3行でいうと
- 公式の入口は、デスクトップの App(macOS・Windows・Linux・Googlebook)、ターミナルの CLI(コマンド
agy)、単体の IDE、5つのエディタの拡張機能、Python の SDK です。入れ方は、App と単体 IDE が「インストーラ」、CLI が「1行のコマンド」、拡張機能が「各エディタの入手先」と分かれます。 - サインインは、個人の Google アカウント(ブラウザで認証)が基本です。仕事用(Gemini Enterprise)、Gemini API キー、ADC(Google Cloud の認証情報)という道もあります。1つの入口でサインインすると、同じパソコンの他の入口にも認証が共有される、と公式の認証ページは書いています。
- App の最初の設定で、公式が先に挙げているのは、Settings の「Permission Preset」(Request Review / Default / Auto (Preview) / Turbo)と、ターミナルの隔離(サンドボックス)、「Enable Telemetry」です。CLI は
~/.gemini/antigravity-cli/settings.jsonと/configで同じ種類の項目を扱います。 - 公式のドキュメントには、VS Code の設定や拡張機能を Antigravity に取り込む手順は、読んだ範囲では見つかりませんでした。取り込みを前提にした手順は、この記事には書いていません。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」です。画面の表記やバージョンは頻繁に変わるので、手元の画面と照らして読んでください。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない所は「公式で確認できていない」と書き、長い文章の引用は避けて言い換えています。
先に結論
- 最初に決めるのは「どの入口から入るか」です。 公式の Getting Started も、最初の見出しで「入口を選ぶ」ことを求めています。App は複数のエージェントを画面で見渡す入口、CLI はターミナルから使う入口、拡張機能は今のエディタの中に入る入口です。どれを選んでも、サインインは共通です。
- App と CLI のバージョンは、読んだ時点で App が v2.26.0(ダウンロードページと変更履歴の表示。変更履歴では 2026年10月22日付)、CLI が v1.4.0、単体 IDE が v2.5.5、SDK が v0.1.22 でした。 01を書いた時点(10月23日)の記事では App が v2.25.0 と書いています。更新が速いので、数字は手元の画面で確かめてください。
- 最初の設定で触る場所は、App では Settings(左のサイドバーの下、または
Cmd + ,/Ctrl + ,)、CLI では/config、拡張機能では各エディタの設定です。 「どこまでAIに任せるか」を決める権限の設定は、App では「Permission Preset」の4段階です。 - 公式の資料で確認できなかったこと:VS Code の設定の取り込み、単体 IDE の初回起動の画面、App・CLI のアンインストールの手順。この3つは「記載が見つからない」として、手順を書いていません。
前提:用語をそろえる
- ターミナル/CLI:文字でコマンドを打つ画面と、そこから使う形のツールです。Antigravity CLI のコマンド名は
agyです。 - プロジェクト(project):公式の説明では、エージェントが動く範囲(1つ以上のフォルダ)と、その設定のまとまりです。
- OAuth(ブラウザ認証):パスワードを直接打たず、ブラウザで Google にサインインして許可を返す方式です。
- キーリング:OSがパスワードやトークンを預かる仕組み(Apple Keychain、Linux の Secret Service、Windows の Credential Manager)。CLI のサインイン情報の置き場所、と公式の認証ページは書いています。
- ADC/WIF(BYOID):Google Cloud の認証情報をプログラムが自動で見つける仕組み(ADC)と、会社の既存のID基盤で入る仕組み(Workforce Identity Federation)です。
- サンドボックス:エージェントが動かすターミナルのコマンドを、OSの仕組みで囲った中だけで動かす方式です。公式は、Linux は namespaces、macOS は
sandbox-exec(Seatbelt)、Windows は AppContainer と書いています。 - PATH:ターミナルがコマンドを探すフォルダの一覧です。
たとえ話:引っ越しの日の「鍵の渡し方」
新しい家(Antigravity)に入るときは、まず玄関(インストール)から入り、鍵(サインイン)を受け取り、最後に「どの部屋まで業者さん(エージェント)に入ってもらうか」(権限)を決めます。鍵は一度受け取れば家のどのドアでも使える、というのが公式の言う「認証が共有される」にあたります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
手順0:入口を選ぶ
公式のダウンロードページと Getting Started に載っている入口は次のとおりです(確認日 2026-10-25)。
| 入口 | 入れ方 | 公式の動作条件の記載 |
|---|---|---|
| Antigravity App | ダウンロードページのインストーラ | macOS 12 (Monterey) 以降、Windows 10 (64-bit) 以降(Getting Started は「10 (64-bit) or 11」)、Linux は glibc 2.28 以上・glibcxx 3.4.25 以上 |
Antigravity CLI(agy) |
ターミナルで1行のコマンド | ダウンロードページには条件の記載なし |
