3行でいうと

  • Zapの実行の記録(Zap履歴)は、ずっとは残りません。公式のページは「29〜69日」と書き、別のヘルプは「最大60日分を保証、最大10,000件まで表示」と書いています。長く残したいなら、自分で書き出します(CSVかJSON、1回5,000件まで)。
  • タスクは「成功したアクション」の数です。トリガー、フィルター、パス、Formatterなどは数えません。AI by Zapierは段階で倍率が違い、MCPは1回の成功で2タスクです。
  • 上限に達すると、新しい実行は止まって「保留(held)」になります。保留は、消えるのではなく、あとで再実行できます。従量課金(pay-per-task)をオンにすると、上限を超えても動きます。
  • 料金は、公式の料金ページの表示のまま、日付つきで下の「プランの違いと価格の表示」の表に載せました(2026年10月23日、米ドル。有料は「Starting from」の表示で、年払いは「Pay yearly (Save 33%)」と書かれています)。タスクの段階ごとの金額は、取得できた要約では確認できていません。
  • 解約は、「Billing and usage」→「Manage」でFreeを選ぶ形です。公式は、購読は返金されない、と書いています。アカウントの削除は取り消せません。

この記事は、公式の資料を2026年10月23日に読んでまとめたものです。この記事は、書き出したり、解約したり、削除したりして確かめたものではありません。メニュー名や設定名は公式の表記を写しています。公式ページは要約の形で取得したため、読めていない部分は「公式の資料では確認できていない」と書き、長い引用はせず言い換えています。

先に結論

前提:用語をそろえる

たとえ話:賃貸の部屋の「退去」

部屋を借りるときは、入るときに「出るときの決まり」を見ておくと安心です。Zapierで言えば、実行の記録は「部屋の壁の落書きが、約2か月で自動的に消える」ようなものです。残したければ、写真(書き出し)を撮っておきます。解約は「月の終わりに退去」、削除は「部屋の中のものを全部処分して、鍵を返す」。返却後は、元に戻せません。これは僕らのたとえで、公式の表現ではありません。

保存と保持

対象 公式に書かれていること 出どころ
Zapの内容と実行のメタデータ(名前、実行時刻、状態) ログに約1週間。アカウントには約29〜69日。バックアップには最長4か月 データの保存・削除・書き出しのページ
Zap履歴 「最大60日分を保証」。表示は最大10,000件。長く残すなら、定期的に書き出す ヘルプ「View and manage your Zap history」
削除のタイミング Zapの内容とZap履歴は、毎月の最初の月曜日に削除される。保持は29〜69日 プライバシーのページ
テストのデータ Zapを作るときに取ったテストのデータは、そのZapを消すまで残る。そのあとは通常の期間 データの保存・削除・書き出しのページ
削除した Tables、Forms、Chatbots、Agents、MCPの内容 バックアップから4か月以内に消える 同上
Canvasの内容 削除後30日以内に、関連するシステムから消える 同上

| Chatbotsの会話 | 60日たつと削除される。画面で見られる履歴の日数はプランで決まり、最大30日。知識のソースは、自分で消すまで残る | 同上 | | 保持期間を変える | Enterpriseだけ(ヘルプ記事の書き方。保存と削除のページは「Company and Enterprise」と書き、資料で違う)。管理者がZap履歴を7〜30日にできる。Settings > Admin settings > Security and privacy の「Compliance and data」 | ヘルプ「Customize data retention in Zapier」 |

保存場所。 01で書いたとおり、公式のプライバシーのページは、AWSの米国のサーバーで、EUだけに置く選択肢には対応しない、と書いています。

HIPAA。 公式は、HIPAAの保護された医療情報には対応せず、BAAも結ばない、と書いています。

Zap履歴の画面。 「Zap runs」タブは、状態、Zapの名前、アプリ、フォルダ、所有者などで絞れます。「Task usage」タブは、「Zaps that ran」と「Billable Zap tasks」の2つの数、日ごとの棒グラフ、タスクを使ったZapの表(最大100件)を出します。TeamとEnterpriseでは、管理者とオーナーはアカウント全体の使用量、メンバーは自分が所有または共有されたZapの使用量を見ます。公式は、Task usageの数が、請求の画面などより少なく出ることがある、と書いています。

タスクの数え方

公式のヘルプ「How is task usage measured in Zapier」によると、次のとおりです(AI by Zapierの倍率の数字は、別のヘルプ「Use AI by Zapier to analyze and return data」に書かれています)。

