3行でいうと
- MCP の設定は、App では Settings → Customizations の Installed MCP Servers、CLI では
/mcpか設定ファイル、IDE ではエージェントのパネルの「…」→ MCP Servers で行います。設定ファイルは、全体が~/.gemini/config/mcp_config.json、作業フォルダごとが<workspace>/.agents/mcp_config.jsonです。 - 書式のルートは
mcpServers。各サーバーは、手元で動かすcommandか、遠くのサーバーのserverUrlのどちらか1つを持ちます。遠くのサーバーは Streamable HTTP で、古い HTTP+SSE とhttpUrlは非対応、と公式は書いています。 - 設定のない MCP のツールは「Ask」で、実行の前に確認が出ます。許可は
mcp(server/tool)、mcp(server/*)、mcp(*)の形のルールで書きます。 - プラグインは、App の Customizations → Marketplace の「+」、または CLI の
/plugin・agy plugin installで入れます。公式のマーケットプレイスの名前はantigravity-plugins-officialです。GitHub の URL や手元のフォルダからも入れられます。入れる前に何を確かめるかは、公式の Plugins ページには書かれていません(確かめるべきだ、というのは僕らの見立てです)。 - Remote Control は、App の Enable Remote Control か CLI の
/remote-controlで、パソコンのセッションを別のブラウザから操作できます。ブラウザはantigravity.google.comを経由し、アクセスは Google アカウントに結びつきます。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」です。設定ファイルの例は、公式ページが載せていたものを、要約の形で読んだ範囲で写しています。実際に貼る前に、公式ページの原文と見比べてください。画面の表記は版で変わるので、手元の画面と照らして読んでください。
先に結論
- つなぎ先は、「誰が運営するか」で、データの行き先が変わります。 MCP サーバーは接続した先の運営者へ、プラグインは中身(フックやMCP)次第、Remote Control は Google 経由で自分のブラウザへ、です。表は末尾にまとめました。
- MCP の設定は2か所に書けます。 全体(
~/.gemini/config/mcp_config.json)と、作業フォルダごと(.agents/mcp_config.json)です。トークンを直接書く例が公式にあるので、作業フォルダの設定ファイルを共有やバージョン管理に入れるときは、中身を確かめる、というのは僕らの見立てです。 - 外し方は、つなぎ方ごとに違います。 MCP は「無効にする」「ごみ箱で削除」「
disabled」、プラグインは「無効」「アンインストール」、Remote Control は「スイッチを切る」「/remote-control off」「agy remote-control stop」です。 - 公式のページ同士で書き方が違う所があります。 後述の「ページ間の食い違い」にまとめます。
前提:用語をそろえる
- MCP(Model Context Protocol):AIが外部のツールやデータにつながる共通の規格です。公式の MCP ページは、データベースのスキーマやビルドのログといった生の文脈を渡すことと、Issue を作るといった決まった操作をさせることを、例に挙げています。
- stdio/Streamable HTTP:MCP サーバーとの通信の方式です。stdio は自分のパソコンでプロセスを起動する方式、Streamable HTTP は遠くのサーバーのURLにつなぐ方式です。
- プラグイン:スキル、サブエージェント、ルール、MCP サーバー、フックを1つにまとめた、配れるフォルダです。
- マーケットプレイス:プラグインを探して入れる、公式の一覧です。
- Remote Control:デスクトップや CLI のセッションを、ウェブブラウザから操作する機能です。
- ADC/OAuth/ベアラートークン:認証の方式です。OAuth はブラウザで許可を返す方式、ベアラートークンは、ヘッダに入れて送る合言葉のような文字列です。
連携1:MCP サーバーをつなぐ
1-1:App でつなぐ(MCP Store から)
公式の MCP ページの順です。
- 左下の Settings を開く。
- Customizations を選び、Installed MCP Servers を見る。
- Add MCP を押すと、MCP Store が開く。サーバーを検索して選び、Add を押す。
- すでに入れたサーバーは、削除(ごみ箱のアイコン)、有効と無効の切り替え(トグル)、一覧の更新(refresh のボタン)ができる。MCP ページは、サーバー自体の「更新」の操作は説明していません。
MCP Store は、データベース、開発ツール(開発とCI/CD)、フロントエンド、セキュリティ、分析・AI・クラウドの5つの分野の一覧、と公式は書いています(個々のサーバーの運営者や審査の方法は、読んだ範囲では書かれていません)。
変更履歴には、v2.23.0(2026年10月12日)で、起動に失敗する MCP サーバーに「Fix with Agent」の選択肢が付いた、v2.26.0(10月22日)で、プラグインのページに MCP サーバーの変数を設定する Configure ボタンが付いた、とあります。
1-2:CLI でつなぐ
- プロンプトに
/mcpと打ってEnter。「MCP Manager Overlay」が開き、接続の状態、設定の再読み込み、接続のログが見られる。 - または、設定ファイルを直接編集する(1-4)。
- 有効なプラグインが MCP サーバーを足すこともあります。
1-3:IDE でつなぐ
- エージェントのパネルの上の「…」を開き、MCP Servers を選ぶ。
- ストアから入れるか、Manage MCP Servers → View raw config で JSON を直接編集する。
