3行でいうと
- ChatGPT、Gemini、Gemini Notebookには、答えをすぐ渡さず、問いかけや小テストで進める学習向けの機能がある。
- 無料でも使えると確かめられたのは、ChatGPTの学習モードとGemini Notebookの無料枠。
- Claudeは18歳以上が条件で、個人が使う学習モードの手順は確認できていない。
- 宿題やレポートでAIの出力をほぼそのまま出すのは不適切とされる。先に学校や先生の決まりを確かめる。
要約、問題づくり、わからないところの説明。勉強にAIを使うと、できることは多そうです。ただし、使い方を間違えると、写すだけになって力がつきません。この記事は、各社の公式の説明と、文部科学省のガイドラインを読んで、まとめたものです。
先に断っておきます。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は、公式のページに書かれている範囲だけを書きました。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」として分けています。
先に結論
- ChatGPT、Gemini、Gemini Notebook(旧NotebookLM)には、公式の学習向けの機能があります。どれも、答えをいきなり渡さず、問いかけや小テストで理解を確かめる作りだと説明されています。
- 無料でも使えると確かめられたのは、ChatGPTの学習モードと、Gemini Notebookの無料枠です。Geminiの「ガイド付き学習」は、無料かどうかの記載を読んだページに見つけられませんでした。
- Claudeは、公式ページに「学習モード」の記載はありますが、個人が使う手順を確認できていません。また、Claudeは18歳以上の利用が条件です。
- 学校の宿題やレポートでは、AIの出力をほぼそのまま出すことは不適切とされています。学校や先生の決まりを、先に確かめてください。
使える道具の候補
公式のページで確かめた4つです。2026年10月8日に読んだ時点のもので、出典欄に「2026年10月22日確認」とあるページは10月22日に読み直しました(Claudeの教育向けページはアドレスが移っていました。ほかに大きな変更は見つかりませんでした)。それ以外は10月8日のままです。
| 道具 | 学習向けの機能(公式の記載) | 無料でどこまで | 年齢などの条件 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT(OpenAI) | 学習モード(Study)。問いかけ、ヒント、小テストで進める | 料金ページで、無料プランに学習モードは「あり」(10月8日に読んだ内容)。ヘルプ(FAQ)には「各プランで使える」とあり、OpenAIの発表(2025年7月29日)には「Free、Plus、Pro、Teamのログイン済みの利用者向け」と書かれている | 13歳未満は対象外。13〜18歳は保護者の同意が必要と書かれている |
| Gemini(Google) | ガイド付き学習(Guided Learning)。学習計画を立て、1歩ずつ進め、理解を確かめる | 無料かどうかの記載は読んだページになし | Geminiアプリは13歳以上(国によって年齢が違うこともある)と書かれている |
| Gemini Notebook(Google、旧NotebookLM) | 自分の資料をもとに、フラッシュカード、小テスト、学習ガイドを作る | 無料の標準プランで、ノートブック100冊、1冊につき資料50個まで | 年齢の記載は読んだページになし |
| Claude(Anthropic) | 「学習モード」は教育向けのページに記載あり。個人向けの手順は確認できていない | 料金ページで、無料プランはあり。ただし学習モードが入っているかは不明 | 18歳以上が条件と書かれている |
ChatGPTの学習モード
OpenAIの発表(2025年7月29日)によると、学習モードは、答えを渡す代わりに、段階を追って進める機能です。問いかけ、ヒント、自分で考える時間を組み合わせ、レベルや目的に合わせた問いが出ます。小テストや自由記述の問題に、フィードバックがつきます。
使い方は、ヘルプに書かれています。
- パソコンのブラウザ:入力欄に「@study」と入れるか、「+」から「Study」を選ぶ。chatgpt.com/studymodeからも開けます。
- iPhone:「+」を押して「Study」を選ぶ。
- Android:「+」を押して「Study」を探して選ぶ。
- やめるときは、入力欄の「Study」の印を外します。
ノート、スライド、PDF、画像を使えると書かれています。ただし、無料の利用者のファイルの送信は、1日3回までと、別のヘルプに書かれています。一時チャット、GPTs、プロジェクトの中では使えません。
OpenAI自身が、いくつかの注意を書いています。学習モードは、専用の指示文で動いているため、会話によって動きが一定でなかったり、間違ったりすることがある。ときどき、答えを直接出すこともある。そのときは、ヒントを頼める。成績に入る課題は、学校のAIの決まりに従う。
Geminiのガイド付き学習
Googleのヘルプによると、使い方は次のとおりです(ログインが必要)。
- gemini.google.comを開く。
- 「ファイルを追加」から「その他のツール」、「ガイド付き学習(Guided Learning)」を選ぶ。
- 学びたいことを入れる。
- 必要なら、ファイルや画像を付ける。
- 送信する。
答えには、図や、YouTubeの動画が入ることがあります。動画は、Gemini Appsアクティビティがオンのときだけ、と書かれています。Googleの発表では、宿題は、答えを出さずに、答えに導く形で手伝うとされています。
