3行でいうと
- つなぐ向きは、①外のツールをRaycastのAIに足す(MCPサーバー)、②Raycastの中のAIの「頭脳」を、自分の契約・キー・手元のモデル・OpenAI互換の窓口に替える、の2つに分けて書きます(③AIに読ませる手順書のSkillsは、その2(08)です)。
- 設定は、ほとんどが「Settings → AI → Models & Providers」の中にあります。MCPは「Install MCP Server」のコマンドと、「Manage MCP Servers」です。公式のマニュアルでは、これらは「Pro Exclusive」の表示です。
- 渡るデータの経路は、方式で違います。Claude/ChatGPTの契約は端末のClaude Code/Codex CLIから提供元へ直接、Anthropic・Google・OpenAIのAPIキーはRaycastのサーバー経由、OpenRouterとOllamaは直接、Custom Providersは端末から提供元へ直接です(公式の記載)。
- MCPで、どのデータが外へ出るかは、公式のMCPのページには書かれていません。入れるサーバーの説明で確かめる必要があります。
- 公式の資料に、JSONを貼り付けて入れる方法や、RaycastがMCPサーバーになる記述は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。
先に結論
- 設定の入口は2か所。 「Settings → AI → Models & Providers」(契約、キー、Custom Providers、Local Models)、「Install MCP Server」と「Manage MCP Servers」(MCP)です。AIに読ませる手順書(Skills)の入口「Settings → AI → Skills」は、その2(08)にあります。
- 向きが違えば、リスクの種類も違う。 MCPは、AIに「手」を足す連携で、AIが読める範囲と操作できる範囲が広がります。契約、キー、ローカルモデルは、AIの「頭脳」を替える連携で、会話の文章がどこへ流れるかが変わります。
- 一部は、どの方式でもRaycastのクレジットを使う。 画像生成のようにRaycastのサーバーで動く機能は、Bring Your Own Key、Bring Your Own Subscription、Local Models、いずれの場合も、Raycast AIのモデルを使い、クレジットが減る、と公式は書いています。
- 公式の例が載らない連携もある。 MCPの入力項目は公式が細かく書いていますが、具体的なサーバーの設定例(コマンドと引数)は、MCPのページに載っていませんでした。この記事では、空欄の形で示します。
- 外し方は連携ごとに違う。 MCPは「Logout」と「Uninstall」、キーは無効化と削除、契約はスイッチとサインアウト、ローカルモデルは「Delete Model」です。Custom Providersは、該当の提供元の塊をファイルから消す形です(この点は、明記が見つかりませんでした)。
前提:用語をそろえる
- MCP(Model Context Protocol):AIと外部のツールをつなぐ共通の取り決めです。Raycastは、MCPサーバーのツールを、AIに使わせる側(クライアント)として動きます。
- MCPサーバー:AIに使わせる道具を提供するプログラムやサービスです。
- stdio(Standard Input/Output):手元のパソコンでサーバーを動かし、標準入出力で話す方式です。Raycastの画面では「Standard Input/Output」と書かれます。
- HTTP:遠くのサーバーのURLにつなぐ方式です。
- OAuth:パスワードを渡さず、「このアプリに権限を与える」手続きで、サインインする仕組みです。公式は「Dynamic」(Raycastが自動で登録)と「Static」(自分でClient IDを入れる)を挙げます。
- 環境変数:プログラムに渡す設定の値です(APIトークンなど)。MCPの入力項目では「Environment」です。
- APIキー:サービスの窓口を使うための合言葉です。使った分の請求先がキーの持ち主になります。
- CLI:ターミナルから使う、コマンド形式のプログラムです。
- YAML:設定ファイルの書き方の1つです。字下げ(インデント)で構造を表します。
- Ollama:自分のパソコンでモデルを動かすアプリです。
連携の一覧(公式の記載の整理)
| つなぐ相手 | 設定する場所 | 会話の文章が行く先(公式の記載) | 請求 |
|---|---|---|---|
| MCPサーバー | 「Install MCP Server」、「Manage MCP Servers」 | MCPのページには書かれていない(サーバーによる) | MCPのページに記載なし |
| Claude(Claude Code経由) | 「Settings → AI → Models & Providers → Local AI Subscriptions」 | 端末のClaude Codeから、Anthropicへ直接 | Claudeの契約の枠 |
