3行でいうと
- OpenAIは、ChatGPTの「shopping research」を、条件を聞き返しながら調べて購入ガイドを作る機能と説明しています。ただし、価格や在庫は間違うことがあるので、販売店のサイトで確かめるよう書いています。
- AIに頼むときは、予算、使う人、置き場所、重視する点などの条件を先に書くのが基本です。これは公式のページの例と、僕らの見立てから整理したものです。
- AIが挙げた候補は「探す手がかり」です。型番を控えて、メーカーや販売店のページ、消費者庁のリコール情報などで確かめます。
この記事は、公式の文書を読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。頼み方の例文は僕らが作ったもので、公式のものではありません。
先に結論
公式の資料を読んで言えることは、次の4つです。
- AIは、比べる前の「下調べ」を手伝ってくれる。 OpenAIは、ChatGPTのshopping researchが、質問をしながらウェブ上の情報を調べ、数分で購入ガイドを作る、と説明しています。
- ただし、価格と在庫は間違うことがある。 同じOpenAIのページが、そう書いています。正確な情報は販売店で確認するよう勧めています。
- Googleも、重要な情報は複数の情報源で確認するよう勧めている。 AIモードのヘルプに書かれています。
- 日本で、同じ機能がそのまま使えるかは確認できていない。 日本語の対応は、読んだページには書かれていませんでした(詳しくは「気をつけること」)。
たとえ話:詳しい店員さんに、メモを渡す
僕らのたとえです。公式の文書にあるものではありません。
家電売り場で、「いい洗濯機ありますか」とだけ聞くと、店員さんは困ります。広さ、家族の人数、予算、静かさ。聞き返されて、ようやく話が進みます。AIも似ています。最初から条件を書いたメモを渡すと、話が早くなります。
ただし、店員さんがどんなに詳しくても、「今日の値段」と「倉庫の在庫」は、レジで確かめます。AIの答えも同じで、候補を絞る手助けとして使い、最後の確認は販売店の画面で行います。
公式資料が言っていること
OpenAI:shopping research
OpenAIは2025年11月24日に、ChatGPTの「shopping research」を発表しています。ページによると、欲しいものを自然な文章で伝えると、ChatGPTが質問をしながらウェブを調べ、個人向けの購入ガイドを数分で作ります。ChatGPTのメモリ(過去の会話の記憶)の内容も、提案に使われると書かれています。
使い方は、ページの説明では次のとおりです。
- 買い物の質問をするとChatGPTが提案する。または、「+」のメニューから「Shopping research」を選ぶ。
- 予算、使う人、重視する機能などの質問に答える。
- 調査中に出てくる商品に、「Not interested」(興味なし)や「More like this」(こういうのをもっと)で反応すると、結果が調整される。
- 数分で、主な商品、違い、トレードオフ(どちらかを取ればどちらかを諦める関係)、販売店の最新情報をまとめたガイドができる。
- 購入は、販売店のサイトに移って行う。
ページは、電化製品、美容、ホーム&ガーデン、キッチン家電、スポーツ・アウトドアなど、詳しい情報が多い分野で特に効果的だと書いています。一方、単純な質問は、ふつうのChatGPTの答えで足りる、とも書いています。
結果の中身についての説明
OpenAIのページには、次のような説明もありました。
- 結果は、公開されている小売サイトに基づく、オーガニックなもの、と書かれています。
- チャットの内容は、販売店に共有されない、と書かれています。
- ページは「広告ではない」とまでは書いていません。読んだ範囲に、その言葉はありませんでした。
見立てです。AIが読んでいる元の情報は、販売店や紹介サイトのページです。その中に広告や宣伝が混じっている可能性までは、AIの答えを見るだけでは分かりません。次の「確かめること」で触れます。
Google:AIモード
GoogleのAIモードのヘルプによると、AIモードはGoogle検索のAI検索機能で、質問に答えるほか、追加の質問や参考のウェブリンクで調べられます。文字、音声、画像やPDFで質問できます。日本は対応国に含まれ、日本語でも使える、と書かれています。
注意も書かれています。他の初期段階のAI製品と同じく、誤った結果が出ることがあり、重要な情報は複数の情報源で確認することが勧められています。また、パーソナライズ(利用者に合わせた調整)が常に正しいとは限らず、誤りがあれば追加の質問で直せる、とあります。
買い物の機能については、読んだページに詳しい説明がなく、関連する記事の題名が並んでいるだけでした。中身は、僕らは読めていません。
ChatGPTの検索機能のヘルプ
OpenAIのヘルプは、ChatGPTの検索結果と出典(もとのページへのリンク)が、不完全、古い、不正確なことがあると書いています。対処として、出典を開いて答えを支えているかを確かめる、公開日・更新日を見る、正確さが大事なときは権威ある情報源を使う、が挙がっています。
頼み方:条件を先に書く
公式のページに書かれているのは、「予算、使う人、重視する機能を答える」という流れです。それを、ふだんの頼みごとの文章にすると、次のようになります。僕らの例です。
洗濯機を選びたい。条件は次のとおり。
- 予算:8万円まで
- 使う人:2人暮らし
- 置き場所:幅60cm×奥行60cmの防水パン
- 重視すること:音が静かなこと。乾燥機能は使わない
- 候補を3つに絞って、表で比べて。
- それぞれ「合う点」と「合わない点」を書いて。
- 価格と在庫は変わるので、分からないことは「要確認」と書いて。
