3行でいうと
- 作業の中心は「ボード」(無限に広がるキャンバス)と「Agent」(会話の相手のAI)です。公式は、詳しいプロンプトを書かなくても、目的を会話で伝えればよい、と説明しています。
- 動画は、文章から、画像から、始まりと終わりの2枚の画像から、つくれます。既存の動画を別の見た目に変える「Video-to-Video(Modify)」、画面の比率を変える「Reframe」、延長もあります。
- 自社モデル(Ray3.2、Ray3.14、Uni-1)のほか、Veo 3.1、Kling、Seedance、Nano Banana、GPT Image などの他社モデルも同じ場で選べる、と公式は書いています。
- 音声(声、効果音、音楽)、口の動きを合わせるリップシンク、字幕も、公式が挙げる機能です。
- 公式は、まず計画(Research Mode または Brainstorm)、次に低い画質で試す、最後に高い画質で仕上げる、という順を勧めています。クレジットの節約にもなる、という趣旨です。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。画面名やメニュー名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れなかった所は「公式の資料では確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。
先に結論
- Lumaは「ディレクター役のAIに頼んで、画像・動画・音声をまとめてつくる」ための場。 公式のラーニングセンターは、Luma Agents を、ボードで仕事を整理し、エージェントが画像・動画・音声のモデルに仕事を振り分ける、と説明しています。
- 手動の操作も残っている。 ボードの上のツール(ツールバー)で、モデルを選んで細かく指定することもできる、と公式は書いています。
- 動画の編集は「つくる」と別に用意されている。 既存の動画の見た目を変える、比率を変える、といった編集が、公式の資料に別の機能として挙がっています。
- 機能の数字は、資料によって違う。 動画の長さ、キーフレームの数などは、公式のページごとに表記が違います。ここでは出典つきで書き分けます。
前提:用語をそろえる
- Board(ボード):作品、参考資料、メモを並べる広い板です。公式は、フォルダや時間軸ではなく、空間で整理する、と書いています。
- Agent:会話の相手です。どのモデルで何をつくるかを選び、やり直しにも付き合います。
- Research Mode/Create Mode:公式のラーニングセンター「Research Before Create」は、Research Mode は計画の段階(メディアはつくらない)、Create Mode は実際に生成する段階、と説明しています。lumalabs.ai/app のページは、計画のほうを「Brainstorm Mode」と書いており、呼び方が揃っていません。
- Master Reference Assets:ロゴ、色、キャラクターの見た目、製品のデザインなど、変えたくないものをまとめた基準の素材です。
- Skills:うまくいった作業の手順を、ボードに保存して使い回す仕組みです。
- Ray/Uni:Lumaの自社モデルです。Ray は動画、Uni は画像などです。公式の llm-info と lumalabs.ai/api は画像モデルを Uni-1.1 とも書いており、料金ページやAPIの資料の uni-1 と表記が揃っていません。
- キーフレーム:動画の始まりや終わりなど、途中の「決めのコマ」として渡す画像です。
- HDR/EXR:明るさの幅が広い映像と、その映像を後の作業で使いやすい連番ファイルで出す形式です。
たとえ話:デザイン事務所の壁一面のホワイトボード
Luma Agents を、壁一面のホワイトボードがあるデザイン事務所にたとえると分かりやすいかもしれません(僕らのたとえで、公式の説明ではありません)。ボードは、参考写真、下書き、完成品を貼っていく壁です。Agent は、依頼を聞いて、写真が得意な人、動画が得意な人、音声が得意な人に仕事を振るディレクターです。あなたは「こんな感じ」と伝えるだけでも、壁の上で自分の手で直すこともできます。ディレクターに頼むほど、何度もやり直し(=クレジットの消費)が起きやすいので、頼み方に工夫が要る、というのが公式の「クレジットを無駄にしない」記事の趣旨です。
主な機能(公式が挙げるもの)
| 分類 | 公式の資料に書かれていること | どこに書かれているか |
|---|---|---|
| ボード(キャンバス) | 無限のキャンバスで、見た目のツールでも会話でも操作できる。意味での検索(semantic search)、並列生成、共有 | ラーニングセンター「Welcome To Luma Agents」(2026年3月9日)、lumalabs.ai/dream-machine のページ |
| 画像 | 生成、編集、背景の削除、比率の変更、バリエーション。4Kまで。モデルに Nano Banana、Nano Banana Pro、GPT Image、Seedream、Uni-1 など | Luma Agents のFAQ(2026年3月16日)、ツールバーの記事(2026年3月9日) |