SDK からは、コードの中で stdio・SSE・HTTP のサーバーにつなげる、と MCP ページは書いています。SDK の側は08で扱います。
1-4:設定ファイルの場所と書式
| 場所 | 範囲 |
|---|---|
~/.gemini/config/mcp_config.json |
全体(CLI、IDE) |
<workspace>/.agents/mcp_config.json |
作業フォルダごと(CLI、SDK、IDE) |
~/.gemini/antigravity/mcp_oauth_tokens.json |
OAuth のトークンの保存先 |
App の設定ファイルの場所は、MCP ページには書かれていません。
ルートは mcpServers(サーバー名をキーにした対応表)です。各サーバーは、次のどちらか1つを持ちます。
| 項目 | 型・既定 | 説明(公式) |
|---|---|---|
command |
文字列。stdio では必須 | 手元のサーバーを起動する実行ファイル |
serverUrl |
文字列。遠くのサーバーでは必須 | Streamable HTTP のURL。url でも動く、と書かれている |
args |
配列。既定は空 | command の引数(stdio のみ) |
env |
オブジェクト | stdio のプロセスの環境変数 |
cwd |
文字列 | stdio のプロセスの作業フォルダ |
headers |
オブジェクト | 遠くのサーバーに付ける HTTP ヘッダ |
authProviderType |
文字列 | "google_credentials" で ADC を使う |
oauth |
オブジェクト | clientId と、任意の clientSecret(動的クライアント登録のないサーバー向け) |
disabled |
真偽値。既定は false |
設定を残したまま止める |
enabledTools |
配列 | 許可リスト。指定すると、ほかのツールは隠れる |
disabledTools |
配列。既定は空 | エージェントに見せないツール |
timeoutSeconds |
整数 | 接続、ツールの一覧の取得、各ツールの呼び出しの時間切れ。既定は呼び出し180秒、接続300秒。負の値で両方とも無効 |
1-5:公式の設定例(要約で読んだ範囲)
手元のサーバー(stdio)と遠くのサーバーを両方書く例
{
"mcpServers": {
"sqlite-explorer": {
"command": "node",
"args": ["/usr/local/bin/sqlite-mcp-server.js"],
"env": {
"SQLITE_DB_PATH": "/var/data/app.db"
}
},
"my-remote-server": {
"serverUrl": "https://api.example.com/mcp/",
"headers": {
"Authorization": "Bearer YOUR_API_TOKEN"
}
}
}
}
Google の認証情報(ADC)を使う例
{
"mcpServers": {
"my-gcp-service": {
"serverUrl": "https://example.googleapis.com/mcp/",
"authProviderType": "google_credentials"
}
}
}
OAuth で、クライアントの情報を手で書く例
{
"mcpServers": {
"oauth-server": {
"serverUrl": "https://api.example.com/mcp/",
"oauth": {
"clientId": "your-client-id",
"clientSecret": "your-client-secret"
}
}
}
}
YOUR_API_TOKEN や your-client-secret のような値は、実際の秘密の値に置き換える場所です。この値を書いたファイルが、共有のフォルダやバージョン管理の対象に入っていないかを確かめる、というのは僕らの見立てです。公式の MCP ページは、トークンの守り方を説明していません。
1-6:認証の手順
- Google の認証情報:
authProviderTypeを"google_credentials"にする。手元ではgcloud auth application-default loginを実行する。以前にログインしたことがあるなら、gcloud auth application-default set-quota-project {QUOTA_PROJECT}で課金のプロジェクトを決める。 - OAuth:動的クライアント登録に対応したサーバーは、追加の設定が要りません。対応しないサーバーは、
oauthにclientIdなどを書き、提供元に、リダイレクト先としてhttps://antigravity.google/oauth-callbackを登録します。そのうえで、エージェントの設定(Cmd/Ctrl+,)の Customizations で Authenticate を押し、ブラウザで認証を終え、出たコードを貼って Submit を押します。サーバーが自動で再接続し、期限切れのトークンは自動で更新され、無効なトークンは消される、と公式は書いています。 - 独自のヘッダ:
headersに API キーやベアラートークンを書く。
1-7:権限と時間切れ
- 設定のない MCP のツールは Ask で、承認が要ります。ルールは
mcp(server/tool)(1つのツール)、mcp(server/*)(サーバーの全ツール)、mcp(*)(すべて)です。05のとおり、Permission Preset の表では、MCP と Web は Turbo 以外では「確認」です。 - 時間切れ:接続とツールの一覧の取得に5分、ツールの呼び出しに3分が既定です。正の値の
timeoutSecondsは両方を置き換え、0か未設定なら既定のままです。同じ値が接続にも効くので、低い値だと、起動の遅いサーバーが接続できなくなります。エラーはMCP tool call to server "sqlite-explorer" timed out after 3m0sの形で出る、と書かれています。
1-8:渡るデータ、外し方、確認点
| 項目 | 公式の資料から読み取れること |
