3行でいうと

  • 最初の設定は、OSごとに順番が違います(Mac はアプリを Applications に入れて「Sign in via browser」、Windows はインストーラー、iPhone はキーボードの追加と「Allow Full Access」、Android は「Display over other apps」とアクセシビリティ)。
  • 求められる許可は、OSごとに違います。Mac はマイクとアクセシビリティ、Windows はマイクのみ、iPhone は Full Access とマイク、Android はマイク、「Display over other apps」、アクセシビリティです(公式の対応OSの記事)。
  • 途中でやめても、開き直すと続きから再開する、と公式は書いています。
  • 対応OSの条件は手順0の表にまとめました。iPad、Linux、Chromebook、仮想マシン、リモートデスクトップは、公式の対応外の一覧に入っています。
  • 公式のインストール専用の記事(Mac用、Windows用)と、ダウンロードのページは、この記事では読めていません。入手の入口は、公式サイト wisprflow.ai と各ストアで確かめてください。

この記事は、公式の資料を2026年10月25日に読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

手順は、公式の手順を順に並べたものです。画面の表記は、更新で変わることがあります。手元の画面と照らして読んでください。公式ページは要約の形で取得したため、読み切れていない箇所は「公式で確認できていない」と書いています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:新しい通訳を職場に迎える

新しい通訳さん(Flow)を職場に迎える場面にたとえます。入館証をもらう(サインイン)、マイクを持たせる(マイクの許可)、あなたの机の書類に手を伸ばしてよいと決める(Mac のアクセシビリティや iPhone の Full Access)、呼び出しのボタンを決める(ショートカット)、最後に試しに1文訳してもらう(練習)。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

手順0:入れる前に確かめること

公式ヘルプ「Supported devices and system requirements」の内容です。

端末 OSと端末 メモリと空き容量(公式の表記)
Mac macOS 12 Monterey 以降。Apple Silicon と Intel 8 GB RAM recommended。空き約500 MB
Windows(音声入力) Windows 10 または 11。x64 プロセッサ 8 GB RAM recommended。空き約200 MB
Windows(Notetaker) Windows 10 または 11 16 GB RAM と空き 2 GB が必要と書かれている
iPhone iOS 18.3 以降。iPhone のみ 4 GB RAM recommended。空き約500 MB
Android Android 13 以降。加速度センサーのあるスマートフォン 6 GB RAM recommended。空き約500 MB

手順1:Mac に入れる

公式ヘルプ「Set up Wispr Flow for your first dictation」の Mac の手順を、順に並べたものです。インストール用ファイルの入手先は、この記事では読めていないため、公式サイト wisprflow.ai で確かめてください。公式の対応OSの記事は「プロセッサに合うインストーラーをダウンロードする」と書き、詳しくは別記事「Install Wispr Flow on Mac」を見るよう案内しています(この記事では読んでいません)。

  1. 入れる。 Wispr Flow を Applications にドラッグして起動します。メニューバーにアイコンが出ます。置き場所について、対応OSの記事は /Applications、/Users/<あなたの名前>/Applications、/System/Applications のどれか、と書いています。
  2. サインインする。 「Sign in via browser」を押します。Google、Apple、Microsoft、SSO、メールとパスワードのどれかを選べます。タイムアウトしたら、もう一度「Sign in via browser」を押します。すでにアカウントがあるときは、前と同じ方法でサインインします。
  3. アクセスを許可する。 マイクとアクセシビリティを許可します。すでに許可されていれば、この手順は飛ばされます。拒否してしまったときは、System Settings → Privacy & Security → Microphone または Accessibility で Wispr Flow をオンにします。
  4. 質問に答える。 質問に答え、プライバシーのお知らせを確認します。「Other」や「Something else」を選ぶと、説明の入力が要ります。
  5. マイクを試す。 「Test your microphone」の画面で話します。別の入力にするには「Change microphone」、入力を比べるには「Find the right mic for you」を使います。「No microphone found」と出たら、Sound Settings でマイクをつなぎます。「In use by another app」と出たら、Sound Settings を開くか、Flow を再起動します。
  6. ショートカットを決める。 「Edit shortcut」でキーを選び、「Push to talk」か「Hands-free」を選びます。fn キーのある Mac は fn、ない Mac は Ctrl+Opt が初期です。
  7. 言語を選ぶ。 「My languages」で言語を選ぶか、自動判定のままにします。「Add [language]」で提案された言語を足せます。公式は、1文の中で言語を混ぜてもよい、とも書いています。日本語の扱いは01を参照してください。
  8. 練習のデモをする。 画面の指示どおりに、ショートカットのキーを押して、話して、離します。各デモは飛ばせます。
  9. データの設定を選ぶ。 「Improve the model for everyone」か「Don't use my data for training」を選び、「Explore Wispr Flow」を押します。Hub が開けば、最初の設定は終わりです。