| Antigravity IDE(単体) | ダウンロードページのインストーラ | ダウンロードページには条件の記載なし。Getting Started は macOS 12+、Windows 10 64-bit+、Linux/Googlebook(glibc 2.28以上、glibcxx 3.4.25以上)と書く |
| IDE 拡張機能 | 各エディタの入手先 | VS Code 1.90 以降、Visual Studio 2026(17.8 以降)、JetBrains は IntelliJ 系の 2026.2.1 以降、Zed は 0.140.0 以降、Xcode は 27 beta 6 以降 |
| Antigravity SDK(Python) | pip install google-antigravity |
Python 3.10 以上(Getting Started) |
SDK は、プログラムに組み込むためのもので、この記事では扱いません(pip install google-antigravity、Python 3.10 以上。組み込みは08)。
手順1:Antigravity App を入れる(OSごと)
ここは公式の Getting Started(Download and Install)の順です。どの OS でも、最初は「antigravity.google/download を開き、自分のOS用のインストーラを選ぶ」ことから始まります。
macOS
- ダウンロードページで Download for Apple Silicon か Download for Intel を選ぶ。ファイルは
Antigravity.dmg(ページの表示)。自分のMacがどちらかの見分け方は、ダウンロードページには書かれていません。 - ダウンロードした
Antigravity.dmgを開き、Antigravity を Applications フォルダへドラッグする。 - すでに入っている版を更新するときは、確認の画面で Replace を選び、Keep Both は選ばない、と公式は書いています。
- アプリケーションの一覧から Antigravity を起動する。
Windows
- Download for x64 か Download for ARM64 を選ぶ。ファイル名はページの表示で
Antigravity-x64.exe、Antigravity-arm64.exe。 - ダウンロードした
.exeを実行し、ガイドに従ってセットアップを進める(公式は「guided setup wizard」と書いています)。 - スタートメニューなどのランチャーから起動する。
Linux
- Download for x64 か Download for ARM64 を選ぶ(ファイルは
Antigravity.tar.gz)。 - ターミナルで、ダウンロードしたフォルダに移動して次を実行する(公式の Getting Started の手順です)。
tar -xzf Antigravity.tar.gz
./Antigravity
- 動作条件は glibc 2.28 以上、glibcxx 3.4.25 以上。公式の例は Ubuntu 20 以降、Debian 10 以降、Fedora 36 以降、RHEL 8 以降です。
Googlebook
公式は、Googlebook にはあらかじめ入っていて、更新や再インストールは Google Play(「Get it on Google Play」)から行う、と書いています。Googlebook が何かは、読んだ範囲のページには説明がありません。
入れたあとの更新
App の更新の仕方は、Getting Started には書かれていません。単体 IDE については、更新はバックグラウンドでダウンロードされ、促されたら Restart to Update を押す、と書かれています。App についても同じかどうかは、公式で確認できていません。
手順2:App にサインインする
公式の認証ページ(Authenticate)の順です。
個人の Google アカウントの場合(Free・Pro・Ultra)
- App を起動して Sign in を押す。
- ブラウザが開くので、Google アカウントでサインインし、許可を返す(ブラウザ認証)。
- ブラウザから App に戻ると、ワークスペースが初期化される。
使える条件(承認された地域、18歳以上など)は、01の「アカウントとサインイン」に書きました。サインインできない場合は、公式のFAQが「Google Workspace のアカウントで困ったら @gmail.com のアドレスを試す」と書いています。
仕事用アカウント(Gemini Enterprise/Google Cloud)の場合
- Sign in を押し、Business account を選ぶ。
- Continue with Google Cloud を選ぶ。または Advanced WIF Configuration を選び、WIF の設定文字列を入れる。
- ブラウザで認証を終える。
- 「License Selector」で、ライセンスに結びつくプロジェクトを選ぶ。出てこないときは Other を選び、Google Cloud のプロジェクトIDと場所(
global、us、euのどれか)を入れる。 - プロジェクトや地域を変えたいときは、ログアウトしてもう一度ログインする。
- 前提として、そのプロジェクトで Gemini Enterprise の API(
aiplatform.googleapis.com)が有効になっている必要がある、と公式は書いています。
管理者がいる環境では、手順の前に管理者に確認が必要になる場面があります。変更履歴には、v2.25.0(2026年10月20日)で、事前に割り当てられたライセンスが見つからないときに「Google Cloud プロジェクトの自動割り当て」の画面が出る、という記載があります。
ADC(Google Cloud の認証情報)で入る場合
- ターミナルで、次を実行する(
{GCP_PROJECT}は自分のプロジェクトIDに置き換える。公式の書式です)。
gcloud auth application-default login --project {GCP_PROJECT}
