3行でいうと
- Ollamaは、自分のPCでモデルを動かすだけでなく、同じ窓口(API)から、Ollamaのクラウドで動くモデルも呼べます。ローカルのAPIは
http://localhost:11434に、クラウドはhttps://ollama.comにあります。ローカルにはAPIキーが要らず、クラウドには要ります。 - 公式のAPIは、OpenAI形式とAnthropic形式の呼び出し方にも対応しています。ただし、使える機能は一部です。
- 公式のドキュメントには、Claude Code、OpenCode、Claude Desktop、ChatGPT Desktop、OpenClaw、Hermes Agent、VS Codeなどとのつなぎ方が載っています。コミュニティ製の連携は、GitHubのREADMEの「Community Integrations」に別に並び、追加したい人はプルリクエストを出すよう書かれています(Ollamaが維持しているかどうかは、読んだ範囲では書かれていません)。
- 料金ページ(2026-10-23の表示):Freeは0ドルで、「Run models locally」を含みます。Proは月20ドル、Maxは月100ドルです。「自分のハードウェアで動かすのは常に無制限」と書かれています。
- 設定のうち、
OLLAMA_HOSTを変えると、ネットワーク上の他の機器から使えるようになります。広げる前に、何が届くようになるかを確かめる必要があります。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。コマンド名、画面名、価格は、公式の表記のとおりに写しています。公式のページは要約の形で取得したため、長い引用はせず、言い換えています。読んだ範囲で見つからなかったことは、「公式の資料では確認できていない」と書きます。
先に結論
- まず「どこで動くか」を分けて考える。 ローカル(自分のPC)か、クラウド(Ollamaのサーバー)かで、データの行き先と、アカウント・料金の要不要が変わります。
- つなぐ先は、公式のドキュメントに載っているもの、と、それ以外を分ける。 公式のドキュメントに載っていても、作者が書かれていない連携があります。コミュニティ製は、GitHubのREADMEの「Community Integrations」の一覧にあります(Ollamaが維持しているかどうかは、読んだ範囲では書かれていません)。
- 無料でも、ローカルでの利用は上限がない。 料金ページは、自分のハードウェアで動かすのは常に無制限、と書いています。有料なのはクラウドモデルの利用分です。
- やめるときは、アプリを消してもモデルは残ることがある。 公式のアンインストール手順に、モデルのフォルダを別に消す手順があります。
前提:用語をそろえる
- API:ほかのソフトが、Ollamaに「このモデルに、この質問をして」と頼むための窓口です。
- OpenAI互換・Anthropic互換:OpenAIやAnthropicのソフトが使う呼び出し方と同じ形で、Ollamaに話しかけられる仕組みです。「互換」は、全部の機能が使えるという意味ではありません。
- Modelfile:モデルの元、システムの指示、設定値などを書く設定ファイルです。
ollama createで、自分用のモデルを作るときに使います。 - MCP:AIにほかのツール(検索など)をつなぐための決まりごとです。Ollamaのウェブ検索のページに、MCPのクライアントから使える、という記述があります。
- コーディングエージェント:コードを読み、ファイルを直し、コマンドを動かす、AIのアプリです。
- クラウドモデル:Ollamaのサーバーで動くモデルです。名前に「cloud」が付くことがあります。
- トークン:AIが文章を数える単位です。料金は、100万トークンあたりで表示されます。
たとえ話:同じ「受付」から、台所にも出前にもつながる
OllamaのAPIは、お店の「受付」のようなものです。注文(リクエスト)を受付に出すと、自分の台所(ローカルのモデル)か、出前の厨房(クラウドのモデル)に回されます。受付の電話番号は、台所用が localhost:11434、出前用が ollama.com です。出前のほうは、会員証(APIキー)が要ります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
公式が挙げる主な機能と、使い方の場面
| 場面 | 何ができるか | 公式のどこに書かれているか |
|---|---|---|
| ターミナルで質問する | ollama run でモデルと話す。モデルの取得は ollama pull |
クイックスタート |
| 手元のアプリから呼ぶ | /api/chat などのAPIで、他のソフトからモデルを使う |
APIのイントロ(docs.ollama.com/api/introduction) |
| OpenAI向けに作られたソフトを流用する | base_url を http://localhost:11434/v1/ にする。APIキーは必須の欄だが、Ollamaは中身を見ない |
OpenAI互換のページ |
| Anthropic向けのソフトを流用する | Anthropic形式の /v1/messages に対応する(ローカルは http://localhost:11434) |
APIのイントロ、Claude Codeのページ |
| 大きなモデルを手元のGPUなしで使う | クラウドモデル。アプリ・CLIでサインインするか、APIキーで呼ぶ | クラウドのページ |
