3行でいうと

  • 画像のつくり方は二通りです。会話で進める「Chat」タブ(エージェント方式)と、プロンプトと設定を自分で入れる「Create」タブ。Createは、前の会話を覚えず、毎回が独立した依頼になる、と公式が書いています。
  • 生成の種類は「Image」「Vector」「Video」「Mockup」「Image set」。ベクターは、編集できるSVGで出ます。
  • 作ったあとの道具が多いのが特徴です。自然言語での編集、背景の除去と入れ替え、拡大(Upscale)、ベクター化(Vectorize)、ベクターエディタ、フレームでの部分生成(Inpainting、Outpainting)、スタイルの登録などが公式のページにあります。
  • モデルは、Recraft自社の「V4.1」「V4」「V3」「V2」などと、他社のモデルがあります。ページごとに書かれている名前や説明が食い違う箇所があり、この記事では両方を書きます。
  • 公式の品質の説明(「最も高性能」など)は、「公式はこう紹介している」の形にとどめ、他社との優劣は書きません。

この記事は、公式の資料を2026年10月24日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」「読んだ範囲では見つからなかった」と書きます。「できる」と書いてあるのは「公式がそう説明している」という意味で、品質や他社との優劣は書いていません。

先に結論

前提:用語をそろえる

公式が紹介する「画像のつくり方」の基本

公式の「How to generate an image」とクイックスタートから読み取れる流れです。

  1. 新しいプロジェクトを作るか、「recraft.new」から入ります。
  2. 左パネルの「Create」タブを開き、説明を入れて「Generate」を押します。数秒で、キャンバスの枠の中に画像が出ます。会話で進めたいときは「Chat」タブを使います。
  3. 画像を選ぶと「Selected object」というパネルが開きます。そこの「Reuse」で、その画像を元に、設定を直して作り直せます。
項目 公式に書かれていること どこに書かれているか
生成の種類(Generation type) 「Image」(ラスター)「Vector」「Video」「Mockup」「Image set」。種類ごとに設定が違う How to generate an image
モデル 画像のモデルを選ぶ。ラスター向け、ベクター向けなど、出力に合わせた最適化がある 同上
スタイル 用意されたスタイルを使う、AI生成のスタイルの一覧から探す、参考画像から自分で作る 同上
参考画像(References) キャンバスの画像を選び、もう一度押すと「Add」のサムネイルがCreateパネルに出る。ベクターの種類では参考画像は使えない 同上、Vector Editorのページ
縦横比(Ratio) 正方形、横長、縦長など。画像ごとの比率の一覧はモデルによって違う 同上、自然言語編集のページ
色(Colors) 用意されたパレットまたは自分のパレットを使える 同上
枚数(Generation count) 1回のプロンプトから複数枚を作り、バリエーションとして並べる 同上
Chatの使い方 左パネルの「Chat」。過去の結果はキャンバスに残り、「History」で探せる Agentic modeのページ
Chatのクレジット 言語モデルの利用ごとにクレジットを使う。簡単な依頼は1クレジット程度、長い会話は多い。話題が変わったら新しいセッションにする、と書かれている 同上、Creditsのページ
同時に作れる枚数(無料) 無料プランは1回のプロンプトで最大2枚 Free plan

プロンプトの考え方(公式のドキュメントが書いていること)

公式の「Prompting with Recraft V4」と「Best practices」の要点です。

1. 短い文でも、構造のある長い文でもよい。使い分けが大事。 手引きは、短いプロンプトは探索向きで、モデルが一緒に設計してくれる、長い構造化プロンプトは、決まったイメージに合わせるときに向く、と説明しています。短いプロンプトの目安として「3〜6語」が挙げられています。

2. 順番が効く。 手引きは、先に書いた要素ほど結果に強く効く、と書いています。「場面・主役 → 様式 → 細部」の順と、「様式 → 場面・主役 → 細部」の順の二通りの組み方が示されています。

3. 用途ごとの組み立て方が示されています。

用途 公式が示す組み立て どこに書かれているか
ふつうの画像 核になる発想、背景、主役の構図とポーズ、細かい物理的な特徴、脇役、光、カメラと奥行き、雰囲気と構図 Prompting with Recraft V4
ベクター・ロゴ 図形の種類、形の理屈、厳密な色の決まり、線の扱い、配置、制約(影やグラデーションを使わない等) 同上
ポスター 形式と大きさ、背景の層、図形の層、文字の階層、文字の置き場所、層どうしの対比 同上
文字 形式、見出しの大きさと位置、二次的な階層、色分け、印刷面、読みやすさの制約。必要な文字は引用符で囲む 同上
3D 描画の種類、形と比率、素材のふるまい、環境、光、カメラの角度、色 同上