見立てです。コツは、「条件」「出し方」「分からないときの扱い」の3つを書くことだと思います。「分からないことは分からないと書いて」と頼むと、もっともらしい数字を作られにくくなります。頼み方の一般的なコツは、同じ連載の別の記事にまとめています。
家電以外(日用品)を頼むとき
日用品でも、考え方は同じです。たとえば、洗剤なら「家族の人数」「洗濯の頻度」「肌が弱い人がいるか」「詰め替えの手間」、収納用品なら「置く場所の寸法」「入れる物の重さ」を、先に書きます。
OpenAIのshopping researchのページは、得意な分野を、電化製品、美容、ホーム&ガーデン、キッチン家電、スポーツ・アウトドアなど、詳しい情報が多いものとしています。逆に、情報の少ない商品は、あまり得意でない可能性があります(これは僕らの読み取りで、ページに「苦手」と書かれているわけではありません)。
AIの答えのあとに、確かめること
AIが挙げた候補は、探す手がかりです。次の4つを、自分の目で見ます。
1. 価格と在庫は、販売店のページで OpenAIは、価格や在庫を誤る可能性があるので、販売店のサイトで確認するよう書いています。
2. 型番を控えて、メーカーのページで仕様を見る AIが書いた寸法や機能が、本当にその型番のものか、メーカーの公式ページで見比べます。AIが出す型番や機能が、実在する別の型番と混ざっていないかを確かめるためです(これは僕らの用心で、公式の文書の記載ではありません)。
3. 広告かどうかを見る 消費者庁は、広告であるのに広告であることを隠す表示を、ステルスマーケティングと呼んでいます。2023年10月1日から、景品表示法違反として扱われると書かれています。規制の対象は広告主で、企業がインフルエンサーなどに頼んだ広告も含まれます。消費者庁のページは、一般消費者が広告だと分からないものが規制の対象で、個人の感想など広告でないものや、広告だと分かるものは対象外、と説明しています。
見立てです。AIが参考にした紹介記事やレビューが、広告かどうかは、AIの答えからは見えません。購入の決め手になる口コミは、元のページを開いて確かめるのが安全だと思います。
4. リコール(回収や無償修理)の情報を見る 消費者庁のリコール情報サイトは、事業者が回収、無償修理、注意喚起をしている情報を載せています。キーワードで検索でき、家電製品などのカテゴリーからも探せます。メニューには「メールサービス」もありますが、中身は読めていません。長く使う家電や、中古で買うものは、型番で探してみる価値があります。各情報には掲載日が表示されています。
今日からできること、やってはいけないこと
どれも、公式ページに書かれたことを土台にした、僕らの整理です。
今日からできること
- 頼む前に、予算、使う人、置き場所、重視することを、3〜4行のメモにする。
- 比べたい候補を3つくらいに絞り、「表にして」と頼む。
- 気に入った候補は、型番を控える。メーカーの公式ページと販売店のページで、価格、在庫、仕様を見る。
- 買う前に、型番でリコール情報を検索する。
やってはいけないこと
- AIが言った価格や在庫を、確かめずに信じて、注文する。
- AIが挙げた商品が「中立だから」と、広告かどうかを見ない。
- 住所、クレジットカード番号、ログイン情報などを、比較の依頼文に書く。個人情報の扱いは、同じ連載の別の記事を見てください。
気をつけること
- 機能と対象は、2026年10月16日に読み、10月22日に主なページを読み直した公式ページのものです(リコール情報サイトは、10月22日には読めなかったため10月16日のままです)。OpenAIのshopping researchのページは、発表(2025年11月24日)の記事です。10月22日に読んだ範囲では、発表後の更新の記載は見つかりませんでしたが、その後に仕様が変わっていないかは、確かめきれていません。
- ChatGPTのshopping researchが、日本で、日本語で使えるかは確認できていません。読んだページの表示は英語・米国向けで、日本についての記載はありませんでした。対象はログインしたFree、Go、Plus、Proのユーザーと書かれています。
- Googleの買い物の機能(AIモードでの買い物)の中身は、読めていません。AIモードのヘルプが、日本語で使えると書いているのは、AIモード全般についてです。
- 景品表示法のページと、リコール情報サイトは、トップページを読みました。通販広告の見方の具体的な基準や、リコール対象品を持っているときの手順は、ページに書かれていませんでした。省エネ性能の表示の見方も、公式の文書で確かめられていません。
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。頼み方の効果も、確かめたものではなく、僕らの見立てです。
- 法律の話は、公式ページの紹介です。個別のトラブルは、消費生活センターなどにご相談ください。
出典
- ChatGPT shopping research(OpenAI、2025年11月24日発表、2026年10月22日確認)
- ChatGPT search(OpenAI Help Center、2026年10月22日確認)
- AI モード(Google 検索ヘルプ、2026年10月22日確認)
- ステルスマーケティング規制について(消費者庁、2026年10月22日確認)
- 景品表示法(消費者庁、2026年10月22日確認)
- リコール情報サイト(消費者庁、2026年10月16日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
-
2026年10月22日 公式の資料を読み直しました。書いてあることに変わりはありませんでした。
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