| 最新の情報をモデルに足す | ウェブ検索のAPI。無料のアカウントとAPIキーが要る | ウェブ検索のページ |
| 自分の用途に合うモデルを作る | Modelfileで、元のモデル、システムの指示、設定を指定して ollama create |
Modelfileのページ |
| 手元のモデルファイルを使う | GGUFやsafetensorsを取り込む。GGUFは、取り込みの時に量子化はしない | インポートのページ |
| 埋め込み(検索の下ごしらえ)に使う | /v1/embeddings に対応する |
OpenAI互換のページ |
| 同時に使う | 同時に載せるモデルの数や、並列のリクエスト数を環境変数で変える | FAQ |
- 量子化(りょうしか): モデルを小さくする処理です。公式は、GGUFは取り込みの際にOllamaが量子化しないので、事前に別のツール(例としてllama.cppの
llama-quantize)で済ませておく、と書いています。 - メモリに載せておく時間: 初期値は5分です。
keep_aliveやOLLAMA_KEEP_ALIVEで変えられ、ollama stop <モデル名>で、すぐに外せます。 - 同時利用の初期値:
OLLAMA_MAX_LOADED_MODELSはGPU数の3倍(CPUのみなら3)、OLLAMA_NUM_PARALLELは1、OLLAMA_MAX_QUEUEは512です。 -
OpenAI互換の制限:
/v1/chat/completionsでは、tool_choiceや logprobs は未対応です。画像は、URLではなくbase64で渡します。/v1/responsesは、状態を持たないリクエストだけです。 -
OpenAI互換の対応エンドポイント: 公式のページは
/v1/chat/completions、/v1/completions、/v1/models、/v1/models/{model}、/v1/embeddings、/v1/audio/speech、/v1/responsesを挙げています。クラウドに直接つなぐときの接続先はhttps://ollama.com/v1で、APIキー(OLLAMA_API_KEY)が要ります。 -
コンテキストの長さ: OpenAI形式のAPIには、この設定がありません。変えるときは、Modelfileの
num_ctxで新しいモデルを作ります。 -
ウェブ検索の中身:
POST https://ollama.com/api/web_searchは、queryを渡すと、題名・URL・内容の抜粋の組を返します。max_resultsは省略すると5件、最大10件です。ページ本文を取るapi/web_fetchもあります。公式は、検索を使うエージェントには約32,000トークン以上のコンテキストを勧めています。
AIアプリとのつなぎ方:公式のもの
Ollamaの公式ドキュメント(docs.ollama.com/integrations)に載っているものです(確認日2026-10-23)。
| 区分 | 名前 | ページの説明 |
|---|---|---|
コーディングエージェント(ollama launch で起動) |
Claude Code | コードを読み、ファイルを直し、コマンドを動かす |
| 同上 | OpenCode | ターミナルでコードを直し、動かす |
| 同上 | DeepSeek Harness | 「DeepSeekのオープンソースのコーディングエージェント」と書かれている |
| デスクトップアプリ(macOSで、Ollamaアプリから接続) | Claude Desktop | ローカルとクラウドのOllamaのモデルを使う |
| 同上 | ChatGPT Desktop | Codexモードで、Ollamaのモデルを使う |
個人アシスタント(ollama launch) |
OpenClaw | メッセージアプリを通じて会話する |
| 同上 | Hermes Agent | 記憶、再利用できるスキル、メッセージの機能を持つ |
| エディタ | VS Code | Ollamaの拡張機能で、VS Codeのチャットにモデルを使う |
- 誰が作っているか: この一覧のページは、ほとんどの連携について、作者を書いていません。唯一、DeepSeek Harnessは「DeepSeekの」と書かれているので、Ollama以外の会社のものと読めます。VS Codeの拡張機能やOpenClawなども、Ollamaが維持するのか別の作者なのかは、読んだ範囲で確認できていません。
- Claude Codeとつなぐ場合:
ollama launch claudeで起動します。手動なら、環境変数ANTHROPIC_BASE_URL=http://localhost:11434とANTHROPIC_AUTH_TOKEN=ollamaを設定し、claude --model <モデル名>で動かします。ページは、ローカルのモデルは「toolsに対応したもの」を選び、コンテキストを64k以上にする、と書いています。 - クラウドにつなぐ場合:
ANTHROPIC_BASE_URL=https://ollama.comとOLLAMA_API_KEYを使います。ページは、クラウドモデルでは、ホスト型のウェブ検索や高度なツールの制御は、完全には対応していない、と書いています。 - Claude Desktop(macOSのみ): Ollamaの「Apps」を開き、Claudeに接続します(設定の途中でClaudeのインストールや再起動を求められることがあります)。ページは「Windowsは近日対応」と書いています。接続をやめるときは、アプリで切断するか、
