かさ |
|---|---|---|
config.toml |
主な設定(接続先、モデル、動作の制御)。02に書いたとおり、APIキーが平文で入りうる | 文書に書かれている |
sessions/<workDirKey>/<sessionId>/ と session_index.jsonl |
会話の記録。中の agents/main/wire.jsonl に、会話の全記録と、デバッグ用の依頼の記録(道具のスキーマ、依頼のパラメータ、MCPの道具の一覧)が入る |
文書に書かれている |
user-history/ |
端末で打ったプロンプトを、作業フォルダごとに保存(矢印キーでの呼び出し用) | 文書に書かれている |
logs/kimi-code.log と、セッションごとのログ |
起動、ログイン、書き出しなどの記録と、診断のログ | 文書に書かれている |
credentials/ |
OAuthのトークンなど。ディレクトリは 0o700、ファイルは 0o600 で、今のユーザーだけが読める |
文書に書かれている |
credentials/mcp/ |
MCPサーバーの認証情報 | 文書に書かれている |
tui.toml |
端末の画面まわりの設定。自動更新のスイッチ([upgrade] の auto_install)もここ |
文書に書かれている |
mcp.json、AGENTS.md、skills/ |
利用者レベルのMCPサーバーの宣言、Kimi向けの共通の指示、スキル。どれも任意 | 文書に書かれている |
plugins/installed.json、plugins/managed/ |
入れたプラグインの記録と、zipやローカルのパスから入れたプラグインの複製 | 文書に書かれている |
updates/ |
自動更新が自動で管理するファイル。rollout.log は、更新の確認でどの段階配信の場合に当たったかの記録。ほかのファイルは、詳しい説明なし |
文書に書かれている |
locks/sessions/ |
会話の記録を書き込む間に使うロック | 文書に書かれている |
sessions/…/state.json |
セッションのメタ情報(題名、最後のプロンプト、時刻、forkedFrom) |
文書に書かれている |
置き場所は、環境変数 KIMI_CODE_HOME で変えられます。公式の例は次のとおりです(動作確認はしていません)。
export KIMI_CODE_HOME="$HOME/.config/kimi-code"
消し方(公式の記載)。
- 全部消す:データのルート(
~/.kimi-code/かKIMI_CODE_HOMEのパス)を削除する。 - 会話の記録を消す:
sessions/とsession_index.jsonlを削除する。 - 端末の入力履歴を消す:
user-history/。ログを消す:logs/。 - ログインを消す:
/logoutを実行するか、credentials/<name>.jsonを削除する。 - MCPのログインを消す:
credentials/mcp/を削除する。公式は、/logoutではMCPの認証情報は消えない、と書いています。
セッションの文書(会話の記録のページ)は、セッションを消す方法は書いていない、と読めました。手で sessions/ の中のファイルを編集すると、会話を復元できなくなるおそれがあるので、編集しないよう書かれています。
不具合の報告に使う kimi export。 セッションのファイル一式と、既定ではグローバルのログ(~/.kimi-code/logs/kimi-code.log)をまとめて書き出します。グローバルのログを外すには、--no-include-global-log を付けます。公式は、書き出しに、機密のコード、コマンドの出力、ファイルのパスが含まれうるので、共有する前に確認するよう案内しています(原文は「Review the content before sharing」)。公式のページの例は、次の形です(動作確認はしていません)。
kimi export <sessionId>
kimi export <sessionId> -o ~/Desktop/my-session.zip
-o は、書き出すZIPの保存先です。sessionId を省くと、確認の質問が出て、-y を付けるとその質問を飛ばせる、と読めました。グローバルのログを外す --no-include-global-log は、公式のページに、コマンドの例としては載っていませんでした。
自動更新は、既定でオンです。 tui.toml の [upgrade] にある auto_install は、既定でオンと書かれています。切るには、/settings で無効にするか、tui.toml に auto_install = false と書きます。手元の道具が、自分の知らないうちに入れ替わりうる、という落とし穴なので、仕事の環境では、先に決めておくと安心です(見立てです)。
[upgrade]
auto_install = false
上の書き方は、公式の文の内容を、僕らがTOMLの形に書き起こしたものです。公式のページに、この形のコードブロックがあったかどうかは、読めていません。