- 次のどちらかで ADC を有効にする。
- ターミナルから App を起動する前に
export AGY_ADC_AUTH=trueを実行する。 ~/.gemini/config/config.jsonのuserSettingsの下に"enableAdc": trueを書く。
手順3:App の最初の設定
設定を開く方法は、公式の Settings ページによると次の3つです。
- キーボードで
Cmd+,(Settings ページに書かれているのはこの形です。Windows・Linux のCtrl+,は、Remote Control のページの記載です。Getting Started と機能一覧のページには、Settings のCtrl+,は書かれていませんでした) - 左のサイドバーの下にある Settings
- プロジェクトの横の歯車のアイコン(プロジェクトを開いているときは、Settings がそのプロジェクトの設定から開く)
設定の構成
公式の整理では、設定は「全体(Global)」と「プロジェクトごと」に分かれます。
| 場所 | 中身(公式の表記) |
|---|---|
| 全体の設定 | Account(セッションの管理と Enable Telemetry のスイッチ)、Global permissions、Appearance、Browser integration、Model usage、Customizations(MCP サーバー、スキル、プラグイン) |
| プロジェクトの設定 | Folders(会話の対象を Local か Worktree にするか)、Agent settings(権限)、プロジェクト単位の権限、Customizations |
| その他 | Shortcuts、Feedback |
変更履歴によると、v2.26.0 で Notifications の設定ページが加わっています。どの項目をどう選べるかは、読んだ範囲では確認できていません。
手順3-1:テレメトリーのスイッチを確かめる
- Settings を開き、Account を選ぶ。
- Enable Telemetry のスイッチの状態を見る。
- 利用の記録の収集を断りたいときは、これを切る。公式のFAQは、設定のパネルでいつでもオプトアウトできると書いています。
初期値がオンかオフかは、読んだ範囲では確認できていません。データの扱いは01と04を参照してください。
手順3-2:権限の初期設定(Permission Preset)
ここでは、権限の設定を先に取り上げます。公式の Permissions ページと Agent settings ページの整理は次のとおりです。
| Preset | ターミナルのサンドボックス | ターミナルのコマンド | ファイルの範囲 | MCP と Web |
|---|---|---|---|---|
| Request Review | 無効 | 毎回確認 | ワークスペースのみ | 確認 |
| Default | 有効 | サンドボックスの中は許可、外は確認 | ワークスペースと一時フォルダ | 確認 |
| Auto (Preview) | 有効 | サンドボックスの中は許可、外は自動で判定 | ワークスペースと一時フォルダ | 確認 |
| Turbo | 無効 | 許可(制限なし) | ファイルシステム全体 | 許可 |
- Default は、公式が「Ask before sensitive operations」と説明しています。サンドボックスの中のコマンドは、ネットワークなしで動きます。ネットワークやホストの資源が必要なコマンドは、
command(...)の許可ルールがなければ確認が出ます。 - Auto (Preview) は v2.23.0 以降で、企業・組織のアカウントでは使えない、と公式は書いています。サンドボックスの外で動かしたいコマンドのうち、公式の言う「safe, reversible」なものは自動で通り、リスクの高いもの・元に戻せないものは確認が出る、という説明です。
- Turbo は、公式の表では、すべてのコマンドが確認なし・隔離なし・ファイルシステム全体の読み書きになります。
- 許可・確認・拒否のルール(allow/ask/deny)は、Preset の上に重なり、いつも Preset より優先される、と公式は書いています。優先順は Deny、Ask、Allow の順です。
変える手順(公式に書かれている経路)は次のとおりです。
- 全体を変える:Settings → General → Global Permissions → Permission Preset。
- 1つのプロジェクトだけ変える:Settings → Projects。新しいプロジェクトは Inherit Global(全体の設定を引き継ぐ)で始まります。
- メッセージ欄から変える(v2.23.0 以降):入力欄の近くの権限のピッカー(permissions picker)で選ぶ。プロジェクトの上書きを外すには Use Global Settings を選ぶ。
画面の階層(General の下にあるか、など)は版によって違う可能性があります。ページの記述と手元の画面を照らしてください。
企業・組織のアカウントでは、Preset の代わりに「以前の権限設定」が使われる、と公式は書いています。その内容は、Terminal Command Auto Execution(Require Review/Proceed in Sandbox/Always Proceed)、Agent non-workspace file access(初期はオフ)、サンドボックスモードです。
手順3-3:ルールを書く(任意)
Preset より細かく決めたいときは、action(target) の形のルール(例:command(git)、write_file(src/)、拒否なら command(sudo))を、許可・確認・拒否の3つの一覧に書きます。種類、書き方の決まり、公式の例は、公式の Permissions ページにあります。確認の画面で「Allow」を押す前に、対象を広げる編集(たとえば /project/file.txt を /project に)ができますが、ターミナルのコマンドには使えない、と書かれています。