| 動画 | 文章から、画像から、始まりと終わりの画像から。4〜12秒のクリップ、長いものは組み立てて作る。4K HDRへのアップスケール | Luma Agents のFAQ、「Luma Video Capabilities」(2026年2月28日) |
| 動画の編集 | Video-to-Video(見た目を変える)、Extend(約5秒ずつ延長)、Reframe(比率を変える、AIが外側を描き足す) | 「Luma Video Capabilities」 |
| 音声 | 読み上げ(感情のタグ)、効果音(5〜22秒)、音楽(最大5分) | Luma Agents のFAQ |
| リップシンク | 音声に合わせて口を動かす。表情の調整つきの上級版もある | 「Luma Video Capabilities」 |
| 字幕・合成 | 文字起こし(単語ごとの時刻つき)、動く字幕、トランジション、複数の素材の組み合わせ | 「Luma Video Capabilities」 |
| 計画(Research Mode) | 質問で方向を絞り、参考や調べものを出し、企画書や絵コンテの構成をボードに作る。メディアは生成しない | ラーニングセンター「Research Before Create」(2026年3月9日) |
| 共有・共同作業 | リンクで共有(見るだけ/編集可)、メールで招待、Viewer と Editor の役割、書き込み用のツール | ラーニングセンター「Multiplayer Boards」 |
| Skills | うまくいった手順を保存して、@で呼び出して再利用する。Skills ライブラリで共有できる | ラーニングセンター「Luma Skills & Repeatable Workflows」(2026年6月14日) |
| Connectors | Google Drive、Dropbox、Frame.io、Box、Airtable とつなぎ、素材を取り込む(03) | ラーニングセンター「Luma Connectors」(2026年6月14日) |
- モデルの長さの食い違い。 Luma Agents のFAQは、動画は4〜12秒と書きます。Ray3.14のFAQ(2025年9月18日)は、文章から動画は5秒か10秒、画像から動画は5秒、Modify は18秒、延長は最大約30秒、と書きます。モデルや時期で違うため、実際の画面の表示を見てください。
- キーフレームの数の食い違い。 公式の llm-info は、Ray3.2 の複数キーフレームを最大16、と書きます。一方、ラーニングセンターの「Ray 3.2 Video to Video」(2026年5月27日)は、既存の動画を作り変える Video-to-Video の場面で、元の動画の好きなコマに画像(キーフレーム)を添えられる数を最大64枚と書きます。つまり16枚と64枚は、別の場面の数字かもしれません。llm-info の16枚が何の場面の数字かは、公式の資料では確かめきれていません。
主なモデルの違い(公式の整理)
公式の「Luma Video Models Field Guide」(2026年2月27日)は、Luma内で使えるモデルを比べています。その表の要約です。
| モデル | 公式の書き方(要約) | 向く場面(公式の例) |
|---|---|---|
| Ray3.14(Luma) | 最新で最速とされる。1080pネイティブ、HDR、EXR、始まりと終わりのキーフレーム、ループ | 製品のループ動画、シネマ風、プロ向けの色の調整 |
| Ray3(Luma) | キャラクター参照を、文章・画像・動画からの生成で使える | 同じ人物が何度も出る複数ショットの物語 |
| Veo 3 / 3.1(Google) | 音声つき。3.1 は始まりと終わりのキーフレームに対応 | 音つきの短い動画、セリフのある短編 |
| Sora 2(OpenAI) | 複数の被写体の動き、群衆、物理の表現 | 動きの大きい短い動画 |
| Kling 2.6(Kuaishou) | 口の動きの同期。英語と中国語 | 話す人の動画 |
| Ray3 / Ray3.14 Modify(V2V) | 既存の動画の見た目を変える | 手持ちの映像の使い回し |
- この表は2026年2月の記事で、現行のホームページには Ray3.2、Uni-1、Kling 3.0、Seedance 2.0、Veo 3.1 などが挙がっています。モデルの顔ぶれは、すでに入れ替わっています。
- 同じ記事の中に、Ray3.14 の長さや音声の書き方が揃っていない箇所があります(たとえば「音声なし」とも「対応UIでは使える」とも読める)。ここでは細部を載せていません。
場面ごとの使い方と、公式のどこに書かれているか
| 場面 | 公式が紹介している使い方(要約) | どこに書かれているか |
|---|---|---|
| 思いつきを企画にしたい | 粗いアイデアのまま Research Mode に話す。質問に答えて方向を絞り、必要なら企画書や絵コンテの構成をボードに出す。決まったら Create Mode に移る(文脈は引き継がれる) | 「Research Before Create」 |
