3行でいうと
- 公式のヘルプは、主な入口を「Agent」(会話で進める)、「Tool」(入力と指示を細かく決める)、「Apps」(用途別の決まった手順)、「Workflows」(ノードをつなぐ自動化)と説明しています。
- 動画の主なモデルは、Gen-4.5(文章または画像から)、Gen-4 / Gen-4 Turbo(画像から)、Aleph 2.0(既存の動画の編集)、Act-Two(演技の移し替え)です。他社のモデルも同じ画面から選べます。
- 公式ヘルプのGen-4.5の記事には、長さは2〜10秒、解像度は720p、Webのみ、と書かれています。長い動画は、短いクリップをつなぐやり方が公式に紹介されています。
- 公式のニュースは、Gen-4.5の限界として、原因と結果の順序の乱れ、物が消えたり現れたりすること、行動が成功しすぎることを自ら挙げています。
- 機能の提供範囲(プラン、Web限定かどうか)は、機能ごとに書かれ方が違います。使う前に、各ヘルプの記事で確かめてください。
この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。メニュー名やボタン名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れなかった所は「公式の資料では確認できていない」と書いています。
先に結論
- まずは Agent か Tool のどちらか。 公式の入門記事は、会話で進めるモードを勧めています(現在は Agent が、以前の Chat Mode に置き換わった、とAgentの記事にあります)。細かく指定したいときは Tool、と分けられています。
- 1本の動画は短い。長いものは、短い動画をつなぐ。 公式ヘルプの「How to create longer videos and films」は、短いクリップを別々に生成して、編集ソフトでつなぐ手順を紹介しています。
- 既存の動画を直すなら Aleph 2.0。 公式ヘルプは、1枚の画面(フレーム)を編集すると、その変更が動画の残りにも反映される、と説明しています。
- 自分の演技をキャラクターに移すなら Act-Two。 公式ヘルプによると、演技の動画(最大30秒)と、キャラクターの画像か動画から、動きと表情と声をキャラクターに移します。
- 何度も同じ作業をするなら Apps や Workflows。 公式ヘルプは、Appsを用途別の決まった手順、Workflowsをノードでつないだ自動化のツールと説明しています。
前提:用語をそろえる
- Agent(エージェント):会話で目的を伝えると、計画を立てて、モデルを選びながら制作を進める入口です。公式ヘルプは「計画は意図であって、結果の保証ではない」という趣旨も書いています。
- Tool(ツール)モード:使うモデルと入力と指示を、自分で細かく決める入口です。
- Apps(アプリ):用途ごとに用意された、決まった手順の小さなツールです。動画18個、画像17個、音声2個がある、とヘルプにあります(確認日時点)。
- Workflows(ワークフロー):「ノード」(入力を受けて出力を返す部品)を線でつないで、手順を組み立てるツールです。
- Agent Skills(スキル):Agentの中で、
/を入力して呼ぶ、決まった作業の手順です。たとえば「Ad Campaign」「Mood Board」があります。 - Edit Studio:動画を編集する画面の名前として、ヘルプの複数の記事に出てきます。この記事では、個別のヘルプの本文を取得できなかったため、詳細は書いていません。
たとえ話:映画の撮影現場
Runwayを、小さな撮影スタジオだと考えてみます。Agentは、企画を聞いて段取りまで考えてくれる助監督、Toolは、カメラと照明を自分で細かく決める撮影班です。Aleph 2.0は、撮った映像を直す編集室、Act-Twoは、役者の演技を別の役に乗せる衣装・特殊メイクの部門です。Appsは決まった作業の専用の台、Workflowsはそれを流れ作業にする工場のラインです。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。
主な入口
公式の「Navigating Runway」は、画面の左のメニューを次のように説明しています。
| メニュー | 公式の説明 |
|---|---|
| New Session | 新しい生成のセッションを始める |
| Home | ホームに戻る。上にAgentの入力欄があり、@ で参照(References)、/ でスキルを使える |
| Agent | 共同作業のための、エージェント支援の作業場 |
| Tool | 入力と指示を細かく決められる |
| App Studio | 説明文からアプリをつくる、ストアからアプリを足す |
| Workflows | 自動化した制作の流れをつくる。アプリやAPIとして公開できる |
| Projects | セッション、ワークフロー、アセットをまとめる |
| Assets | 生成物や、自分でアップロードした素材の管理画面 |
主なモデルと機能
| 名前 | 公式の説明(ヘルプ、ニュース) | プラン・提供範囲の書かれ方 |
|---|---|---|
| Gen-4.5 | 文章から、または画像と文章から動画をつくる。2〜10秒、720p、24または25fps。1秒あたり12クレジット | ヘルプは「Standard以上」「Webのみ」と書く。公式ニュースは「有料プランで使える」と書く |
| Gen-4 / Gen-4 Turbo | 画像(最初のコマになる)と文章から動画をつくる。5秒か10秒。Turboは速くて安い | ヘルプは、Gen-4は新しい世代ではなく、新しい作業にはGen-4.5を勧める、という趣旨を書く。Gen-4はWebとiOS |
