3行でいうと
- 公式の「Agent Integrations」は、つなぎ方を4種類に分けています。Replit managed(Replit が運営)、Connectors(Replit が first-party として支えるもの)、External integrations(第三者のサービス。APIキーが要る)、Agent services(裏で使う第三者のAPI。キーは不要で、料金は Replit のクレジットから引かれる)です。
- Replit を呼び出す側の入口として、公式の「Replit MCP Server」(URL は https://mcp.replit.com/server/mcp)があり、ChatGPT、Claude、Slack からも使える、と公式のドキュメントに書かれています。
- Replit が外のツールにつなぐ側の入口は、MCP(Model Context Protocol)です。公式は、34の「curated servers」を挙げ、MCP の通信は Replit のセキュリティスキャナを通る、と書いています。信頼できるサーバーだけ接続するよう、公式は注意しています。
- アプリの中で使うAIモデルについては、「Replit AI Integrations」が、OpenAI、Anthropic、Google、Grok、OpenRouter のモデルへの管理されたアクセスを提供する、と書かれています。料金は提供元のAPI料金のまま、Replit のクレジットから引かれます。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名、URL、コマンドは公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない所は「確認できていない」と書いています。
先に結論
- つなぎ方は大きく5つ。 ①外部サービスにつなぐ(Connectors)、②MCP でつなぐ(Replit が使う側と、Replit を使われる側の両方)、③アプリの中でAIモデルを使う(Replit AI Integrations)、④ほかのアプリから Replit を呼ぶ(ChatGPT、Claude、Slack、Open in Replit)、⑤手順書や既存のコードを取り込む(Agent Skills、インポート、GitHub)。
- Replit が運営するものは、Replit MCP Server、Replit AI Integrations、Connectors の仕組みそのもの、Agent の built-in の Skills、Open in Replit のリンクです。第三者のものは、つなぎ先の各サービス(Slack、Google、Salesforce など)、各AIの提供元、ChatGPT、Claude、Slack といった呼び出し元のアプリです。
- データの行き先は、つなぐものごとに違います。 つなげるほど、確認する点が増えます。
- 公式は、つなぐ先と権限を確認するよう書いています。 MCP は信頼できるサーバーだけ、Open in Replit のリンクは信頼できる出どころだけ、が公式の注意です。
前提:用語をそろえる
- MCP(Model Context Protocol):AIのツールが、外のツールやデータにつなぐための共通の取り決めです。公式は「an open standard for connecting AI products with tools and data sources」と説明しています。
- Connector(コネクタ):公式の資料で、Replit が first-party の統合として支える外部サービスとの接続です。OAuth(サービス側の画面で許可を出す方式)でつなぎます。
- OAuth:パスワードを渡さずに、サービス側の画面で「ここまで許可する」と決めてつなぐ方式です。
- Agent Skills(スキル):Agent に持たせる手順書です。SKILL.md というファイルにまとめます(02も参照)。
- インポート:ほかのサービスで作ったコードやデザインを、Replit に取り込むことです。
公式が運営するものと、第三者のもの
| つなぎ口 | 運営 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|---|
| Replit managed(Database、App Storage、Replit Auth、Replit Domains) | Replit | 自動で動く。Agent に頼むと使われる。無料のプランでも使える |
| Connectors | Replit(つなぎ先のサービスは第三者) | Connectors のページで一度サインインする。OAuth |
| External integrations(OpenAI、Google AI、Anthropic、Perplexity、Mistral AI、OpenRouter、Workato、HubSpot、Discord) | 第三者のサービス | Agent がAPIキーを尋ねる。キーはアプリの Secrets に保存される |
| Agent services(Brave Image Search、ElevenLabs、Google Gemini の画像生成) | 第三者のAPI(裏で使われる) | キーは不要。料金は提供元の公開APIの料金で、Replit のクレジットから引かれる |
| Replit MCP Server | Replit | 外のAIのツールから、Replit のアプリを作る、探す、更新する、公開する |
| MCP の curated servers | 公式の資料では、誰が保守するかは確認できていない | 34個。「Add to Replit」で入れる |
| Replit AI Integrations | Replit(モデルは各提供元) | OpenAI、Anthropic、Google、Grok、OpenRouter のモデルに、Replit が管理するキーでつなぐ |
| Replit in ChatGPT / Claude / Slack | Replit のドキュメントが案内(呼び出し元のアプリは第三者) | OAuth か、Slack に追加して使う |
| Agent Skills の pre-defined | Replit | Replit に内蔵。インストール不要 |
| Skills のインポート | 第三者(公開のGitHub上のもの) | 公開のGitHubのURLから取り込む。公式は「community」とは書いていない |
Connectors:外部サービスにつなぐ
公式の「Agent Integrations」のページは、つなげる先を、Google Workspace、Microsoft 365、Developer tools、Cloud storage、Communication、CRM and sales、HR and recruiting、Payments and monetization、AI and media、Data and analytics、Marketing and social、Maps and location、Productivity に分けています。以下の日本語の分類と例は僕らがまとめ直したもので、個々のサービスが公式のどの分類に入るかは、読んだ範囲では確認できていません。
