3行でいうと

  • 画像生成AIは、モデル、サービス・アプリ、組み込み先の3つの層が混ざっていて、同じモデルが別のサービスにも入っている。
  • 見立てでは、「これが一番」と言える一本はない。作りたいもの、仕事で使うか、無料で試すかを先に決めると迷いにくい。
  • 商用利用の条件や料金は、同じモデルでも、どの入口から使うかで変わる。

画像生成AIは、サービスの数が多く、同じモデルが別のサービスの中にも入っているので、全体像がつかみにくくなっています。この記事は、公式のページで確認できたことだけを事実として書きました。僕らの考えは「見立てです。」と分けています。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。

料金などの数字は、2026年10月7日に確認した公式ページのものです。変わることがあります。FLUX、Luminar Neo、Adobe Fireflyなど、変わっていた点は2026年10月22日に確認し直しました。

先に結論

見立てです。「これが一番」と言える一本は、今のところありません。公式が語る得意分野も、会社ごとに少しずつ違います。選ぶときは、次の3つを先に決めると迷いにくくなります。

名前の整理:サービス、モデル、アプリ

画像生成AIの名前は、3つの層が混ざっています。

つまり、同じ「Nano Banana」を、GoogleのGeminiでも、Adobe Fireflyでも、Ideogramでも使える場合があります。商用の条件や料金は、どの入口から使うかで変わります。

なお、Googleの「Imagen」は、公式のGemini API(アプリから直接AIを呼び出す口)の文書で、2026年8月17日に終了した旨が確認できました。後継として、Nano Bananaの最新版が案内されています。また、Nano Banana 2(APIの名前は gemini-3.1-flash-image)は、2026年10月6日に非推奨と公式の更新履歴にあり、停止日は発表されていません。移行先はNano Banana 2.1です。

全体の表1:最新モデルと得意なこと

「得意」の欄は、公式が説明している内容です。他社との比較ではありません。

サービス(会社) 最新モデル(公式で確認) 公式が語る得意なこと 主な入口
Midjourney V8.2(2026年7月24日)。アニメ・イラスト向けにNiji 7(2026年1月9日) 見た目の美しさ、画像の質。V8.2は編集用の「Edit Model」を追加 WebとDiscord
OpenAI ChatGPT Images 2.5(2026年9月8日)。API向けは gpt-image-2.5-sunburst(高精度の編集向け)と gpt-image-2.5-flare(速さ重視) 文字の描画、多言語、細かい編集、複数回の修正でも一貫すること ChatGPT、API
Google Nano Banana 2.1(2026年10月6日にAPIで正式提供)。上位に Nano Banana Pro、軽量に Nano Banana 2 Lite 画質、文字の描画、複数の参考画像(最大14枚)で人物や物をそろえること、横長・縦長の画像 Geminiアプリ、API
Black Forest Labs(FLUX) FLUX 3 Image(2026年10月1日)、FLUX 3 Image Klein(10月15日。重みを公開)。ほかに FLUX.2 の pro / flex / max / klein 枠(箱)で配置を指定、狙った箇所だけの編集、参考画像10枚、最大4K API、公式の編集ツール
Stability AI Stable Diffusion 3.5(Large / Turbo / Medium)が、公式ページで確認できた最新の画像モデル。会社向けに Brand Studio 画風の幅広さ、自分で改造できること 自分のPC、API、会社向けの画面
Adobe Firefly Firefly Image Model 5(2026年3月の公式ブログで一般提供)。ほかに30以上の他社モデル 商用で使いやすい自社モデル、Photoshopなどとの連携 Firefly、Photoshop、Illustrator など
Ideogram Ideogram 4.5(公式ドキュメントで「最新」と確認)。4.0、3.0も併存 文字入りの画像、レイアウト Web、iOSアプリ、API
Leonardo 自社モデル Lucid Origin、Lucid Realism など(公式トップで確認)と、他社モデル 多数のモデルを選べること、動画や微調整 Web、API
Canva Dream Lab、Magic Media(使うモデル名は公式ヘルプに書かれていません) デザイン作業の中で画像を作れること Canva
Luminar Neo(Skylum) 2026年4月のリリース1.27が、公式ニュースルームで確認できた直近の番号。8月にも更新の記載あり 写真の補正、不要物の消去(GenErase)、画面の拡張(GenExpand)、物の入れ替え(GenSwap) PC、スマホ

