3行でいうと
- このガイドが扱うのは Z.ai の GLM です。公式サイト(z.ai)を開くとチャット(chat.z.ai)に移ります。開発者向けの入口は「Z.ai Open Platform」(API)、コーディング向けの月額プランは「GLM Coding Plan」と、公式は別々の名前で呼んでいます。
- 公式のドキュメントが挙げる最新のモデルは GLM-5.3(旗艦)と GLM-5.3-Flash(画像や動画も扱う)です。チャットの入口ページの説明には「powered by GLM-5.3-Flash」とあります。
- 無料の範囲:API の料金表に「Free」と書かれたモデルが3つあります(GLM-4.7-Flash、GLM-4.5-Flash、GLM-4.6V-Flash)。チャットの無料枠の中身は、公式の資料では確認できていません。GLM Coding Plan は月額で、公式は「18 USD per month」から、と書いています。
- データは、公式のプライバシーポリシーによると、サービスは基本的にシンガポールから提供されます。運営会社は、規約とプライバシーポリシーの上では「JINGSHENG HENGXING TECHNOLOGY PTE.LTD」(シンガポール)です。
- モデルのファイルは Hugging Face などで公開されています。ただし、モデルごとにライセンスの名前が違います(くわしくは04)。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGLMを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない所は「公式の資料では確認できていない」と書き、引用は短く、ほとんどは言い換えています。モデル名や価格は短い間隔で変わるので、必ず公式の表示で確かめてください。
先に結論
- 「GLM」は、モデルの名前であり、入口の名前ではない。 公式の資料は、同じ GLM を、チャット、API(Z.ai Open Platform)、GLM Coding Plan、オープンウェイトの4つの入口で届けています。どの入口でも使うモデルは似ていますが、料金のかかり方、データの扱い、守るべき規約が別々です。
- 初心者の入口は、チャット(chat.z.ai)。 ただし、チャットのログイン方法や無料の範囲を説明した公式の文書は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
- プログラムで使うなら、APIとCoding Planを混ぜない。 公式は、通常のAPIのキー(Standard API Key)と、Coding Planのキーは「互換ではない」と書いています。2026年10月16日から、キーの管理も分かれました(04で扱います)。
- データの話は、入口ごとに違う。 個人向けのサービスと、APIの利用者では、規約の書き方が分かれています。入れる前に、03と04を読んでください。
- 名前の呼び方は、公式の中でも揺れる。 「Z.ai」「Zhipu」「Zhipu AI」が混在します。公式のGitHubとHugging Faceの組織ページは「Zhipu AI (Z.ai)」の形で並べ、zhipuai.cn/en は製品として z.ai を挙げています。ただし、運営会社(規約上はシンガポールの会社)との関係を説明した文書は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
前提:用語をそろえる
- GLM(ジーエルエム):智譜側のAIモデルの名前のシリーズ。GLM-5、GLM-5.1、GLM-5.2、GLM-5.3 のように版が上がります。公式のリリースノートによると、GLM-5.3 は2026年8月18日、GLM-5.3-Flash は同年8月26日です。
- Z.ai(ジー・エーアイ):公式サイトの名前。チャットの入口、APIの文書、プランの購入ページなどがこの名前でまとまっています。
- Z.ai Open Platform:開発者向けのAPIのサービス。公式の「Quick Start」が、APIキーの取り方や接続先(エンドポイント)を説明しています。
- GLM Coding Plan:コーディング向けの月額の提供。公式は、使えるのは「officially supported tools and products」の中だけ、と書いています。
- オープンウェイト:モデルの「重み」(学習の結果のファイル)を公開して、自分のコンピューターなどで動かせるようにしたもの。公式のGitHubとHugging Faceに置かれています。
- Flash/FlashX:GLM-5.3 の軽くて安いほうの系統の名前。公式は、Flash は画像や動画も入力できる、と説明しています。
このガイドが扱う製品はどれか:公式の説明で確かめる
最初に、「GLM」「Z.ai」「智譜」で探して出てくるものを整理しました。このガイドの対象は、一番上の行です。
| 候補 | 公式の説明(読んだ範囲) | 使う場所 | 確かさ |
|---|---|---|---|
| Z.ai(GLM のチャット、API、Coding Plan) | docs.z.ai の Quick Start は、Z.ai Open Platform を Z.ai のモデルのAPIサービスと説明している。z.ai は chat.z.ai に移る。チャットの入口ページの説明は「powered by GLM-5.3-Flash」 | chat.z.ai、docs.z.ai、api.z.ai | 文書に書かれている |
| 智譜(Zhipu)の会社サイト | zhipuai.cn/en は会社を「Zhipu」と呼び、製品として z.ai、ChatGLM、AutoGLM、Zread.ai、Aminer を挙げている。URLの記載は読めた範囲ではなかった | 会社の紹介ページ | 文書に書かれている |