サーバーへの送信。 データの置き場所のページに、テレメトリや自動アップロードの説明は、ありませんでした。自動更新が更新の確認をすることは書かれていますが、その確認で何が送られるかは書かれていません。「送られない」と言い切れる記載ではなく、「読んだ範囲では書かれていない」です。また、モデルに送る会話や、Kimi Codeの会員のデータが、アプリと同じ保管先と規約に従うかどうかは、公式のページからは確認できていません。接続先が、地域で違うことは確かめられました(Kimi Codeの会員の接続先は、国内が api.kimi.com、海外が api.kimi.ai。Open Platformは、国内が api.moonshot.cn、海外が api.moonshot.ai。公式のFAQ)。ただし、接続先ごとの保管先の説明は、読んだ範囲にありませんでした。
Kimi Workの「権限」と、Kimi Clawで気をつけること
Kimi Work(デスクトップ)。 ヘルプの常見問題は、権限のモードを3つ挙げています。
| モード | 公式の説明 | 確かさ |
|---|---|---|
| 既定 | 通常の操作は自動。ファイルの変更や上書き、コードの実行など、重要な操作の前に、許可を求める | 文書に書かれている |
| 手動許可 | すべての操作の前に許可を求める。同意なしには、何も起きない、と書かれている | 文書に書かれている |
| 全部 | 許可なしで直接実行する。ファイルの読み書き、コードの実行、システム設定の変更も、自動で行う | 文書に書かれている |
「全部」を選ぶと、ファイルの上書きや誤削除、システム設定の変更によるソフトの異常、ディスクの暗号化やパーティション、ファームウェアの変更による端末の制限や起動不能などが起こりうる、一部は取り消せず、データが完全に失われうる、と書かれています。このモードを有効にすることは、リスクを理解して受け入れたことになり、結果は利用者が負う、とあり、バックアップが勧められています。なお、このページには、どのデータがアップロードされるか、どこに保存されるか、いつまで保存されるかは、書かれていません。デスクトップで作った定時タスクはローカルで動き、アプリが起動している必要があります。Kimiのほうで作った定時タスクは、クラウドで動きます。
Kimi Claw。 ファイルの送受信のページは、画像やファイルを送ると、Kimi Clawが道具を使って内容を処理する、と説明していますが、保存期間、暗号化、学習への利用の可否は書かれていません。ヘルプの目次には、「記憶丢失と文脈の保存」(その中に「不续费记忆能留存多久?」、つまり契約を更新(続費)しないと記憶はどれだけ残るか、という見出しがあります)や、Android版の「安全と制限のあるアプリ」の節がありましたが、どちらも本文は読めていません。
最初の10分でやること(公式に書かれている範囲)
アプリ・Webで使う人向けの手順です。どれも、公式のページに手順が書かれているものだけです。
- 入口を決める。 アプリ・Web、APIか、企業版か。上の表で、準拠法と保管先を確かめる(1分)。
- データのページを読む。 ヘルプの「数据使用与共享说明」(データ使用と共有)を開き、学習、オプトアウト、第三者への共有の項を読む(3分)。
- ためしに、ダミーの会話を作って消す(これは僕らの提案で、公式の手順ではありません)。 個人情報を含まない会話を作り、その会話の「删除」を押して、一覧から消えることを確かめる。共有リンクを作った場合は、削除で無効になる、と公式は書いています(2分)。
- メモリを確かめる。 個人ページ、設定、記憶指令を開き、保存されている内容を見る。不要なものは、個別に消す(2分)。
- 学習のやめ方を知っておく。 やめるかどうかは決めなくてよいので、手順(メールで申し出、本人確認、5〜7営業日、アカウント単位)を、メモしておく(1分)。
- 誤送信の手順を、メモしておく。 会話を削除し、機密の内容ならメールで連絡し、件名に種類を書く(1分)。
APIやKimi Code CLIを使う人は、次の手順を足してください。
- APIキーは、環境変数に入れ、コードに直接書かない(公式の案内、02を参照)。
- APIに送るファイルは、使い終わったら、削除のAPIで消す(取り消せない点に注意)。
- Kimi Code CLIを使い始めたら、
~/.kimi-code/に何が溜まるかを、一度見に行く。共有の前のkimi exportは、中身を確かめる。 - 企業で、ZDRのような保存しない仕組みが必要なら、営業に問い合わせる(公式の説明の手順)。
僕らの見立て:入れる前の、4つの質問
ここから先は、公式の記載を読んだうえでの見立てで、公式の推奨そのものではありません。入れる前に、次の4つを自分に聞いてみます。
| 質問 | 見立て |
|---|---|
| これは、他人の個人情報や、社外秘ではないか | 規約が、他人の個人情報に同意か匿名化を、営業秘密に脱敏を、利用者に求めている。迷うなら入れない、が基本 |
| 入れた内容が、学習に使われても構わないか | アプリでは、やめるには手続きが要る。構わなくない内容は、入れる前に考える。入れてしまった後で全部を取り戻せる、という記載は読んだ範囲にはない |
| 消す必要が出たとき、どこまで消せるか | 会話は消せるが、法令で残るログがある。アカウントの削除は取り消せない。日数が書かれていないので、「いつまでに消える」とは言えない |
| どの国の法律と、どのサーバーに関わるか | アプリは中国本土の法律と国内の保管、APIはシンガポール。組織で使うなら、契約や社内の規則と照らす |
迷ったときの判断の順番も、見立てとして図にします。上から順に、最初に当てはまったところで止まります。
他人の個人情報や営業秘密が含まれる
-> 同意か匿名化、脱敏ができていない -> 入れない
学習に使われては困る内容
-> アプリ・Web -> 入れない(やめるには手続きが要る)
-> API -> 企業向けの取り決め(ZDRなど)の確認が先