区分 内容
数える 成功したアクション。エラー処理の枝の中のステップ、サブZapの中のステップ、全体を再実行したときに再び成功したステップ
検索のアクション 「見つからなくても進む」設定なら1タスク。「進まない」設定なら0
数えない トリガー(ポーリングの確認も含む)、FilterとPaths、失敗または止まったステップ、Formatter、Delay、Looping、Digest、Storage など。TablesとFormsのステップも
AI by Zapier 選んだモデルの段階で変わる(Standardは1、Advancedは3、Premiumは5タスク。ツールを呼ぶごとに追加)
Code by Zapier 標準の実行時間なら1実行で1タスク。延長した実行時間は、もっと使うことがある
Zapier MCP 成功したツール呼び出し1回で2タスク。失敗は数えない
Zapier Lead Router 「成功してふり分けた」1件で5タスク
Zapier Agents タスクではなく、別の「アクティビティ」の枠を使う

上限に達したとき。 公式のヘルプによると、従量課金がオンなら、プランの上限を超えた分を別に課金して動き、その上限は「選んだプランのタスク上限の3倍」です。80%と100%の時点でメールが届きます。オフなら、新しい実行は保留され、請求期間のリセット、アップグレード、従量課金のオンで再開します。公式の「Rate limits and throttling」には、保留した実行は消えず、Zap履歴から再実行できる、と書かれています。

AIの1回の実行の上限。 公式のブログ(AI by Zapier)は、1回のZapの実行が75タスクに達すると、人が確認するために止まる、と書いています。移行のヘルプ(2026年10月1日更新)も、既定は75タスクで、500まで調整できる、と書いています。

プランの違いと価格の表示

公式の料金ページ(2026年10月23日に確認、米ドル)の表示です。月払いの表示で、年払いは「Pay yearly (Save 33%)」と書かれています。

プラン 価格の表示 主なこと(料金ページ、プランのヘルプ)
Free 「Free forever」$0/month 月100タスク、1席、ポーリング15分、2ステップのZap
Professional 「Starting from」$19.99/month マルチステップZap、プレミアムアプリ無制限、Webhooks、AI fields、ポーリング2分。メールとライブチャットのサポート
Team 「Starting from」$69/month 最大25ユーザー、共有のZapとフォルダ、共有のアプリ接続、SAML SSO、優先サポート、ポーリング1分
Enterprise 「Contact for pricing」 ユーザー無制限、管理者の細かい権限、Observability、年間のタスク上限、専任の担当者

解約、ダウングレード、返金

公式のヘルプ「Cancel your Zapier plan」「Upgrade or downgrade your Zapier plan」「Zapier refund policy」によると、次のとおりです。

AIとデータの扱い

やめるとき:書き出す、消す

対象 方法 形式と制限
アカウントのデータ全体 右上のプロフィール → Settings → Security and data →「Data management」の「Download my account data」→「Export my data」。メールで届く ZIP。Zapfile.json(削除されていないZapと、それを動かすのに必要なデータ)、実行データへのリンクのCSV。大きいと複数に分かれる
Zap履歴 Zap Historyで実行を選び、ダウンロード。メール「Your Zapier account data is ready to download」から取得 CSVかJSON。1回5,000件まで。絞り込んでから選ぶ
Tables テーブルの下のメニューから「Download」 CSV。見えているレコードと項目だけ。50MBまで
Agents、Chatbots、MCP アカウントのデータの書き出しに含まれる、とヘルプに書かれている Agentsの詳細と指示、チャットの履歴、Chatbotsの設定と会話、MCPのサーバーの情報と呼び出しの記録
Tables、Forms、Chatbots、Agents、Lead Router 保存・削除のページは「サポートへの連絡が必要」と書く 公式のページ同士で、書き方が違う(後述)
Canvas Canvasごとに、製品の中から書き出す 形式は、読んだ範囲では確認できていない

自分のデータを消す。 公式のヘルプによると、Settings → Security and data → 「Data management」の「Delete my data」のごみ箱から、「Yes, Delete」を選びます。Zapの内容、実行、Zapが消えます。取り消せません。アカウント自体は消えません。

アカウントを消す。 「Data management」の「Delete my account」から、再ログイン、メールアドレスの入力、「DELETE」の入力をして、「Delete permanently」を押します。公式のヘルプによると、デスクトップやノートPCだけ、モバイルは非対応です。有料プランを先に解約する必要がある、とは書かれていません(有料をやめてアカウントを残したいなら、Freeに下げる、と書かれています)。ただし、TeamやEnterpriseのオーナーは、先に所有権を移さないと、アカウント全体が消えます。作ったZap、開発者アプリ、アプリの接続が消えます。完全な削除には最長2日かかり、その間、同じメールで新しいアカウントを作るとエラーになることがあります。公式は、復元はできない、と書いています。

今日からできること

  1. 大事なZapがあるなら、「Download my account data」を試し、ZIPを保管する。
  2. 記録を長く残したいなら、Zap履歴を定期的に書き出す(月に1回など)。
  3. 料金ページで、自分のタスクの段階と、従量課金のオン・オフを確かめる。
  4. AIの部品を使うなら、Zap履歴の「Task usage」で、1回あたりのタスクを見る。
  5. やめるつもりなら、解約の前に書き出し、請求期間の終わりまでの利用と、保留になる実行を確かめる。

気をつけること

出典