| オープンウェイトの公開(GitHub/Hugging Face の zai-org) | GitHub の組織ページは「Zhipu.ai (Z.ai)」、Hugging Face の組織ページは、表示名が「Z.ai」で、組織の説明が「Zhipu AI (Z.ai)」。ChatGLM、GLM-4.5、CogVLM、CodeGeeX、CogView、CogVideoX などが挙がる | github.com/zai-org、huggingface.co/zai-org | 文書に書かれている |
| ChatGLM、AutoGLM、Zread.ai、Aminer | 智譜側の別の製品名。zhipuai.cn/en の製品欄に名前がある。使い方の公式の文書は、このガイドでは読んでいない | それぞれの公式ページ | 確認できず |
選んだ理由:「GLM の使い方」を知りたい読者が、まず出会うのは、チャット、API、Coding Plan、オープンウェイトの4つだからです。この4つは、Z.ai の公式サイトとドキュメントで、同じ GLM のモデルを軸にしています。ChatGLM や AutoGLM などは、公式の会社サイトに名前が並ぶだけで、この4つとの関係は、読んだ範囲では説明を見つけていません。
会社名と改名について。 公式の資料の中で、名前は次のように現れます。
- Z.ai の利用規約とプライバシーポリシーでは、運営者が「JINGSHENG HENGXING TECHNOLOGY PTE.LTD」(シンガポール)と書かれています。
- zhipuai.cn/en は英語で「Zhipu」、中国語のニュース欄では「北京智谱华章科技股份有限公司」と書いています。
- GitHub は「Zhipu.ai (Z.ai)」です。Hugging Face は、表示名が「Z.ai」で、組織の説明が「Zhipu AI (Z.ai)」です。
改名や名称変更が公式に書かれている箇所は、読んだ範囲では見つかりませんでした。シンガポールの運営会社と智譜の会社の関係も、公式の文書には書かれていない(読んだ範囲では見つからなかった)ので、僕らは関係を断定しません。
入口1:チャット(chat.z.ai)
- z.ai を開くと chat.z.ai に移ります(公式サイトからの転送)。
- チャットの入口ページの説明文には、「powered by GLM-5.3-Flash」とあり、サイトの作成、コードを書くこと、長い作業、すぐに答えを得ることが挙げられています。
- 検索用のキーワード欄には、ディープリサーチやスライド作成、画像からコードを作ることなどの語が見えました。ただ、これは検索語なので、機能として公式が説明しているかは確認できていません。
- ログインの方法:プライバシーポリシーには、GoogleまたはGitHubでログインしたときにアクセストークンを受け取る、とあります。また、アカウント情報として、メールアドレスとパスワードが挙がっています。アプリ(iOSやAndroid)の有無は、公式の資料では確認できていません。
- 無料でどこまでか、利用回数の上限:公式の資料では確認できていません。
入口2:API(Z.ai Open Platform)
公式の「Quick Start」が書いている手順は、次のとおりです。
- Z.AI Open Platform に登録またはログインする。
- 必要なら、課金のページ(Billing Page)で残高を足す。
- APIキー管理のページで「Standard API Key」を作る。
- キーをコピーして使う。
接続先は、公式の表記のとおりに写すと次のとおりです。
| 用途 | 公式に書かれたURL | 確かさ |
|---|---|---|
| チャット補完(HTTP) | https://api.z.ai/api/paas/v4/chat/completions |
文書に書かれている |
| OpenAI互換のベースURL | https://api.z.ai/api/paas/v4/ |
文書に書かれている |
認証は、Authorization: Bearer YOUR_API_KEY の形です。公式のSDKは、Python(pip install zai-sdk)とJavaが挙げられています。OpenAI のSDK(PythonやNode.js)に、Z.ai のベースURLを設定して使う方法も書かれています。
- 無料のモデル。 公式の料金ページでは、GLM-4.7-Flash、GLM-4.5-Flash、GLM-4.6V-Flash の3つが、すべての列で「Free」でした。ほかのモデルは有料です。
- 料金のページには日付が書かれていません。 価格は、僕らが2026年10月23日に読んだ表示です(くわしくは04)。
- ひとことで言うと。 使った分だけ払う方式(従量課金)の入口で、キーは「Standard API Key」と呼ばれます。
入口3:GLM Coding Plan
- 公式の「Quick Start」(devpack)は、「from subscribing to using GLM models in officially supported tools and products」の手順を案内する、と書いています。
- 対応するツールとして、Claude Code、Roo Code、Kilo Code、Cline、OpenCode、OpenClaw、Crush、Goose、Cursor などが挙がっています。別のページには、さらに長い一覧があります(03で扱います)。
- 個人用の Individual Plan と、チーム用の Team Plan があります。
- 公式は、Coding Plan専用の接続先を使う必要がある、と書いています。通常のAPIの接続先とは別です。
- 月額は、公式の概要ページが「at just 18 USD per month」から、と書いています。層は Lite、Pro、Max の3つです。Pro と Max の価格は、読んだページには載っていませんでした。購入ページ(z.ai/subscribe)は、取得できたのがページの説明文だけで、価格表は読めていません。