4. 「やってはいけない」も書かれています。 手引きは、ベクターやロゴでは質感や素材の言葉を使わない(図形がはっきりした言い方が効く)、と書いています。

5. 「~しない」の指定のしかた。 FAQは、メインのプロンプトに「no」「don't」を書かず、「Negative prompt」の欄に、いらない要素を並べる、と書いています。ベストプラクティスのページには、ロゴの文字が硬いときは、Negative promptの「Avoid text in prompt」を「Yes」にする方法があり、文字の配置は自由になるが誤字が出ることがある、と書かれています。

6. 結果がずれるとき。 ベストプラクティスのページは、結果がずれたら、ニッチなスタイルより広いスタイル(Recraft V3、Photorealism、Illustrationなど)に変える、「Artistic level」を下げると理解が良くなる、と書いています。FAQも、横向きの人物が出るときは、「Clean」など低い値にすると正面向きになる、と書いています。

7. 日本語のプロンプト。 公式FAQは、Unicodeの文字ならどれでも受け付ける、英語が最もよい、と書いたうえで、よく理解される言語に「East Asian languages: Chinese, Japanese, Korean」を挙げています。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

公式が挙げる機能(使い方つき)

機能 公式の説明(要約) どこに書かれているか
自然言語での編集 画像を選んで「Modify」の下の「Edit image」を押す、または「Create」で既存の画像を参考画像にして変更を書く。「make the jacket red」のように指示する。書いた部分だけが変わり、残りは保たれる Editing images with natural language
背景の除去・入れ替え 背景を消す、プロンプトで新しい背景を作る。ベクター化の前に、先に背景を消す手順をFAQが勧めている クイックスタート、MCPのツール一覧(03で扱います)、FAQ
範囲の消去(Erase) 選んだ範囲を消す。1クレジット クイックスタート、Credits
拡大(Upscale) 「Crisp upscale」は内容を変えずに解像度を上げる。「Creative upscale」は細部を作り直す。ぼやけた画像にはCreative upscaleを使う、とFAQが書く MCPのツール一覧(03で扱います)、FAQ
細部の強化(Enhance) 10クレジット Credits
ベクター化(Vectorize) ラスターを選んで「Vectorize」のアイコンを押す。「Color Reduction」のスライダーで色数を減らし、色は「Swatches」または「Spectrum」のモードで直す。SVGで書き出す。写真のような画像や3D、質感の強い絵は、崩れが出ることがある、と公式が書く Vectorizing
ベクターエディタ ベクター画像をダブルクリックして、点、曲線、色を編集する。「Turn into frame」で図形ごとに分けて永続的に編集できる。SVGかPDFで書き出す Vector Editor
フレーム(Inpainting、Outpainting) 画像を「Frame」に入れて、一部を描き直す、外側へ描き足す。ベストプラクティスは、縁の近くの内容にはOutpaintingを使う、と書く ベストプラクティス、Documentation indexの「Frames」(本文は読めていません)
スタイル 「Explore」タブに用意されたスタイルとAI生成のスタイルが並ぶ。「Create style」か、プロンプトパネルへの参考画像の添付で、自分のスタイルを作る。適用のときは「Precise」(参考に忠実)か「Flexible」(雰囲気を保って自由度あり)を選ぶ Styles overview
モックアップ 「Get started」から用意された見本(Apparel、Packaging、Devices、Outdoor ads)、プロンプトで生成、既存の画像を「Convert to mockup」で変換、の三つ。「Enhance realism」は11クレジットで、Nano Banana 2(外部モデルの一覧では提供元Google)を使う How to create a mockup
カラーパレット 自分の色の組を作り、生成に使える。既存の画像の色を塗り替える機能もある 目次の「Color palettes」(ページ本文は読めていません)
動画 「Create」タブの種類の選択で「Video」を選び、モデルを選んで生成する。公式の一覧に載る動画モデルは、Google Veo、OpenAI Sora、Kling、Wanなど他社のものです(03で扱います)。テキストから、または画像から(最初と最後のフレームを渡せるモデルもある)。キャンバスに動画レイヤーとして出る How To Generate A Video
Design Agent プロンプトから、約12点の素材(ロゴ、パレット、書体、アプリのアイコン、ヒーロー画像、SNS投稿、グッズなど)を、方向性4案から選んで作る。結果は「Design Kit」として保存され、次の素材づくりに使える。購読ユーザー向けで、今の版はアプリやWebサイトなどデジタル製品向け Design Agent