| Aleph 2.0 | 既存の動画の編集。元の動画、編集したキーフレーム、文章を使う | ヘルプには、プランや長さの上限は書かれていない。製品ページ(runway.com/product/aleph-2)は、30秒までのクリップ、1080pと書く |
| Act-Two | 演技の動画のモーション、表情、声を、キャラクターに移す | Standard以上、Webのみ。Appsの中の「Video」カテゴリ。ヘルプには、1秒あたり5クレジット(最小3秒ぶんで15クレジット)、最長30秒、24fpsと書かれている |
| Gen-4 Image | 文章や画像から画像をつくる。References(参照画像)は同時に3つまで | 料金の表は、720pで5クレジット、1080pで8クレジット |
| Characters | リアルタイムで話すキャラクター | 公式ニュース(Runway Dev)は、Runway Devだけで使えると書く。一方、製品ページ(AI Video Generator)は、Freeでも会話でき、6秒ごとにクレジットがかかると書く。両者の関係は確認できていない(03で扱う) |
| 他社のモデル | Google、OpenAI、ByteDance、Klingなどのモデルが選べる | 使えるモデルはプランで違う。料金ページはStandard以上が全モデルを含むと書く |
| 音声 | 読み上げ、効果音、声の変換、吹き替えなど | ElevenLabsなどの他社のモデルが多い。AppsにはStylize AudioとSFXがある |
Gen-4.5の公式ニュース(2025年12月1日)は、物が重さと勢いを持って動くこと、流れる液体や髪の毛のような細部が動きの中でも保たれることなどを特長に挙げています。また、まだ解決していない課題として、原因より先に結果が出ること、物体が突然消えたり現れたりすること、行動が成功しすぎることを、公式が自分で挙げています。
場面ごとの使い方と、公式のどこに書かれているか
| 場面 | 公式の資料に書かれていること | 書かれている場所 |
|---|---|---|
| 商品や企画のアイデアから、広告やSNS向けの動画をつくる | Agentが、プロダクトや画像や広告の案を読んで、計画を立て、モデルを選びながら制作する。声、効果音、音楽もつくれる | ヘルプ「Creating with Runway Agent」、公式ニュース「Introducing Runway Agent」(2026年5月13日) |
| 1枚の絵を動かす | 画像を最初のコマにして、動かしたい動きを文章で書く。速く試すにはTurbo、うまくいかなければGen-4 | ヘルプ「Creating with Gen-4 Video」 |
| 文章だけから短い動画をつくる | Gen-4.5の文章から動画。映像の要素と動きの両方を書く | ヘルプ「Creating with Gen-4.5」 |
| 撮った映像の背景、服、天気、照明を変える | Aleph 2.0。「add、remove、change、replace」などの動詞で変えたいことを書く。1枚の編集した画面が動画全体に反映される | ヘルプ「Aleph 2.0 Prompting Guide」 |
| 自分の演技で、キャラクターを動かす | Act-Two。顔が見える1人の演技を、腰から上くらいまで、明るく、カットなしで撮ると良い、と書かれている | ヘルプ「Performance Capture with Act-Two」 |
| 同じキャラクターを、場面を変えて出す | Gen-4 Imageの参照画像(References)。名前をつけて保存して、@ で呼ぶ。同時に3つまで |
ヘルプ「Creating with Gen-4 Image References」 |
| 短い動画をつないで長い作品にする | 物語を考える、絵コンテ、キャラクターの図、シーンの生成、仮つなぎ、編集の順。1回の生成は約5〜10秒 | ヘルプ「How to create longer videos and films」 |
| 同じ作業を何度もする | Appsは用途別の決まった手順。Workflowsは複数の生成をつなぎ、テンプレートとして保存できる | ヘルプ「Creating with Apps」「Introduction to Workflows」 |
| 会社のやり方を、Agentに覚えさせる | 手順、確認の位置、出力を書いたスキルを自分でつくれる(指示は最大5,000文字)。初期設定は非公開、ワークスペースと共有もできる | ヘルプ「Using Agent Skills」 |
| 動画を4Kにする | Upscale。公式ヘルプはAppsにUpscale(4Kへ)を挙げる。Agentの記事は、4KへのアップスケールはUpscale Videoのアプリで行うと書く | ヘルプ「Creating with Apps」「Creating with Runway Agent」 |
| 映像編集ソフトの中で使う | DaVinci Resolve Studio と Adobe Premiere Pro のプラグイン(03で扱う) | ヘルプの各プラグイン記事 |
公式が紹介している使い方のコツ(要約)
- Gen-4 / Gen-4.5:文章は「動き」を中心に。 画像から動画をつくるときは、画像の中身ではなく、動かしたい動きを書く、とヘルプにあります。
- Aleph 2.0:まず簡単に、足りなければ足す。 変えたいことだけを具体的に書く、という趣旨の説明です。
- Act-Two:入力の質が大事。 声は雑音の少ないもの、舌を出すなど一部の表情は対応しない、と書かれています。
- Agent:最初は短い一文で。 Agentが質問して広げてくれる、とあります。長い会話は性能が落ちることがあり、別の案件では新しい会話を始めるのが勧められています。
- Apps:「してほしくないこと」より「してほしい結果」を書く。 ヘルプは否定の指示を使わないことを勧めています。
気をつけること:機能の限界と書かれ方の違い