手順3-4:モデルを選ぶ
- 会話の入力欄の下にある、モデルの選択メニューを開く。
- モデルと、考える深さ(Low/Medium/High など、モデルによって違う)を選ぶ。
公式の Models ページは、選んだものは会話の中のメッセージの間で保たれる、と書いています。実行中にモデルを切り替えても、いまのターンが終わるか取り消すまでは前のモデルで動きます。プランごとに使えるモデルは、04と公式の Models ページの表を見てください。Gemini 4 Argon は単体の Antigravity IDE では使えない、と書かれています。
手順3-5:Browser と Customizations(必要になってから)
Browser integration はブラウザ操作の設定(使い方は06)、Customizations は MCP サーバー、スキル、プラグインを入れる場所(07・08)です。Build with Google のバンドルは、オンボーディング中にチェックを入れるか、Settings → Customizations → Build with Google Plugins で足し引きできる、と公式は書いています。
オンボーディングについて公式が書いていること
変更履歴には、v2.23.0(2026年10月12日)で、オンボーディングにテーマの選択の代わりに「Antigravity にできること」が表示されるようになった、とあります。画面の順序や項目の全体は、公式で確認できていません。
手順4:最初のプロジェクトを作る(App)
Getting Started の順です。
- 左のサイドバーの New Project(フォルダに+のアイコン)を押す。
- Add Folder を押し、ローカルの Git リポジトリか作業フォルダを1つ以上選ぶ。
- Create を押す。
- 入力欄に指示を書いて
Enterを押す。公式の例は「Add unit tests for the authentication handlers」です。 - 最初に出る設定の画面で Mode を選ぶ。Local mode はそのフォルダで直接作業する方式、New worktree mode は Git の別の作業場(worktree)を作って、その中で作業する方式です。
試すフォルダは、失っても困らないものから始める、というのは僕らの見立てです。実際の使い方は06に書きました。
手順5:CLI(agy)を入れる
インストール
ダウンロードページの表示(確認日 2026-10-25)は次のとおりです。
- macOS、Linux、Googlebook(Linux Terminal):
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.sh | bash
- Windows PowerShell:
irm https://antigravity.google/cli/install.ps1 | iex
- Windows CMD:
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd
どれも、ネットから取ってきたスクリプトをそのまま実行する形です。実行の前に内容を読みたい場合は、スクリプトの URL をブラウザで開いて中身を見られます(これは僕らの案で、公式の手順ではありません)。
インストールのオプションとして、認証ページに次の2つが書かれています。
| オプション | 公式の説明 |
|---|---|
--skip-aliases |
以前の agy や antigravity のエイリアスを、スクリプトが消したり更新したりしないようにする |
--skip-path |
スクリプトが、シェルの設定ファイルの PATH を書き換えないようにする |
これらをどう渡すか(bash -s -- --skip-path のような書き方)は、読んだ範囲では書かれていません。必要な場合は、公式のスクリプトと認証ページで確かめてください。
入ったかを確かめる
- 新しいターミナルを開き、次を実行する。
agy --version
- バージョンが出れば入っています。既定の置き場所は
~/.local/bin/agyです(Getting Started)。CLI のトラブルシューティングのページは、Windows ではC:\Users\<username>\AppData\Local\agy\binと書いています。
初回の起動で選ぶもの
作業用のフォルダを作って agy を起動します(Getting Started の手順)。
mkdir agy-demo && cd agy-demo
agy
初回は次を聞かれます。
- Color scheme:Dark、Solarized Dark、Solarized Light、または端末の既定。
- Rendering mode:Alt-Screen(全画面のバッファ)か Inline(出力を端末の履歴に残す)。
- Workspace trust:ファイルの索引づけを始める前に、このリポジトリを信頼するかどうかを確認する。
CLI でサインインする
agy は、まずOSのキーリングに保存されたトークンを探し、あればそのまま入ります。なければ、既定のブラウザが開きます。個人のアカウントでサインインするか、Business account から Continue with Google Cloud か Advanced WIF Configuration を選びます。
SSH 先のサーバーで使う場合(公式の手順)
- リモートのターミナルで
agyを実行する。 - SSH を検出して、認証用のURLが表示される。
- そのURLを、手元のブラウザで開いてサインインする。
- ブラウザに出た英数字の認証コードをコピーする。
- SSH のセッションのプロンプトに、コードを貼る。
Gemini API キーで使う場合(ヘッドレスや CI 向け、と公式が書く方式)
