3行でいうと

  • ChatGPTの学習モードのヘルプには、1問ずつの出題、練習問題づくり、フラッシュカードが書かれています。Geminiにも、クイズを作る機能の記載があります。
  • ただし、OpenAIのヘルプは、AIの答えは自信ありげでも間違うことがあると書いています。AIが作った問題と解答は、公式の資料で答え合わせをします。
  • IPAのように、過去の試験問題と解答例を公開している試験があります。AIに頼む前に、公式の過去問と自分の教材を用意するのが土台です。

この記事は公式の文書を読んでまとめたもので、実際に使って確かめた記録ではありません。頼み方の文は僕らが作った例で、公式のものではありません。学習モードそのものの説明は、別の記事で扱っています。この記事は、「問題を作ってもらう」ところに絞ります。

先に結論

公式の文書を読んで言えることは、次の4つです。

  1. 問題づくりは、AIの学習機能の使い方として公式に書かれています。 ChatGPTは、1問ずつ出題する、練習問題を作る、復習用のカードを作る、と書いています。Googleは、Geminiの学習モードで、対話型のクイズが出せると紹介しています。
  2. AIの問題と解答は、間違うことがあります。 OpenAIのヘルプは、AIの出力を最初の下書きとして扱い、大事なことは確かめるよう書いています。
  3. 答え合わせの相手を、先に決めておく。 公式の過去問と解答例、自分のテキスト、のように、AIとは別の根拠を用意します。
  4. 資料を渡して、資料から作らせる。 Anthropicの開発者向け文書は、与えた資料だけを使わせる、根拠の引用をつけさせる、といった方法で、間違いが大きく減ると書いています。完全にはなくならない、とも書いています。

たとえ話:口頭で出題してくれる先輩

僕らのたとえです。公式の文書にあるものではありません。

試験に受かった先輩に、「過去問、口頭で出してください」と頼んだとします。先輩は、すらすら問題を出して、答えも言ってくれます。たいていは役に立ちます。ただ、先輩の記憶違いが混ざることもあります。そんなとき、手元に公式の過去問集と解答があれば、「今の答え、違うかもしれないので見てみます」と確かめられます。

AIは、いつでも付き合ってくれる先輩です。公式の過去問と解答例は、答えの載った問題集です。問題をたくさん出してもらうのはAI、正しさの最終確認は公式の資料、と分けるのが基本です。

公式の文書に書かれていた、問題づくりの機能

サービス 公式の文書に書かれていたこと
ChatGPT(OpenAI) 学習モードで、1問ずつ出題する、練習問題を作る、フラッシュカードの形式で復習する、ができる。ノートや問題の写真を渡せる。全プランのウェブとスマートフォンで使える(一時チャット、GPTs、プロジェクトでは使えない)
Gemini(Google) 2025年8月6日の発表で、「Guided Learning」という学習モードを紹介。回答に、対話型のクイズを含められるとある。提供地域や料金は、その発表には書かれていない
Gemini Notebook(Google。ヘルプのページの名前にならった書き方) 自分で入れた資料をもとに、フラッシュカードとクイズを作る機能がある。ページには手順は書かれておらず、別の記事を参照とある

ChatGPTの学習モードの呼び出し方は、ヘルプによると、ウェブでは入力欄に「@study」と入力するか、「+」から「Study」を選びます。画面は変わることがあります。

公式の過去問を、土台にする

試験によっては、運営する団体が過去の問題を公開しています。IPA(情報処理推進機構)の例で確かめました。

ITパスポート試験の概要と、IPAの過去問ページの細かい点

2026年10月22日にIPAのページで読んだ内容です。

  • ITパスポート試験の概要ページでは、CBT方式で随時実施、試験時間は120分、四肢択一の100問、と書かれています。対象は、ITに関する共通的な基礎知識をもち、IT関連の業務に就く人、または担当業務でITを活用しようとする人です。
  • 情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験は、令和5年度以降の問題冊子と解答例が公開されていて、令和2〜4年度の分は公開されていません。
  • 令和7年度の採点講評は、午後の問題について公開されています。午前の問題の分は、そのページに見当たりませんでした。
  • 令和7年度のページには、個々の問題や採点結果についての問い合わせにはIPAは応じていない、と書かれています。
  • 過去問のページには、公開をいつまで続けるかの定めは書かれていませんでした。
  • 受験料、合格基準、出題範囲の詳細は、僕らは読めていません。受ける試験の公式ページで確かめてください。

別の資格の試験でも、公式が過去問を公開しているとは限りません。IPAの例は、公開している団体がある、という例にすぎません。

最初の1回のやり方

公式の文書の内容をもとに、僕らが組み立てた手順です。

1. 受ける試験の公式ページで、試験の形を確かめる。 問題数、時間、選択式か記述式か。ITパスポート試験なら、100問、120分、四肢択一です。

2. 公式の過去問があれば、先に1回分を解く。 AIの問題は、そのあとです。

3. 自分の教材を、AIに渡す。 ChatGPTの学習モードのヘルプは、ノートや問題の写真を渡せると書いています。Geminiの資料の機能は、入れた資料をもとに出力を作ると書いています。

4. 資料から作らせて、根拠をつけさせる。 僕らの例です。

次の資料だけを使って、四択の問題を3問、1問ずつ出してください。
資料に書かれていないことは、問題にしないでください。
私が答えたら、正解と、その根拠になる資料の部分を示してください。
資料から答えが言えないときは、「分かりません」と言ってください。

この頼み方は、Anthropicの開発者向け文書にある、資料だけを使わせる、根拠の引用をつけさせる、分からないと言ってよいと許可する、という方法を、勉強用に言い換えたものです。AIの設定の話で書かれた方法なので、アプリの画面で同じ効果があるかは、この記事では確認していません。

5. 間違えた問題は、AIに説明を求めてから、教材で確かめる。 AIの説明が、教材の記述と合っているかを見ます。

6. 「この問題は、教材のどこに書いてありますか」と聞く。 答えられない問題は、その問題を信用せず、捨てます。

誤解されやすい点

「AIが作った問題は、本番に出る」 公式の文書に、そうした記載はありません。AIが作る問題は、あくまで練習用です。本番の出題の傾向は、公式の過去問と、公式の出題範囲で確かめます。

「AIが出した正解は正しい」 OpenAIのヘルプは、AIが間違いを自信ありげに言うことがある、と書いています。問題文の側が間違っていることもあります。解答だけでなく、問題文も、教材で見ます。

「過去問は、勝手に使うと違反になる」 IPAのページは、法令に特別の定めがない限り許諾は要らないと書いています。ただし、これはIPAの過去問についての記載で、他の団体の問題にそのまま当てはまるとは限りません。留意点の確認も書かれています。法律の助言ではありません。個別の判断は、公式の案内や専門家に確かめてください。

今日からできること/やってはいけないこと

できること

やってはいけないこと

見立てです。AIに問題を作ってもらう価値は、「自分が何を分かっていないか」が見えることだと思います。問題の質にこだわるより、解いて、間違えて、教材に戻る回数を増やすために使うのがよさそうです。ただし、これは僕らの考えで、公式の文書に書かれたことではありません。

気をつけること

出典

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