|---|---|
| 渡るデータ | 入力やファイルの内容が、そのサーバーに渡ることがある。遠くのサーバーなら運営者の規約による(個々のサーバーの扱いは公式の MCP ページには書かれていない) |
| 外し方(App) | Installed MCP Servers で、トグルで無効、ごみ箱のアイコンで削除 |
| 外し方(ファイル) | disabled: true で止める、または mcpServers のエントリを消す。ツール単位は disabledTools、許可リスト方式は enabledTools |
| 保存されたトークン | ~/.gemini/antigravity/mcp_oauth_tokens.json。サービス側の取り消し(OAuth の許可の解除)の方法は、MCP ページには書かれていない |
| つながらない | CLI の /mcp で接続のログを見る。timeoutSeconds が低くないか。遠くのサーバーが HTTP+SSE や httpUrl ではないか。ADC は gcloud のコマンドを確かめる |
1-9:公式の例:Google Developer Knowledge の MCP サーバー
公式は、Build with Google のページと MCP ページで、Google Developer Knowledge の MCP サーバーを、MCP Store からワンクリックで入れ、Google の認証で使う例を挙げています。Android、Firebase、Google Cloud、Google Maps Platform、Antigravity などの公式ドキュメントを、エージェントが検索して読めるようになる、という説明です。このサーバーは search_documents、get_documents、answer_query を持つ、とも書かれています。
連携2:プラグインを入れる
プラグインは、plugin.json(必須)に、必要に応じて skills/、agents/、rules/、mcp_config.json、hooks.json を足したフォルダです。
2-1:App で入れる(Marketplace)
- サイドバーの Customizations(Scheduled Tasks の下、と Marketplace のページは書く。変更履歴では Scheduled Tasks は v2.21.1 で Automations に改名されているので、手元の画面の名前と照らしてください)を開く。
- Marketplace のタブで、プラグインのカードを押して中身を見る。
- カードの + を押して入れる。
- 入れたあとは Installed のタブで、プラグインの横のトグルで有効・無効を切り替える。
- 外すには、プラグインのカードを押して Uninstall を選ぶ(Marketplace のページの記載)。
変更履歴には、v2.24.0(10月15日)で、プラグインやオートメーションを有効にする前の「権限のレビュー」の画面が、長いコマンドを折り返して見せるようになった、v2.23.0 で、プラグインの権限の確認にプラグインの名前とアイコンが出る、v2.26.0 で、プラグインの衝突を1回の Replace で解く、とあります。
2-2:CLI で入れる
対話の中(/plugin または /plugins):
/plugin install <plugin-name>@antigravity-plugins-official
/plugin install <local-path>
/plugin enable <plugin-name>
/plugin disable <plugin-name>
/plugin uninstall <plugin-name>
/plugin list
シェルから:
agy plugin install <plugin-name>@antigravity-plugins-official
agy plugin install https://github.com/<owner>/<repo>
agy plugin install </path/to/local/plugin>
agy plugin list
agy plugin list --json
agy plugin enable <plugin-name>
agy plugin disable <plugin-name>
agy plugin uninstall <plugin-name>
名前だけ(@ 以降なし)で渡すと、公式のマーケットプレイスが既定になる、と書かれています。/plugin を打つと、Discover と Installed のタブを持つ「Plugins Manager」が開きます。Discover では、入力で検索し、「Install from local directory...」を選ぶとローカルのパスから入れられ、プラグインを選んで Enter で説明、構成、マーケットプレイスの名前、バージョンが見られ、Ctrl+S で入れます。Installed では、Space で有効・無効、Enter で詳細(スキル、MCP、ルール、エージェント、入れた場所)、Ctrl+S で外します。App で入れたものは、CLI の Installed のタブにも出ます。
2-3:手でフォルダを置く
| 入口 | 置き場所 |
|---|---|
| App、IDE | 作業フォルダごとは .agents/plugins/、全体は ~/.gemini/config/plugins/ |
| CLI の手元の置き場所 | ~/.gemini/antigravity-cli/plugins/<plugin_name>/ |
plugin.json の公式の例は次の形です。使えるのは name と description だけ(additionalProperties: false)です。name は ^[a-zA-Z0-9-_]+$ に合う必要があり、CLI のコマンドでは必須、App と IDE では省略するとフォルダ名になります。
{
"$schema": "https://antigravity.google/schemas/v1/plugin.json",
"name": "my-custom-plugin",
"description": "A brief description of what my plugin does."