~/.gemini/antigravity-cli/settings.jsonに"modelProvider": "gemini"を書く。export GEMINI_API_KEY="your-api-key"を実行する。ずっと使うなら、シェルの設定ファイルに書く。agyを起動する。画面の上に、アカウントのメールアドレスの代わりに Gemini API key と出る。
注意点は、公式がこう書いています。modelProvider に使える値は gemini だけ。読むのは GEMINI_API_KEY だけで、GOOGLE_API_KEY や .env のキーは無視される。起動時はキーが空でないことだけを確かめ、無効なキーは最初の会話で失敗する。/logout は API キーには効かない。接続先を変えるときは GOOGLE_GEMINI_BASE_URL を使う。元に戻すには、settings.json から modelProvider を消して再起動する。
ADC で使う場合:gcloud auth application-default login --project {GCP_PROJECT} のあと export AGY_ADC_AUTH=true。必要なら GOOGLE_CLOUD_QUOTA_PROJECT と GOOGLE_CLOUD_LOCATION も設定する。やめるときは unset AGY_ADC_AUTH してターミナルを開き直します。
サインアウト:プロンプトで /logout。現在の認証情報、手元のキャッシュ、キーリングの保存を消す、と公式は書いています。
手順6:CLI の最初の設定
CLI の設定は、~/.gemini/antigravity-cli/settings.json に保存され、/config(または /settings)で全画面のメニューから変えられます。公式の Settings ページによると、既定値と違うものだけが保存され、ファイルの権限は 0600 で書かれます。
| 項目(キー) | 選べる値と既定(公式の表記) |
|---|---|
Agent Mode(agentMode) |
default(未設定)、accept-edits、auto(Preview)、plan。Shift + Tab で順に切り替え、起動時は --mode |
Tool Permission(toolPermission) |
request-review(既定)、proceed-in-sandbox、strict、always-proceed |
Artifact Review(artifactReviewPolicy) |
asks-for-review、agent-decides、always-proceed |
Sandbox Mode(enableTerminalSandbox) |
既定は false。auto モードでは自動で有効 |
Non-Workspace Access(allowNonWorkspaceAccess) |
既定は false |
Rendering Mode(altScreenMode) |
default(端末の履歴に出す)、always(全画面)、never(settings.json のみ) |
Color Scheme(colorScheme) |
terminal(既定)ほか |
Use AI Credits(useG1Credits) |
既定はオフ。Settings ページは「business アカウントには表示されない」と書く(enterprise の記載は読んだ範囲では見つからない) |
| Enable Telemetry | アカウントに保存され settings.json には入らない。Settings ページは「business アカウントでは常にオフ」と書く(enterprise の記載は読んだ範囲では見つからない) |
CLI の実行モード(default/accept-edits/auto/plan)の動きは06に書きました。auto(Preview)は、CLI が macOS・Linux で v1.3.5 以降、Windows で v1.4.4 以降、かつサンドボックスが使える環境が必要で、企業・組織のアカウントでは使えない、と公式は書いています。サンドボックスが使えない環境(Windows 10、古い Windows 11、権限のない namespace を禁じる Linux のホストやコンテナなど)では、v1.4.4 から enableTerminalSandbox と --sandbox は効かず、proceed-in-sandbox は request-review と同じ動きになり、auto は選べなくなります。
手順6-1:サンドボックスを有効にする(CLI)
settings.json に、公式の例のとおり次を書くか、/config で Sandbox Mode を切り替えます。
{
"enableTerminalSandbox": true,
"toolPermission": "proceed-in-sandbox"
}
その場だけ有効にするなら、agy --sandbox。settings.json に書いた値より、フラグが優先されます。
手順6-2:許可と拒否のルール(CLI)
settings.json の permissions に、allow、ask、deny の配列を書きます。優先順は Deny、Ask、Allow です。対話的に管理するときは /permissions を使います。ルールの書式は、手順3-3のものと共通です。
手順7:エディタの拡張機能を入れる
VS Code
公式の VS Code のページと Getting Started の順です。
- VS Code(1.90 以降)を開く。
- 拡張機能のサイドバーを開く(macOS は
Cmd+Shift+X、Windows・Linux はCtrl+Shift+X)。 - Google Antigravity(公開元は Google)を検索して Install を押す。
- アクティビティバーの Antigravity のアイコンを押し、サインインして設定を始める。初回の起動で、手元の
agyのバックエンドが自動で入る、と公式は書いています。
Visual Studio(Windows 10・11、Visual Studio 2026(17.8 以降))
