3行でいうと

  • ChatGPT、Gemini、Gemini Notebookには、答えをすぐ渡さず、問いかけや小テストで進める学習向けの機能がある。
  • 無料でも使えると確かめられたのは、ChatGPTの学習モードとGemini Notebookの無料枠。
  • Claudeは18歳以上が条件で、個人が使う学習モードの手順は確認できていない。
  • 宿題やレポートでAIの出力をほぼそのまま出すのは不適切とされる。先に学校や先生の決まりを確かめる。

要約、問題づくり、わからないところの説明。勉強にAIを使うと、できることは多そうです。ただし、使い方を間違えると、写すだけになって力がつきません。この記事は、各社の公式の説明と、文部科学省のガイドラインを読んで、まとめたものです。

先に断っておきます。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は、公式のページに書かれている範囲だけを書きました。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」として分けています。

先に結論

使える道具の候補

公式のページで確かめた4つです。2026年10月8日に読んだ時点のもので、出典欄に「2026年10月22日確認」とあるページは10月22日に読み直しました(Claudeの教育向けページはアドレスが移っていました。ほかに大きな変更は見つかりませんでした)。それ以外は10月8日のままです。

道具 学習向けの機能(公式の記載) 無料でどこまで 年齢などの条件
ChatGPT(OpenAI) 学習モード(Study)。問いかけ、ヒント、小テストで進める 料金ページで、無料プランに学習モードは「あり」(10月8日に読んだ内容)。ヘルプ(FAQ)には「各プランで使える」とあり、OpenAIの発表(2025年7月29日)には「Free、Plus、Pro、Teamのログイン済みの利用者向け」と書かれている 13歳未満は対象外。13〜18歳は保護者の同意が必要と書かれている
Gemini(Google) ガイド付き学習(Guided Learning)。学習計画を立て、1歩ずつ進め、理解を確かめる 無料かどうかの記載は読んだページになし Geminiアプリは13歳以上(国によって年齢が違うこともある)と書かれている
Gemini Notebook(Google、旧NotebookLM) 自分の資料をもとに、フラッシュカード、小テスト、学習ガイドを作る 無料の標準プランで、ノートブック100冊、1冊につき資料50個まで 年齢の記載は読んだページになし
Claude(Anthropic) 「学習モード」は教育向けのページに記載あり。個人向けの手順は確認できていない 料金ページで、無料プランはあり。ただし学習モードが入っているかは不明 18歳以上が条件と書かれている

ChatGPTの学習モード

OpenAIの発表(2025年7月29日)によると、学習モードは、答えを渡す代わりに、段階を追って進める機能です。問いかけ、ヒント、自分で考える時間を組み合わせ、レベルや目的に合わせた問いが出ます。小テストや自由記述の問題に、フィードバックがつきます。

使い方は、ヘルプに書かれています。

ノート、スライド、PDF、画像を使えると書かれています。ただし、無料の利用者のファイルの送信は、1日3回までと、別のヘルプに書かれています。一時チャット、GPTs、プロジェクトの中では使えません。

OpenAI自身が、いくつかの注意を書いています。学習モードは、専用の指示文で動いているため、会話によって動きが一定でなかったり、間違ったりすることがある。ときどき、答えを直接出すこともある。そのときは、ヒントを頼める。成績に入る課題は、学校のAIの決まりに従う。

Geminiのガイド付き学習

Googleのヘルプによると、使い方は次のとおりです(ログインが必要)。

  1. gemini.google.comを開く。
  2. 「ファイルを追加」から「その他のツール」、「ガイド付き学習(Guided Learning)」を選ぶ。
  3. 学びたいことを入れる。
  4. 必要なら、ファイルや画像を付ける。
  5. 送信する。

答えには、図や、YouTubeの動画が入ることがあります。動画は、Gemini Appsアクティビティがオンのときだけ、と書かれています。Googleの発表では、宿題は、答えを出さずに、答えに導く形で手伝うとされています。

教科書の「OpenStax」を使う機能は、いまは英語とアメリカのみで、18歳未満や学校のアカウントでは使えない、とヘルプにあります。日本では使えない可能性があります。

Gemini Notebook(旧NotebookLM)

2026年7月16日の発表で、NotebookLMはGemini Notebookに名前が変わったと書かれています。自分で用意した資料(PDF、ウェブページ、Googleドキュメント、音声、公開されているYouTube動画など)を読ませて、その資料をもとに答えさせる道具です。

2025年9月の発表によると、資料からフラッシュカード(表に問い、裏に答えのカード)と小テストを作れます。難しさとテーマを調整できます。問いかけながら進める「Learning Guide」というチャットの形もあります。2026年9月の発表では、短答、複数選択、穴埋めの小テストが増えると書かれています。

作り方は、ヘルプに書かれています。notebook.google.comを開き、「Create new notebook」から、「Upload a source」で資料を入れます。資料1つは、50万語、またはファイル200MBまで入ります。

無料の範囲は、使用量のヘルプに表で出ています。無料の標準プランは、ノートブック100冊、1冊につき資料50個です。有料のPlusは200冊・100個、Proは500冊・300個です。この数字は「変わることがある」と書かれています。

Claude

Anthropicの教育向けのページ(アドレスが claude.com/solutions/education に移っています)には、高等教育の説明の中に「Claude's learning mode works like a good tutor」(学習モードは、よい家庭教師のように働く)と書かれています。このページは、学習モードがどのプランや製品に入っているかを書いていませんでした。料金ページ(claude.com/pricing)にも、教育向けのプランの項目に「Academic research and learning mode」(学習モード)が出ています(10月22日にも確認)。無料とProの機能表には、学習モードは載っていません。

ただし、個人が無料や月額のアカウントで使う手順は、公式のページから確認できていません。Claudeの公式のヘルプには、利用者は18歳以上である必要がある、と書かれています。中高生が使うことは、想定されていません。

最初の1回のやり方(ChatGPTの場合)

公式に書かれた手順に、僕らが考えた使い方を足しています。

  1. ChatGPTを開き、「+」から「Study」を選ぶ。
  2. 勉強している単元と、今の自分のレベルを書く。たとえば「中学2年の一次関数。式の作り方が苦手」。
  3. 答えを最初に求めず、問いかけに自分の言葉で答える。
  4. 途中で行き詰まったら、「ヒントをください」と頼む。
  5. 最後に、小テストを1問ずつ出してもらう。

3から5は、公式のヘルプにある「ヒントを頼める」「小テストを1問ずつ出せる」という説明からの組み立てです。

見立てです。AIには、解説より先に「問題を出して」と頼むほうが、勉強になると思います。わからないところを自分で見つける練習になるからです。

無料でどこまで使えるか

よくある失敗

学校・宿題での注意

文部科学省は、「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver. 2.0)」(令和6年12月26日)を出しています。主な読み手は、教職員と教育委員会です。読んだ範囲で、宿題に関わる点を紹介します。個別の判断は、学校や先生にお尋ねください。

見立てです。同じ宿題でも、「AIの使用はよい」という先生と「だめ」という先生がいるはずです。使う前に、聞くのが近道です。使うなら、道具の名前と日付を書いておくと、あとで説明できます。

なお、文部科学省が2026年10月1日に出した委員会の資料には、このガイドラインの改定(Ver. 2.1)に向けた検討状況が載っています。検討項目に、AIによる学習の「ショートカット」への対応が入っています。まだ検討の段階で、内容は決まっていません。

気をつけること

出典

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