3行でいうと

  • 入口は2つあります。単独のサイト opal.google と、Geminiのウェブ版(gemini.google.com)の中の「Gems from Google Labs」です。どちらも、読んだ範囲では、インストールの手順はありませんでした。
  • Gemini の中の入口には、公式のヘルプに条件が書かれています。18歳以上、個人のGoogleアカウント(仕事用・学校用は対象外)、英語のみ、作る・編集するのはパソコンのみ、です。
  • 作ったものは、あなたのGoogleドライブの「My Drive > Opal」に保存されます。最初の設定で決めることは多くなく、アプリの名前、入力の手順、見た目(Theme)、共有の状態(既定は非公開)の4つです。
  • 公式は、Opalのサービスが2026年11月17日に止まると案内しています。いまから始める場合は、終了前の時間表(本文の表)と、終了前にコピーするもの(06と04)を先に読んでください。
  • opal.google で、サインインの手順を説明した公式のページは、読んだ範囲では見つかりませんでした。画面は公式で確認できていないので、手元の画面と照らして進めてください。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:期間限定のポップアップ工房

Opalを、期間限定のポップアップ工房だと考えてみます。入口の扉が2つあり(opal.google と Geminiの中)、どちらから入っても、工房の道具は同じ「Opal」です。工房の倉庫はあなたのGoogleドライブで、閉店(11月17日)のあとも倉庫の中身は残りますが、工房の機械は止まります。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

手順0:始める前に確認すること

0-1. 自分の条件を表で確かめる

確認すること 入口1:opal.google 入口2:Geminiの中(Gems from Google Labs)
地域 FAQに、長い国・地域のリストがあります。リストには日本が載っています。リストの全文は公式のFAQで確認してください ヘルプには地域の記載が見つかりませんでした
年齢 読んだ範囲では書かれていません 18歳以上(ヘルプ)
アカウント 読んだ範囲では書かれていません 個人のGoogleアカウント。仕事用・学校用は対象外(ヘルプ)
言語 読んだ範囲では書かれていません 英語のみ(ヘルプ)
端末 編集画面はデスクトップ向けに最適化。スマホでは、すでにあるアプリを使う・見ることができる(FAQ) パソコンでのみ作る・編集できる。Geminiのモバイルアプリ、Google メッセージのGemini、ChromeのGeminiでは使えない(ヘルプ)
状態 実験。2026年11月17日に終了予定 実験。ヘルプの当該ページには終了日の記載がなく、別のヘルプが「Opalは11月になくなる」と書く

地域のリストは国名が非常に長いので、この記事には写しません。公式のFAQを開いて、自分の国・地域が入っているか確かめてください。

0-2. 2026年11月17日の前後の時間表

公式の資料に書かれている日付だけを並べます。

日付 何が書かれているか 出典
2026年10月25日 この記事の確認日 -
2026年11月17日(Opal) Opalの実験的なサービス(opal.google.com)と「Gems made by Labs」が止まる。実行中のワークフローは動かなくなる。Opal ADKなどのGitHubのリポジトリは読み取り専用(アーカイブ)になる。breadboard-ai.web.app などホスト側の窓口も止まる FAQ、opal.google、GitHubのREADME
2026年11月17日(Gems) 個人のGoogleアカウント(18歳以上)では、通常のGemsがskillsに移り、読み取り専用になる。見ることはできるが、使う・編集する・新しく作ることはできない Geminiのヘルプ「About the transition from Gems to skills」
2026年12月17日 個人アカウントのGemsがGeminiアプリから削除される 同上
2027年3月(ビジネス・企業・非営利)、2027年6月(教育) Workspaceのアカウントの通常のGemsの移行時期 同上

Workspaceのヘルプは、2026年11月17日に「Gemsが設定の中に移る。まだ作る・編集する・使うことはできる」と書いていて、個人アカウントのヘルプ(読み取り専用)と書き方が違います。アカウントの種類によって扱いが違うと読めますが、読んだ範囲に理由は書かれていませんでした。自分のアカウントに当たる方を、公式で確かめてください。

「Gems made by Labs」(Labsが用意したあらかじめ作られたGem)も、FAQが11月17日に止まると書いています。

手順A:入口1 opal.google から始める

A-1. 公式の入口を開く

  1. ブラウザ(種類の指定は、読んだ範囲では見つかりませんでした)で https://opal.google を開きます。
  2. トップページを読みます。公式のトップページは、読んだ範囲では、Opalが2026年11月17日にLabsを卒業すること、実行中のワークフローはその日以降動かなくなること、カスタムワークフローはGeminiのskillsに移っていくこと、ワークフローのファイルがGoogleドライブの「My Drive > Opal」に残ること、を知らせていました。「Learn more」は FAQ(https://developers.google.com/opal/faq)につながっています。
  3. 公式の説明ページ https://developers.google.com/opal の「Try Opal now」のリンク先は、読んだ時点では https://opal.withgoogle.com でした。2025年10月7日の公式ブログも opal.withgoogle.com を案内していて、2025年11月6日の公式ブログは「opal.google へ」と書いています。入口のURLは、公式の資料の間で表記が揃っていません。この記事は opal.google を基準にします。