- Google Workspace:Drive、Docs、Sheets、Slides、Calendar、Gmail
- Microsoft 365:OneDrive、Outlook、SharePoint
- 開発のツール:Bitbucket、GitHub、GitLab、Linear、Jira、Asana、Confluence など
- 連絡:Slack、Discord、Twilio、Zoom、Resend、SendGrid など
- 営業と顧客:Salesforce、HubSpot、Zendesk
- 支払い:Stripe、Square、Plaid、Shopify、RevenueCat
- データ:BigQuery、Databricks、Snowflake、Microsoft Fabric、PostgreSQL など
- ほか:Notion、Airtable、Dropbox、Box、YouTube、X、Spotify など
つなぎ方は、公式の資料によると、プロジェクトの「Connectors」→「Add new integration」→サービスの横の「Connect」→サービス側のサインインと許可、です。切るときは「Manage」です。ワークスペースのサイドバーの「Integrations」か、プロンプト欄の「plus」メニューの「Add an integration」から入れます。
データの流れについて、公式は次のように書いています。
- OAuth でつなぎ、許可した範囲だけにアクセスする。つなぎは、自分の Replit アカウントにひもづき、すべてのアプリで続く。
- Slack:許可すると、Agent は、自分が入っている非公開チャンネル、DM、グループDMを読み、スレッドの返信を読み、自分の名前でメッセージを送り、キャンバスを作成、読み、更新できる。Agent が触れるのは、つないだSlackのアカウントが触れる範囲だけ。
- 外部の統合のAPIキーは、アプリの Secrets に保存される。
- Enterprise は、自分の組織のOAuthアプリを持ち込める。同意画面の表示と、頼める権限の範囲を組織が決められる。
使えるプランは、公式の資料では、多くの Connectors が Core、Pro、Enterprise で、一部は無料のプランでも使える、と書かれています。自分で作る「Custom connectors」は Pro と Enterprise、と書かれています。
MCP:Replit が使う側と、使われる側
Replit が外のツールにつなぐ(クライアント側)
公式の「MCP list」のページは、Agent が、MCP の仕組みで外のツールやデータにつなぐ、と書いています。入れたサーバーのツールは、Agent が必要なときに自動で読み込んで使います。
- curated servers:34個が並んでいます(Airtable、Atlassian、Figma、Linear、Notion、Sentry、Stripe、Supabase、Zapier など)。「Add to Replit」で入れ、Project Editor で許可します。
- custom servers:「Add a custom MCP server」で、自分のサーバーを足せます。HTTPS のURLが必要で、必要なら見出し(headers)を付けます。
- 認証:OAuth の動的クライアント登録に対応していれば、自動で登録される。そうでなければ、APIキーなどの見出しを、すべての要求に付ける。
- 安全:公式は、MCP の通信は Replit のセキュリティスキャナを通り、疑わしい、または安全でないツールは実行前に止める、と書いています。止められたら、Agent が知らせます。
- 注意:「Chat」の MCP のページは、信頼できるサーバーだけ接続するよう書いています。
読んだ範囲では、curated servers を誰が保守しているか、プランの制限、ベータの表示は、公式のページに書かれていません。
外のAIのツールが Replit を使う(サーバー側):Replit MCP Server
公式の「Replit MCP Server」のページは、MCP に対応したAIのツールから、Replit のアプリを作る、探す、確かめる、更新する、公開することができる、と書いています。Replit のドキュメントに載っており、URL も mcp.replit.com です(運営者の明記は、読んだ範囲では見つかりませんでした)。
- 直接つなぐ場合:URL は
https://mcp.replit.com/server/mcp、通信は Streamable HTTP、認証は OAuth です。例として、Codex と Claude Code が挙げられています(Claude Code ではclaude mcp add replit https://mcp.replit.com/server/mcp --transport http)。このページは、Streamable HTTP と OAuth の認可に対応した MCP クライアントなら直接つなげる、とも書いています(Codex と Claude Code は例)。ChatGPT、Claude、Slack からは、専用の入口で使えます。 - 使えるツール(tools):
create_app_from_prompt、search_apps、resolve_app_by_name、list_apps、ask_question、update_app_using_prompt、publish_app、get_publish_statusの8つです。 - アクセスの範囲:自分が編集できるアプリ(共有されたものを含む)に限られる、と書かれています。
- 確認できていないこと:OAuth の権限の細かい区分、プランの条件、データの保存や保持の詳細は、このページには書かれていません。
ほかのAIの中から Replit を使う
| 入口 | 公式の資料に書かれていること |
|---|---|
| Replit in ChatGPT | ChatGPT の設定の「Apps & Connectors」から、OAuth で Replit アカウントとつなぐ。「Replit, 〜」と書き始めるか、/Replit で呼ぶ。1つの会話は1つのアプリを扱う。自分が Replit で直接作ったアプリは触れない。ChatGPT のプランは Free、Plus、Pro、Business、Enterprise/Edu に対応する(Business と Enterprise/Edu は管理者の有効化が必要)。EU圏外のみで、EUでは使えない |
| Replit in Claude | Claude のコネクタのディレクトリで Replit を探してつなぐ。アプリを作る、直す、質問する。Claude のデザインのキャンバスから、行き先に Replit を選ぶと、デザインが動くアプリとして開く。Replit MCP Server を通して動く |