| どこから手を付けるか分からない | 最後にほしい成果を先に決め、エージェントに計画を出してもらい、1歩ずつ承認する | 「Start At The End」(2026年3月9日) |
| 同じキャラクターや製品を何度も出したい | 基準になる素材をボードの専用の枠に置き、名前を付け、変えてよいものと変えないものを決める。大きな変更のたびに基準に立ち戻る | 「How To Use References Properly」(2026年3月9日) |
| 手持ちの映像を別の見た目にしたい | 短い元のクリップを選び、残したいものと変えたいものを決め、仕上がりの見た目を文章で書く。低い画質で試してから最終の画質で出す | 「Ray 3.2 Video to Video」 |
| 広告やSNS用に、比率や言語の違う版がほしい | 1つの元から、比率の違う版を Reframe で作る。キャンペーンの違う版を Skills で量産する | 「Luma Video Capabilities」、「Luma Skills & Repeatable Workflows」 |
| 製品の動画やループ | 画像から動画にして動きを足す。公式のモデル比較は、製品のループ動画に Ray3.14 を挙げる | 「Luma Video Models Field Guide」 |
| 映像の制作現場に渡したい | HDR と EXR で出して、色の管理された制作の流れに渡す | 「HDR, EXR & Color Spaces」(2026年3月31日) |
| チームで確認したい | ボードの共有リンクを作り、Viewer か Editor にして、矢印やメモで直しを書き込む | 「Multiplayer Boards」 |
- Video-to-Video(Ray 3.2)の主な設定。 公式の記事によると、Motion(元の動きをどれだけ残すか、Off または1〜9)、Structure(形や配置をどれだけ守るか、Off または1〜9)、Characters(顔・体の固定)、Inference mode(Quality か Speed)、Enhance(プロンプトの書き換え、初期設定はオン)、HDR(初期設定はオフ)があります。元の動画は最大20秒で、出力の長さは元と同じです。解像度は360p(下書き)、540p、720p、1080p。
- 書かれている使いどころの例(Video-to-Video)。 実写をアニメやクレイ風に変える、製品の素材や色を変える、地域や季節ごとの版を作る、VFXの見た目を試す、が公式の例です。
公式が紹介している使い方のコツ(要約)
- 計画を先に。 「Start At The End」は、Research Mode で先に計画するほうが安く効率がよい、と書いています。計画は、後の作業のための文脈として残る、とも書かれています。
- 下書きは低い画質で。 「Stop Wasting Credits」(2026年3月31日)は、動画は低い解像度で方向を決めてから高い解像度で出す、強い下書きはつくり直さずアップスケールする、と勧めています。画像は、構図を固めてから高い解像度で生成し直すほうが、拡大より鮮明、と書いています。
- 静止画で解決してから動画へ。 同じ記事は、見た目の問題はまず静止画で解き、いちばんよい静止画を動画のキーフレームにする、と書いています。
- 1つずつ頼む。 エージェントが、何本も候補をつくり直す場合があるので、1つだけ、と頼んで反応を待つ、と書かれています。
- 音声を別につけるなら。 動画にもとから付く音声は、あとで別に足すなら切っておく、と書かれています。
- 比率の変更。 つくり直さずに、Reframe を使う、と書かれています。
気をつけること:機能の限界と書かれ方の違い
- 公式の資料では、モデルごとに、できることと条件が違います。たとえば Ray3.14 のFAQは、キャラクターの一貫性と参照の機能がなく、Reframe とは使えない、と書いています(2025年9月時点)。
- クレジットの消費は、モデルと設定で大きく違う。 同じ1080pの5秒でも、料金ページでは Ray3.2 が400クレジット、Ray3.14 が80クレジット/秒(5秒で400)、Veo 3.1 が280クレジット/秒、と表示されています(04で表を載せます)。
- 失敗と却下の扱い。 「Stop Wasting Credits」は、失敗した生成は請求されず、却下された出力は請求される、と書いています。
- Agent自体の利用量。 ヘルプの「Cost Per Generation Calculator」(2026年10月15日更新の表示)は、その計算には Luma Agents が使うクレジットは含まれない、と書いています。Agent の利用量がどう数えられるかは、読んだ範囲では確認できていません。
- 名前や機能の古さ。 古いヘルプには、Ray2、Photon、Unlimited プランなど、いまの料金ページにない名前が残っています。
- 公式の記事の数字や「最も速い」などの評価は、会社自身の説明です。独立した検証は読んだ範囲では見つかっていません。