| ChatGPT(Codex CLI経由) | 同上 | 端末のCodex CLIから、OpenAIへ直接 | ChatGPTの契約の枠 |
| Anthropic、Google、OpenAIのAPIキー | 「Models & Providers → API Keys」 | Raycastのサーバー経由 | 各社のAPIの料金(キーの持ち主) |
| OpenRouterのAPIキー | 同上 | OpenRouterのサーバーへ直接 | OpenRouterの料金 |
| Ollama | 「Models & Providers → Local Models」 | 端末内のOllamaサーバー | モデルの処理はローカル。画像生成などの例外はRaycast AIのクレジットを使う |
| OpenAI互換の窓口 | providers.yaml |
端末から、設定した提供元のサーバーへ直接。Raycastのサーバーは通らない(Custom Providersのページ) | 窓口側(クレジットを使うかのFAQは、答えの本文が読めなかった) |
| Skills | SKILL.md を所定のフォルダーに置く(その2(08)の連携12) |
その2(08)を参照 | モデル側 |
MCP、契約、キー、ローカルモデル、Custom Providersの各ページは、公式のマニュアルで「Pro Exclusive」の表示か、有料のRaycastプランが前提です(今回、Custom Providersの「Pro Exclusive」の表示は、あらためて確認できていません)。Bring Your Own Subscriptionは、「paid Raycast plan」が要る、とページが明記しています。
連携1:RaycastとMCPサーバー
1-1:先に知っておくこと(公式の記載)
- 使える場所は、AI Chat、Quick AI、AI Commandsです。
- Raycast Proが必要です(MCPのページ)。
- 入れ方は、デスクトップ(MacとWindows)では、フォームです。iOSで使える通信方式は、HTTPだけです。
- 公式のMCPのページには、JSONを貼り付けて取り込む機能の記載は、見つかりませんでした。
1-2:人気のサーバーから入れる
- 「Settings」を開き、「MCP Servers」のタブを開きます。
- 並んだ提案(公式は、GitHub、Linear、PostHog、Shapeを例に挙げています)から選びます。
- OAuthで入るものは「Connect」、アクセストークンが必要なものは「Set Up」を押します。フォームは、あらかじめ入力されます。
提案の一覧に何が並ぶかは、変わることがあります。手元の画面と照らしてください。
1-3:フォームで入れる:手元で動かす方式(stdio)
- Root Searchで「Install MCP Server」を探して開きます。または、「Manage MCP Servers」の中の「Install New Server」を使います。
- フォームに次を入れます(公式の項目名)。
| 項目 | 入れるもの |
|---|---|
| Name & Icon | 一覧とメンションに出る名前とアイコン |
| Transport | 「Standard Input/Output」 |
| Command | 動かす実行ファイル(公式は npx や、実行ファイルのパスを例に挙げる) |
| Arguments | 空白区切りの文字列か、JSONの配列 |
| Environment | キーと値の組(APIトークンなど) |
| Custom Instructions | 任意。AIがそのサーバーをどう使うかの助言 |
| Description | 任意。詳細の欄に出る |
- 「Install MCP Server」を押します(
⌘↵/ Ctrl↵)。
Raycastは、設定を保存して、接続し、ツールの一覧を読み込みます。stdioのサーバーは、すぐ起動します(公式の記載)。
この記事の案(空欄の形。動作は確かめていません):
Name : <サーバーの名前>
Transport : Standard Input/Output
Command : <サーバーの提供元が示す実行ファイル(例:npx)>
Arguments : <サーバーの提供元が示す引数>
Environment : <必要なら、キー名 = 値>
公式のMCPのページには、具体的なサーバーのコマンドと引数の例が載っていませんでした。コマンドと引数は、使うサーバーの提供元の説明に従います。ここへ入れる文字列は、Raycastが手元で実行するものです。入れる前に、何を実行するかを、自分で確かめてください。
1-4:フォームで入れる:遠くのサーバー(HTTP、OAuthが動的)
- 「Install MCP Server」を開きます。
- 「Transport」で「HTTP」を選びます。
- 「URL」に、サーバーのMCPの窓口のURLを入れます。
- 必要なら「HTTP Headers」(キーと値)を足します。
- 「OAuth Type」で「Dynamic」を選びます。Raycastは、Dynamic Client RegistrationとPKCEで、自分を登録します(公式の記載)。
- 「Install MCP Server」を押します。
