3行でいうと

  • 基本の操作は、Ctrl+N(Macは Cmd+N)で新規ノート、[[ でリンク、Ctrl+P(Cmd+P)でコマンドパレット、Ctrl+O(Cmd+O)でクイックスイッチャー、Ctrl+Shift+F(Cmd+Shift+F)で検索です。
  • リンクを書くと、リンク先の「Backlinks」に、逆向きの参照が出ます。ノートを「つなぐ」ほど、探しやすくなる作りです。
  • デイリーノート、テンプレート、Bases、Canvasは、コアプラグインです。設定の「Core plugins」で有効にして使います。
  • プロパティ(ノート先頭のYAML)にタグや日付を書くと、Basesで表のように並べ替え・絞り込みができます。データは手元のMarkdownのままです。
  • Web Clipperで、ウェブページをMarkdownのノートとしてVaultに保存できます。AIで要約する機能(Interpreter)は07で扱います。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はObsidianを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」です。ノート名や設定例のうち「この記事の例」と書いたものは、公式の記載に合わせて、この記事で組んだもので、動作は確かめていません。画面の表記は変わることがあるので、手元の画面と照らしてください。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:ノートを「付箋」、リンクを「糸」にする

付箋(ノート)を机に並べ、関係のあるものを糸(リンク)で結んでいくと、どの付箋からも糸をたどって別の付箋に行けます。バックリンクは、ある付箋に伸びてきている糸を逆にたどる画面です。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

最初の1時間の順番(この記事の案)

公式の手順をもとに、この記事で並べた順です(動作は確かめていません)。

目安 やること 場面
0〜10分 ノートを3つ作り、見出しと太字を使う 場面1
10〜25分 ノート同士を [[ ]] でつなぎ、バックリンクを見る 場面2
25〜35分 クイックスイッチャーとコマンドパレットと検索に慣れる 場面3
35〜45分 デイリーノートとテンプレートを設定する 場面4・5
45〜55分 プロパティを付け、Basesで一覧にする 場面6・7
55〜60分 File recoveryの設定と、バックアップのコピーを確かめる 場面10

Canvas(場面8)とWeb Clipper(場面9)は、必要になってからで構いません。

場面1:ノートを作って書く

公式ヘルプ「Create your first note」「Basic formatting syntax」の内容です。

  1. Ctrl+N(Macは Cmd+N)を押す。新しいノートができる。
  2. 名前を入れて Enter を押す(この記事の例:プロジェクトA)。
  3. 本文を書く。次の書き方が使える。
書式 書き方
見出し # 見出し1 から ###### 見出し6
太字・斜体 **太字**、*斜体*、***太字と斜体***
取り消し線・ハイライト ~~取り消し~~、==ハイライト==
箇条書き - 項目(* や + も可)
番号つき 1. 項目
タスク - [ ] 未完了、- [x] 完了
コード 文字をバッククォート1つで囲む。ブロックは、バッククォート3つの行で前後を囲む(言語名を添えられる)
コールアウト > [!tip] のように、引用の先頭に種類を書く
  1. 文字を選んで Ctrl+B(Cmd+B)を押すと、太字になる。

期待される結果:書いた記号が、見た目に反映されます。保存の操作は、公式のこの手順には出てきません。

場面2:リンクとバックリンクで、ノートをつなぐ

公式ヘルプ「Link notes」「Internal links」「Backlinks」の手順です。

リンクを書く

  1. 「Three laws of motion」というノートを作り、短い説明を書く(公式の例)。
  2. もう1つ、「Law of Inertia」というノートを作る。
  3. 2つ目のノートの文末で [ を2回押す。リンクの検索が開く。
  4. ノート名の一部(例:「three」)を入れ、候補から選んで Enter を押す。[[Three laws of motion]] が入る。

リンクを開く: Ctrl(Macは Cmd)を押しながら、リンクをクリックします。

まだないノートへのリンク:

  1. 文字(公式の例では「Isaac Newton」)を選び、[ を2回押す。リンクになる。
  2. リンクが少し薄い色で出る。リンク先のノートがまだ存在しない、という印。
  3. Ctrl(Cmd)を押しながらクリックすると、ノートが作られて開く。

書き方の種類(公式)

目的 書き方
表示名を変える [[Example\|表示する名前]]
見出しへ [[Note#見出し]](同じノートなら [[#見出し]])
ブロックへ [[2023-01-01#^37066d]] のように #^ と識別子
フォルダ込み [[Projects/Three laws of motion]](Windowsでも /)
埋め込み ![[ノート名]](先頭に !)