}
2-4:公式と、それ以外
| 区分 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| 公式のマーケットプレイス | 名前は antigravity-plugins-official。変更履歴は v2.18.1 で「curated shelves」のマーケットプレイスが加わったと書く。審査や更新の方法は、読んだ範囲では書かれていない |
| GitHub の URL、ローカルのフォルダ | 入れる手順はあるが、第三者のものとして区別する説明は、読んだ範囲では見つからなかった |
| 他のマーケットプレイスの追加 | 追加の方法は、読んだ範囲では書かれていない(Marketplace のページが名前を挙げるのは公式のものだけ) |
公式の Plugins ページは、hooks.json を「ツールの呼び出しの前後でシェルのコマンドを動かすイベントのハンドラ」と説明しますが、第三者のプラグインを入れる前の注意や、Permissions・Terminal sandbox のページを見るようにという案内は、読んだ範囲では書かれていませんでした(この2つは、ページの目次などにリンクとして出るだけでした)。プラグインの検証や署名の方法も書かれていません。入れる前に plugin.json、hooks.json、mcp_config.json の中身を読む、というのは僕らの見立てです。
2-5:外し方と確認点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 無効にする | App は Installed のトグル。CLI は /plugin disable か agy plugin disable。ファイルは残る |
| 消す | App は Uninstall。CLI は /plugin uninstall か agy plugin uninstall(プラグインのファイルを消し、設定の登録も整理する、と書かれている) |
| 入ったものの確認 | CLI は agy plugin list --json(構成の名前とパスまで出る)。単体 IDE は、エージェントのパネルの Customizations |
| うまくいかない | CLI のコマンドでは name が必須。CLI v1.4.0 の変更履歴は、agy plugin validate が CLI の読み込みと同じ規則で検査するようになり、エラーと警告をファイルと行つきで出し、plugin.json の未知の項目を警告し、--strict で警告も失敗にする、と書く。ただし、このコマンドは Plugins ページと CLI のコマンド一覧には載っていない(公式で確認できていない) |
連携3:Build with Google のバンドル
公式の Build with Google のページは、Googleのチームが作った10個の「バンドル」を、App の中で足せると書いています。
- オンボーディングの中で、使う分野のチェックボックスを入れる。
- または Settings → Customizations → Build with Google Plugins で、あとから足し引きする。
| 分野 | バンドル |
|---|---|
| Web & Chrome | Modern Web Guidance、Chrome DevTools |
| Cloud & Data | Firebase Bundle、Data Agent Kit Starter Pack、Google Cloud |
| Mobile & Maps | Android CLI、Dart and Flutter、Google Maps Platform |
| AI & Science | Google Antigravity SDK、Science |
オンボーディングの画面の例や、各バンドルが何を足すかの詳細は、このページには書かれていません。Chrome DevTools、Google Maps Platform、Science のように、別の GitHub のリポジトリで配られるものがあるのは、03で整理したとおりです(各リポジトリの規約は、読めていません)。
連携4:Remote Control(別の端末から操作する)
公式の Remote Control のページの順です。ブラウザは、antigravity.google.com の Remote Control のダッシュボードにつなぎます。
4-1:App で有効にする
- Settings(
Cmd + ,、Windows・Linux はCtrl + ,)を開く。 - App のセクションを開く。
- Enable Remote Control をオンにする。
- 任意で Nickname を付ける(機械の名前)。
- ブラウザで、デスクトップの App と同じ Google アカウントでダッシュボードにサインインする。
- 機械を選ぶと、会話の閲覧、作業の開始、計画の確認、成果物の点検ができる。
- 任意で、ウェブアプリをスマートフォンのホーム画面に入れて、エージェントの作業が終わったとき、入力が必要なときに、プッシュ通知を受ける。
4-2:CLI で有効にする
- 対話のセッション(ターミナルが開いている間だけ):実行中に
/remote-control(または/remote-control on)と入力する。ホスト名と、https://antigravity.google.com/r/<instance-id>?p=c%2F<conversation-id>の形のリンクが出る。起動時から有効にするならagy --remote-control。止めるには/remote-control off(手元の作業は続く)。/exit、Ctrl+C、Ctrl+D、ターミナルを閉じる、のどれでも、ダッシュボードから消える。 - 常駐するデーモン:
agy remote-control start
agy remote-control status