A-2. サインイン

  1. opal.google 側のサインインの画面や手順は、読んだ範囲では、公式の説明ページ(Overview、Quickstart)、FAQにも見つかりませんでした。
  2. Geminiの中の入口のヘルプには、「初回はdisclosures(案内)を確認し、Geminiで使っているのと同じ個人のGoogleアカウントでOpalにサインインする」と書かれています。opal.google 側も同じ個人アカウントが前提かどうかは、公式で確認できていません。
  3. 画面が出たら、手元の画面の表記に従ってください。この記事が写せるのは公式の文章のみで、画面の見た目は写していません。

A-3. 最初の画面で見るもの

公式のQuickstartとOverviewが、画面にあると書いているもの(Quickstartは2025年10月6日の最終更新と表示されています。現在の画面と違う可能性があります)。

画面の要素 公式の書き方 使うとき
Gallery Googleが作った見本のOpalの一覧。見本を開くと、見るだけのビジュアルエディタが開く 見本を見る・Remixする
Remix 見本の、自分用のコピーを作る操作。コピーを変えても元には影響しない 06の場面1
Create New 新しいOpalを作る操作 06の場面2、3
自然言語エディタ 画面の下の入力欄。変えたいことを文章で書く 06
ビジュアルエディタ 手順を追加し、つなぎ、並べる画面 06
サイドバー 「Preview」「Theme」「Step」 06
Console サイドバーから開く。Startで全手順を実行 06

メニューの階層(どのアイコンからどこへ進むか)は、公式の資料に書かれていないものが多くあります。書かれていない部分は、この記事でも書いていません。

手順B:入口2 Gemini のウェブ版の中から始める

公式のヘルプ「Create and manage AI mini-apps or custom workflows as Gems from Google Labs」の手順を、順に並べます。

B-1. 条件の確認

B-2. 新しいミニアプリを作る

  1. パソコンで gemini.google.com を開きます。
  2. 左の「Gems」を押します。
  3. 「My Gems from Labs」の隣の「New Gem」を押します。
  4. 初回だけ、案内(disclosures)を確認し、Geminiで使っているのと同じ個人のGoogleアカウントで Opal にサインインします。
  5. 下のテキストボックスに、作りたいアプリを書きます。例のプロンプトを押して代わりにすることもできます。
  6. 「Submit」を押します。複雑なアプリは数分かかることがあるので、アプリができるまでチャットを開いたままにするように、とヘルプにあります。
  7. できあがると、Geminiが、ワークフローを手順の並びとプレビューで見せます。手順を確認して、「Start app」を押すと試せます。
  8. 手順を足す・変えるときは、手順の下のテキストボックスに、変更を文章で書きます。

B-3. 見つける・使う

  1. gemini.google.com で「Gems」を押します。
  2. 「Gems made by Labs」(あらかじめ作られたもの)と「My Gems from Labs」(自分のもの)から選びます。
  3. アプリを押し、「Start」を押します。

B-4. 細かい調整は Advanced Editor

  1. 「Gems」でアプリを押します。
  2. 手順の下のテキストボックスで、変更を文章で頼みます。
  3. 複雑な変更や、より細かい操作は、プレビューの上の「Open advanced editor」を押します。2025年12月17日の公式ブログは、細かい調整は opal.google のAdvanced Editorに切り替える、と書いています。

B-5. 注意(ヘルプの記述)

最初の設定

Opalには、他のツールにあるような設定画面の一覧は、読んだ範囲では見つかりませんでした。公式に書かれている「最初に決めること」を順に並べます。

設定1. アプリの名前と、最初の入力の手順

  1. 「Create New」を押します(Quickstartの手順)。
  2. 左上で、アプリに名前をつけます。
  3. 「User Input」を押して、入力の手順を足します。
  4. 入力の手順を選び、サイドバーに、利用者に見せる文を書きます(Quickstartの例は、誕生日をたずねる文)。
  5. 入力の種類(テキスト、画像など)は、詳細設定(advanced options)で決める、とOverviewにあります。

設定2. 見た目(Theme)

  1. サイドバーの「Theme」を開きます。
  2. ランダムに作るか、文章で説明して作ります(Overviewの例は「Sci-fi claymation cats」)。
  3. 過去のテーマは保存されて再利用できるが、手で細かく直すことはできない、とあります。

設定3. 共有の状態(既定は非公開)