補足:公式の対応OSの記事は、Mac の画面収録(Screen Recording)は音声入力には任意、マイクかアクセシビリティを取り消すと音声入力は止まる、と書いています。別の公式記事(ハンズフリー)は、Mac は Input Monitoring とアクセシビリティが要る、と書いています。書き方が違うので、画面に出た許可の要求に従ってください。

手順2:Windows に入れる

公式の設定の記事の Windows の手順です。インストーラーの入手先と、「何が起きるか」を書いた公式記事(「Installing Wispr Flow on Windows: what to expect from the downloadable installer」)は、この記事では読めていません。公式の対応OSの記事は、ユーザーごとのインストーラーと、PC全体用のインストーラーがある、と書いています。

  1. 入れる。 インストーラーを動かし、スタートメニューから Flow を起動します。システムトレイにアイコンが出ます。
  2. サインインする。 「Sign in via browser」を押し、Google、Apple、Microsoft、SSO、メールとパスワードから選びます。タイムアウトしたらやり直します。
  3. マイクを許可する。 拒否したときは、Settings → Privacy & Security → Microphone で有効にします。対応OSの記事は、「Open Settings」から同じ画面へ行け、「Let desktop apps access your microphone」も有効にする、と書いています。Windows の設定が求めるのはマイクのみで、アクセシビリティは求めない、とも書かれています。
  4. 質問に答える。 Mac と同じです。
  5. マイクを試す。 Mac と同じ選択肢です(「Change microphone」「Find the right mic for you」)。
  6. ショートカットを決める。 設定の記事は、初期は Caps Lock か Ctrl+Win で、フッターの「Or use」で切り替える、と書いています。Caps Lock は、すべて大文字にする機能ではなく、音声入力の開始になります。あとから設定で変えられます。別の公式記事(ショートカットの変更)は、Windows の Push to talk の初期を Ctrl+Win とし、「新しい設定では Caps Lock から始まることがある」と書いています。
  7. 言語を選ぶ。 「My languages」で選ぶか、自動判定のままにします。
  8. 練習のデモをする。 ✓ で音声入力を終え、X で取り消します。
  9. データの設定を選ぶ。 「Explore Wispr Flow」を押します。

手順3:iPhone に入れる

iPhone では、設定のなかで Flow keyboard を足します。公式ヘルプ「Set up the Flow keyboard on iPhone」と、設定の記事を合わせた順です。

  1. 入れる。 App Store から Wispr Flow を入れて開きます。最初の画面を進み、「Get Started」まで行きます。公式は、キーボードが iOS の設定に出るのは、この最初の起動のあとだけ、と書いています。
  2. サインインする。 Google か Apple で入ります。Microsoft、SSO、メールとパスワードは「More Options」から。メールで新しく作るときは、メールアドレス、パスワード、フルネーム、CAPTCHA、メールの確認が要り、確認のリンクを押すとサインインされます。
  3. キーボードを有効にする。 アプリの案内で「Go to Settings」を押します。iOS の Settings → General → Keyboard → Keyboards で「Add New Keyboard」を選び、Third-Party Keyboards の「Wispr Flow」を選びます。次に「Wispr Flow」を押し、「Allow Full Access」をオンにして、ポップアップの「Allow」を押し、Flow に戻ります。
  4. 練習する。 練習のカードでマイクを許可し、Flow keyboard に切り替えます。マイクを押して話し、チェックを押します。文字はカーソルの位置に入るか、選んだ文字を置き換えます。うまくいかなくても、欄に文字(手で打ったものも含む)が入っていれば、「Next」が押せるようになる、と書かれています。
  5. 質問に答える。 「Other」には説明を入力します。データの設定と、音声入力の言語を選び、通知を許可するか飛ばします。ほかの端末で選んだ言語は引き継がれます。

キーボードの切り替え:文字入力欄で、地球儀のアイコンを長押しして「Wispr Flow」を選びます。短く押すと、次のキーボードに切り替わります。公式は、4.7インチの iPhone と iPad では Flow が独自の地球儀を出し、ほかの iPhone はシステムの地球儀を使う、と書いています。

「Allow Full Access」について、公式が書いていること

手順4:Android に入れる

Android は、画面に浮かぶ Flow Bubble を使うため、許可が多くなります。設定の記事(アプリ内の流れ)と、公式ヘルプ「Setup Wispr Flow on Android (Android Settings)」を合わせた順です。

