3行でいうと
- 核は、「自分のソースだけに基づく答え」と「引用で出どころを確かめられること」です。複数のノートブックをまたいで見ることはできません。
- ソースは、PDF、Googleドキュメント、スライド、スプレッドシート、Webページ、YouTube(字幕のある公開動画)、音声、画像、Word、PowerPoint、CSV、ePub、Play Booksの本など、多くの種類に対応しています。1つのソースは50万語、またはアップロードで200MBまでです。
- 資料から作れるものが「Studio」に並びます。Audio Overview(音声の解説)には、Deep Dive、The Brief、The Critique、The Debateの4つの形式があります。
- 公式の製品ページが挙げる場面は、経営層向けの要約、調査、研修、営業の準備などです。公式のヘルプは、学習(スタディガイドなど)にも触れています。
- 共有は、ViewerとEditorの役割、チャットだけの画面、リンクでの公開があります。公開は個人のアカウントだけで、仕事・学校のEnterpriseとEducationでは使えません。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGemini Notebook(旧 NotebookLM)を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。メニュー名は公式の英語の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない箇所は「確認できていない」と書いています。
先に結論
- 向いているのは、「手元の資料を読み解く」仕事。 公式は、答えを自分のソースに基づかせ、引用で確かめられるようにしている、と説明しています。ネットの知識で広く答えるツールではありません。
- ノートブックは1テーマ1つが基本。 1つのノートブックは別々で、複数をまたいで調べることはできない、と書かれています。
- 作れるものは多いが、機能ごとに条件がある。 編集権限、年齢(18歳以上)、言語、モバイルで使えるかどうか、が機能ごとに違います。
- 公式が挙げる場面は、読んだ範囲では「要約」「調査」「研修」「営業の準備」「学習」。 それ以外の使い方は、僕らの見立てとして分けて書きます。
前提:用語をそろえる
- ソース:ノートブックに入れる資料です。
- Audio Overview:資料の内容を、AIの2人の話し手が語り合う形などの音声にしたものです。公式は「AIの話し手による深い議論」と説明しています。
- Studio:ノートブックから、Audio Overview、Video Overview、マインドマップ、レポートなどを作るパネルの名前です。
- メモ(note):チャットの答えや、自分で書いた文章を、ノートブックの中に残したものです。
- 引用(citation):答えの根拠になった、ソースの該当箇所への印です。
たとえ話:持ち込み資料だけで答える試験の助手
試験に「持ち込み可の資料だけで答える」という形式があるとします。NotebookLMは、その資料を全部読んで、「ここに書いてあります」と答える助手のようなものです。資料にないことを聞くと、「分からない」と返ってくることがあります。公式のFAQも、答えが返らない理由として、情報がソースにないことを挙げています。さらに、答えを音声や図やカードにまとめ直す機能がついている、という見方ができます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
ソースの種類
公式の「Add or discover new sources for your notebook」に書かれていた種類は、次のとおりです。
| 種類 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 音声ファイル | MP3、WAVなど。取り込むときに文字に起こされ、新しいソースになる。声が入っていない音声や、音質が悪いものは、取り込めないことがある |
| コピーして貼った文章、メモ | 貼った文章は新しいメモになる。タイトルをつけられる |
| Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート | スライドは100枚まで、スプレッドシートは10万トークンまで、と書かれている |
| 画像 | avif、bmp、gif、heic、jpg、png、webpなど。種類によっては、うまく動かないことがある |
| ファイル | Word(docx)、テキスト(txt)、Markdown(md)、PDF、CSV、PowerPoint(pptx)、ePub |
| Play Booksの本 | 対象になる電子書籍だけ。文字の部分のみ |
| WebのURL | HTMLページの文字だけを取り込む。画像、埋め込み動画、リンク先のページは入らない。有料の壁のあるページは非対応 |
| YouTubeのURL | 字幕がある公開動画だけ。取り込むのは文字起こしだけ。アップロードから72時間以内の動画は使えないことがある |
| Geminiのチャット | 一覧に「Gemini Chats」と書かれている |
そのほか、ソースが5つ以上あると、自動でラベルをつけて分類できる、と書かれています。ソース1つの大きさは、50万語、またはアップロードで200MBまでです。
Workspace向けの製品ページのFAQには、Googleドキュメント、スライド、PDF、テキストとMarkdown、WebのURL、貼った文章、公開のYouTube、音声ファイルという、もう少し短い一覧が出ています。ヘルプの一覧のほうが新しく詳しく見えますが、どちらが現在の正確な一覧かは、読んだ範囲では確認できていません。
新しい資料を探してもらう:Fast ResearchとDeep Research
ソースのパネルに調べたいことを入力すると、AIがソースの候補を探してくれます。
- Fast Research: 「Web」か「Drive」を選び、出てきた候補から入れるものを選ぶ。
- Deep Research: 「Web」と「Deep Research」をオンにして検索する。結果が出るまで数分かかり、その間も別の作業ができる。調査のレポートと、引用されたソースの一覧を見て、取り込むものを選ぶ。選ばなかったものは捨てられる。
公式は、Deep Researchは18歳以上だけが使える、と書いています。
チャット
公式の「Use chat in Gemini Notebook」によると、次のとおりです。
- ソースを入れると、質問や指示ができ、答えに使うソースを選べる。