動画の細かい項目(長さ、解像度、音声、参考画像の枚数)は、公式のページに書かれていない、と取得した要約は述べています。公式の資料では確認できていません。

公式が紹介する場面と、書かれている場所

場面 公式の紹介 どこに書かれているか
ロゴやアイコンを作りたい トップページの用途に「Logos」「Icons」。プロンプトの手引きに、ロゴ・アイコンの項目がある トップページ、プロンプトの手引きの目次
ブランドの一式を揃えたい Design Agentが、ロゴのマークやパレットを一式で保つ。スタイルを登録して画風を保つ方法もある Design Agent、Styles overview
商品や広告の見本を作りたい モックアップの機能(アパレル、パッケージ、デバイス、屋外広告の見本) How to create a mockup
印刷向けの大きな画像 選び方のページは、V4のPro版を「print-ready assets、large-format visuals」向けと書く Choosing a model
デザインのツールの中で使いたい FigmaやFramerなどの拡張機能(03で扱います) Recraft Plugins
文字を入れたい 「Adding text to an image」「Using custom fonts」のページが目次にある(本文は読めていません)。V3は、文字の位置を指定しやすいと書かれている 目次、Choosing a model
同じ画風で何枚も作りたい 「V4 Styles」は、参考画像1〜10枚で画風をそろえる、学習は不要と書かれている Models overview(API docs)

モデルの名前と版の関係(公式の表示のまま)

公式のAPI文書とStudioのページが挙げるRecraftの自社モデルです。説明は「公式の書き方」で、品質の優劣を僕らが言うものではありません。

モデル 公式の説明(要約) どこに書かれているか
Recraft V4.1 APIの標準のモデル。ラスターとSVGの両方。公式は「the default and most capable model」と紹介している Models overview(API docs)
Recraft V4.1 Flash 速く、安いモデル。ラスターのみ、スタイルなし。トップページは「The fastest model on the market」と紹介している Models overview、Documentation index、トップページ
Recraft V4.1 Pro / Utility Proは2Kの出力(ラスターのほかPro ベクターの料金も載っている)。Utilityは「V4.1だけにある」変種で、公式は「clean, predictable images」(平らな照明)を作ると説明している Models overview、Credits
Recraft V4 Styles 参考画像1〜10枚で画風をそろえる。必ずスタイルが要る Models overview
Recraft V4 「デザインの質、プロンプトの正確さ」に重きがある、と書かれている。選び方のページは「the best default choice for most tasks」と書く Models overview、Choosing a model
Recraft V3 前の世代。文字の位置、スタイルの一貫性、Inpainting、Outpainting、背景の操作 Models overview、Choosing a model
Recraft V2 前の世代。ベクターで最も安く、アイコン向けと書かれている 同上

サイズと上限(公式のドキュメントから)

項目 公式に書かれていること どこに書かれているか
出力の縦横比 14種類(1:1、2:1、1:2、3:2、2:3、4:3、3:4、5:4、4:5、6:10、14:10、10:14、16:9、9:16) Limits and sizes(API docs)
解像度(1Kのモデル) V4.1、V4.1 Flashなどは、16:9で最大1344×768、1:1で1024×1024 同上
解像度(2KのPro版) 16:9で最大2688×1536、1:1で2048×2048 同上
ベクター SVGには決まったピクセル数がない 同上
画像の最大(生成と書き出し) JPG、PNG、WebPは長辺5,800ピクセル、16メガピクセル、48MBまで。SVGは48MBまで FAQ
プロンプトの長さ(API) V4.1、V4などは10,000文字まで。V3とV2は1,000文字まで Limits and sizes
書き出しの形式(Studio) ラスター:PNG、JPG、TIFF(クイックスタートはPDFも挙げる)。ベクター:SVG、PDF。そのほかLottie How to export an image、クイックスタート

気をつけること

出典