教科書の「OpenStax」を使う機能は、いまは英語とアメリカのみで、18歳未満や学校のアカウントでは使えない、とヘルプにあります。日本では使えない可能性があります。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)
2026年7月16日の発表で、NotebookLMはGemini Notebookに名前が変わったと書かれています。自分で用意した資料(PDF、ウェブページ、Googleドキュメント、音声、公開されているYouTube動画など)を読ませて、その資料をもとに答えさせる道具です。
2025年9月の発表によると、資料からフラッシュカード(表に問い、裏に答えのカード)と小テストを作れます。難しさとテーマを調整できます。問いかけながら進める「Learning Guide」というチャットの形もあります。2026年9月の発表では、短答、複数選択、穴埋めの小テストが増えると書かれています。
作り方は、ヘルプに書かれています。notebook.google.comを開き、「Create new notebook」から、「Upload a source」で資料を入れます。資料1つは、50万語、またはファイル200MBまで入ります。
無料の範囲は、使用量のヘルプに表で出ています。無料の標準プランは、ノートブック100冊、1冊につき資料50個です。有料のPlusは200冊・100個、Proは500冊・300個です。この数字は「変わることがある」と書かれています。
Claude
Anthropicの教育向けのページ(アドレスが claude.com/solutions/education に移っています)には、高等教育の説明の中に「Claude's learning mode works like a good tutor」(学習モードは、よい家庭教師のように働く)と書かれています。このページは、学習モードがどのプランや製品に入っているかを書いていませんでした。料金ページ(claude.com/pricing)にも、教育向けのプランの項目に「Academic research and learning mode」(学習モード)が出ています(10月22日にも確認)。無料とProの機能表には、学習モードは載っていません。
ただし、個人が無料や月額のアカウントで使う手順は、公式のページから確認できていません。Claudeの公式のヘルプには、利用者は18歳以上である必要がある、と書かれています。中高生が使うことは、想定されていません。
最初の1回のやり方(ChatGPTの場合)
公式に書かれた手順に、僕らが考えた使い方を足しています。
- ChatGPTを開き、「+」から「Study」を選ぶ。
- 勉強している単元と、今の自分のレベルを書く。たとえば「中学2年の一次関数。式の作り方が苦手」。
- 答えを最初に求めず、問いかけに自分の言葉で答える。
- 途中で行き詰まったら、「ヒントをください」と頼む。
- 最後に、小テストを1問ずつ出してもらう。
3から5は、公式のヘルプにある「ヒントを頼める」「小テストを1問ずつ出せる」という説明からの組み立てです。
見立てです。AIには、解説より先に「問題を出して」と頼むほうが、勉強になると思います。わからないところを自分で見つける練習になるからです。
無料でどこまで使えるか
- ChatGPT:学習モードは無料プランにも「あり」。メッセージ数やファイルの回数は、プランの上限に従います。公式は、学習モードで上限が増えることはない、と書いています。
- Gemini:AIプランなしでも、標準の上限で使えると、使用量のヘルプに書かれています。ガイド付き学習が含まれるかは、確認できていません。
- Gemini Notebook:無料の標準プランで、ノートブック100冊、資料50個。
- Claude:学習モードが無料で使えるかは、確認できていません。
よくある失敗
- 答えを先に聞いて、写した。学習モードでも、ときどき直接答えを出す、と公式が書いています。ヒントを頼みましょう。
- AIの説明を、そのまま覚えた。OpenAIのヘルプは、学習モードも間違うことがあると書いています。教科書や先生の説明と照らしてください。
- 自分の資料でなく、AIの記憶に頼った。Gemini Notebookのように資料をもとに答える道具のほうが、間違いに気づきやすいと思います(見立てです)。
- 学校の決まりを確かめなかった。次の節です。
学校・宿題での注意
文部科学省は、「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver. 2.0)」(令和6年12月26日)を出しています。主な読み手は、教職員と教育委員会です。読んだ範囲で、宿題に関わる点を紹介します。個別の判断は、学校や先生にお尋ねください。
- 不適切な例として、コンクールの作品やレポート、小論文で、AIの生成物をほぼそのまま自分の成果物として出すことが挙げられています。
- 定期考査や小テストで使わせることも、不適切な例に入っています。学習の進み方や成果を見る目的に合わないためです。
- AIの出力を学習課題に引用するときは、AIを使ったと書くことが必要だとされています。例として、サービスの名前、入れた指示文、使った日付を書く方法が挙げられています。
- 課題を出す先生の側にも、自分の経験にもとづく記述か、口頭で発表して理解を確かめるか、といった工夫が示されています。
- 年齢の制限や保護者の同意など、各サービスの利用規約を確かめて守ることが必要だと書かれています。
- 一律に禁止する、義務づけるといった運用は望ましくない、とも書かれています。学校ごとの対応が違うということです。
見立てです。同じ宿題でも、「AIの使用はよい」という先生と「だめ」という先生がいるはずです。使う前に、聞くのが近道です。使うなら、道具の名前と日付を書いておくと、あとで説明できます。
