3行でいうと

  • 入手先は公式のダウンロードページか各ストアです。WindowsとMacは「Universal」、LinuxはSnap・AppImage・Flatpak、AndroidはGoogle Play(またはAPK)、iPhone/iPadはApp Storeです。
  • 最初のVaultは、デスクトップなら「Create new vault」の「Create」、すでにあるフォルダを使うなら「Open folder as vault」の「Open」で作ります。中身はMarkdownのテキストファイルです。
  • 最初の設定は、Settingsの「Options」(General・Editor・Files and links・Appearance・Hotkeys)、「Core plugins」、「Community plugins」です。コミュニティプラグインは初期状態の制限モードで止まっており、公式は第三者のコードが害になりうると警告しています。
  • 同期とバックアップは別物です。公式は、同期は変更をすべての端末に広げるので、損失から守るものではないと書いています。
  • 動作の確かめ方は、ノートを1つ作る、[[ でリンクの候補が出るのを見る、Vaultのフォルダを別のアプリで開いてファイルがあるのを見る、の3つで足ります。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。運営者はObsidianを入れていますが、使い心地はこの記事には書いていません。手順は「公式の手順を順に並べたもの」で、画面名・ボタン名は公式ヘルプの表記を写しています。画面の表記は変わることがあるので、手元の画面と照らしてください。公式ページは要約の形で取得したため、長い引用はせず、言い換えています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:自分の机に引き出しを置く

アプリを入れるのは机を用意すること、Vaultを作るのは引き出しを置くことです。引き出しの中の紙のメモ(ノート)は、ほかのアプリでも開けます。別の部屋にも同じ引き出しを置きたいなら、運ぶ方法(同期)を別に選びます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

手順1:入手する

公式のダウンロードページ(obsidian.md/download)に並んでいたものです(確認日2026-10-25)。

端末 入手方法(ページ上の表記) 版
Windows 「Universal」のインストーラー(.exe) 1.14.5
Mac 「Universal」のディスクイメージ(.dmg) 1.14.5
Linux AppImage、AppImage(AArch64/ARM64)、Deb 1.14.5
Linux Snap、Flatpak(Flatpakは「Community maintained」) 表示なし
Android Google Play、またはAPK APKは1.14.4
iPhone/iPad App Store 表示なし
Web Clipper Chrome、Safari、Firefox、Edge(Brave・Arc・Orion・Vivaldiは Chrome Web Store 経由と表示) 表示なし

手順2:インストールする(OSごと)

公式ヘルプ「Download and install Obsidian」の手順の並べ直しです。

Windows

  1. ダウンロードページの「Windows」で「Universal」のインストーラーを保存する。
  2. 保存したファイルを実行し、画面の案内に従う。
  3. ほかのアプリと同じようにObsidianを起動する。

macOS

  1. ダウンロードページの「macOS」で「Universal」を保存する。
  2. 保存したファイルを開き、出てきたウィンドウで、ObsidianをApplicationsフォルダにドラッグする。
  3. ほかのアプリと同じように起動する。

Linux

公式は、パッケージ方式ごとに3つの手順を書いています。

Snap:保存したフォルダでターミナルを開き、次を実行します(<version> と <arch> はファイル名に合わせる)。--dangerous は、Snapを作るCanonicalがこのパッケージを審査していないため、--classic は、ノートが置かれるSnapの保護領域の外にObsidianが触れるようにするため、と書かれています。

snap install obsidian_<version>_<arch>.snap --dangerous --classic

AppImage:保存したフォルダで、実行できるようにして起動します。Chromebookでは先に libnss3-dev を入れる、と書かれています(入れないと libnss3.so が見つからないエラーが出ることがある)。

chmod u+x Obsidian-<version>.AppImage
./Obsidian-<version>.AppImage --no-sandbox

Flatpak:1行目で入れ、2行目で起動します。

flatpak install flathub md.obsidian.Obsidian
flatpak run md.obsidian.Obsidian

Android と iPhone/iPad

手順3:最初のVaultを作る

デスクトップ

初めて開くと、Vaultを追加するよう求められます。公式ヘルプ「Create a vault」の2つの方法です。

空のVaultを作る

  1. 「Create new vault」の右の「Create」を押す。
  2. 「Vault name」に名前を入れる(例:Notes)。
  3. 「Browse」を押し、作る場所を選ぶ。
  4. 「Create」を押す。