Luminar Neoは「写真を直す側」のAIです。文章から画像を一から作る機能は、読んだ公式ページには出てきませんでした。

全体の表2:料金

通貨は米ドルが中心です。税や為替の扱いは、サービスごとに違います。

サービス 個人向けの月額プラン 開発者向け(API)の料金
Midjourney Basic 10ドル、Standard 30ドル、Pro 60ドル、Mega 120ドル(年払いは 96、288、576、1,152ドル)。無料体験は、WebとDiscordでは現在なし 公式APIについて、読んだ文書には記載なし
OpenAI ChatGPTは無料でも画像を作れるが回数に上限あり。Plusは20ドル(ヘルプの記載)。Goと Proは、価格を確認できていません gpt-image-2.5(sunburst、flare 共通):100万トークンあたり、文章の入力5ドル、画像の入力8ドル、画像の出力30ドル(一括処理なら出力15ドル)。gpt-image-2:入力2.5ドル/画像入力4ドル/出力15ドル
Google Geminiアプリは無料でも画像生成あり。Google AI Plus 4.99ドル、Pro 19.99ドル、Ultra 99.99ドルから Nano Banana 2.1:100万トークンあたり画像出力30ドル。1枚の目安は 1K で約0.0336ドル、2K で約0.0504ドル、4K で約0.113ドル。無料枠なし。一括処理は半額
FLUX 月額プランなし。「使った分だけ払う」と公式 FLUX 3 Image:1枚あたり、768角で0.041ドル、約1メガピクセルで0.048ドル、約4メガで0.100ドル、約16メガ(4K)で0.607ドル。FLUX 3 Image Klein:768角で0.008ドル、4Kで0.036ドル(10月22日に読んだ)。FLUX.2 は klein 4B で0.014ドルから、pro で0.03ドルから、max で0.07ドルから
Stability AI 個人向けの月額プランは確認できていません。Brand Studio の Core が月50ドル(毎月5,000クレジット) 確認できていません(公式ページが読み取れませんでした)
Adobe Firefly 米国:Standard 9.99ドル(2,000クレジット)、Pro 19.99ドル(4,000)、Pro Plus 49.99ドル(10,000)、Premium 199.99ドル(50,000)。日本(税込):1,580円、3,180円、6,600円、31,680円。10月7日には期間限定の特別価格(米国は34.97ドルと139.91ドル、日本は4,617円と22,162円)を読みましたが、10月22日に読み直したページには出ておらず、期限が過ぎたとみられます 確認できていません
Ideogram 無料(週30クレジット)、Plus 20ドル(年払いは月換算15ドル)、Pro 60ドル(同42ドル)、Team は1人30ドル アプリと同じクレジットを消費。1枚あたりの価格は、読めたページには出ていません
Leonardo 無料は1日150トークン。Essential 12ドル、Premium 30ドル、Ultimate 60ドル 使った分だけ払う方式。5ドル分の試用あり。1枚あたりの価格は確認できていません
Canva Free、Pro(年払い144ドル、日本は年11,800円)、Business(年払い250ドル、日本は年18,800円)。AIの利用枠は無料の10倍(Pro)、20倍(Business)。無料は AI を最大20回 画像生成のAPIについて、確認できていません
Luminar Neo 買い切り:Desktop Only 99ドル、All Platforms 139ドル、Max 159ドル(10月22日に読んだ「Black Friday」セールの表示。セール前の表示は417、477、546ドル。10月7日には129、159、199ドルと読んでいました)。生成AI機能は購入後365日が無制限で、その後は「Luminar Prime」の更新が必要(Maxは1年分つき) なし(確認できていません)