  1. 入れる。 Google Play から Wispr Flow を入れて開きます。
  2. サインインする。 Google、Apple、Microsoft、SSO、メールとパスワードから選びます。メールで新しく作るときは、メールアドレスとフルネームを入れ、名前と一致しないパスワードを2回入れ、メールを確認します。届かないときは「Resend verification email」を使います。
  3. アプリに戻る。 サインイン後のブラウザの画面で「Open Wispr Flow」を押します。公式は、自動では戻らない、と書いています。
  4. 言語を選び、練習する。 3つの紹介画面を進み、言語を確認します(1つ以上が必要)。「Next」を押し、練習用の入力欄を押して、Flow Bubble を押してマイクを許可します(「While using the app」か「Only this time」)。話す練習と、長押しの練習をします。長押しの練習で押すだけにすると「Don't Tap」と出ます。
  5. 画面の上に出す許可(Display over other apps)。 「Open Settings」を押し、Flow の「Display over other apps」をオンにします。この手順は飛ばせず、オンにすると自動で次へ進みます。
  6. アクセシビリティを有効にする。 「Open settings」を押し、「Accessibility Permissions Required」で「Agree」を押します。一覧から Flow を探します。場所は、Samsung は「Installed apps」、Vivo と Motorola は「Wispr Flow」の直下、ほかのメーカーは「Downloaded apps」です。「Use Wispr Flow」をオンにし、「Wispr Flow shortcut」はオフのままにします(公式は、このショートカットがオンだと設定が進まない、と書いています)。Xiaomi では、追加で「OK」を押します。
  7. 電池と裏での動作。 「Open settings」(Xiaomi・Redmi・POCO では「Select No restrictions」の画面)か「Allow」を押し、メーカーごとの手順に進みます。「Skip」で飛ばせますが、公式は、Flow が裏で止められ、アクセシビリティのサービスも止まることがある、と書いています。対応OSの記事は、電池の最適化から外すことを「recommended but not required」と書いています。
  8. データの設定を選ぶ。 「Improve the model for everyone」か「Don't share data」を選びます。新しい利用者は共有が初期です。あとで Settings → DATA & PRIVACY → 「Improve the model for everyone」で変えられます。GrowthかEnterprise、または署名済みの HIPAA の契約があると、「Don't share data」に固定されます。
  9. 終える。 通知を許可するか「Skip」を押し、「You're all set!」で「Finish」を押します。

設定の記事は、アクセシビリティの画面で「Not now」を押すと設定は進むが、許可するまで Flow は文字を入れられない、と書いています。Android のヘルプは、必要な許可がそろうまで設定が進まない、と書いています。2つの記事で書き方が違うので、手元の画面の表示に従ってください。画面の順も記事で違い、Android のヘルプは「アクセシビリティ → 電池 → データの設定 → 通知」の順の節で書き、設定の記事(アプリ内の流れ)は、電池のことを「飛ばせる確認」とし、データの設定と通知を最後に書いています。

Android:メーカー別の電池の設定(公式の記載)

メーカー 公式に書かれている場所
Pixel / 標準のAndroid Settings → Apps → Wispr Flow → Battery → Unrestricted
Samsung Settings → Battery → Background usage limits で Never sleeping apps に追加し、Put unused apps to sleep をオフ。さらに Settings → Apps → Wispr Flow → Battery → Unrestricted
Xiaomi / Redmi / POCO Settings → Apps → Wispr Flow → Battery saver → No restrictions。Recent Apps で Flow をロック
Huawei / Honor Settings → Apps → App launch → Wispr Flow → Manage manually で3つのトグルをオン。Special access → Battery optimization で Don't allow
Motorola / Lenovo Settings → Apps → Special app access → Battery optimization → Don't optimize。Recent Apps でロック
Vivo Settings → More Settings → Applications → Autostart で Wispr Flow をオン。電池の免除を求められたら許可。Recent Apps でロック
Oppo、OnePlus、Realme、Tecno・Infinix・itel など(上の表にない分) 公式ページに、メーカーごとの自動起動と電池の設定が書かれている。この記事では写していない
そのほか Settings → Apps → Wispr Flow → Battery で電池の最適化をオフ。自動起動があればオン。Recent Apps でロック

また、公式は、Settings → Apps → Wispr Flow → Notifications で、「Wispr Flow」の通知のカテゴリをオンのままにするように、と書いています。裏での動作がこれに依存する、とあります。

手順5:サインインでつまずいたとき

気をつけること

出典