設定4. データの置き場所を確かめる

  1. Googleドライブを開きます。
  2. 「My Drive」の中の「Opal」フォルダを探します。
  3. Opalのアプリは、このフォルダの中のファイルとして保存されます(FAQ、Overview)。ファイルはJSONです(GitHubのREADME)。
  4. Gemini の中で作ったもの(作成物、やりとり、アップロードした音声・画像・文書)も、Googleドライブの「Opal」フォルダに入ります(Geminiのプライバシーのヘルプ)。
  5. 保存期間、保存場所の国・地域は、読んだ範囲では書かれていません。

設定5. 学習・人による確認

設定6. 問い合わせ・フィードバックの場所

動作の確かめ方

確かめ1. Preview で動かす

Quickstartの手順(入口1の画面)です。

  1. 背景の空いたところを押して、選んでいる手順を無くします。
  2. サイドバーの「Preview」を押します。
  3. 「Start」を押します。
  4. 入力(Quickstartの例では誕生日)を入れて送ります。
  5. 生成の手順が動き、検索などをして、出力が出れば、ひと通り動いています。Quickstartは、この例の結果を「生成の手順に進み、ウェブを検索して、利用者のためのページを作る」と書いています。

確かめ2. Console で中身を見る

  1. サイドバーの「Console」を開きます。
  2. 「Start」を押すと、全部の手順が実行されます。手順は実行順に並び、経過時間が出ます。
  3. 手順ごとのプレイアイコンで、1つだけを動かせます。
  4. 手順を展開すると、モデルへの入力と出力、考える過程(thinking steps)、ツールの呼び出し、参照した素材(たとえばGoogleドキュメント)の中身が見えます。

確かめ3. ドライブに保存されたか

  1. Googleドライブの「My Drive > Opal」を開きます。
  2. 作ったアプリのファイルがあるかを見ます。ファイル名の付き方は、読んだ範囲では書かれていませんでした。

確かめ4. Gemini の中の入口

  1. gemini.google.com の「Gems」を開きます。
  2. 「My Gems from Labs」に、作ったアプリが出ているかを見ます。

つまずきと直し方

「公式に書かれている原因」のみを挙げます。書かれていないものは、そう記します。

症状 公式に書かれていること 直し方・確認先
Geminiの中で「New Gem」が見つからない、使えない 18歳以上、個人アカウント、英語のみ、パソコンのみ。モバイルアプリ、Google メッセージ、Chromeのバージョンでは使えない 0-1の表の条件を確かめる。仕事用・学校用のアカウントは対象外
「Submit」のあと、時間がかかる 複雑なアプリは数分かかることがある。できるまでチャットを開いたままにする 待つ。画面を閉じない
手順の部品が重なって見えにくい Quickstartは、手順を追加したら、重ならないようにドラッグで離す、と書く ドラッグして離す
つなげたのに動かない Overviewは、一部の手順は、先に前の手順を動かす必要がある、と書く Consoleで最初から「Start」を押す。06の場面4
古い版に戻したら新しい版が消えた 「Restore this version」で戻すと、それより新しい版は完全に消える、とOverviewにある 戻す前に、必要な版の内容をコピーしておく
プロンプトを人に見せたくないのに見える 共有すると、ドライブのファイルも共有され、中身を見る方法を探す人がいるかもしれない(FAQ) 見せたくないなら共有しない。editor viewをオフにしても、ファイルの共有は別、とFAQ
手元のOpalが動かない/ログインできない(11月17日以降) 実行中のワークフローは動かなくなる(opal.google)。サービス自体が止まる(FAQ) 動かせなくなったあとの扱いは、06の場面11と07の手順4
スマホで編集できない FAQ:編集画面はデスクトップ向け。スマホは、すでにあるアプリを使う・見る パソコンで編集する
通常のGemをOpal型に変えたい 変えることはできない、とヘルプにある 新しくGems from Google Labsを作る
サインインの画面が違う、エラーが出る opal.google 側は、公式のサインイン手順が読んだ範囲に見つからず、エラーの意味も書かれていない 公式で確認できていません。FAQにあるDiscordの #opal、またはアプリの設定アイコンの「Send feedback」に聞く

終了までの「準備だけ」の手順(詳細は06と07)

ここでは、準備の一覧だけを書きます。画面の手順は、06の場面11と07に書きました。

  1. 終了までに残したいOpalがあるか、自分のドライブの「My Drive > Opal」で確かめる。
  2. 残したいプロンプトと指示を、opal.google.com で開いて、コピーする(FAQの案内。11月17日より前)。
  3. 11月17日以降は、ドライブの「Opal」フォルダのファイルをダウンロードし、メモ帳やTextEditのようなテキストエディタで開くと、プロンプトの文章を取り出せる、とFAQにあります。専用の書き出し機能は、FAQに記載が見つかりませんでした。
  4. 移行先として、FAQは、日常の作業にはGeminiのskills、本格的な試作にはGoogle AI Studioを案内しています。自動の移行はないので、必要なものは作り直す、とあります。

気をつけること

出典