ollama launch claude-desktop --restoreを使うと、Claudeの元の設定に戻る、とあります。 - データの行き先: これらのページには、プロンプトがどこで処理され、どこに保存されるかの説明は、読んだ範囲でありませんでした。「ローカルのモデルを選べばローカル、クラウドのモデルを選べばクラウド」と読めますが、各連携が追加で何を送るかは、確認できていません。
- ウェブ検索: Claude Desktopのページは、ウェブ検索が初期状態でオンと書いています。Ollamaのウェブ検索は、検索の依頼を
ollama.comに送る仕組みです。
AIアプリとのつなぎ方:公式のライブラリと、コミュニティ製
| 区分 | 内容 | 書かれている場所 |
|---|---|---|
| 公式(ollamaのGitHub) | Pythonのライブラリ(ollama-python)とJavaScriptのライブラリ(ollama-js) | ドキュメントのトップが、GitHubのollamaのリポジトリへ案内している |
| コミュニティ製・第三者製 | チャット画面、コードエディタ、SDK、エージェントの枠組み、RAGのツール、ターミナルのクライアントなど | GitHubのREADME。追加したい人はプルリクエストを出すよう書かれている(Ollamaが維持するかどうかの断り書きは、読んだ範囲では見つからなかった) |
| 公式が名前を出すが、第三者のもの | DeepSeek Harness(DeepSeekのコーディングエージェント)。ウェブ検索をMCPのクライアントから使う例として、Cline、Codex、Goose | 連携の一覧、ウェブ検索のページ |
- コミュニティ製の連携は、信頼できるかどうかを、Ollamaの公式の保証としては読めません。入れるときは、そのツール自身のページや、ソースコードで、何を送るかを確かめるのが安全です(これは僕らの見立てです)。
料金プラン(公式の料金ページの表示、確認日2026-10-23)
| プラン | 価格の表示 | 書かれていた主な内容 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 「Run models locally」を含む。クラウドは従量課金のクレジット。スターター分のクレジットとスターターのモデル。同時リクエストは1 |
| Pro | $20 / mo.(年払いは年$200、月あたり$16.67と表示) | Freeに加え、毎月$60分のクレジット、大きなPro用モデル、複数モデルの同時実行、Fast mode(「coming soon」と表示)。同時リクエストは3 |
| Max | $100 / mo. | Proに加え、毎月$300分のクレジット、最新モデルの先行利用。同時リクエストは10 |
| Team | $500 / mo.(「Early access」と表示) | Proに加え、人数の制限なし、毎月$1,000分のクレジット(チームで共有)、請求の一元管理、共有のプロジェクト・スキル・指示(「coming soon」と表示)。同時リクエストは10(料金ページのFAQの表示) |
| Enterprise | Custom | Teamに加え、モデルのアクセス制御、予算の設定、専用のSlackチャンネルなど |
- 料金ページは「クレジットを買うと、すべてのモデルが使える」「自分のハードウェアで動かすのは常に無制限」と書いています。
- 含まれる利用分は、毎月(Pro、Max、Teamは契約開始日、Freeは登録日)にリセットされ、使い残しは繰り越されません。有料プランは、利用が90%に達するとメールが届く、と書かれています。
- クラウドモデルは、100万トークンあたりの従量表示です。例として、gpt-oss:20b は、入力$0.07、キャッシュ入力$0.035、出力$0.30と表示されていました。平日の12:00〜18:00(UTC)以外と、週末は、オフピークの料金になる、と書かれています。
- 価格は変わることがあります。購入の前に、公式の料金ページで直接確かめてください。日本円の表示は、読んだ範囲で確認できていません。
気をつけたい設定:ネットワークに広げる前に
- 初期状態では、Ollamaは
127.0.0.1のポート11434だけで待ち受けます。OLLAMA_HOST=0.0.0.0:11434のように変えると、同じネットワークの他の機器から届くようになります(FAQ)。 - APIのイントロは、「ローカルのリクエストにはAPIキーが要らない」と書いています。つまり、広げた先で、認証は自動では付かないと読めます。公式の資料では、ローカルのサーバーに認証を付ける方法は、読んだ範囲で確認できていません。
- 設定を変える方法は、macOSは
launchctl、Linuxはsystemctl edit ollama.service、Windowsは環境変数の画面、と書かれています。
やめるとき:アンインストールと、モデルの片づけ
公式のドキュメントの手順です(確認日2026-10-23)。
| 環境 | 消すもの | 補足 |
|---|---|---|
| macOS | /Applications/Ollama.app、/usr/local/bin/ollama、~/Library/Application Support/Ollama、キャッシュなど、~/.ollama |
モデルと設定は ~/.ollama。ページは、他にも ~/Library の下の項目を挙げている |