- 「Sign In」の案内が出たら、サインインして許可します。済むと、ツールが使えるようになります。
1-5:フォームで入れる:OAuthを自分で設定する(Static)
SlackのようにClient IDが必要なサービス向けです。公式は、一部のサービスがこれを求める、と書いています。
- 「OAuth Type」で「Static」を選びます。
- 「Client ID」を入れます(「Client Secret」と「Scopes」は、必要に応じて)。
- 「Callback Type」を選びます(HTTPSの折り返し先か、Raycastのアプリ)。
- 「Copy Callback URL」を押し、そのURLを、連携先のサービスにそのまま同じ形で登録します。
- 「Install MCP Server」を押し、「Sign In」に進みます。
公式は、折り返しのURLが、登録したものと一字違いなく一致している必要がある、と書いています。折り返しの種類を既存のサーバーで変えたときは、もう一度サインインが必要です。
1-6:使う
- AI ChatかQuick AIで、
@に続けてサーバーの名前を打ちます(例:@linear)。そのサーバーに向けて質問できます。 - Root Searchには、サーバーごとの「Ask」コマンド(例:「Ask Linear」)が出ます。Quick AIが、メンションつきで開きます。
- 「Custom Instructions」で、AIの使い方を助言できます。
この記事の例(指示): 「@<サーバー名> 自分に割り当てられている未完了の項目を、一覧にしてください。」(サーバーの種類によって、使えるツールは違います。)
1-7:渡るデータ
| 区間 | 公式の記載 |
|---|---|
| 認証のトークン | サーバーごとに暗号化して保存される |
| stdioのサーバー | Raycastが手元で起動するプロセス。環境変数の値は、このプロセスに渡る |
| HTTPのサーバー | 入れたURLと、ヘッダーに入れた値が、リクエストごとに送られる |
| AIに渡る文章やツールの結果 | 何がどこへ送られるかは、MCPのページに書かれていない |
1-8:権限(承認)
公式は、MCPのツールは、AI Extensionsと同じ「Permissions」の設定に従うと書いています。既定では、読み取りだけのツールは聞かずに動き、それ以外は確認が出ます。
- 全体の設定は「Settings → AI → Tools」の「Permissions」(Ask、Auto、Always Allow)です。「Auto」は有料プランの既定で、認証情報を読む前と、取り消せない操作の前は必ず聞く、と公式は書いています。
- チャットごとの変更は、AI Chatの設定のサイドバーの「Permissions」、またはAction Panelの「Change Permissions…」です。「Inherited」は全体の設定に従います。
- 承認の画面の選択肢は、「Allow」(
↵、1回だけ)、「Always allow」(⌘↵/ Ctrl↵、以後は聞かない)、「Deny」(Esc)です。「Show Command」で、実行するシェルのコマンドを確かめられます。 - 「Always allow」は、「Globally Allowed Tools」に入ります。「See Allow List」で個別に消し、「Reset All」で全部消せます。
1-9:外し方
| やりたいこと | 公式の記載 |
|---|---|
| 一時的に止める | 「Manage MCP Servers」で、「Stop」(再開は「Start」、「Restart」) |
| サインインだけ消す(HTTP) | 「Logout」(「Logout Server」)。保存されたトークンが消え、サーバーは入ったまま |
| サーバーを消す | 「Uninstall」 |
| 許可を取り消す | 「Always allow」の分は、「See Allow List」か「Reset All」。サービス側でRaycastの許可を取り消す手順は、MCPのページに記載が見つからない |
1-10:うまくいかないとき
| 症状 | 公式の記載から見る場所 |
|---|---|
| 状態が「Error」 | 「Manage MCP Servers」の状態表示と、詳細の欄に出る、サーバーの出力を見る |
| stdioのコマンドが見つからない | コマンドが PATH に依存するなら、環境変数を変えたあとで、Raycastを再起動する |
| Static OAuthで戻ってこない | 折り返しのURLが、連携先に登録したものと完全に一致しているか |
| 折り返しの種類を変えた | もう一度サインインする |
| 状態を確かめ直したい | 「Manage MCP Servers」のAction Panelにある「Refresh」「Restart」。効果の細かい説明は、ページに書かれていない |
1-11:Storeの拡張機能が持ってくるMCPサーバー
公式は、Storeの拡張機能のなかに、自分のMCPサーバーを入れて接続するものがある、と書き、それは「Manage MCP Servers」に出る、としています。拡張機能を外すときの、MCPサーバーの扱いは、読んだページに記載が見つかりませんでした。