agy remote-control stop
start に --name "my-workstation" を付けると名前を決められます。デーモンは、Linux では systemd のユーザーサービス、macOS では LaunchAgent、Windows ではスケジュールされたタスクとして登録されます。起動の時点は、Linux が起動時、macOS がログイン時、Windows は管理者のプロンプトから入れた場合は起動時、それ以外はログイン時、と表で書かれています。名前を変えるには、start --name をもう一度実行するか、~/.gemini/config/config.json の cliRemoteControlHostname を編集して start を再実行します(remoteControlHostname はエディタの名前で、Settings → App で変えられる、と書かれています。「触らない」という注意書きは、読んだ範囲では見つかりませんでした)。
4-3:条件と渡るデータ
- 同じ Google アカウントをホストとブラウザで使うこと。ホストがインターネットにつながり、スリープしていないこと。アカウントや組織で、この機能が有効なこと。
- 対話のセッションは、逆向きのトンネルで、リモートの画面の入力がターミナルに流れ、出力、ツールの動き、差分が戻る。ツールの承認や質問には、ターミナルからもリモートの画面からも答えられる。
- 設定の変更は、CLI からだけで、ウェブからはできない。
- 通信の暗号化、データの保持、監査については、このページには書かれていません。管理者や公式のセキュリティの資料を見るように、という趣旨です。
- デーモンは、CLI のサインインの認証情報を使い、エディタ(App)のサインインとは別、と書かれています。
- アクセスが Google アカウントに結びつき、ツールの承認が遠隔の画面からもできる、というのは公式の記載から読み取れる点です。そのアカウントに入れる人は、ホストのエージェントの動作を承認できる、と読めます(読み取りは僕らのもの)。
4-4:外し方と確認点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 外す(App) | Enable Remote Control をオフにする |
| 外す(CLI 対話) | /remote-control off か、セッションを終える |
| 外す(デーモン) | agy remote-control stop(停止と登録の解除) |
| 「Remote control is not enabled for your account.」 | アカウントか組織の方針の問題。管理者に問い合わせる、と書かれている |
| 機械が一覧に出ない(App) | スイッチ、ホストの起動とスリープ、同じアカウントかを確かめる |
| デーモンが一覧に出ない | agy remote-control status。サインインの問題が出たら、agy でサインインし直して start |
| ログ | Linux は journalctl --user -u antigravity-cli-daemon -n 50、macOS は ~/Library/Logs/antigravity-cli-daemon.log、Windows は %USERPROFILE%\.gemini\antigravity-cli\log の新しい cli-*.log |
Remote Control が使えるプランは、Remote Control のページには明記がなく、エラーの説明の中で「プランが対応しているか確認する」よう案内があるだけでした。変更履歴は、Remote Control が v2.9.1(2026年8月20日)で導入された、と書いています。
連携5:ほかのエディタの中で動かす(拡張機能という形のつながり)
JetBrains、Zed、Xcode では、それぞれのエディタの AI や外部エージェントの仕組みの中に、Antigravity が入ります。Antigravity は、JetBrains では JetBrains AI → Settings → Agents、Zed では External Agents → Add → Install from Registry、Xcode では Settings → Intelligence の Get から入れる、と各ページは書いています(05)。つなぎ方として公式が書いているのは、次です。
- 認証の種類は
auth.typeで、oauth-personal、oauth-business、gemini-api-key、agent-platformから選ぶ。 - 公式の IDE Extensions のページは、拡張機能、CLI、App に統一された認証があり、サインインが、使えるモデル、枠、データの扱いを決める、と書いています。コード、プロンプト、エージェントの記録が Google の基盤モデルの学習に使われることは「never」だという記述が、このページにはあります。ただし、これは企業向けの文脈(Gemini Enterprise)の記述として読める位置にあり、個人向けにそのまま当てはまるかは、このページだけでは判断できません。個人向けのデータの扱いは、01の利用規約の説明を見てください。
連携6:Gemini CLI から移る
公式の Gemini CLI の移行のページの順です。
- 古い設定がある環境で
agyを起動する。チェックリストが出て、移すものを選べる(拡張機能と全体の設定、セッショントークンのキーリングへの移動、見た目の既定)。 - 拡張機能をプラグインに変えるには、次を実行する。
agy plugin import gemini
古いローカルのフォルダを走査し、拡張機能の定義を読んで、プラグインの形に変換します。コマンドはスキルになり、MCP サーバーの定義は mcp_config.json に入ります。
GEMINI.mdとAGENTS.mdは、そのまま使えます。- スキルは手で移す。全体は