バックリンクを見る

  1. リンクされた側(公式の例では「Isaac Newton」)のノートを開く。
  2. 右のサイドバーの「Backlinks」タブを選ぶ。
  3. 「Linked mentions」の下に、リンクしているノートが並ぶ。クリックするとそのノートが開く。

  4. タブが見当たらないときは、コマンドパレットで「Backlinks: Show backlinks」を実行します。

  5. 「Unlinked mentions」は、ノートの名前が、リンクなしの文字として書かれている箇所です。
  6. 「Backlinks: Toggle backlinks in document」で、ノートの末尾にバックリンクを出せます。

ローカルグラフ(つながりの図)

  1. コマンドパレット(Ctrl+P/Cmd+P)で「Open local graph」を実行する。開いているノートとつながるノートが図に出る(公式のGraph viewのページの書き方)。
  2. 円(ノード)をクリックすると、そのノートが開く。

  3. 「More options」のメニューから開く方法があるかどうかは、読んだ公式ページ(Graph view)には書かれていないので、公式で確認できていません。

全体の図(Graph view)は、リボンの「Open graph view」で開きます。「Orphans」(リンクのないノート)を出す切り替え、「New group」で色分け、がフィルターにあります。

場面3:クイックスイッチャー・コマンドパレット・検索で、探す

クイックスイッチャー(ノートを開く・作る)

  1. Ctrl+O(Macは Cmd+O)を押す。
  2. ノート名か別名の一部を入れる(文字が順番に出てくれば、途中を飛ばしてもよい。公式の例:dn で「Daily notes」)。
  3. 矢印キーで選んで Enter を押す。
  4. 候補がないとき、Enter で、入力した名前のノートが作られます。似た名前があっても入力のとおりに作るなら Shift+Enter です。Ctrl+Enter(Cmd+Enter)で新しいタブに開きます。
  5. 検索欄が空のとき、最近のノートが出ます。「下矢印→Enter」で、直前に開いた2つを行き来できます。

コマンドパレット

  1. Ctrl+P(Cmd+P)を押す。
  2. コマンド名の一部を入れる(公式の例:scf で「Save current file」)。
  3. 矢印キーで選んで Enter を押す。

検索(Vault全体)

  1. サイドバーの検索アイコン、または Ctrl+Shift+F(Cmd+Shift+F)を開く。
  2. 言葉を入れる。複数の言葉を空白で区切ると、全部を含むファイルが出る。
  3. 演算子で絞る。公式の例を、そのまま並べます。
書き方 意味
meeting OR work どちらかを含む
meeting -work work を含まない
"star wars" 句をそのまま
path:"Daily notes/2022-07" パスに含む
file:.jpg ファイル名に含む
tag:#work タグ(入れ子のタグ #myjob/work には当たらない)
task-todo:call 未完了のタスクの中
[aliases:Name] プロパティ aliases が Name のファイル
/\d{4}-\d{2}-\d{2}/ 正規表現(JavaScript方式)。日付の形に当たる

場面4:デイリーノート

公式ヘルプ「Daily notes」の内容です。有効にする部品の名前は、そのページに書かれていないので、「Settings → Core plugins」で「Daily notes」を探してオンにしてください(05の5-3)。

今日のノートを開く

  1. リボンのカレンダーのアイコンを押す。または、コマンドパレットで「Open today's daily note」を実行する。
  2. 今日の日付(YYYY-MM-DD)の名前のノートが開く。なければ作られる。最初は空。

設定(「Settings」→「Plugin options」の「Daily notes」)