Adobeの特別価格は、日本のページで「10月12日まで」と読み取れる記載がありました(10月22日のページは、通常価格の表示でした)。Midjourneyのプランの数字は、2つの公式ページで一致しました。

全体の表3:商用利用とオープンウェイト

「オープンウェイト」とは、モデルの中身(学習済みのデータ)が公開されていて、自分のPCに入れて動かせる形のことです。

サービス 商用利用の条件(公式の記載) オープンウェイト
Midjourney 作った画像の権利は利用者のもの。ただし年間売上100万ドル超の会社や社員は、ProかMegaが必要。無料利用者は、Midjourneyに広い利用許諾を与える形 確認できていません
OpenAI 利用規約で「出力は利用者のもの」。競合するモデルを作る目的での利用は不可 確認できていません
Google Gemini APIの規約で「Googleは内容の所有を主張しない」。全ての画像に見えない透かし(SynthID)が入る 確認できていません
FLUX APIの出力の条件は、今回確認できていません。自分で動かす場合は、モデルごとに違う(右の欄) あり:FLUX.2 klein 4B は Apache 2.0で商用可。FLUX.2 dev は非商用のみ。FLUX 3 Dev という名前は、10月22日に読んだ公式ページでは見つかりませんでした。代わりに、2026年10月15日に重みを公開した FLUX 3 Image Klein(約56億パラメータ)があります。ライセンスは FLUX Kommunity License v1.0(Hugging Faceのモデルカード)で、非商用は可、年間売上500万ドル未満の利用者は商用の出力も可、それ以上は別のライセンスが必要です。商用のファインチューニングと配布は、この例外で一括して許可されるわけではない、とモデルカードに書かれています(全文のライセンスは読めていません)
Stability AI コミュニティライセンス:年間売上100万ドル未満なら、商用も無料。超える場合は企業向けライセンスが必要 あり:Stable Diffusion 3.5(Hugging Faceで重みを公開)
Adobe Firefly Firefly自社モデルは「商用で安全」と公式が説明(Adobe Stockの許諾済み素材とパブリックドメインで学習)。他社モデルは、使うかどうかの判断が利用者の責任と公式が明記 確認できていません
Ideogram 有料プランは商用可。無料プランは、料金ページの文言とプランの表で食い違いがあり、確認できていません。無料の画像は公開される あり:Ideogram 4.0(9.3Bパラメータ)。コードはApache 2.0、重みは非商用ライセンス。最新の4.5は含まれていません
Leonardo 無料プランは「非独占・使用料なし」の許諾。有料プランは完全な所有権と公式が説明 確認できていません
Canva 規約を守る限り、作った物は利用者のもの。ただし著作権の扱いは国で違い、独占できない場合がある。Canvaのライブラリの写真を AI で編集した場合は、利用者のものにならない なし
Luminar Neo 編集後の写真の権利について、読んだページに記載なし なし

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入口の整理

  • まず無料で試す:ChatGPT、Gemini、Ideogram(週30クレジット)、Leonardo(1日150トークン)、Canva(AI最大20回)は、無料の枠があります。Midjourneyは、WebとDiscordに無料体験が今はありません。
  • ふだんの画面の中で:Photoshopの生成塗りつぶしなどは、Adobeの契約に含まれます。Canvaは、デザインを作る流れで使います。
  • 自分のPCで動かす:FLUX.2 klein 4B、Stable Diffusion 3.5。PCの性能と設定の知識が要ります。FLUX 3 Image Klein も重みが公開されましたが、モデルカードの測定ではGPUのメモリを25〜31GB使う(B200、1024角)ので、家庭のPCには重めです。
  • 自分のアプリに入れる:OpenAI、Google、Black Forest Labs、Ideogram、Leonardo にAPIがあります。

