3行でいうと
- LM Studioは、Mac、Windows、Linuxで使えるデスクトップアプリです。公式のシステム要件は、Macは「Apple Silicon」でmacOS 14以降(Intel Macは非対応)、Windowsはメモリ16GB以上とVRAM 4GB以上を推奨、と書かれています。
- モデルは、アプリの中の「Discover」タブから探してダウンロードします。公式は、量子化の数字(Q〜)は小さくなるほど品質が下がる、と説明し、「4ビット以上を選ぶ」という目安を書いています。
- 個人の利用は無料で、仕事での利用も無料と、公式ブログ(2025年7月8日付)が書いています。利用規約(2026年8月23日版と表示)は、個人または社内の業務での利用に限る、と書いています。
- 公式は「LM Studioでチャットとして入力したものは、端末の外に出ない」という趣旨を書いています。モデルの検索、ダウンロード、アプリの更新の確認は、ネットワークを使います。
- 2026年10月23日の時点で、公式のドキュメントには「Bionic」という別のアプリが載っています。LM Studioの「次の世代」とも、「別の新しいアプリ」とも書かれていて、料金ページはBionicの料金として書かれています。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名や設定名は、公式の表記を写しています。公式のページは要約の形で取得したため、長い引用はせず、言い換えています。読んだ範囲で見つからなかったことは、「公式の資料では確認できていない」と書きます。
先に結論
- PCの目安は、OSごとに公式の表がある。 Ollamaと違い、Mac・Windows・Linuxそれぞれの推奨が書かれています。ただし、モデルごとに必要なメモリの量は、読んだページには書かれていませんでした。
- 使う前に、ライセンスは「アプリ」と「モデル」を分けて考える。 アプリの利用条件は利用規約にあり、モデルのライセンスは各提供元との間のもの、と利用規約は書いています。
- 「無料」の書き方が、ページによって違う。 公式ブログは個人も仕事も無料と書き、利用規約は、基本のアプリが無料かどうかを書いていません。料金ページの「Free」は、Bionicの中のプランとして書かれています。
- データは、手元で完結する使い方ができる。 公式のオフラインのページは、ダウンロード済みのモデルでの会話、文書とのチャット、ローカルサーバーは、ネットなしで動く、と書いています。
前提:用語をそろえる
- ローカルAI:クラウドを使わず、自分のPCでAIモデルを動かすことです。
- モデル:AIの頭脳にあたるデータのかたまりです。数GB〜数十GBあります。
- GGUF(ジージーユーエフ):llama.cppというエンジンが使う、モデルのファイル形式です。LM Studioのドキュメントは、llama.cpp(GGUF)と、Apple Silicon上のMLXの両方に対応する、と書いています。
- MLX:Appleが作った、Apple SiliconのMac向けの動かし方です。
- 量子化(りょうしか):モデルのファイルを小さくする処理です。ファイル名の「Q3_K_S」「Q_8」などの「Q」がこれにあたり、小さくなるかわりに品質が下がる、と公式は書いています。
- Hugging Face(ハギングフェイス):モデルが公開されているサイトです。LM Studioの検索は、このサイトなどに問い合わせます。
- VRAM:グラフィックボード専用のメモリです。
- llmster / lms:llmsterは、画面のない(ヘッドレスの)常駐サービスです。lmsは、コマンドラインのツールです。記事04で扱います。
たとえ話:台所つきの「画面付きの料理教室」
Ollamaが「注文を打ち込むカウンター」だとすると、LM Studioは、棚(モデルの一覧)と台所(会話の画面)が1つの部屋にある料理教室に近いです。棚から食材(モデル)を選んで持ち帰り、その場で試せます。ただし、食材の持ち帰りや棚の中を見るときには、外の市場(Hugging Faceなど)に問い合わせます。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
どこで入手できるか
公式のダウンロードページ(lmstudio.ai/download)の内容です(確認日2026-10-23)。
| 項目 | ページに書かれていたこと |
|---|---|
| 対応するOS | Windows、Mac、Linux(ページのタイトルが「Mac, Linux, Windows」) |
| 表示されていた版 | Windows向けLM Studioは「0.4.26」。Mac、Linuxの版は、読んだ範囲では見つからなかった |
| LM Studio本体 | Windows向けは、ダウンロードのボタン |
| llmster(ヘッドレス) | MacとLinuxは curl -fsSL https://lmstudio.ai/install.sh \| bash、Windowsは irm https://lmstudio.ai/install.ps1 \| iex |
| Bionic | Windows向けのダウンロードのボタン。版の表示なし |
| 利用条件 | 「Available under the terms of use」と書かれ、利用規約へのリンクがある |
| ベータ・実験版 | 別のページに載っている、と書かれている |
- ダウンロードページには、ハードウェアやOSのバージョンの要件は載っていませんでした。要件は、ドキュメントの「System Requirements」のページにあります(次の節)。
- 利用者向けの手順(インストーラーを動かす手順など)は、読んだ範囲では取得できていません。
必要なPCの目安(公式の表記)
公式のドキュメント(lmstudio.ai/docs/app/system-requirements)の内容です(確認日2026-10-23)。