連携2:RaycastとClaude、ChatGPTの契約(Bring Your Own Subscription)
2-1:前提(公式の記載)
- 有料のRaycastプランが要ります。
- 有効なClaudeまたはChatGPTの契約が要ります。API専用のアカウントは対象外です(その場合は連携3)。
- 提供元のCLIが要ります。Claudeは「Claude Code」、ChatGPTは「Codex CLI」です。
- 対象になる契約の具体的な段(Claudeのプラン名など)は、そのページに書かれていません。
2-2:設定の手順(公式の順)
- 「Settings → AI → Models & Providers」を開きます。
- 「Local AI Subscriptions」の項で、「Enable Local AI Subscriptions」をオンにします。
- CLIが未導入なら、入れます。公式のページは、Claude Codeの公式ドキュメントとCodex CLIの公式ドキュメントにリンクしています(そのリンク先は、今回は読んでいません)。
- ターミナルでサインインします。
- Claude:
claudeを実行し、中で/loginと入力します。 - ChatGPT:
codex loginを実行し、ChatGPTのアカウントでサインインします。 - Raycastで、「Claude Account」または「ChatGPT Account」の行に、アカウントとプランが出ているか確かめます。出ていなければ、その行の更新の操作を使います。
2-3:使う
AI Chat、Quick AI、AI Commandsのモデル選択を開き、「Claude Subscription」または「ChatGPT Subscription」の下から選びます。
2-4:渡るデータと権限
- 文章は、端末の上の提供元のツール(Claude CodeまたはCodex CLI)から、AnthropicまたはOpenAIへ直接送られます。Raycastのサーバーは通りません(公式の記載)。
- Raycastは、ClaudeやChatGPTの認証情報を見ない、保存しない、と書かれています。
- 画像生成のようなRaycastのサーバーで動くツールは、Raycast AIのモデルを使い、AIクレジットを使います。
2-5:上限と使用量
- 上限は提供元が決めます。公式は、ClaudeもChatGPTも、典型的には5時間の窓と週の上限がある、と書いています。同じ契約で使う、ほかのものと共有されます。
- 上限に達すると、Raycastは、どの上限か、いつ戻るかを表示し、チャットは止まります。Raycastは、自動でクレジットには切り替えません。待つか、モデルを替えます。
- 使用量の見方は4通りです。AI Chatで、契約のモデルを選んだ状態で
/usageを打つ。Action Panelの「Show AI Usage」。「Settings → AI → Models & Providers」で、アカウントの「Show Usage」。Root Searchの「Show Claude Usage」または「Show ChatGPT Usage」。
2-6:外し方
- まとめて止める。 「Enable Local AI Subscriptions」をオフにします。モデルが選択肢から消え、使っていたチャットは、別のモデルを選ぶよう求めます。オンに戻すと、サインインし直さずに戻ります。
- Claudeからサインアウト。
claudeを実行して/logout。 - ChatGPTからサインアウト。
codex logout。 - サインアウトのあと、モデルは選択肢に残りますが、薄く表示されます。チャットには、「Check Connection」と「Provider Settings」のボタンの通知が出ます。
2-7:うまくいかないとき
| 症状 | 公式の記載 |
|---|---|
| CLIを見つけられない | Raycastは、PATH、Homebrew、npmのグローバルのフォルダー、CodexやChatGPTのデスクトップアプリを探します。別の場所に入れたなら、PATH に足して、Raycastを再起動します |
| 設定に「未導入」「サインインが必要」と出る | ページにこれらの項目はあるが、直し方の本文は読めなかった |
| 「This account doesn't include a supported subscription」 | 同上 |
| 「This version is incompatible with Raycast's local subscription protocol」 | 同上 |
連携3:RaycastとAPIキー(Bring Your Own Key)
3-1:手順(公式の順)
- 「Settings → AI → Models & Providers」を開きます。
- 「API Keys」の項で、追加の操作を押します。
- 提供元を選びます(Anthropic、Google、OpenAI、OpenRouter)。
- 「API Key」の欄にキーを貼り、「Verify」を押します。Raycastが、提供元でキーが使えるかを確かめます。
- 確認できたら「Save」を押します。