- 答えには、ソースの文章や画像からの引用がつく。引用にカーソルを合わせると全文が見え、選ぶと元の文脈が見える。
- チャットの設定(Configure Chat)で、会話のスタイルを「Default」「Learning Guide」「Custom」から選び、答えの長さを決められる。
- 「Save to note」で、答えをメモとして残せる。表や、クリックできる引用も残る。
- チャットの履歴は、本人だけが見られる。消すには、チャット画面の三点メニューから「Delete Chat History」を選ぶ。
-
創造的なお願いには、「Gemini Notebookでは答えられません」と返ることがある。言い換えるとよい、と書かれている。
-
モバイルのアプリには、声で自然に会話する機能があり、18歳以上だけ、と書かれている。
なお、Workspace向けの製品ページには「質問と答えの履歴は今は残らない。ピン留めで保存する」という趣旨の記述があり、ヘルプの「チャットの履歴は本人だけが見られる、消せる」とは食い違って見えます。どちらが今の仕様かは、読んだ範囲では確認できていません。
実験的な機能
ヘルプには、チャットに「agentic features (experimental)」、つまり実験的なエージェント機能がある、と書かれています。ソースがあってもなくても、Webの検索、コードの実行、グラフ、文書、画像、CSV、Excel、PowerPointなどの出力ができる、と説明されています。出力には間違いがありうるので確かめるように、とも書かれています。
また、公式ブログ(2026年7月16日付)は、ノートブックごとに「安全なクラウドのコンピュータ」がつき、ソースに基づくデータ分析のコードを実行できる、と書いています。当時の提供は、Google AI Ultraと、Workspaceの一部の契約が先で、Proの利用者には、ウェブで数週間かけて広げる、という書き方でした。今の提供範囲は、読んだ範囲では確認できていません。
Studioで作れるもの
公式のヘルプの題名から、次の項目が確認できました。くわしく読めたものと、題名だけのものがあります。
| 機能 | 公式に書かれていること | 読んだ深さ |
|---|---|---|
| Audio Overview | Deep Dive(既定。2人が話す)、The Brief(1人が2分以内に要点を話す)、The Critique(2人が評価する)、The Debate(2人が討論する)。80以上の言語。長さの指定(Shorter、Default、Longer)は英語のみ。「Interactive mode」は英語のみで、Workspace管理者向けの公式ページでは18歳以上に限られる機能に挙がっている。生成や削除には編集権限が要る | くわしく |
| Video Overview | 形式は「Cinematic」「Explainer」「Short」。Shortは約60秒。Cinematicは18歳以上、英語のみ。見た目のスタイル(Whiteboard、Anime、Watercolorなど)は18歳以上のみで、CinematicとShortでは使えない。30分を超えることもある | くわしく |
| Mind Maps | ソースの主な話題と関連を、枝分かれの図にする。チャットの「Mind Map」のチップから作る。ノードを選ぶと、その話題をチャットに聞ける。モバイルでは未対応 | くわしく |
| Reports | 「Interactive」(Studioの要素を埋め込む。ウェブのみ)と「Document」(文字だけ)。Interactiveのテンプレートは「Learning Overview」 | くわしく |
| Flashcards、Quizzes | モバイルでは、めくる、混ぜる、覚えた・間違えたの印をつける、が書かれている | 題名とモバイルの記述 |
| Infographic | モバイルでは、PNGでダウンロードできる | 題名とモバイルの記述 |
| Slide Decks | 作成、見直し、修正。モバイルでは、スライドの追加や削除は未対応 | 題名とモバイルの記述 |
| Data tables | モバイルでは未対応、と書かれている | 題名のみ(深くは読めていない) |
公式は、これらはAIが作ったもので、間違いや、音声の不具合(グリッチ)が入ることがある、と繰り返し書いています。
メモ
公式の「Create & add notes in Gemini Notebook」によると、次のとおりです。
- ソースのパネルで「Create note」を選ぶと、自分で書いたメモが作れる。
- チャットの答えは「Save to note」で残せる。
- ソースのパネルに置かれたメモは、ソースと同じ扱いになる。質問や、引用、Studioの生成物に使われる。使うかどうかは、メモごとのチェックボックスで決める。
- 古いメモがStudioのパネルに残っている場合は、「Convert」で変換しないと、質問や引用に使われない。まとめて変えるには「Convert all notes to source」を使う。
- メモは、ソースのパネルでメモにカーソルを合わせて「More」→「Export to Docs」で、新しいGoogleドキュメントに書き出せる。ドキュメント側の変更は、メモには戻らない。
- 消したメモを元に戻す方法は、今はない、とFAQに書かれている。
共有
公式の「Create a notebook in Gemini Notebook」によると、次のとおりです。
| 項目 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 個別の共有 | 「Share」で相手のメールアドレスを入れ、役割「Viewer」か「Editor」を選ぶ |
| Viewer | ソースとメモを読むだけ |
| Editor | ソースやメモを見たり、追加や削除をしたり、他の人に共有したりできる |
| Chat View | ソースや生成物を隠した、チャットだけの画面。ただし、隠すだけで、アクセス権は取り消さない。Viewerがソースや生成物に届くこともある、と書かれている |
| 個人のGmailの共有人数 | 最大50人。Googleグループには共有できない |
| 公開 | ノートブックを公開してリンクを共有する。開くにはGoogleアカウントでのログインが要る。生成物(スライド、Audio Overview、レポートなど)は、個別のリンクを知っていれば、ログインなしで見られる |
| コピー | 持ち主が、ノートブックを1人以上に共有したうえで「Allow copies」を設定する(コピーする側は、上部の「Copy」→「Create」)。コピーされるのはソースとStudioの内容で、チャットの履歴とメモはコピーされない |