- Extensions → Manage Extensions を開く。
- 右上の検索欄に Google Antigravity と入れ、公開元が Google のものを選んで Download を押す。
- VSIX のインストーラが終わるように、Visual Studio をすべて閉じる。
- もう一度開き、右端の Antigravity のツールウィンドウのボタンを押す。ショートカットは、Visual Studio のページでは
Ctrl+\, Ctrl+A、Getting Started ではCtrl+, Ctrl+Aと、ページ間で表記が違います。
JetBrains(IntelliJ 系、2026.2.1 以降)
- JetBrains の IDE を開く。
- JetBrains AI → Settings → Agents を開く。
- Antigravity を検索して Install を押す。
Zed(0.140.0 以降)
- Zed を開き、コマンドパレットで
agent: open settingsを実行する。 - External Agents → Add → Install from Registry と進む。
- Antigravity を検索して Install を押す。
Xcode(Xcode 27 beta 6 以降、macOS)
- Xcode → Settings(
Cmd+,)を開く。 - Intelligence のパネルを選ぶ。
- Antigravity の Get を押して入れる。
- 入ったら Antigravity を選び、「…」のボタンで認証を始める。
拡張機能のサインインの設定
JetBrains、Zed、Xcode では、認証の種類を設定の JSON の auth.type で指定する形が公式のページに書かれています。値は oauth-personal、oauth-business(Preview。gcp.project と gcp.location が必要)、gemini-api-key、agent-platform(Preview)です。どのファイルに置くかは、読んだ範囲では書かれていませんでした。貼る前に、公式ページの原文を見てください。
単体の Antigravity IDE
ダウンロードページには、macOS・Windows・Linux 用の .dmg/.exe/.tar.gz(Antigravity IDE.dmg など)が載っています。初回の起動の画面は、読んだ範囲では確認できていません。公式の Settings ページが書く単体 IDE の設定は次です。
- Terminal command auto execution:Request Review(確認が出る。許可リストのものを除く)か Always Proceed(確認なしで動く。拒否リストのものを除く)。どちらが既定かは、Settings ページには書かれていません(公式で確認できていない)。
- Agent non-workspace file access:Settings ページの単体 IDE の項には「既定ではプロジェクト内のフォルダとローカルのアプリデータのフォルダだけ」とあり、オン・オフの明記は CLI の項(
allowNonWorkspaceAccessは off)にあります。 - Strict mode:ブラウザの URL の許可・拒否リスト、ターミナルの自動実行、ブラウザの JavaScript 実行、成果物のレビューがそれぞれ Request Review になり、サンドボックスが自動で有効(ネットワークは拒否)になる。
- ターミナルのサンドボックス:既定はオフ。macOS(Seatbelt)と Linux(namespaces)で使え、切り替えは Enable Terminal Sandbox と Sandbox Allow Network。
動作の確かめ方
- App:サインイン後、New Project でプロジェクトを作り、短い指示を送る。エージェントが応答を始め、確認が必要な操作で承認の表示が出れば(Preset による)、入口は動いています。
- CLI:
agy --versionでバージョンが出る。agyを起動して公式の例「Write a simple python script to fetch web page text」を入れると、計画と変更案が出て、Ctrl+Rで成果物のレビュー画面が開く。続きの手順は06です。 - エディタ拡張:アクティビティバーなどの Antigravity から会話のパネルを開き、短い指示を入れると、計画と差分が出る。
つまずきと直し方
| 症状 | 公式に書かれている原因と直し方 |
|---|---|
agy: command not found |
~/.local/bin が PATH に入っていない。シェルの設定ファイル(~/.bashrc か ~/.zshrc)に PATH を足して読み込み直す。Windows は、ユーザーの PATH にインストール先を足してターミナルを開き直す。ただし公式の Windows 用のコマンドは C:\Program Files\Google\antigravity-cli を使い、先に書かれた AppData\Local\agy\bin と食い違うため、実際の置き場所を確かめてから実行する |
キーリングのエラー(固まる、D-Bus の警告、secret keyring is locked) |
OSのキーチェーンがロックされているか使えない。macOS は Keychain Access の「Antigravity CLI」の項目でアクセス制御を確かめ、SSH では security unlock-keychain などで解除する。Linux はキーリング(GNOME Keyring か KWallet)の解除とデーモンの起動、必要なら export $(dbus-launch) |
画像の貼り付けが SSH 越しで失敗する(local pasteboard is empty or unreachable over SSH connection) |
