3行でいうと

  • Raycastを外から呼ぶ入口は、raycast:// で始まるdeeplinkです。公式は、コマンド、スクリプト、AI Commandの3種類の形を書いています。実行の前に確認が出て、「Always Open Command」を選ぶとその確認が省かれます。
  • 自分で作る拡張機能からRaycast AIを呼ぶには、AI.ask を使います。Raycast Proが要り、上限は1分に10回、1時間に100回です(公式の記載)。
  • iPhoneでは、Apple Shortcutsに「Ask AI」「AI Commands」「Open Voice」が出ます。ただし、何のデータを渡せるかは、公式のページに書かれていません。
  • Script Commandsは、自分で書いたスクリプトをRaycastから呼ぶ仕組みです。AIのCLIなどを呼ぶ使い方は、公式のページには書かれていません。この記事の案として、別にします。
  • Skillsは、SKILL.md を所定のフォルダーに置く連携です。公式は、既定のフォルダーは一般的なAIエージェントも使い、公開の標準(Agent Skills)に従う、と書いていますが、具体的なツール名は挙げていません。
  • 公式の資料に、ray コマンドの詳しい説明や、ブラウザー拡張の手順は、読んだ範囲では見つかりませんでした。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

先に結論

前提:用語をそろえる

連携7:外のアプリやスクリプトからRaycastを呼ぶ(deeplink)

7-1:形(公式の記載)

動かすもの URLの形
紙吹雪(画面に紙吹雪が出る機能) raycast://confetti
コマンド raycast://extensions/<author-or-owner>/<extension-name>/<command-name>
スクリプト raycast://script-commands/<slugified-file-name-without-extension>
AI Command raycast://ai-commands/<slugified-command-name>
自分用のウィンドウ管理コマンド raycast://customWindowManagementCommand(ウィンドウ管理のページ)

7-2:deeplinkを取る

  1. Raycastで、呼びたいコマンドを見つけます。
  2. Action Panel(⌘K / Ctrl K)から「Copy Deeplink」を選びます。

公式は、これが一番簡単な方法だと書いています。逆に、deeplinkをRaycastに貼って、「Open in Browser」を選ぶこともできます。

7-3:使う

公式の例(文字列の例は公式のもの)です。

fallbackText は、コマンドに初期の文字を渡します(Fallback Commandsと同じ働き)。arguments は、スクリプトコマンドに引数を渡します。引数ごとに繰り返し書き、URLエンコードが必要です。

ターミナルやショートカットから開けます。公式の例は、窓の移動で、前面のアプリを保つため、Raycastが前に出ないよう open -g を使います。

open -g raycast://extensions/raycast/window-management/left-half

この記事の案(動作は確かめていません): AI Commandを、スクリプトやメモの中のリンクから開く。名前は自分のAI Commandのものに置き換えます。

open "raycast://ai-commands/<slugified-command-name>"

AI Commandのdeeplinkに、選ぶ文章や引数を渡せるかどうかは、読んだページに書かれていませんでした。

7-4:渡るデータ・権限・外し方

連携8:Script Commands(Raycastから、自分のスクリプトを呼ぶ)

手順の基本(作る、フォルダーを足す、メタデータ、言語、権限)は、06の場面14にあります。この記事では、連携としての側面を足します。

8-1:公式が書くこと

8-2:この記事の案:手元のAIのCLIを呼ぶ形(空欄つき、動作は確かめていません)

スクリプトの中身は自由なので、手元に入れたコマンドを呼ぶ形にできます。次は、メタデータを公式の記載に合わせ、実行する中身を空欄にした形です。

#!/bin/bash

# Required parameters:
# @raycast.schemaVersion 1
# @raycast.title Run My Tool
# @raycast.mode compact

<自分の入れたコマンド> <引数>

何を実行するか、何が外へ送られるかは、スクリプトを書いた人の責任です。スクリプトに書いたコマンドが、ネットワークの先へ文章を送るなら、その相手の規約の範囲です。

8-3:渡るデータ・外し方

連携9:自分の拡張機能から、Raycast AIを呼ぶ(Extension AI API)

9-1:公式が書くこと(Raycast API、AI)

9-2:手順

  1. 06の場面15のとおり、「Create Extension」で拡張機能を作り、npm install && npm run dev で開発モードにします。
  2. ./src/index.tsx などに、AI.ask を呼ぶコードを書きます。
  3. 保存して、Raycastでコマンドを開き直します。

公式のページの基本の例(取り込みは AI と Clipboard、AI.ask の答えをクリップボードへ写す形)を、この記事で書き起こしたものです。全文は公式ページで確認してください。

import { AI, Clipboard } from "@raycast/api";

export default async function command() {
  const answer = await AI.ask("Suggest 5 jazz songs");

  await Clipboard.copy(answer);
}

権限を確かめる例(公式の「Check for access」の例)は、Clipboard を取り込まずに使っています。そのため、そのまま動かすなら、取り込みに Clipboard を足す必要があります。公式の例の取り込みは、この記事の下の形とは同じではありません(公式の例には、使っていない取り込みも並びます)。次は、environment.canAccess で分ける形だけを取り出して、必要な取り込みだけに整えた、この記事で組み直した形です(動作は確かめていません)。

import { AI, Clipboard, showHUD, environment } from "@raycast/api";

export default async function main() {
  if (environment.canAccess(AI)) {
    const answer = await AI.ask("Suggest 5 jazz songs");
    await Clipboard.copy(answer);
  } else {
    await showHUD("You don't have access :(");
  }
}