すでにあるフォルダを使う

  1. 「Open folder as vault」の右の「Open」を押す。
  2. 使いたいフォルダを選び、「Open」を押す。

期待される結果:Obsidianの画面が開き、Vaultのフォルダの中に、設定用の .obsidian フォルダが作られます(公式の「How Obsidian stores data」による。初期状態では隠しフォルダ)。

モバイル

公式ヘルプ「Create a vault」には、モバイルでの作り方は書かれていませんでした。同期のページに、iPhone/iPadでiCloudを使う場合だけ、「Create new vault」をタップし、名前を入れ、「Store in iCloud」をオンにして「Create」をタップする、と書かれています。それ以外は、アプリ内の案内に従ってください。

置き場所の注意(公式)

手順4:最初のノートを作って確かめる

公式ヘルプ「Create your first note」の手順です。

  1. Ctrl+N(Macは Cmd+N)で新しいノートを作る。
  2. 名前に「Obsidian」と入れて Enter を押す。
  3. 本文に好きな文を入れる。
  4. 行の頭に # と半角スペースを付けると、その行が見出しになる。
  5. 文字を選んで Ctrl+B(Macは Cmd+B)を押すと、太字になる。

手順5:最初の設定を見ていく

設定を開く

デスクトップは、サイドバーの歯車アイコンか、コマンドパレットから開きます。モバイルも、サイドバーの歯車アイコンで、シートとして開きます(公式ヘルプ「Settings」)。設定は、Options(General、Editor、Files and links、Appearance、Hotkeys)、Core plugins、Community plugins の3つの塊です。

5-1 外観(テーマ)を変える

公式ヘルプ「Themes」は、コミュニティのテーマを入れる手順だけを書いています(配色・フォントの手順は、そのページにはありません)。

  1. 「Settings」の「Appearance」の「Themes」で「Manage」を選ぶ。
  2. 入れたいテーマを選び、「Install and use」を押す。すぐに適用される。
  3. 元に戻すときは「Stop using this theme」を選ぶ。

テーマは自動では更新されません。「Appearance」→「Current community themes」で「Check for updates」→「Update all」を押します。外すには「Manage」でテーマを選び「Uninstall」を押します。

5-2 ホットキーを決める

公式ヘルプ「Hotkeys」の手順です。

  1. 「Settings」→「Hotkeys」を開く。
  2. 変えたいコマンドを、一覧か検索で探す。
  3. コマンドの横の「+」を押し、割り当てたいキーを押して、「Save」を押す。
  4. 消すときは、キーの組み合わせの横の「X」を押す。

公式のこのページには、キーの重なり(競合)の扱いと、最初から決まっているキーの一覧は書かれていません。この記事で使うキー(公式ヘルプから):コマンドパレット Ctrl+P(Cmd+P)、クイックスイッチャー Ctrl+O(Cmd+O)、検索 Ctrl+Shift+F(Cmd+Shift+F)、プロパティの追加 Ctrl+;(Cmd+;)。

5-3 コアプラグインを有効にする

公式ヘルプ「Core plugins」によると、コアプラグインはObsidianチームが作って支えるもので、一部は最初は無効です。場所は「Settings → Core plugins」で、オン・オフの部品の名前はそのページに書かれていないので、画面を見て探してください。

公式の一覧にあった名前:Audio recorder、Backlinks、Bases、Bookmarks、Canvas、Command palette、Daily notes、File explorer、File recovery、Footnotes view、Graph view、Note composer、Outgoing links、Outline、Page preview、Properties view、Publish、Quick switcher、Random note、Search、Slash commands、Slides、Sync、Tags view、Templates、Unique note creator、Web viewer、Word count、Workspaces。「Importer」(ほかのアプリからの取り込み)と「Maps」はObsidianチームが維持しますが、コミュニティプラグインのストアから入れる、と同じページにあります。どれが有料かは、このページには書かれていません(Syncは購読が要る、とSyncの設定手順のページにあります。Publishの料金は、読んだページでは公式で確認できていません)。

この記事の06で使うのは、Daily notes、Templates、Bases、Canvas、Backlinks、Graph view、Quick switcher、Command palette、File recoveryです。