- 長さと解像度。 公式ヘルプのGen-4.5は、2〜10秒、720pです。Agentは、長い動画を複数のクリップに分けてつなぐ、と書いています。解像度は、モデルによって480p、720p、1080pで、4Kへはアップスケールです。
- モデルとプランの書かれ方の違い。 Gen-4.5について、公式ニュース(2025年12月)は「有料プランで使える」、ヘルプは「Standard以上」と書いています。どちらも同じ趣旨とも読めますが、僕らは細かい対応を確かめきれていません。
- Webだけの機能。 Gen-4.5とAct-Twoは、ヘルプによるとWebのみです。Appsはモバイルのアプリでは使えません。
- モデルの入れ替わり。 公式のAPIの変更履歴には、2026年7月30日に Gen-3 Alpha Turbo と Gen-4 Aleph が使えなくなり、それぞれGen-4.5・Gen-4 Turbo、Aleph 2.0への置き換えが案内されています。使う前に、最新の一覧を確認してください。
- ベータ・実験的の区別。 読んだ範囲のヘルプの記事に「ベータ」と明記されたものは見つかっていません。ただし、Agentの記事は「新しい機能が定期的に足される」と書いており、画面や名前は変わりやすいと考えられます(見立て)。
- 人の顔や声。 公式の利用ポリシーは、他人の画像・動画・音声を許可なく使うことを禁じています(04で扱う)。
今日からできること
- ヘルプの「Navigating Runway」で、画面の左のメニューを確かめる。
- 短い1本を、Agentで「一文だけ」で頼んでみる(Freeの125クレジットの範囲で足りるかは、Agentが出す見積もりで確かめる。公式は、見積もりを先に見せる「Ask before generating」の設定を説明している)。
- 手持ちの短い動画があれば、Aleph 2.0のガイドを読んで、背景を変える編集を試す。
- 作った動画の使い道を決めてから、権利と利用ポリシー(04)を読む。
僕らの見立て(事実とは分けています)
- 動画づくりが初めてなら、Agentに任せて全体像をつかみ、気に入らない所をToolで細かく直す、という順序が分かりやすいと僕らは考えます。
- 同じ型の作業(商品の写真を毎回同じ見せ方にするなど)を繰り返す人は、AppsかWorkflowsに移すと手間が減りそうです。ただし、この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。
出典
- What is Runway?(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Navigating Runway(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Getting Started with Generative Video(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Creating with Runway Agent(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Introducing Runway Agent(Runway、2026-05-13、確認日 2026-10-23)
- Using Agent Skills(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Creating with Gen-4.5(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Introducing Runway Gen-4.5(Runway、2025-12-01、確認日 2026-10-23)
- Creating with Gen-4 Video(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Creating with Gen-4 Image References(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Aleph 2.0 Prompting Guide(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Performance Capture with Act-Two(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Creating with Apps(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Introduction to Workflows(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- How to create longer videos and films(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Available Models on Runway(Runway Help Center、Runway、確認日 2026-10-23)
- Models & Pricing(Runway Academy、Runway、確認日 2026-10-23)
- Pricing(Runway、確認日 2026-10-23)
- AI Video Generator(Runway、確認日 2026-10-23)
- Introducing Runway Dev(Runway、2026-07-23、確認日 2026-10-23)
- API Changelog & Updates(Runway Dev Docs、Runway、確認日 2026-10-23)