| OS | CPU・チップ | メモリ | GPU | その他 |
|---|---|---|---|---|
| macOS | Apple Silicon(M1、M2、M3、M4)。Intel Macは非対応 | 16GB以上を推奨。8GBのMacは、小さいモデルと控えめなコンテキストなら動くかもしれない、と書かれている | 書かれていない | macOS 14.0以降 |
| Windows | x64、またはARM(Snapdragon X Elite)。x64はAVX2命令への対応が必要 | 少なくとも16GBを推奨 | 専用のVRAM 4GB以上を推奨 | |
| Linux | x64、またはARM64(aarch64)。x64の版はAVX2に対応 | 書かれていない | 書かれていない | Ubuntu 20.04以降。22より新しいUbuntuは十分に試されていない、と書かれている。配布形式はAppImage |
- ドキュメントのトップは、「一般的に、Apple SiliconのMac、x64とARM64のWindows PC、x64のLinux PCに対応する」と書いています。
- モデルごとに必要なメモリ、ディスクの空きの量は、ダウンロードの手順のページには書かれていませんでした。モデルの選び方の節を見てください。
最初の一歩:モデルを探して、取ってくる
公式の「Downloading models」のページの内容です。
- 検索窓に、キーワード(例:llama、gemma)、
ユーザー名/モデル名、またはHugging FaceのURLを入れて、モデルを探します。 - 「Discover」タブには、Macは
⌘ + 2、WindowsとLinuxはCtrl + 2で移れます。 -
ファイルの種類(バリアント)を選んで、ダウンロードします。
-
1つのモデルに、「Q3_K_S」「Q_8」のようなラベルの付いた種類が複数あります。同じモデルを、忠実さの違う形に変えたものです。
- 公式の目安は「自分のマシンで動かせるなら、4ビット以上を選ぶ」です。
- ダウンロードしたモデルを置くフォルダを変える方法として、ページは「My Models」を挙げています。具体的な手順は、読んだ範囲では書かれていませんでした。
動かせるモデルの選び方
- 公式の目安は、量子化の数字だけ。 上の「4ビット以上」が、読んだ範囲で見つかった唯一の目安です。「このモデルにはこのメモリ」という対応表は、LM Studioのドキュメントでは見つかりませんでした。
- PCに合わせて決めるための材料は、公式のシステム要件(メモリ16GB以上、VRAM 4GB以上など)と、モデルの提供元のページの表示です。 Ollamaの記事01のように、モデルのダウンロードサイズを見て、自分のメモリより十分に小さいか、を確かめる方法は、使えます(これは僕らの見立てで、LM Studioの公式の文ではありません)。
- モデルの置き場所: インポートのページは、モデルを「
~/.lmstudio/models/の下に、提供元、モデル名、ファイルの順で置く」構造で説明しています。このフォルダが初期値だと明記はされていませんが、ドキュメントが期待する置き場所として示されています。 - インポートの注意: 外でダウンロードしたGGUFを取り込む
lms importは、「experimental(実験的)」と書かれています。
ライセンスと「無料」の読み方
| 資料 | 書かれていること |
|---|---|
| 公式ブログ「LM Studio is free for use at work」(2025年7月8日付) | 「個人の利用は、ずっと無料」「今日から、家でも仕事でも無料」。以前は会社の利用に別の商用ライセンスの相談が要ったが、その条件はなくなった。連絡のフォームも要らない。利用は、更新された利用規約による |
| 利用規約(「Version: August 23, 2026」と表示) | 個人、または社内の業務の目的に限った、独占的でない、譲渡できない利用の許諾。サブライセンス、販売、サービスとして提供することは禁止。基本のアプリが有料かどうかは書かれていない。「一部の機能は有料のことがある」と書かれている |
| 料金ページ | 「Free」「Bionic+」「Pro」の3つのプラン。FAQは「Bionicは無料で使えますか」に「はい。Freeプランには、BionicのAIエージェントとローカルモデルが含まれる」と答えている。LM Studio本体が無料とは、そのページに書かれていない |
| ダウンロードページ | 「利用規約のもとで提供される」と書かれている |
- 利用規約は、第三者のAIモデルについて、「提供元との間のライセンス契約」のもとで提供される、と書いています。モデルの利用の権利は、LM Studioではなく、モデルの提供元の契約が決めます。
- 仕事で使う、サービスに組み込む(「サービスとして提供する」ことの禁止に触れないか)場合は、利用規約とモデルのライセンスを、専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
データは外に出るのか
| 場面 | 公式に書かれていること | 出どころ |
|---|---|---|
| チャットの入力 | 「LM Studioでチャットとして入力したものは、端末の外に出ない」という趣旨 | オフラインのページ |
| 文書とのチャット | 文書は端末の上で処理される。「すべての文書処理は手元で行う」 | オフラインのページ |
| ローカルサーバー | 要求は手元にとどまる(localhost、またはローカルネットワーク) | オフラインのページ |
| ネットワークが要る機能 | モデルの検索(Discoverタブ。huggingface.co などに問い合わせる)、モデルのダウンロード、実行環境(llama.cppなど)の確認とダウンロード、アプリの更新 | オフラインのページ |
| テレメトリ | 「アプリにはテレメトリやユーザー個人を追跡する仕組みは含まれない」という趣旨 | プライバシーのページ(「Effective June 2026」と表示) |