- 公式は、標準のAPIのキーと、Coding Planのキーを「互換ではない」と書いています。
入口4:オープンウェイト(自分で動かす)
- 公式のGitHub(zai-org)には、GLM-5 のリポジトリがあり、ライセンスの表示は「Apache-2.0」です。README には、GLM-5、GLM-5.1、GLM-5.2 の重みが、Hugging Face と ModelScope からダウンロードできる、と書かれています。
- 公式の Hugging Face の組織ページには、GLM-5.3、GLM-5.3-Flash、GLM-5.2、GLM-5、GLM-OCR などが並び、GLM-5.3 は 753B(パラメータ数。Bは10億の意味で、モデルの大きさの目安。BF16は数値の精度の形式で、BF16版もある)と表示されています。
- ライセンスは、モデルごとに違います。GLM-5.2 は「mit」、GLM-5.3 は「glm-5.3」という独自の名前でした。くわしくは04で扱います。
- 自分で動かすには、巨大なモデルなので、強い計算機が要ります。公式のカードは、vLLM や SGLang(どちらも大きなモデルを動かすための専用ソフトウェア)などでの起動方法を書いています。
アカウントとデータの置き場所:公式の書き方
| 項目 | 公式に書かれていること | 確かさ |
|---|---|---|
| 運営者 | 「JINGSHENG HENGXING TECHNOLOGY PTE.LTD」とその関連会社(シンガポール)。プライバシーポリシーの対象は個人の利用者。企業や開発者のAPI顧客は、別のデータ処理の追加契約(DPA)で扱う | 文書に書かれている |
| 処理される場所 | 「generally processed in Singapore」。海外への移転は、適切な保護措置のうえで行われることがある | 文書に書かれている |
| 集める情報 | アカウント情報、連絡先、入力した内容(文章、画像など)、端末とネットワークの情報、利用ログ、クッキー、GoogleやGitHubのログインのトークン | 文書に書かれている |
| 個人向けの会話の削除 | 履歴から消すと、バックエンドからも自動で削除される、と書かれている。設定から履歴を消せる | 文書に書かれている |
| 年齢 | 18歳未満向けではない、とある。13歳未満からは情報を集めない、ともある。18歳未満は保護者の許可が必要。13と18の関係は、公式の文書では整理されていない | 文書に書かれている |
| 保存期間の具体的な日数 | 読んだ範囲では見つからなかった | 書かれていない(読んだ範囲では) |
プライバシーポリシーの更新日は「September 29, 2025」、利用規約は「April 14, 2026」でした。2つの更新日が違うため、実際に読む画面の日付も確かめてください。
最初の一歩:おすすめの順番(見立て)
ここは僕らの見立てで、公式の説明ではありません。
- 試すだけなら、チャット。 入れる内容を決めてから、小さな質問で始めます。
- コードを書かせたいなら、まず公式の Quick Start を読む。 APIとCoding Planで、キーと接続先が別です。
- 自分のコンピューターで動かすのは、最後。 必要な計算機の大きさとライセンスを、先に確かめます。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGLMを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。公式ページは要約として取得しているので、細かい条件は原文で確かめてください。
- チャットのログイン方法と無料枠、アプリの有無、日本での提供状況、日本円の表示は、公式の資料では確認できていません。
- 公式の購入ページ(z.ai/subscribe)、レート制限のページ(コンソールの中)、公式ブログは、読めていません。
- 名前が混在します(Z.ai、Zhipu、Zhipu AI)。会社名の関係を、僕らは断定していません。このガイドは Z.ai(国際向けの公式サイト)だけを扱い、中国向けの別の開発者サイトは読んでいません。
- 運営会社の所在地(シンガポール)、処理の場所、準拠法は、規約を読んで判断してください。法律の助言ではありません。
出典
- Quick Start(Z.AI Developer Document、Z.ai、2026-10-23確認)
- Models & Agents Overview(Z.AI Developer Document、Z.ai、2026-10-23確認)
- Pricing(Z.AI Developer Document、Z.ai、日付の記載なし、2026-10-23確認)
- Z.ai Developer Document 目次(Z.ai、2026-10-23確認)
- GLM Coding Plan Quick Start(Z.AI Developer Document、Z.ai、2026-10-23確認)
- GLM Coding Plan Overview(Z.AI Developer Document、Z.ai、2026-10-23確認)
- Release Notes(Z.AI Developer Document、Z.ai、2026-10-23確認)
- Privacy Policy(Z.ai、2025-09-29更新、2026-10-23確認)
- Terms of Use(Z.ai、2026-04-14更新、2026-10-23確認)
- Z.ai チャットの入口ページ(Z.ai、2026-10-23確認)
- zhipuai.cn/en(Zhipu、2026-10-23確認)
- zai-org(GitHub、Z.ai、2026-10-23確認)
- GLM-5 リポジトリ(GitHub、Z.ai、2026-10-23確認)
- zai-org(Hugging Face、Z.ai、2026-10-23確認)