~/.gemini/skills/から~/.gemini/antigravity-cli/skills/へ、作業フォルダごとは.gemini/skills/から.agents/skills/へ。 - MCP は手で書き直す。以前は
~/.gemini/settings.jsonの中に書いていたものを、~/.gemini/config/mcp_config.jsonと.agents/mcp_config.jsonに移す。遠くの SSE や WebSocket のサーバーは、urlやhttpUrlのキーをserverUrlに変える。
移行のページは、Gemini CLI の終了日などは書いていません。
ページ間の食い違い
| 論点 | 書かれていること |
|---|---|
| MCP の通信の方式 | MCP ページの設定ファイルの項は、遠くのサーバーを Streamable HTTP とし、HTTP+SSE と httpUrl は非対応と書く。同じページの SDK の項は、stdio・SSE・HTTP につなげると書く。説明は読んだ範囲では見つからなかった |
| Gemini CLI からの移行 | 移行のページの MCP の例に、serverUrl が /sse で終わるURLが載っている。MCP ページの非対応の記述との関係は、公式で確認できていない |
| Remote Control の保存・暗号化 | ページに記載がない。確認できていない |
| 企業向けとそれ以外のデータの扱い | IDE Extensions のページは企業向けの文脈で学習に使わないと書く。個人向けは01の利用規約の説明 |
つなぎ方ごとの、データの行き先
| つなぎ方 | 公式の資料から読み取れる行き先 |
|---|---|
| MCP サーバー(stdio) | 手元のプロセス。そのプロセスが外へ送るかは、そのサーバー次第 |
| MCP サーバー(遠く) | 接続した URL の運営者 |
| プラグイン | 手元で動く。入っている MCP やフックの中身による |
| Build with Google | Googleのチームが作ったバンドル。一部は別の GitHub のリポジトリで配られる |
| Remote Control | antigravity.google.com を経由して、自分のホストとブラウザの間。保存や保持期間は書かれていない |
| 拡張機能(JetBrains・Zed・Xcode) | サインインの種類で変わる(個人は01、企業は管理者の契約) |
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はAntigravityを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。
- 設定ファイルの例は、公式ページが載せていたものを要約の形で読んで写しました。システムに権限や認証を登録する操作(OAuth の許可、ADC、トークンの設定)は、公式ページの原文を見て、書かれているとおりに行ってください。
- MCP のトークンや OAuth のシークレットを設定ファイルに書く場合、そのファイルの共有範囲に注意してください(僕らの見立て)。
- 第三者の MCP サーバー、プラグイン、フックについて、公式のページは審査や、信頼できるかどうかの確かめ方の説明を書いていません。「公式のカタログにない」ことが問題の有無を意味するわけではありません。誰が作ったかを入れる前に確かめる、というのは僕らの見立てです。
- 公式のFAQは、Antigravity にアクセスするために第三者のソフトやツールを使うことは利用規約に反し、アカウントの停止や終了につながることがある、と書いています(08で扱います)。
- 規約やデータの解釈は、必要なら公式や専門家に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- MCP(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Plugins(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Marketplace(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Build with Google(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Remote Control(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Gemini CLI migration(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- IDE Extensions overview(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- JetBrains extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Zed extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Xcode extension(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Permissions(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Authenticate(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- Changelog(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)
- FAQ(Google Antigravity Docs、確認日 2026-10-25)