デイリーノートのテンプレートを作る

  1. 「Daily template」というノートを作る。中に、日付の見出し({{date:YYYY-MM-DD}})と、タスクの行(- [ ])を書く(公式の例)。
  2. 「Settings」→「Plugin options」の「Daily notes」を開く。
  3. 「Template file location」の横で、「Daily template」を選ぶ。

期待される結果:次に今日のノートを作ると、その内容が入っています。

場面5:テンプレート

公式ヘルプ「Templates」の内容です。

準備

  1. 「Settings → Core plugins → Templates」を開き、「Template folder location」に、テンプレートを入れるフォルダを指定する(この記事の例:Templates)。
  2. そのフォルダの中に、テンプレートのノートを作る。

この記事の例(会議メモ。動作は確かめていません): Templates/会議メモ.md に次を書きます。

---
type: meeting
date: {{date:YYYY-MM-DD}}
tags: []
---
# {{title}}

## 議題

## 決まったこと

## 次にやること
- [ ] 

差し込む

  1. 新しいノートを開き、本文にカーソルを置く。
  2. リボンの「Insert template」を押す。または、コマンドパレットで「Templates: Insert template」を実行する。
  3. 一覧からテンプレートを選ぶ。カーソルの位置に差し込まれる。
変数 差し込まれるもの
{{title}} ノートのタイトル
{{date}} 今日の日付(既定 YYYY-MM-DD)
{{time}} 今の時刻(既定 HH:mm)
{{date:書式}} Moment.jsの書式で指定(例:{{date:YYYY-MM-DD}})

場面6:プロパティ(ノートに付ける属性)

公式ヘルプ「Properties」の内容です。

付ける

  1. ノートを開き、次のどれかを行う。コマンドパレットで「Add file property」を実行する。Ctrl+;(Macは Cmd+;)を押す。「More options」から「Add file property」を選ぶ。ファイルの先頭に --- と打つ。
  2. ノートの上に、「名前」と「値」の入力欄が出る。
  3. 名前(例:status)と値(例:draft)を入れる。

最初から使える名前は、tags、cssclasses、aliases の3つです。

型

型 内容 YAMLでの書き方
Text 1行の文字 status: draft
List 複数の値 各行を - で始める
Number 数 year: 1977
Checkbox はい/いいえ favorite: true
Date 日付 date: 2020-08-21
Date & time 日付と時刻 2020-08-21T10:30:00の形(YYYY-MM-DDTHH:MM:SS)
---
status: draft
date: 2026-10-25
tags:
  - project
related: "[[プロジェクトA]]"
---

場面7:Bases(プロパティで一覧にする)

公式ヘルプ「Bases」「Create a base」「Views」の内容です。公式の「Formulas」のページは読めなかったので、計算式は書きません。

作る(次のどれか)

見方と整え方

  1. 左上のビュー名を押し、「Add view」でビューを足す。ビューの種類は、Table(表)、List、Cards、Kanban、Map(Mapsプラグインが要る)です。
  2. 「Filter」のメニューで、範囲(「All views」か「This view」)を選び、「プロパティ」「演算子」「値」の3つで条件を足す。条件をまとめる言い方は、「All the following are true」「Any of the following are true」「None of the following are true」です。
  3. 「Sort」で「Add sort」を押し、プロパティを選ぶ。
  4. 「Group」の「Group by」で、グループにするプロパティを選ぶ(1つのビューで1つのプロパティだけ)。
  5. 「Properties」のメニューで、表に出す列を選ぶ。

書き方で埋め込む(公式の例の写し): base という名前のコードブロックに、次のように書きます。

```base
filters:
  and:
    - file.hasTag("example")
views:
  - type: table
    name: Table
```

場面8:Canvas

公式ヘルプ「Canvas」の内容です。

作る: コマンドパレットで「Canvas: Create new canvas」を実行します。ファイル一覧でフォルダを右クリックして「New canvas」、またはリボンの「Create new canvas」でも作れます。