なお、文部科学省が2026年10月1日に出した委員会の資料には、このガイドラインの改定(Ver. 2.1)に向けた検討状況が載っています。検討項目に、AIによる学習の「ショートカット」への対応が入っています。まだ検討の段階で、内容は決まっていません。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 機能と無料の範囲は、変わりやすいです。2026年10月8日に読んだ時点のものです。出典欄に「2026年10月22日確認」とあるページだけ、10月22日に読み直しました。
- Geminiのガイド付き学習が無料かどうか、Claudeの個人向けの学習モードの手順、Gemini Notebookの年齢条件は、確認できていません。
- 日本語の画面での名前は確かめていません。機能名は公式の英語のページから書いています。
- 文部科学省のガイドラインは、学校の先生向けの参考資料で、家庭の勉強を縛るものではありません。法律の条文でもありません。
- AIの説明は、間違うことがあります。テストの前の最終確認は、教科書や先生に頼ってください。
- 入力した内容の扱いは、サービスごとに違います。ChatGPTは設定の「Data controls」で、学習への利用を選べます。Geminiは、会話の一部が人の目で確認されることがある、と書かれています。名前や学校名など、個人がわかる情報は入れないほうが安全です(見立てです)。
出典
- Introducing study mode(OpenAI、2026年10月22日確認)
- ChatGPT study mode FAQ(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- ChatGPT Pricing(OpenAI、2026年10月8日確認)
- File uploads FAQ(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- Is ChatGPT safe for all ages?(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- Use learning tools in Gemini Apps(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- How Gemini's Guided Learning can help you study more effectively(Google、2026年10月8日確認)
- Gemini Apps limits and upgrades(Gemini Apps Help、2026年10月8日確認)
- Gemini Apps privacy(Gemini Apps Help、2026年10月8日確認)
- Gemini Apps Activity(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- NotebookLM is now Gemini Notebook(Google、2026年10月8日確認)
- 6 NotebookLM features to help students learn(Google、2026年10月8日確認)
- Sharpen your study routine with new Gemini Notebook tools(Google、2026年10月8日確認)
- Create a notebook in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、2026年10月8日確認)
- Gemini Notebook usage limits(Gemini Notebook Help、2026年10月22日確認)
- Add or discover new sources for your notebook(Gemini Notebook Help、2026年10月8日確認)
- Claude for Education(Anthropic、2026年10月22日確認。旧アドレス anthropic.com/education から移動)
- Claude Pricing(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Minimum age requirement access restriction(Claude Help Center、2026年10月22日確認)
- 初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver. 2.0(文部科学省、2026年10月8日確認)
- 同 概要(文部科学省、2026年10月8日確認)
- AIガイドラインの改定に向けた検討状況について(文部科学省 デジタル学習基盤特別委員会、2026年10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:ChatGPTの学習モードは、料金ページで無料プランに「あり」 → いま:ヘルプは「各プランで使える」、2025年7月29日の発表は「Free、Plus、Pro、Teamのログイン済みの利用者向け」
- 前:Claudeの教育向けページは anthropic.com/education → いま:アドレスが claude.com/solutions/education に移っていた
- 前:教育向けページに「答えを自分で見つけられる問いかけをする」と書かれている → いま:高等教育の説明の中に「よい家庭教師のように働く」とあり、どのプランに入るかは書かれていない
- 前:料金ページの教育向けプランに「学習モード」が出ている → いま:「Academic research and learning mode」と出ていて、無料とProの機能表には学習モードは載っていない