5-4 リンクの書き方を決める

初期はWikilink([[ノート名]])です(公式ヘルプ「Internal links」)。Markdown形式に切り替えるには、「Settings」→「Files and links」で「Use [[Wikilinks]]」をオフにします。切っても [[ で候補は出ますが、できるリンクがMarkdown形式になります。すでに書いたリンクの一括変換は、そのページには書かれていませんでした。「Automatically update internal links」は、ファイル名を変えたときにリンクを直す設定で、切ると、直すか聞かれる形になります。ブロック参照(^ の識別子)はObsidian独自で、ほかでは動かない、と公式が書いています。他のアプリやAIツールと行き来するなら、最初に決めておくと後が楽です(僕らの見立て)。

5-5 コミュニティプラグインを有効にするときの注意

公式が書いている危険(「Community plugins」「Plugin security」)

手順

  1. 「Settings」の「Community plugins」で「Turn on community plugins」を選ぶ(制限モードがオフになる)。
  2. 「Browse」を押し、名前・作者・説明で絞り込む。
  3. 入れたいものを選び、「Install」を押し、続けて「Enable」を押す。入れただけでは動かない。
  4. ディレクトリ(community.obsidian.md)から入れるときは、ページの「Scorecard」の「Disclosures」(クリップボードの利用、外部ドメインへの通信など)を先に読み、ヘッダーの「Add to Obsidian」で入れる。

管理: 更新は自動ではなく、「Community plugins」の「Current plugins」で「Check for updates」→「Update all」です。外すには、「Installed plugins」のごみ箱アイコン→「Uninstall」です。トグルでオン・オフだけも切り替えられます。制限モードをオンに戻すと、入れたプラグインはVaultに残りますがObsidianは無視します。

5-6 更新の確認を止めたいとき

公式のプライバシーポリシーは、更新の確認のためにインターネットにつなぐことがあり、「Settings → About」で止められる、と書いています。一方、Settingsのヘルプは、更新の設定をGeneralに置いています。画面の名前が違うので、手元で両方を見てください。

手順6:同期とバックアップを決める

6-1 同期の選択肢

公式ヘルプ「Sync your notes across devices」の一覧です。端末が1台なら、同期は要りません。

方法 公式が書いている主な点
Obsidian Sync(有料) Windows、macOS、Linux、iOS、Androidで使える。オフサイトの複製を持ち、各端末にもコピーが残る
iCloud macOS、iOS、iPadOS向け。WindowsのiCloud Driveは、重複や破損の可能性を警告
OneDrive Windows、macOS。Androidは限定的、iOSは公式には未対応
Google Drive Windows、macOS、Android。iOSは限定的。公式対応ではない
Syncthing Windows、macOS、Linux。ローカルのP2P。Androidは公式アプリが保守されておらず、コミュニティのフォークを案内
Git / Working Copy 同期は手動(自分でpushとpull)。Working CopyはiOSのGitクライアントで、一部は有料、公式対応ではない

6-2 Obsidian Syncの手順

公式のSync設定手順のページです。料金は04に譲ります。

  1. 「Settings」→「General」の「Account」→「Your Account」で「Log in」を押し、メールとパスワードで「Login」。
  2. 「Settings」の「Core plugins」で、Syncをオンにする。
  3. 「Settings」→「Sync」の「Remote vault」の横の「Choose」を押し、「Create new vault」を選ぶ。
  4. 「Vault name」を入れ、「Region」(サーバーの場所)を選ぶ。
  5. 「Encryption password」を入れると、エンドツーエンド暗号化のVaultになる。アカウントのパスワードとは別で、Vaultごとに違ってよい。「Create」を押す。
  6. 新しいVaultの横の「Connect」を押す。パスワードを求められたら入れて、「Unlock vault」を押す。
  7. 「Exclude Folders」と「Start Syncing」のポップアップは、まだ閉じる(同期の前に設定を見るため)。
  8. 「Settings」→「Sync」でデバイス名を入れ、「Selective Sync」と「Vault configuration sync」で同期する範囲を選ぶ。設定を変えたら、Obsidianを完全に終了して開き直す。
  9. 「Start Syncing」(設定を変えたなら「Resume」)を押す。緑の丸にチェックが付き、ログに「Fully Synced」と出れば完了。