| Replit in Slack | 「Replit for Slack」のページから「Add to Slack」で入れ、チャンネルで @Replit と呼ぶ。つなぎを切るときは /replit unlink。Replit MCP Server を通して動く。出力はAIが作るので、不正確なことがある、と公式は注意している |
| Open in Replit | 作ったプロンプトを入れたリンクやバッジ。押すと、Replit が開いて、プロンプトが入る。公式は、信頼できる出どころのリンクだけ押すよう注意している |
ChatGPT から使うとき、使った分は、Replit のアカウントの Agent の利用として請求される、と公式は書いています。ChatGPT のページには、どのデータが渡されるか、OAuth でどの権限を渡すか、データがどう保持されるかが書かれていない、と読み取れます(確認できていません)。
アプリの中でAIを使う:Replit AI Integrations
公式の「Replit AI Integrations」は、OpenAI、Anthropic、Google(Gemini)、Grok、OpenRouter のモデルに、Replit が提供元の認証情報を管理して、つなげる、と書いています。開発者アカウントやAPIキーは要りません。出力の種類は、文章、画像、音声で、動画は対応していません。
- 料金:Replit が管理する分は、提供元の公開APIの料金で、Replit のクレジットから引かれます。自分のAPIキーを使えば、提供元から直接請求されます。自分のキーは、どのプランでも「Secrets」に入れて使えます(Starter は、Replit が管理するキーが無効なので、自分のキーだけ)。
- Agent 自身のモデルは別です。 公式のヘルプ「Agent and AI」は、Agent の裏のモデルは Replit の基盤で動いていて差し替えられない、と書いています。自分のキーが使えるのは、作るアプリが呼ぶAIの側です。
- プラン:このページは、Starter では無効(自分のキーだけ)、Core では Replit が管理する認証情報で使える、Pro と Enterprise では初期設定は無効で、組織の管理者が設定で有効にすると書いています。料金ページでは Core の機能に「AI integrations」があり、Pro は「Everything in Core plus」と書かれているため、2つの説明の関係は確認できていません。
- データの扱い:OpenRouter の有料の接続先では学習が無効、無料の接続先ではプロンプトと応答が学習や公開データセットに使われることがある、と書かれています。OpenAI、Anthropic、Google の直接の接続については、このページにデータの扱いが書かれていません。
- モデルの一覧:2週間ごとに更新され、ページは2026年10月2日に更新された、と書かれています。
手順書と、既存のものの取り込み
- Agent Skills:Replit に内蔵の「pre-defined」と、公開のGitHubから取り込む「imported」があります。取り込みは、公開のURLだけで、非公開のリポジトリは使えません。1回の取り込みは、50スキル、3,500ファイル、200 MiB まで、と公式は書いています。取り込んだ手順書は、Agent への指示として働くので、出どころを確かめてから入れてください(これは僕らの注意で、公式の記述ではありません)。
- インポート:replit.com/import から、GitHub、Bitbucket、Vercel、Figma、Claude、Bolt、Lovable、Base44、ZIP、スプレッドシートなどを取り込めます。ZIP は200 MBまで、Bolt は Vite と React のアプリだけ、と書かれています。取り込めないものは、データベースの中身、秘密の値、独自ドメイン、分析の設定などです。
- GitHub:Git の画面から、GitHub と同期できます。バックアップと共同作業の場所として使える、と公式は書いています。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。公式の資料を読んだ範囲です。
- 「公式が運営する」と「第三者」の線引きは、公式のページに書かれた説明に沿っています。curated servers の保守者、ChatGPT や Claude 側のデータの扱いなど、書かれていない所は確認できていません。
- つなぐと、AIが外のサービスの情報を読み、自分の名前で書き込めることがあります(たとえば Slack)。許可の画面を読んでから進めてください。
- 外の資料にある文章(メッセージや文書)の中に、AIへの指示のような文言が混ざっていることがあります。つないだ先の内容は、データとして扱ってください(これは僕らの見立てです)。
- 公式のドキュメントは頻繁に更新されます。コネクタの一覧やモデルの一覧は、増減します。
出典
- Agent Integrations(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- MCP list(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Connect through MCP(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Replit MCP Server(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Replit AI Integrations(Replit Docs、2026-10-02更新、確認日 2026-10-23)
- Replit in ChatGPT(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Replit in Claude(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Replit in Slack(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Open in Replit(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Agent Skills(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Import from a provider(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Integrate your tools(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Version control(Replit Docs、確認日 2026-10-23)
- Help: Agent and AI(Replit Docs、確認日 2026-10-23)