キーが未取得なら、「Manage in [Provider] Console」のボタンが、提供元のキーのページを開きます。公式のページが挙げる取得先は、console.anthropic.com/settings/keys、aistudio.google.com/apikey、platform.openai.com/api-keys、openrouter.ai/settings/keys です。1社につき1つのキーです。
3-2:選べるモデルと経路
- Anthropic、Google、OpenAIは、Raycast AIにあるモデルだけです。経路は、Raycastのサーバーを通ります(公式の説明は、モデルのAPIをまとめ、代わりの処理を加え、最後の整えをするため、と書く)。
- OpenRouterは、OpenRouterの全モデルが使えます。経路は、OpenRouterのサーバーへ直接です。
3-3:請求
会話は、キーに結びついた料金で処理され、Raycast AIの上限ではなくなります。提供元の通常の料金です。画像生成などのRaycastのサーバーで動く機能は、Raycast AIのクレジットを使います。公式は、予期しない請求を避けるため、提供元のコンソールを見るよう書いています。
3-4:外し方
- 無効化:キーの横のスイッチ。消さずに、AIの要求に使わなくなります。
- 削除:エントリーから、キーを消します。
- 提供元側での取り消し:「Manage in [Provider] Console」から、キーの入れ替えや失効をします。
- 有効なキーがあるとき、提供元のモデル名の横に、鍵のアイコンが出ます。
FAQの見出しにある「鍵の確認が通らない」「モデルが出ない」「Raycast AIが使われ続ける」「BYOKをやめる」の答えは、読んだ範囲では本文がありませんでした。
連携4:RaycastとOllama、LM Studio
4-1:Ollamaを使う(Local Models)
- Ollamaのアプリを入れます(
ollama.com/download)。または、「Settings → AI → Models & Providers → Local Models」の「Install Ollama app」を押します。 - 「Models & Providers」の「Local Models」の項を開きます。
- 「Install Ollama Model」に、モデルの名前を入れて「Install」を押します。「Model Library」で、ollama.comのモデルを探せます。
- ダウンロードが終わると、モデル選択の「Local」の項に出ます。
ollama pull で入れたモデルは、自動で見つかります。出ないときは「Sync Models」です。ローカルのモデルを使うとき、RaycastがOllamaのサーバーを起動します。
4-2:渡るデータ
- 要求は、Raycastから、手元のOllamaのサーバーへ直接です。
- 会話は、Raycastのサーバーにも第三者にも送られません。
- 例外として、画像生成などは、Raycast AIのモデルで、ネットワークが要り、クレジットを使います。
- 遠くのOllamaのサーバー(「Ollama Host」の欄で指定)は、Raycastが起動しません。先に動いていて、届く必要があります。
4-3:できないこと
ローカルのモデルは、「Extension AI API」と「Emoji Search」を動かしません。速さや賢さの評価値は出ません。性能は手元の機材とモデルの大きさ次第、と公式は書いています。必要な機材の条件は、そのページにありません。
4-4:外し方
「Settings → AI → Models & Providers → Manage Models」で、ローカルモデルのオプションから「Delete Model」を選び、確認します。ディスクからダウンロードしたものが消えます。消さずに使わないだけなら、「Manage Models」でチェックを外します。
4-5:LM Studioなど
公式のCustom Providersのページは、例のタブとして、LM Studioを挙げています(連携5)。ただし、そのYAMLは読めていません。Local Modelsのページには、「LM Studioなどの手元のサーバーを、Ollamaの代わりに使えるか」というFAQの見出しがありますが、答えの本文は読めませんでした。
僕らの見立て(事実とは別):手元のサーバーをつなぐ入口は、Custom Providersになりそうです。公式の答えは確認できていません。
連携5:Raycastと、OpenAI互換の窓口(Custom Providers)
公式の例に挙がっているのは、Vercel AI Gateway、LiteLLM Proxy、AWS Bedrock、LM Studio、OpenClaw、Hermes Agentです。
5-1:手順(公式の順)
- 「Settings → AI → Models & Providers」を開き、「Custom Providers」まで下げて、「Reveal Providers Config」を押します。
- 同じフォルダーにある