消せなくなっても困らない内容
-> 入れてよい(会話は後で削除できる)
この図は、公式の推奨ではなく、上の4つの質問を並べ替えただけのものです。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はKimiを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名、パス、コマンド、APIの経路は、公式ページの表記を写したものです。画面や仕様は、変わることがあります。
- 公式ページは要約として取得しました。規約やポリシーの条番号と細かい条件は、原文で確かめてください。メニュー名は、中国語の表記を写している部分があります。
- ヘルプのページには、公開日が書かれていないものがあります(「データ使用と共有」など)。その場合、僕らは日付を書いていません。
- 読めていないページがあります。Kimi Businessの購入と契約のページ、メモリの使い方のコツ、プロジェクト機能、未成年モード、アカウントの停止と異議申し立て、Kimi Codeの会員の規約、ポリシーから案内されている「第三者への情報共有のリスト」と未成年向けのポリシーです。そこに書かれているかもしれない内容は、ここには書いていません。
- カスタマーサポートのメールアドレスは、ヘルプのページ上で保護表示になっていて、読めませんでした。宛先は、ヘルプのページで確かめてください。
- 保存期間の日数、無料の利用者と有料の利用者での扱いの違い、日本から使ったときの追加の扱いは、読んだ範囲では、どこにも書かれていませんでした。
- この記事は、法律やセキュリティの助言ではありません。仕事や組織で使うときは、専門家に確認してください。
出典
- データ使用と共有に関する説明(Kimi Help Center、Moonshot AI、公開日の記載なし、2026-10-24確認)
- Kimi プライバシーポリシー(Moonshot AI、2026-08-24更新、2026-08-31施行、2026-10-24確認)
- Kimi 利用規約(Moonshot AI、2026-08-24更新、2026-08-31施行、2026-10-24確認)
- アカウント削除とデータ削除(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi 会話の常見問題(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- 記憶空間(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Business 企業版FAQ(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Work 常見問題(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Claw ヘルプ一覧(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Claw ファイルの送受信(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Code 常見問題(Kimi Help Center、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Help Center 目次(Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Help Center 常見問題の目次(Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Help Center 機能の目次(Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Code CLI Local data locations(Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Kimi Code CLI Sessions(Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Terms of Service for Kimi OpenPlatform(Moonshot AI、最終更新2026-07-30、2026-10-24確認)
- Kimi OpenPlatform Privacy Policy(Moonshot AI、最終更新2025-04-30、2026-10-24確認)
- What is Zero Data Retention (ZDR)?(Kimi API Platform、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Upload File(Kimi API Platform、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Delete File(Kimi API Platform、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Use Kimi API for File-Based Q&A(Kimi API Platform、Moonshot AI、2026-10-24確認)
- Compare with Other Kimi Products(Kimi API Platform、Moonshot AI、2026-10-24確認。比較表は空で読めず)