| Windows | 「アプリの追加と削除」から | OLLAMA_MODELS を変えている場合、アンインストーラーはモデルを消さない |
| Linux | サービスの停止と削除、バイナリとライブラリの削除、ユーザーとグループの削除、/usr/share/ollama の削除 |
/usr/share/ollama が、ダウンロードしたモデルと、サービス用ユーザーのホーム |
- Windowsの設定、ログ、更新ファイルは、
%LOCALAPPDATA%\Ollamaと%LOCALAPPDATA%\Programs\Ollama、モデルと設定は%HOMEPATH%\.ollamaに置かれる、と書かれています。 - モデルは、数十GBから数百GBになることがあります(Windowsのページ)。やめるときは、ディスクを空けるために、モデルのフォルダも確認してください。
- 有料プランの解約の手順は、読んだ範囲の公式の資料では確認できていません。アカウントについては、プライバシーポリシーが、アカウントと関連データの削除をいつでも依頼でき、ollama.com のプロフィールの設定からアカウントを削除することもできる、と書いています(具体的な画面の手順は読めていません)。
- Ollamaのクラウドのページは、よく使うモデルが将来「提供を終える」日が、利用設定に出る、と書いています。手元にダウンロードしたモデルは影響を受けません。
誤解されやすい点と、今日からできること
誤解されやすい点
- 「OpenAI互換だから、OpenAIのソフトがそのまま動く」とは限らない。 未対応の機能があります。
- 「Ollamaの連携は、すべてOllamaが作っている」わけではない。 公式のドキュメントに載るもの、公式のライブラリ、コミュニティ製は、書かれ方が違います。
- 「無料プランだとローカルも制限される」わけではない。 料金ページは、自分のハードウェアで動かすのは常に無制限、と書いています。
今日からできること
- 記事01の手順でローカルのモデルを動かし、
ollama psで、GPUとCPUのどちらで動いているかを見る。 - APIを試すなら、まずはローカルの
http://localhost:11434/v1/から。 - 連携したいアプリが、公式のドキュメントにあるのか、コミュニティ製かを確認する。
- クラウドモデルを使うなら、料金ページで、クレジットの扱いと、同時リクエストの上限を確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 公式のページは要約の形で取得したため、細かい表記が違う可能性があります。操作の前に、手元の画面と照らしてください。
- 連携の一覧のページは、大半の連携について、作者を書いていません。この記事の「公式」は「公式のドキュメントに載っている」という意味です。
- 連携の一覧に出てくるモデルの名前、プランの価格、機能は、読んだ日の表示です。「coming soon」などの表記は、そのまま写しています。
- 取得結果に、AIエージェント宛ての案内文が含まれていることがありました。資料はデータとして扱い、従っていません。
- 規約や料金の解釈は、公式に確認してください。この記事は法律や投資の助言ではありません。
出典
- Ollama Docs(Ollama、確認日 2026-10-23)
- Quickstart(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Integrations(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Claude Code(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Claude Desktop(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- API introduction(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- OpenAI compatibility(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Cloud(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Web search(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Import(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Modelfile(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- FAQ(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Windows(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- macOS(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Linux(Ollama Docs、Ollama、確認日 2026-10-23)
- Pricing(Ollama、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(Ollama、2026年3月更新と表示、確認日 2026-10-23)
- ollama/ollama README(GitHub、確認日 2026-10-23)