| 分析 | 過去7日分の「Users per day」「Queries per day」が見られる。ノートブックが自分以外の4人以上に共有され、7日以内にチャットの利用があることが条件 |
公開の共有は、個人のアカウントだけで、Workspace EnterpriseとEducationのアカウントでは使えない、とAudio Overviewなどのヘルプに書かれています。Play Booksの電子書籍から作った生成物があるノートブックは、公開できません。
読んだ範囲で、公式のページ同士の食い違いも1つありました。FAQは「ノートブックの複製は、まだ対応していない」と書いていますが、「Create a notebook」のページは「Copy」でコピーできる手順を書いています。どちらが現在の仕様かは、確認できていません。
公式が挙げる使い方と、書かれている場所
| 場面 | 公式に書かれていること | 書かれている場所 |
|---|---|---|
| 経営層向けの要約 | 報告書や戦略の文書から、要約を作り、数字を取り出し、戦略上の意味を見つける | Workspace向けの製品ページ(Gemini Notebook) |
| 調査 | 発見をまとめ、傾向を見つけ、手法を比べる。確かめるための引用がつく | 同じ製品ページ |
| 新人の受け入れと研修 | アップロードしたマニュアル、規定、FAQについての質問に答える | 同じ製品ページ |
| 営業 | 商談の計画を作り、製品の仕様や市場調査の資料から、製品についての質問に答える | 同じ製品ページ |
| 文書を耳で聞く | 文書を、1クリックで聞ける概要にする(Audio Overview) | 同じ製品ページ |
| 学習 | ソースを、スタディガイド、ブリーフィング、音声の概要、マインドマップなどに変える | 「Learn about Gemini Notebook」 |
| Googleドキュメントとスライドの取り込みと共有 | Driveの資料を取り込み、ノートブックを共有して共同作業する | 製品ページ |
| 授業での利用 | Google Classroomでの割り当てなどの案内がある | 検索結果の題名だけ。内容は読めていない |
僕らの見立て:こんな使い方もできそう
次は、公式が挙げたものではなく、機能の説明から僕らが考えた例です。断定はしません。
- 長い資料を読む前の下ごしらえ。 長いPDFを入れて、先に「この資料で扱っている論点は何か」を聞き、引用をたどって原文の該当箇所に飛ぶ使い方。引用があるので、確かめやすい、という点がこのツールの売りです。
- 移動中に聞く。 Audio Overviewは、モバイルでは、他のアプリを使っていても、画面を消しても再生が続く、とヘルプに書かれています。ダウンロードして、オフラインで聞くこともできます(ただし、ファイルとして端末に保存はできない、と書かれています)。
- 学習の復習。 フラッシュカードとクイズを、自分の教材から作る。
- 注意。 AIの音声やまとめは、間違いを含みます。大事な判断の前には、原文に戻ってください。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はGemini Notebook(旧 NotebookLM)を入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。公式の説明を読んだ範囲です。
- 機能ごとに、編集権限、年齢、言語、モバイルで使えるか、が違います。使う前に、そのページの条件を確認してください。
- 公式のページ同士で、チャットの履歴や、ノートブックの複製について、書き方が食い違うところがありました。確認できていない、と書いたところは、画面で確かめてください。
- 実験的なエージェント機能、Interactive mode(英語のみ。「beta」と書かれたページもあり)は、動きが変わる可能性があります。
- 著作権のある資料をアップロードしたり、共有したりするときは、必要な権利があることを確かめるよう、公式が書いています。
出典
- Gemini Notebook (formerly NotebookLM)(Google Workspace、Google、確認日 2026-10-23)
- Learn about NotebookLM(NotebookLM Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Add or discover new sources for your notebook(NotebookLM Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Use chat in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Generate Audio Overview in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Generate Video Overviews in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Use Mind Maps in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Generate reports in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Create & add notes in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Create a notebook in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Use public notebooks and featured notebooks in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Get started with the Gemini Notebook mobile app(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- Frequently asked questions(Gemini Notebook Help、Google、確認日 2026-10-23)
- NotebookLM is now Gemini Notebook(Google公式ブログ、Google、2026年7月16日、確認日 2026-10-23)