通常の SSH は画面のクリップボードを渡さない。iTerm2 や Ghostty を使い、iTerm2 は設定で「Applications in terminal may access clipboard」を有効に。tmux は set -s set-clipboard on |
自動更新が固まる、update.lock の警告 |
古いロックが残っている。~/.gemini/antigravity-cli/updater/update.lock を消す。自動更新を止めるなら AGY_CLI_DISABLE_AUTO_UPDATE=true を設定。インストール先に書き込む権限も確かめる |
| サインインできない | 地域、年齢、アカウントの種類が原因のことがある(01)。Workspace アカウントは @gmail.com を試す、と公式のFAQ |
| 設定ファイルを壊した(CLI) | 次回の起動で Settings Error の画面が出て、「Exit and fix manually」「Continue with defaults this session」「Overwrite the file with defaults」から選べる。最後は壊れたファイルを settings.json.corrupted.<timestamp> に退避する |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。
- 「Agent Manager」という言葉は、公式の概要ページに「Agent Manager から、単体のデスクトップアプリ(Antigravity App)へ発展した」という趣旨で1回出ます。機能一覧のページも、以前は Agent Manager にエージェントがあった、という趣旨で触れています。変更履歴と Settings ページには出てきません。いまの App の画面名として使われているかは、公式で確認できていません。
- 画面の表記と階層は版で変わります。変更履歴には、2026年9月から10月のあいだに、設定の名前の変更(たとえば Permissions 関連が「Global Permissions」「Inherit Global」に)や、App の更新が何度も書かれています。手元の画面と照らしてください。
Turbo、always-proceed、--dangerously-skip-permissionsは、確認なしで動く設定です。公式の表では、Turbo はファイルシステム全体の読み書きになります。使うときは、何が確認なしで動くかを、公式のページで確かめてからにしてください。- CLI の API キーは、環境変数
GEMINI_API_KEYに置く、と公式は書いています。シェルの設定ファイルに書くときは、そのファイルを他人と共有しないよう気をつけてください(これは僕らの見立てです)。 - 価格・枠・データの扱いはこの記事では扱っていません。01と04を見てください。
- 規約や契約の解釈は、必要なら公式や専門家に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- Overview(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Getting Started(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Download(Google Antigravity、確認日 2026-10-25)
- Authenticate(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Settings(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Permissions(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Agent settings(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Terminal sandbox(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Models(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Build with Google(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Projects(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- CLI execution modes(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- CLI troubleshooting(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- VS Code extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Visual Studio extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- JetBrains extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Zed extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Xcode extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- FAQ(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Changelog(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Antigravity SDK overview(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)