公式のセキュリティのページは、暗号化パスワードを忘れるとObsidianは復元できず、リモートのデータは使えないままになる、と書いています。標準の暗号化は、鍵をObsidianが持つので、技術的には中身を読める、とも書かれています。ローカルのVaultは暗号化されません。

6-3 iCloudなど第三者の同期の注意(公式の要約)

6-4 バックアップを決める

公式ヘルプ「Back up your Obsidian files」は、まず、同期サービスはバックアップではない、と書いています。変更がすべての端末に広がるためです。複数端末なら、バックアップ用の端末を1台決める(通常は主力の端末)とも書かれています。

方法 公式の説明の要約
コミュニティプラグイン「Obsidian Git」 VaultをGitにコミットして履歴と遠隔の保管をする。データが外部のホスティングに置かれることがある
コミュニティプラグイン「Local Backup」 選んだフォルダにVaultのコピーを作る。同期フォルダを指定すれば、クラウドのバックアップも兼ねられる
クラウドのサービス 多くは民間企業の運営で、アクセスと安全性の設定を確かめる。Vaultの置き場所を、バックアップ先のサービスの中に置かない
外付けドライブ HDD・SSD、USBメモリ、NAS(経験者向け)。壊れる・なくす・傷むことがある
OSの機能 Windowsは OneDrive か外付けドライブ、Macは Time Machine、Linuxは rsync

コアプラグイン「File recovery」は、公式ヘルプによると、スナップショットを既定で5分以上あけて保存し、既定で7日間残します(「Settings → Core plugins → File recovery」で変更)。スナップショットはVaultの外に、端末ごとに保存され、同期されません。復元できるのは .md と .canvas だけで、公式は完全なバックアップではないと書いています。復元の手順は06にあります。どの方法がよいかは決めません。

手順7:Web Clipperを入れる(使うなら)

公式ヘルプ「Introduction to Obsidian Web Clipper」にある入手先は、Chromium系(Chrome・Brave・Arc・Orionなど)がChrome Web Store、FirefoxがFirefox Add-Ons、SafariがSafari Extensions、EdgeがEdge Add-Onsです。保存先は自分のVaultで、利用状況の指標は集めない、と書かれています。コードはMITライセンスの公開リポジトリです(GitHub obsidianmd/obsidian-clipper)。

iOS/iPadOSでは、公式のトラブル対応に、Safariの「Manage Extensions」でオンにする、「Settings → Apps → Safari → Extensions」で全サイトを許可する、「Settings → Apps → Obsidian」の「Paste from other apps」を「Allow」にする、とあります。使い方は06、AI機能(Interpreter)は07です。

手順8:動いているか確かめる

確かめること やり方 期待される結果
ノートを作れる Ctrl+N(Cmd+N)、名前を入れて Enter 左のファイル一覧にノートが出る
ファイルとして実在する Vaultのフォルダを、エクスプローラーやFinderで開く ノート名.md がある。.obsidian は隠し(Macは Cmd+Shift+.、Linuxは多くの環境で Ctrl+H)
リンクが書ける [[ と打つ ノート名の候補が出る
外から変えても拾う 別のエディタで .md を書き換えて保存 Obsidianの表示が自動で更新される(公式の記載)
ホットキーが効く Ctrl+P(Cmd+P) コマンドパレットが開く
同期(使うなら) 6-2の最後 緑の丸にチェック、「Fully Synced」
バックアップ 6-4で決めた方法で1回コピーを取る コピー先にVaultのフォルダがある

つまずきと直し方(公式に書かれている範囲)

症状 確認すること
Chromebookで AppImage が起動しない libnss3-dev を入れる
Snapが入らない --dangerous --classic を付けたか
.obsidian が見えない OSの隠しファイル表示を有効にする
グラフや目次がずれた 「Files and links」で、メタデータキャッシュを作り直す
Appleのロックダウンモードで毎回索引を作り直す Obsidianを除外していないと内部のデータベースが保存されない
OneDriveのファイルが「ない」と出る 「Always keep on this device」にする。Files On-Demandは使わない
Syncの完了が出ない 設定変更のあとObsidianを完全に開き直したか。「Resume」を押したか
コミュニティプラグインが動かない 「Enable」を押したか。制限モードがオフか
Web Clipperで何も保存されない 設定のVault名が、Obsidianの中のVault名(パスではない)と合っているか

気をつけること

出典