エラーの処理(showToast)、ストリーム("data" イベント)、showHUD の例も、公式のページにあります。

9-3:渡るデータ・制限・外し方

連携10:iPhoneで、Apple Shortcutsから呼ぶ

10-1:公式が書くこと(iOSの記事)

10-2:Action Buttonに割り当てる手順(公式の順)

  1. iPhoneの「設定」を開き、「Action Button」を検索します。
  2. 「Shortcut」の項まで、スワイプします。
  3. ボタンを押して、ショートカットを選びます。
  4. 「Raycast」を検索します。
  5. 組み込みの操作か、Raycastを使う自分のショートカットを選びます。

10-3:iOSで違うところ(公式の記載)

10-4:書かれていないこと

渡せる入力の種類、必要なiOSのバージョン、アカウントの条件、操作の一覧の全体は、Apple Shortcutsのページに書かれていませんでした(バージョン条件は01を参照)。外し方(ショートカットの削除)の明記も、読んだページにはありません。

連携11:Storeの拡張機能を、AIの道具として使う(AI Extensions)

11-1:手順(公式の記載)

  1. Root Searchで「Store」を開きます。
  2. Navigation Barで ⌘P(CtrlP)を押し、AI Extensionsのカテゴリーで絞ります。ツールを持つ拡張機能だけが出ます。
  3. 入れたい拡張機能で ⏎ を押します。
  4. Quick AI、AI Chat、Root Searchで @ を打ち、入れた拡張機能を選びます。

公式の例は、@linear(スプリントの担当)、@calendar(集中時間の確保)、@github(レビュー待ちのプルリクエスト)、@spotify(音楽)です。複数を1つの指示に並べると、AIはまとめて調べてから答える、と書かれています。

この記事の例(指示): 「@calendar 明日の空き時間を確かめて、@linear で自分の担当の項目を、空き時間に割り振る案を作ってください。」(案を作るだけにして、書き込みはさせない書き方にしています。何が呼べるかは、入れた拡張機能次第です。)

11-2:渡るデータ・権限・外し方

連携12:Skills(AIに読ませる手順書を、フォルダーに置く)

Raycast側の画面は「Settings → AI → Skills」です。置くのは SKILL.md というファイルで、書き方と、この記事で組んだ例は、06の場面13にあります。ここでは、連携としての側面(読むフォルダー、渡るデータ、外し方)を書きます。有料プランの機能として06に書いたものと同じです。

12-1:公式が書くこと(Skillsのページ)

12-2:手順(公式の順)

  1. 既定のフォルダーのどれかに、サブフォルダーを作ります(名前はSkillの name と同じ)。
  2. 中に SKILL.md を置き、先頭のYAMLに name と description を書きます。書き方と例は、06の場面13にあります。
  3. ほかの場所のフォルダーを見せたいときは、「Settings → AI → Skills」の「Skill Folders」で足します。
  4. 「Settings → AI → Skills」に出るか確かめます。ファイルの追加、編集、削除は、約1分以内に反映されます(フォルダーの確認が約60秒、キャッシュされるため、と公式は書く)。
  5. AI Chatでは「Chat Settings → Skills → Discover Skills Automatically」(チャットごと)。Quick AIでは、すべてのチャットで自動です。手動なら、AI ChatかQuick AIの入力欄で @ を打って選びます。@ で指定すると、自動の発見がオフでも、そのやりとりでAIが考慮します。

12-3:渡るデータ・権限・外し方

組み合わせの例(この記事の案。公式の手順ではありません)

動作は確かめていません。公式の部品をつなげたときの、並べ方の案です。

目的 組み合わせ 先に確かめること
毎朝、決まったAI Commandを開く deeplink(raycast://ai-commands/...)+ショートカットやメモ 確認の表示(「Always Open Command」を選ぶか)と、渡せる入力の有無
自分の道具をAIから呼ぶ 拡張機能に AI.ask + Pro + 回数の上限 手元のモデルでは動かない点、上限の扱い
外のツールとAIをつなぐ MCP(その1)+ AI Extensions(@) Permissionsを「Ask」にして、呼ばれるツールを確かめる
手順を共通にする Skills(連携12) Skillの本文に機密を書かない。読むモデルを確かめる
iPhoneとMacで同じAIの入口 Apple Shortcuts(Ask AI)+ MCP(HTTP) iOSで使える方式はHTTPだけ、という違い

公式の資料で確認できなかったこと

気をつけること

前は、その1(07)に、MCP、契約、キー、Ollama、Custom Providersがあります。

出典