providers.template.yamlを、providers.yamlという名前でコピーします。 providers.yamlに、提供元とモデルを書きます。テンプレートには4つのツールを有効にするtoolsの塊があるので、要らなければ消します。- 保存します。Raycastはファイルの変更を見張っているので、再起動は要りません。
ファイルの場所は、MacもWindowsも、ユーザーフォルダーの ~/.config/raycast/ai/providers.yaml です。読み込めないときは、「Providers Config」の横に「Invalid providers.yaml」のバッジが出ます。すでに読み込んだモデルは動き続けます。
5-2:書き方の例
次は、公式のページの例のキー名と構造に合わせて、この記事で組んだ例です。動作は確かめていません。値は、置き換える前提の文字列です。全文は公式ページで確認してください。
providers:
- id: my_provider
name: My Provider
base_url: https://api.example.com/v1
api_keys:
my_provider: YOUR_API_KEY
models:
- id: my-model-id
name: My Model
provider: my_provider
description: 短い説明
context: 200000
abilities:
temperature:
supported: true
vision:
supported: false
system_message:
supported: true
tools:
supported: true
reasoning_effort:
supported: false
5-3:キーの意味(公式の記載)
| 項目 | 意味 |
|---|---|
id、name(提供元) |
必須。識別子と、Raycastに出る名前 |
base_url |
必須。OpenAI互換の窓口のURL。/chat/completions は含めない |
api_keys |
任意。キーの別名と値の組。認証が要らない窓口では省く |
additional_parameters |
任意。すべての /chat/completions に足す項目 |
include_user_email |
任意。true で、Raycastのメールアドレスを X-User-Email ヘッダーで送る |
models |
必須。登録するモデル |
id(モデル) |
窓口のAPIが求めるIDと一致させる |
provider(モデル) |
どのキーの別名を使うか。省くと最初のキー |
context |
文脈の長さ(トークン) |
abilities |
temperature、vision、system_message、tools、reasoning_effort ごとに supported: true/false |
省いた場合の扱いは、システムメッセージと温度は対応、ツールと画像は非対応、と公式は書いています。対応していない能力を「true」と書くと、失敗することがあります。ツールの対応は、AI Extensionsとツールを使うのに要ります。
5-4:外部の検索サービスを足す tools の塊(任意)
web_search、read_page、search_images、chart の4つが書けます。公式のページが挙げる提供元は、次のとおりです。
| ツール | 提供元の候補(公式の記載) |
|---|---|
web_search |
raycast、custom、tavily、exa、firecrawl、brave、perplexity |
read_page |
raycast、custom、tavily、exa、firecrawl、jina |
search_images、chart |
raycast のみ |
公式のページの短い例は、次の形です(取得した要約の写しです。字下げやコメントは、公式ページで確かめてください)。
tools:
web_search: raycast # shorthand
read_page: # object form
provider: tavily
api_key: TAVILY_KEY
- 既定ではオフです。このブロックを書かなければ、Custom Providersのモデルにはツールが付きません。
- モデル側でも、
abilitiesのtoolsをsupported: trueにする必要があります。 raycastを指定するにはRaycast Proが要ります。- ファイルの全モデルに共通で、モデルごとの上書きはありません。
- 検索は30秒、ページの読み込みは60秒でタイムアウトし、ページの内容は200KBまでです。
read_pageは、httpとhttpsだけです。
5-5:渡るデータ・外し方
- 渡る先:設定した
base_urlの提供元です。公式のCustom Providersのページは、要求は端末から提供元のサーバーへ直接送られ、Raycastのサーバーは通らない、と書いています(03の記述と同じ向きです)。 - 鍵:公式は、APIキーは端末のファイルに残る、と書いています。例では、