用途別の見立て

ここから先は、僕らの見立てです。使って確かめた評価ではなく、公式の説明からの整理です。

見立てです。看板、ポスター、メニューなど、文字の入った画像は、文字の描画を公式が強調している、OpenAIのImages 2.5、GoogleのNano Banana 2.1、Ideogram、FLUXの文字入り編集が候補になります。ただし、日本語の仕上がりは、公式の説明だけでは分かりません。自分の文章で、数枚試すのが確実です。

見立てです。雰囲気のある絵、アニメ調のイラストは、画の見た目を前面に出しているMidjourney(アニメ調はNiji 7)が候補です。ただ、年売上が大きい会社がProかMega以外で使うと条件に外れる点は、読んでおいてください。

見立てです。手元の写真の一部だけを直したいなら、PhotoshopとFirefly、Luminar Neo(PCで写真補正)が自然です。文章で編集を指示したいなら、ChatGPTやGeminiも使えます。

見立てです。会社の広告や商品に使うなら、Adobeの自社モデルは「商用で安全」と公式が説明しているので、確認の手間が少ない候補です。Canvaも「作った物は利用者のもの」と明記しています。ただし、他社モデルを選ぶ場合は、そのモデルごとの責任が利用者に残ります。

見立てです。SNSの投稿用の画像を、デザインごと作りたいなら、Canvaが近道です。画像だけの品質では、専用サービスを見比べる価値があります。

見立てです。自分のPCで動かしたい、独自に改造したいなら、FLUX.2 klein 4B(Apache 2.0)か、Stable Diffusion 3.5(年売上100万ドル未満の条件つき)です。

見立てです。開発者が自分のアプリに入れるなら、料金が公開されているOpenAI、Google、FLUXが比較しやすいです。Ideogram、Leonardoは、読めた範囲では1枚あたりの価格が見つかりませんでした。

気をつけること

  • この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
  • 料金は2026年10月7日に確認した公式ページのものです。キャンペーン価格(Adobeの特別価格など)は期間があります。税込・税抜、年払い・月払いの違いに注意してください。
  • 数字の確認が2回できたのは、Midjourneyの料金、OpenAIのAPI料金、GoogleのNano Banana 2.1の料金、FLUXの1枚あたりの料金です。それ以外は、公式ページを1つ読んだ範囲です。
  • 確認できなかったことが多くあります。Stability AIのAPI料金、Adobe FireflyのAPI、OpenAIのGoとProの月額、Ideogram・Leonardoの1枚あたりのAPI価格、FLUX APIの商用条件、Luminar Neoの出力の権利、Midjourneyの公式APIとV8.2の文字の描画力。これらは「確認できていません」の扱いです。
  • Googleの「Gemini」アプリは、2026年10月22日に読み直した公式の概要ページで、無料は Nano Banana 2、Google AIのPro・Plus・Ultraの契約者は Nano Banana 2.1(「Redo with Pro」で Nano Banana Pro)と書かれていました。2.1がアプリに入った日付は、読めていません。
  • Leonardoの他社モデルの一覧は、公式トップページの記載です。更新が追いついていない可能性があります。AdobeのFireflyのページに出る他社モデル名も同様です。
  • Stability AIは、公式の「新しい画像モデル」の発表を、今回は確認できていません。最新が3.5だと断定はできません。
  • Ideogramの公開重みはIdeogram 4.0のものです。最新の4.5は含まれません。
  • OpenAIのgpt-image-2.5の1枚あたりの料金は、公式の計算機が2.5に対応していないとの注記があり、目安を書けませんでした。
  • 「得意なこと」は、各社の公式の説明です。会社どうしの優劣は、ここでは判断していません。
  • 商用利用の条件は、規約が改定されることがあります。仕事で使う前に、最新の規約を読んでください。この記事は法的な助言ではありません。
  • AIの画像は、実在の人物、キャラクター、ブランドに似ると、権利の問題になることがあります。公式のヘルプでも、Canvaが同様の注意を書いています。

出典

更新履歴

  • 2026年10月25日 書き方を直しました。
    • 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した