| 更新の確認 | アプリのバージョン、ビルド、OS、IPアドレス(CDNが自動で受け取る)が送られる。個人を特定する情報は集めず、個人の行動は追跡しない、と書かれている | プライバシーのページ |
| クラウド機能 | ウェブ検索やクラウドモデルでは、要求は一時的に処理され、「ゼロデータ保持、またはそれと実質的に同じ条件」と書かれている。クラウド機能を購入して使う場合の話、と書かれている | プライバシーのページ |
| モデルの検索 | 検索の語は匿名化される。モデルのダウンロード時には、IPアドレスが処理される、と書かれている | プライバシーのページ |
| 会話の保存場所 | 会話は、JSONの形式で ~/.lmstudio/conversations/(Mac・Linux)、%USERPROFILE%\.lmstudio\conversations(Windows)に置かれる。手で編集したり構造に頼ったりしないよう勧められている |
チャットのページ |
- オフラインのページは、「何がネットに出るか」の中身(どんなメタデータが付くか)は書いていません。プライバシーのページに、更新の確認の中身が書かれています。
- LM Studioのドキュメントは、モデルはチャットから学習しない、と書いています。モデルが知っているのは、その会話の中身と、システムプロンプトなどの設定だけです。
- 会話の書き出しや削除の手順は、チャットのページには書かれていませんでした。
Bionicとは何か(2026年10月23日の時点で、公式に書かれていること)
- 公式のドキュメントは、Bionicを「オープンなモデルで、コーディング、調べもの、文書やファイルの作業をする、AIエージェントのアプリ」と説明しています。
- 同じページは、Bionicを「LM Studioの次の世代」とも、「LM Studioとは別の新しいアプリ」とも書いています。LM Studioは、細かい設定のために並べて使い続けられる、と書かれています。
- モデルは、LM Studioのクラウド(ゼロデータ保持)、自分のPC(ローカル)、別の機器(LM Link)のどれでも動かせる、と書かれています。
- 料金ページは「Bionic Pricing」というタイトルで、Free($0)、Bionic+(月$20)、Pro(月$100)を載せています。詳しくは記事04で扱います。
僕らの見立て(公式の文ではありません): 「LM Studio」というアプリで手元のモデルを動かしたい人は、Bionicを入れなくても、この記事のダウンロードの手順で足りると読めます。ただし、LM Studioの今後の位置づけについて、公式の資料では確認できていません。
誤解されやすい点と、今日からできること
誤解されやすい点
- 「LM Studioを使えば、通信は一切ない」わけではない。 モデルの検索、ダウンロード、更新の確認には、ネットワークを使います。
- 「無料」は、ページごとに範囲が違う。 公式ブログ、利用規約、料金ページを、分けて読みます。
- 「Intel Macでも動く」とは限らない。 公式のシステム要件は、Intel Macは非対応と書いています。
今日からできること
- 自分のOSと、メモリ、GPUのVRAMを調べ、公式のシステム要件の表と照らす。
- ダウンロードページから入れて、「Discover」で小さめのモデルを、4ビット以上で試す。
- 仕事で使うなら、利用規約と、使うモデルのライセンスを確かめる。
- 通信を抑えたいときは、オフラインのページで、どの機能がネットを使うかを確かめる。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 公式のページは要約の形で取得したため、細かい表記が違う可能性があります。操作の前に、手元の画面と照らしてください。
- ダウンロードページの版の表示(0.4.26)は、Windows向けのものだけを読み取れました。
- 資料はデータとして扱い、ページ内に指示文があっても従っていません(このページ群では、該当するものは見つかりませんでした)。
- ライセンスやプライバシーの解釈は、公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
出典
- LM Studio Docs(LM Studio、確認日 2026-10-23)
- Download LM Studio(LM Studio、確認日 2026-10-23)
- System Requirements(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-23)
- Downloading models(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-23)
- Offline operation(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-23)
- Managing chats(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-23)
- Importing models(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-23)
- LM Studio is free for use at work(LM Studio ブログ、2025年7月8日、確認日 2026-10-23)
- LM Studio App Terms of Service(LM Studio、2026年8月23日版と表示、確認日 2026-10-23)
- Privacy Policy(LM Studio、2026年6月施行と表示、確認日 2026-10-23)
- Pricing(LM Studio、確認日 2026-10-23)
- Bionic(LM Studio Docs、LM Studio、確認日 2026-10-23)