providers.yamlに値を書く形です。ファイルをほかの人に渡す、同期する、版管理に入れる前に、中身を確かめてください。ファイルが端末間で同期されるか、Raycastのサーバーへ鍵が送られるか、クレジットを使うかは、そのページのFAQの答えの本文が読めず、確認できていません。 - 設定の誤り:読み込めないときは、「Providers Config」の横に「Invalid providers.yaml」のバッジが出ます。マウスを重ねるとどこが誤りかが表示される、と公式は書いています。
- 外し方:該当の提供元の塊を消して保存します(消す手順の明記は、読んだページには見つかりませんでした。これは、この記事の整理です)。
- 制限:画像生成は使えません。OpenAIの形式は正式な標準ではないため、すべての窓口が動くとは限りません。モデルの速さや賢さの評価値は出ません(公式は、評価のデータがないため、と書く)。
組み合わせの例(この記事の案。公式の手順ではありません)
次は、公式の記載を組み合わせたときの、並べ方の案です。動作は確かめていません。
| 目的 | 組み合わせ | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 手元のモデルで文章を直す | Local Models(Ollama)+AI Commands | AI Commandsでモデルを選べるか(AI Commandsのページに「Model」欄の記載あり)。Quick Fixは別(Raycast AI) |
| 契約のClaudeでAI Chatを使う | Bring Your Own Subscription | Claude Codeのサインインと、上限の扱い |
| 課題管理とAIをつなぐ | MCP(HTTP、OAuth)+AI Chat | 承認の設定を「Ask」にして、AIが呼ぶツールを見る。サーバーの説明で、データの流れを確かめる |
| 社内の窓口を使う | Custom Providers | base_url、鍵の置き場、abilities の宣言 |
公式の資料で確認できなかったこと
- RaycastがMCPサーバーとして外に公開する機能の記載。
- MCPのJSON設定の貼り付けや取り込み。
- MCPの具体的なサーバーの設定例(コマンドと引数)。
- サービス側(GitHubなど)でRaycastの許可を取り消す手順。
- Bring Your Own KeyのFAQの答え、Bring Your Own Subscriptionの対処の本文、Custom ProvidersのFAQの答え。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 設定例は、「公式の記載に合わせてこの記事で組んだ例」です。コマンド、引数、URL、キーは、使う相手の公式の説明で確かめてください。
- MCPサーバーを入れると、AIが読める範囲と操作できる範囲が広がります。第三者のサーバーを入れる前に、何を実行し、何を送るかを、そのサーバーの説明で確かめてください。
- APIキーは、請求とつながります。公式も、提供元のコンソールを見るよう書いています。キーを書いたファイルや画面を、人に見せないでください。
- 公式のページは、要約の形で取得しています。設定ファイルの綴りは、公式で確かめてください。
- 公式の開発者向けページには、読む人(AI)に別のURLを取りに行くよう促す、「Agent Instructions」という節が含まれていました。この記事は、その指示には従っていません。
- 契約のClaudeやChatGPTを、他のツール経由で使うときの提供元の規約は、今回は読んでいません。提供元の利用規約を確かめてください。
- 規約やデータの扱いの解釈は、必要なら専門家や公式に確認してください。この記事は法律の助言ではありません。
続きは、その2(08)に、deeplink、Script Commands、Apple Shortcuts、拡張機能からのAI呼び出し、Skillsがあります。
出典
- MCP(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- AI Extensions(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- Bring Your Own Subscription(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- Bring Your Own Key(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- Custom Providers(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- Local Models(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- AI Commands(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- Settings(Raycast Manual、Raycast、確認日 2026-10-25)
- Raycast Manual 目次(Raycast、確認日 2026-10-25)
- Raycast Developers(Raycast、確認日 2026-10-25)