今日からできること
- ラーニングセンターの「Welcome To Luma Agents」と「Luma UI: The Toolbar」を読み、画面のツールの名前を知る。
- 「Stop Wasting Credits」を読み、低い画質で試す流れを頭に入れる。
- 小さなテーマを1つ決めて、Research Mode で計画してから、短い動画を1本つくってみる(クレジットの残りを見ながら)。
- 変えたくないもの(ロゴ、人物)があれば、「How To Use References Properly」の手順で基準の素材を置く。
僕らの見立て(事実とは分けています)
- 初心者は、会話から入り、慣れたら手で触る。 公式の説明どおりなら、最初は目的を会話で伝え、気に入らない所だけボードのツールで直す、という進め方が分かりやすい、と僕らは考えます。
- まず静止画、次に動画。 動画のほうが、クレジットの消費がずっと大きい表示になっているので、構図は静止画で決めるのが無駄が少ない、と考えます。公式の記事の勧めとも合っています。
- 「何本も候補をつくる」ことに注意。 エージェントに任せるほど便利ですが、クレジットも減ります。残量の見える状態で試すのがよさそうです。
出典
- Luma ホームページ(Luma AI、確認日 2026-10-23)
- Dream Machine のページ(Luma AI、現在は Luma Agents の紹介が表示される。確認日 2026-10-23)
- Luma App(Luma AI、確認日 2026-10-23)
- Luma — Official Information for AI Assistants(Luma AI、2026-07-13更新の表示。AIアシスタント向けの節を含む。確認日 2026-10-23)
- Frequently Asked Questions About The New Luma Agents App(Luma AI、2026-03-16、確認日 2026-10-23)
- Learning Center(Luma AI、確認日 2026-10-23)
- Welcome To Luma Agents(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-09、確認日 2026-10-23)
- Luma UI: The Toolbar(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-09、確認日 2026-10-23)
- Research Before Create(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-09、確認日 2026-10-23)
- Start At The End(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-09、確認日 2026-10-23)
- How To Use References Properly(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-09、確認日 2026-10-23)
- Multiplayer Boards(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-09、確認日 2026-10-23)
- Stop Wasting Credits(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-31、確認日 2026-10-23)
- HDR, EXR & Color Spaces(Luma AI ラーニングセンター、2026-03-31、確認日 2026-10-23)
- Ray 3.2 Video to Video(Luma AI ラーニングセンター、2026-05-27、確認日 2026-10-23)
- Luma Skills & Repeatable Workflows(Luma AI ラーニングセンター、2026-06-14、確認日 2026-10-23)
- Luma Connectors(Luma AI ラーニングセンター、2026-06-14、確認日 2026-10-23)
- Luma Video Capabilities(Luma AI、2026-02-28、確認日 2026-10-23)
- Luma Video Models Field Guide(Luma AI、2026-02-27、確認日 2026-10-23)
- Ray3.14 User Guide(Luma AI、2026-01-23、確認日 2026-10-23)
- Ray3.14 Frequently Asked Questions(Luma AI、2025-09-18、確認日 2026-10-23)
- Cost Per Generation Calculator(Luma AI ヘルプ、2026-10-15更新の表示、確認日 2026-10-23)
- Pricing(Luma AI、確認日 2026-10-23)