カードを足す

つなぐ

  1. カードの縁にマウスを重ね、丸が出たらドラッグして、別のカードに落とす。線ができる(向きがつくかどうかは、読んだ公式ページには書かれていません)。
  2. 線をダブルクリックして文字を入れると、ラベルになる(公式は、入力のあとに Esc を押す、と書いています)。
  3. 線を選び、選択したときに出る操作の「Line direction」で向きを選ぶ(選べる向きの種類は、読んだ公式ページには書かれていません)。
  4. 消すには、線を右クリックして「Remove」、または選んで Backspace(Macは Delete)。

公式は、キャンバスは .canvas ファイルで、オープンなJSON Canvas形式、と書いています。テキストだけのカードは、ノートに変換するまで、バックリンクに出ません。

場面9:Web Clipper(ウェブページを保存する)

公式ヘルプ「Web Clipper」の手順です。拡張機能の入れ方は05の手順7です。

保存する

  1. 保存したいページで、拡張機能のObsidianのアイコンを押す(またはホットキー、右クリックのメニュー)。
  2. 取り出された内容を見る。初期設定では、記事の本文だけが取り出される。全体が必要なら、Ctrl/Cmd+A で全選択するか、テンプレートやハイライトで変える。
  3. プロパティと本文を確かめる(この手順は、読んだ保存手順のページには書かれておらず、公式で確認できていません)。
  4. 下部で、保存先のVaultとフォルダを選ぶ。
  5. 「Add to Obsidian」を押す。

期待される結果:選んだVaultとフォルダに、Markdownのノートができます。ページのどの情報がプロパティに入るかは、読んだ保存手順のページには書かれていないので、公式で確認できていません。画像は自動ではダウンロードされず、元のWebのURLにリンクします。ダウンロードするには、Obsidianでコマンド「Download attachments for current file」を実行します(公式)。

操作 macOS Windows/Linux
クリッパーを開く Cmd+Shift+O Ctrl+Shift+O
クイッククリップ Opt+Shift+O Alt+Shift+O
ハイライトの切り替え Opt+Shift+H Alt+Shift+H
リーダーの切り替え Opt+Shift+R Alt+Shift+R

ハイライト: ハイライターをオンにして、ページ上の文字・画像・要素を選ぶと、ハイライトに入ります。ノートへの入れ方は、本文に ==強調== で出す、ハイライトだけにする、何もしない、から選べます。

テンプレート: Web Clipperの設定で「New template」を押して作ります。「Behavior」は、新しいノートを作る、既存のノートに足す(先頭か末尾)、デイリーノートに足す(Daily notesが有効なとき)、から選びます。URLで自動的にテンプレートを選ぶ「Triggers」もあります。変数には {{title}}、{{url}}、{{content}}、{{selection}}、{{highlights}} などがあります。

うまくいかないとき(公式): 本文が足りないときは、先に文字を選ぶか、ハイライターを使うか、サイト用のテンプレートを作ります。何も保存されないときは、設定のVault名が、Obsidianの中のVault名と合っているか確かめます。

場面10:間違えたときに戻す(File recoveryと、バックアップ)

公式ヘルプ「File recovery」の内容です。コアプラグインで、まず「Settings → Core plugins」でオンにします。

ノートを戻す

  1. 「Settings」を開き、Core pluginsの「File recovery」を選ぶ。
  2. 「Snapshots」の「View」を押す。
  3. ファイル名を入れて候補から選び、Enter を押す。スナップショットの一覧が出る。
  4. 戻したい版を選び、「Copy」(新しいノートに貼る)か「Restore」(ファイルを置き換える)を押す。「Show changes」で違いを見られる。

  5. 既定は、5分以上あけて保存、7日間保持です。

  6. 戻せるのは .md と .canvas だけです。スナップショットは端末ごとで、同期されません。
  7. 公式は、完全なバックアップではないと書いています。外付けドライブ・Time Machine・rsync・Gitなどの方法は、05の6-4にあります。

場面11:外から操作する(URIとCLIの入口)

使い方の入口だけを示します。AIとの組み合わせのうち、公式が用意する連携は07、Vaultをフォルダとして他のAIに渡す案は08です。

気をつけること

出典